ジェベル125について



ジェベル125とは……

形式番号SF44A、スズキ社製125cc4サイクルオフロードバイクDR125SEの通称名である。

125cc4サイクルオフロードツアラーの定番である。

軽くて足つき性も良く、燃費もいい。

パワーは無いが扱いやすく良く回るエンジン。125と言えども人には言えない速度で走れる。

トータルの信頼性も良く、メンテをほぼ必要としない。

しかも125なので重量税、両保険が安い。その上有料道路、フェリーの料金も安い。

まさに清き旅バイクである。

私はそのバイクと96年7月からずーっとつきあっている。

しかしながら私はこのバイクを改造している。

目指す形はスーパーバイカーズ。

なんでやねん。






(私の所見)
 最大街乗り燃費35km/hを誇るジェベル125。高速走行での燃費は算出可能なシチュエーションが無かったため、正確なところはわからないがおそらく40オーバーはかたいところであろう。エンジンも高回転型だが全域でのフィーリングはかなり良い。ただトルクは異様に細い。6速巡航からの加速は4速までギアを落とす必要がある。登り坂になった瞬間、途端に前に進まなくなる。つまりエンジンとしてあまり余力が無いのだ。しかしそれはパワーバンド付近まで回転数を上げさえすればかなりのトルクは得られるので、人間側がエンジンの状態を把握し最適なギアを常に選んでさえいればそれなりに走る。かなり忙しくギアを変える事になるのでゆったり走る人にはあまりお勧めできない。ただノンクラッチシフトが出来る人であればあまり問題は無いかとも思う。
 乾燥重量105kgの車体は非常に取り回しやすい。こけても起こしやすいし(しかもどこも壊れない)、押しがけもしやすい。やろうと思えば持ち上げる事も可能である。ハンドリングは引き舵、つまり直進傾向が強いのだが、無理やり曲げれば結構曲がる。つまるところ適当に曲がれば適当に曲がると言うぐらい扱いやすい。ダウンヒルでのコーナリングは結構いいところまではいく。ただオフロードバイクは全てそうなのかもしれないが、ブレーキかけても止まらない。でも大丈夫、リアが滑ってもコントロール効くから。

 総合的にみて、ジェベル125はバイクビギナーには最適のバイクだと思う。下手に250のオンロードバイクに乗るより安全だし姿勢も楽だし、何より勉強になる。普通にスロットルひねれば普通に前に進む、普通にブレーキかければ普通に止まる、というバイクの乗り方では、非常時の対処が全く身につかない。バイクに乗るにはバイクと言うものを知る必要がある。その点ジェベルはもってこいの教科書なのである。それにこけても壊れない。
 ただ、残念な事にバイク乗り予備軍ってのはオフロードバイクなんか眼中に無いんだな、これが……。

 他の役どころとしては、のんびりツーリング用のセカンドバイクとしても最適。前述のように維持費が安い(原付と同じ)のでセカンドバイクとして痛くない。ただ峠には近づかない方が良い。ただ、注意していただきたいのは、オンロードビッグバイク所有で遊びで125オフロードが欲しいと言う人は買ってはいけない。おそらく驚愕のトルクに呆然とするだろう。素直に2ストロークモデルを買ってください。でも125cc2ストオフロードの代名詞であるカワサキKDXは125は燃費悪いらしい(それがどうした)。

ジェベル改造計画
ジェベル125諸元表−ただし、未完成


Return to index