自国を顧みぬ中国のモラル
新聞の外電を読んでいて思わず苦笑してしまいました。
中国外務省が「パリは犯罪者であふれている」などと反仏
キャンペーンを開始したことについて、フランス外務省などが、
「特に中国人が狙われているわけではない。苦情は他の国からも届いているが
中国のような攻撃的な姿勢は見られらない」と困惑している。
−こんな記事だった。
ひるがえって日本で多発している犯罪をみると、特殊な
道具を使ったピッキング窃盗や高級車専門に盗む密輸グループ、
さらに「カネ、カネ、キンコ」と脅す強盗事件など。
日本人の犯罪者に見られない荒っぽい手口の凶悪事件が
頻発している。
警察庁などの捜査当局は、これらの犯罪者の多くは
香港三合会や蛇頭などの組織によって密入国してきたとみているそうだ。
いわば中国が”犯罪者輸出国”になっているのは明らかなのに、
適切な阻止と講じている形成はない。
他国に対して攻撃的であるのに、自国に対して
寛容そのものの中国のモラルを疑う。
川原巧
('01/9/7)