12.26(7日目)くもり
朝起きると窓の外はしっとり濡れていた。
夜の間に雨が降ったようだ。
天気予報ではくもりのち晴れと言ってるからこれからは大丈夫そう。
いよいよドラゴンクエスト4の舞台にもなったアルハンブラ宮殿へ行くのだ。
入り口は何カ所かあり、ホテルから近い入り口から入ったので、まずはヘネラリフェ。
みどりの庭園は迷路のよう。
水をふんだんに使ったレイアウトは贅沢で、さすがに夏期の王様の別荘。
真夏でもきっと涼しげなんだろうな。今は少し寒々しい・・・
アルカサバでは塔に登ったが、まだガスっていてシェラネバダは見えず。
最後にメインのカサ・レアルへ。
そこかしこがアラブのムードたっぷり。
タイルの模様もおしゃれ。
大使の間の天井のあまりに細かい装飾には背筋がゾワゾワしてしまったMi。
突然Yuが
「変なオヤジ変なオヤジ」と声をひそめてささやくので、何かと思ってみたら
壁に向かってブツブツ言ってるオヤジが・・・
「ああ、これはね〜」本で読んだことを得意げに話すMi。
この部屋は対角線上に声が伝わるので、
離れていても小声で話ができる不思議な部屋なのだ。
Yuは宗教的慣習か、壁の中に人がいて懺悔しているのかと思ったんだってさ。
ふたりも変なオヤジの真似をしてブツブツやってみる。
本当によく聞こえるので、妙に楽しくてゲラゲラ笑ってしまった。
出口のそばまで行くと、猫がいっぱい。
ベンチに座って眺めていたら、中でも一番大きくてふてぶてしい猫が
(ニャジラそっくり)勝手にYuの膝の上に乗ってきて寝ていた。
いくら寒いからって知らない人の膝にのってくるなんて、さすがニャジラ。
Yuによるとニャジラの足の裏はじっとり湿って冷たかったらしい。
Torres Bermejas**
ソパデアホは熱々で今日みたいに寒い日にはもってこいのおいしさ。
・ソパデアホ(ニンニクスープ)・チキンコンソメ・鶏肉グリル・豚のメキシカーナ風
・ナティージャ・オレンジ・ワイン 2225ペセタ
夕方からは車でアルバイシンへ行く。
城塞都市として作られただけあって、細い道が入り組んで迷いそう。
細い道ながらも、まあ余裕で走っていたのだけれど、突然とても車が通れるとは思えない程細い道があらわれた!
両側には道ギリギリに家があるし、仕方がないから戻ろうと止まりかけると、
もう後ろから車が来ていて早く行けとクラクションをブーブー鳴らしてくる。
うげ〜。前に進むしかないよ。
右側はMiが顔を出してチェック、冷や冷やしながらやっと通り抜けて広い道に出た時、
ホッとしたYuはしばらく半口を開けて呆けていた。
ゴクローサマデシタ。