9.8 (水曜日) 晴れ時々くもり 走行距離 495キロ
首都リスボン(Lisbon)は都会なんだけれど何となく昔っぽくて、古い映画の画面みたいに少しあせた、やさしい色合い。
バイシャのショッピング街は有名ブランド店もなく、ショーウインドウにはマダム向けの品物が多かったので、若い子は別の場所に行くのかもしれない。
ペットショップではシャムの子猫がたくさんいた。
ちょっと見ただけでノミがついているのがわかった。
ノミのいるネコをペットショップで売っていて、買う人はいるの?
ノミくらいとってあげてよ、かゆくてかわいそうだよ。
待遇がよくなさそうで、なんかネコたちが不憫に思えた。
有名なお店なので、観光客と地元の人でとっても混んでいた。
フルーツポンチにかかっていたホイップクリームが、乳脂肪たっぷりな味でとってもおいしかった。
ポルトガルは乳製品がおいしい気がする。
Yuはパンがおいしいと言っていた。
そう言えば日本にポルトガルという名前のパン屋さんあるもんね。
トイレには太っちょのトイレ番おばさんがいて、ドアの前で仕切っているのだった。
並んでいる人がいるにも関わらず、なぜかおばさんは
「は〜い。お嬢ちゃん、トイレはこちらよ」みたいな事を言って(いたと思う、たぶん)
先にトイレを使わせてくれたのだった。それも2回も。
私がそんなに子供に見えたのからなのか、東洋人が珍しかったからなのかは不明。
4月25日橋を渡ってリスボンを出るのだが、市電のケーブル工事ですごい渋滞だ。
ほんの少しの距離に1時間もかかってしまった。
おまけに暑いので渋滞嫌いのYuはイライラ。
セトゥーバル(Setubal)までは高速があるが、その先は一般道のみ。
車が少ないので渋滞もなく、ひたすらのどか。
緑の木がトンネルみたいになっていて素敵だった。
ベジャ(Beja)で、ポウザーダに電話したらお話中。
時間をずらして何度かかけてみるが、やっぱりお話中。
それならばとベジャのペンシオンを2軒あたるが満室。
仕方がないので、ダメでもともとセルパ(Serpa)のポウザーダに向けて走ることにした。
部屋数が少ないからダメかもと、真っ暗な道を走りながらどんどん不安になる。
「そうなったら、夜通しスペインに向かって走るから大丈夫だよ」と頼りがいのあることを言ったYu。
ポウザーダについてみたらフロントのお兄ちゃんは電話中だった。
おいおい、さっきからず〜っと話し中だったのはコイツ?
電話が通じなくてどれだけ心細くなったかなんて、知らないんだろうね。
部屋があったからいいけどさー。
外では秋の虫がのんきに鳴いているよ。長距離運転で疲れたYuはすぐに爆睡。
ポウサーダは国営宿泊施設で、修道院や古城を改装した物など4つのカテゴリーがある。
今回泊まったセルパのポウザーダは歴史名所の建築物を利用した物。