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妊娠中は、おっぱいが出ることってピンときませんでした。
胸から汁が出るなんて一体・・・。
今まで乾いていたところからある日、謎の液体が出てくる。
しかもそれは赤ん坊に吸い取られるわけです。 想像を絶する出来事です。
私の中での授乳シーンというのは、 ルネサンス絵画です。
微笑するマリア様が、美しい赤ちゃんを ゆったりを抱いているあの絵です。
どこか高嶺の花のようなイメージでした。
授乳に憧れつつも、 自分でなんとなく「出そうにないなー」と勝手に思い込んでいました。
なぜならば、 貧乳・扁平乳頭・自分がミルク育ちの三重苦なんです。
母に至っては重湯(おもゆ:米の汁)育ちです。
ついでに言うと、わき毛がない。
これだけ揃うとなんか無理そうな気がしませんか?
思春期の頃など、学校の更衣室でわき毛処理やブラの話題が出るたびに、
友達 「えー!乳首も毛もないの?なんで?」
私 「あんたこそなんでそんなに出っぱってるのよー」
というやりとりがあり、 私ってばホルモンなどに異常でもあるんだろうかと心配でした。
でも、全国の貧乳で扁平乳頭で自分がミルク育ちでわき毛がないみなさん、
これは出産とか母乳の出には関係ないです。
ちなみに、この扁平乳頭とは?簡単に言えば、乳首が短すぎて、ないも同然です。
ノーブラでTシャツが着れてしまいます。
実際冬場などは時々ノーブラです。
貧乳なので垂れようがなく、、乳首もないので痛くないし、厚着していればバレません。
妊娠9ヶ月の時、出産予定の病院主催の母親学級にいきました。
そこでいきなり「おっぱい抜き打ちチェック」が行われました。
助産婦さんが、妊婦一人一人のパイの状態をチェックするというものです。
女性だけなので、当然みんなの前で披露しなければなりません。
で、そういう時に限ってノーブラだったのです。
いきなりセーターの下から何の恥じらいもなく素肌が出てきたら
びっくりするだろうなぁ・・っていうか、 妊婦のくせにノーブラなんて許されるのだろうか、
怒られるに違いないと思っていたら、 助産婦さんの意外な言葉・・・
「乳腺の発達にはノーブラで良いのよ」
・・・ああ、まさに天の声に聞こえました。単に私はだらしがないだけですが、
このように肯定されるとは・・・。ちなみにノーブラ、またはソフトブラなど、
とにかく胸を圧迫しないものが良いそうです。
うれしさでいっぱいになりましたが次の瞬間、助産婦さんは 乳首をつまんで
「これは、飲ませにくそう、苦労するわねぇ」
と言いつつ、カルテに「扁平」のハンコを押して下さいました。(泣)
扁平乳頭は乳の量とは関係ありませんが、飲ませにくいのは確かなのです。
悔しいことに、夫の方が立派な乳首を持っています。
赤ちゃんがくわえるのに最適な長さ(1センチ以上)です。
一方私の方は、出産までに少しでもひっぱりだしておくように言われる始末。
結局面倒くさくてこの乳首マッサージはやらず仕舞いでした。
せっかく立派な乳首を持っているんだから、 産むのは私がするから、
乳は父があげればいいのにー、 などと思いながら、 恨めしそうに夫の胸元を睨む私。
男の乳首って一体何のためにあるんでしょうか・・・謎です。
というわけで、妊娠中は取り立てておっぱいのケアもしないままでした。
何しろ重湯でも赤ん坊は育つ話を聞かされていたので(うちの母親)、
あまりおっぱいの方には意識がいきませんでした。
産んだ後のことなどより、妊婦の私にとっては目先の出産の方が気になります。
そうしていよいよ予定日を迎えます。
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