ZeroBikeって


 ゼロバイク(ZeroBike)という名前の自転車です。

 すでに折りたたみ自転車としてはタルタルーガを持っていたわけですが、これは折りたたみ自転車としては決して小さいサイズではないので、CCのトランクに入れていつも持ち歩こうという気にはなれません。というか、そもそも後輪外さなきゃトランクの中に入らないんですけどね。
 そこで、もっと小さなものを、どうせなら徹底的に小さいものをと思い手に入れたのがこのゼロバイクです。
 タイヤはたったの8インチ。折りたたむと65×45×25cmというサイズです。(実際にはもっとスペースが必要ですが)
 正規輸入品じゃないものをかなり安い値段で入手できる機会があったので、その時に手に入れました。

 こんな箱に入って送られてきました。(実際は、箱のまわりをダンボールで保護してありましたが)
 で、中身を出すとこう。ペダルは未装着です。部屋からペダルスパナを取ってきました。ペダルってヘタにモンキースパナとかで締めようとするとうまく締まらなかったりする場合があるから、ホントはきちんとペダルスパナ使ったほうが良いけど、ペダルスパナ常備してる家ってのもあんまりないような・・・。

 実際に組み立ててみると、さすがMade in Taiwan、結構荒い造りです。前後のシートステイとフレーム側の受け金が数ミリずれてます。組み立てる時に「んしょ」って力入れないとはめられません。
 それと、前輪を回転させてみるとうまく回転しません。どうもどこか当たってますね。前後輪ともブレーキが方利きになってたのでそれを調整してもまだダメ。よくみると前輪の泥除けがタイヤに当たってます。泥除けの位置を上にずらしたらタイヤがスムーズに回転するようになりました。

 折りたたんだタルタルーガと並べてみると、小ささが良くわかります。
 実際にCCのトランクに入れても、トランクの半分も使いません。ルーフの開閉も問題なし。これなら目的だったCCへの常時搭載も可能です。

 乗ってみての感想ですが、さすがに超小径車、ふらつきます。まぁ、出だしさえ気をつければ十分まっすぐ走らすことができますが。ただ、急ブレーキ・急ハンドルは厳禁ですね。それと、出だしの時はハンドル引かないほうが良いようです。簡単に前輪が持ち上がっちゃいます。
 乗り心地は意外と路面の荒れを吸収してくれてて悪くないです。ちょっとハンドルとサドルの位置関係から狭苦しい感じがあるので、長時間乗る気にはならないですがね。そもそもそういう自転車じゃないし。
 速度は軽く流すママチャリ程度なら特に問題もなく出せます。シャカリキに漕げばもっと出るでしょうけど、ブレーキの利きが甘いのでお勧めしません。

 折りたたみ・組み立てにちょっと慣れがいるような面はありますが、よく考えている自転車です。ハンドルポストもガイドレールがあって、伸縮させてもきちっとまっすぐ向くようになってるし、折りたたみ式の前フォークも溝があって走行中に折れてしまう心配もない。折りたたんだ状態でもペダルが支えになって自立するし。

 あぁ、でもこれだけは何とかしてもらいたかったのは、中間のギアにカバーがないことと、キックスタンドのバランスの悪さ。
 中間のギアって折りたたんで自立させると直接地面に接するんですよ。これだと、ギアを傷めそうでちょっといや。逆に、接してる方を傷つけるかもしれないし。
 それとキックスタンドのほうは、長さが短いせいでホントにバランスが悪い。ちょっと強い風でも吹いたら簡単に倒れちゃいますよ。しかたないんで、重心を低くするために、駐輪時にはハンドルとシートを一番下まで下げておきます。これ、フレームに二本足のスタンド付けるとかすれば問題なかったと思うんだけどなぁ。

 ま、色々と問題点はあるものの、使用用途が短距離のみと限られているので、それほど気にする必要もないでしょう。ただ耐久性には疑問の残る造りですから、いつまで使えるかって心配もありますが。


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