第64集 「紀伊山脈」

刊行記念俳句大会

入賞句



第64集【紀伊山脈】刊行記念俳句大会
期日  平成29年10月21日
場所  紀南文化会館小ホール


応募句入賞句

和歌山県知事賞 取り替へし楔をしかと鍬始 和歌山市 西川八惠
和歌山市市長賞 休診の札あり鮎の解禁日 海南市 山野智佐子
和歌山文化協会会長賞 全身に野焼のにほひ持ち帰る 紀美野町 竹谷善男
和歌山俳句作家協会会長賞 福島の新米を噛む強く噛む 橋本市 井上宏子
NHK和歌山放送局長賞 赤と黒ばかりのぬり絵原爆忌 津山市 岡田邦夫
毎日新聞社賞 床上げの母の六畳緑さす 和歌山市 田中千束
産経新聞社賞 しばらくは目で楽しみて夏料理 和歌山市 橘 正雄
朝日新聞社賞 大峰で汲む生粋の寒の水 和歌山市 沼野美喜子
読売新聞社賞 水底のものみなみせて秋の川 和歌山市 滝本昭次
わかやま新報社賞 もう逢へぬ人またひとり夏椿 和歌山市 太田智子
ニュース和歌山賞 白南風の潮香に開く艇庫かな 海南市 前田長徳
和歌山放送賞 切干の莚の色となりにけり 堺市 木村良昭
和歌山印刷所賞 産声を待ちゐる廊下緑さす 和歌山市 中浴智美
秀逸賞 孫自慢主治医自慢や春の旅 広川町 野村眞佐子
  〃 へらの跡のこる裁台秋寂びぬ 和歌山市 川島栄子
  〃 斑猫の消えて吉野の分れ道 和歌山市 福本まり子
  〃 出生は天守閣なり雀の子 和歌山市 橋本栄夫
  〃 水面の雲に踏んばり水馬 かつらぎ町 野口 城
  〃 チューリップ咲かせもも組さくら組 和歌山市 中嶋美惠子
  〃 蟹穴に蟹引つこんで泡一つ 田辺市 山中晴美
  〃 深熊野や空の近きに田を植ゑる 印南町 里森素子


当日句入賞句

和歌山県知事賞 新米のまづ一合の茶粥かな 和歌山市 森本潤子
和歌山市市長賞 子には子の母には母の夜長かな 和歌山市 曽根澄子
和歌山文化協会会長賞 あるがまま生きよと言はれ草の花 和歌山市 橋本まり子
和歌山俳句作家協会会長賞 蔓引けば動く火の玉烏瓜 海南市 前田長徳
NHK和歌山放送局長賞 一発に刀は抜けず村芝居 田辺市 浜岡美哉子
毎日新聞社賞 団栗の独楽になりたく落ちにけり 紀の川市 西 巳智代
産経新聞社賞 燃え残る焚火の中のをんな文字 上富田町 岡本美恵子
朝日新聞社賞 書の中の人に惹かれし秋灯下 和歌山市 北野惠美子
読売新聞社賞 綿菓子へ祭囃子の捲かれゆく かつらぎ町 市川晴茂
わかやま新報社賞 二人目の生まれる知らせ小鳥来る 和歌山市 西川八惠
ニュース和歌山賞 秋風や一音残し霊柩車 和歌山市 松村眞佐子
和歌山放送賞 要らぬ線箒で消して運動会 広川町 梅本比佐子
和歌山印刷所賞 ふるさとは五風十雨や稲の花 岩出市 土江祥元
秀逸賞 意のままにならぬ現世や芋の露 和歌山市 福本秀昭
  〃 幸せはみほとりにあり名残茄子 紀の川市 尾崎と代子
  〃 篠笛の名手は子ども里祭 紀美野町 阪口早苗
  〃 九十にも学ぶ明日あり青蜜柑 和歌山市 中田幾子
  〃 秋麗や志功の菩薩胸豊か 和歌山市 中川めぐ美


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