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午前11時38分(小雪舞う中)
実習の看護学生さん達の歓声と拍手の中、元気な男の子が産まれました。 産まれる瞬間は快感でした。
腹の上に手をのせていましたが、みるみるしぼんでいくのが分かりました。
ついに赤ん坊と対面、でももう腹の中はからっぽ・・・ 出会いと別れがいっぺんにきたようなものです。
しぼんだお腹が妙にせつなくて、今目の前に赤ん坊がいるのに ちょっとさみしいのでした。
ところで、赤ちゃんの産声第一声ってどんな感じだと思いますか?
ドラマなどでは、いきなり「おぎゃあああああ!」と元気な声がこだましますよね。
我が息子の場合、第一声は・・・「げほげほっ!」
これは何かと言いますと、鼻や口に羊水がつまってて、まずそれを噴射するわけです。
それが終わって初めて、やっと「おぎゃああ」になったわけです。
ついさっきまで腹の中で暴れていた生き物が、 今目の前にいます。
何しろ初対面ですから、赤ん坊の顔をしっかり覚えようと、まじまじ見つめました。
あまりに私に似ていない顔なので、うっかりすると間違えてしまいそうです。
そのうち、この宇宙人(見たことないけど)のような顔した赤ん坊に心奪われて、
この四角い顔も、剛毛の頭も愛しくてたまらなくなるんでしょうね。
その後、後産で胎盤が出てきます。これは簡単に出ました。
小豆色の特大レバーに白い電気コードのようなへその緒がついていました。
それにしても・・・あの後どうするのでしょうね(妄)
捨てるぐらいなら食わせろー!と内心思いましたが黙ってました(小心者)
韓国ではブタの胎盤料理があります。ブタと私とどっちが美味いか・・・
頭の中は、究極のメニュー胎盤対決(ブタvs私)でいっぱいになりました。
ある本には「胎盤も食べずに乳出すような無茶しているのは人間だけかも」
などと書いてありました。子宮収縮剤になる成分もあるとか・・・。ますます気になります。
ある筋の噂では、化粧品の原料(プラセンタ)になるそうですが、
私の胎盤も、そのうち誰かの顔に塗られるのでしょうか。
やっと産んだ・・とほっとしたところで、
生まれたての赤ん坊に、まずおっぱいを含ませてみます。 いわゆる刷り込みですね。
産まれたばかりだというのに、もう吸い付くような口の動きを見せます。
本能ですね。そういえば、超音波(エコー)の検査でも、 既に指しゃぶりをしている様子がわかりました。
こうして感動の母子対面をしている横で、 先生はせっせと会陰切開の跡を縫って下さっているわけです。
この時間がまた妙に長いので、 「先生、、もしかして刺繍してる?!」などと妄想してしまいました。
初めてお産に立ち会った学生さんたちが、感動しながら 「お産てすごいね、大変ね」と
涙ながらに話していましたが、助産婦さんが 「何言ってるの!今のお産は序の口よー!」と言ってました。
そうか、、、序の口だったのね(笑)
産んだからにはもう育てるしかないんですね。 こんな小さな生き物の世話なんて出来るのか?!と急に不安になりました。
他人の保護なしでは一日も生きられない、小さくて弱々しい赤ん坊。
産まれたばかりって「ああ、もうかわいい〜♪」という感情でいっぱいに なるかと思ったけど、
私にはそんな余裕はなかったです。 「とくかく、、生かさなければ!」という使命感・責任感でいっぱいでした。
そしていよいよ24時間後から母子同室の入院生活がはじまります。
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