大奥・華の乱 フジ 木 22時
|
2005年10月ドラマ![]() スペイン 2005年 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|
菊江 〜 遊川亮子 徳川光圀〜大杉漣 (7話)
安子・・・・・・・・牧野成貞の娘。母の仇を討つ目的で綱吉の側室に。 徳川綱吉・・・・第五代将軍。犬公房。 お伝の方・・・・・綱吉の側室。 右衛門佐・・・・大奥総取締。信子が呼び寄せた才女。 柳沢吉保・・・・綱吉側用人。 大典侍・・・・・・綱吉側室。 染子・・・・・・・・柳沢側室。 |
阿久里・・・・・・安子の母。 牧野成住・・・・牧野家婿・安子の夫。 牧野成貞・・・ 綱吉側用人。 隆光・・・・・・・・ 音羽・・・・・ 大奥女中。ナレーション。 桂昌院・・・・・・綱吉の生みの母。綱吉を溺愛。 信子・・・・・・・・綱吉の正室。公家出身の御台所。 |
大奥が最も隆盛を極めた元禄時代が舞台。 日本史上最大の暗君といわれる5代将軍・綱吉を取り巻く女たちの壮絶バトルを描く |
|
(初回からの予想) 期待していなかったが、意外と面白かった。お万の方の前作が期待一杯でちょっと不満足な空振りだったが、今回の方が面白い。それは、将軍様の谷原さんが抜群のいいのだ。前回の家光の西島さんはマザコンで、情けない男だった。主役は春日の松下由樹さんで、家光はホモかと思う序盤だった、爆。しかし、綱吉はマザコンで情けないのだろうが、それよりもイヤらしい。スケベなのだ。これを谷原さんが、いやらしさ満載で演じている。格好いいトレンディから、万年振られ男、そして、ついに第3段階のイヤらしい変態男の登場だ。だって、若い子も一杯いるのに、萬田さんとやるのだよ。普通出来ないよ、そして、無駄打ちだよ、笑い。それに対して、受けて立つ女優陣は初め、小粒だと思ったが、意外とやるよ。小池さんは勿論予想通りだった。怖いし、恐ろしいし、下品だし、笑える、これから普通の役はできないかも・・・。藤原さんも、格闘しそうだった。江波さんは想定内だった。最初からこわいのだ。内山さんは、母親が自害してから、復讐に燃える怖い女になった。しかし、道は遠いだろうな〜〜頑張ったと思います。お毒味3人組も健在で、葛岡さんの年齢は幾つ? 序盤はまずまずで4つ★です。中盤で中だるみにならないように、谷原さん、頑張って下さい。期待してます。綱吉の時代の大奥には予備知識はない。それで、予想は期待を込めて★★★★だ。 前作は 大奥 をクリックして下さい。 |
大奥・華の乱★★★ 9話 平成17年12月15日放送 一回見で、適当
桂昌院が倒れた。綱吉たちが駆け寄る。御台所だけが、嬉しそうにみつめる。柳沢も平然と見ている。そして、柳沢は安子を案内する。柳沢「上様にも言ってない、拙者の一存だ」。安子が後を追う。案内されたのは、座敷牢で、死んだと思った夫の成住だった。タイトル。
成住「安子か、あの時の子は」。安子「はい」。成住「儂は生きながらえた、ここで写経しているうちに、すべてには因果がある、命の捨て時がある、上様を恨むな、よりよく生きられるように導くのだ」。座敷牢の戸を締めて柳沢「大切なら、あなたがなす事、おわかりでしょうな」。桂昌院は目覚めることなく、寝込んだ。染子「殿に似てくる、桂昌院はお気づきだ」。柳沢「吉里は、上様のお子だ」。染子「私は殿が恋しい、大奥の夜が怖い、殿が居てくれば・・」。柳沢「お腹様、お気の迷いは、お捨てください」と立ち去る。安子も色々の思いで庭を歩く。すると、泣く女の声がする。行くと、染子だった。安子は声をかける。安子「一人は辛い、打ち明けて楽になるなら、私に打ち明けなさい」。染子「何もかも、お気づきなのですね、吉里は上様の子ではない、実は・・」。右衛門佐が来た。音羽「見張っていた」。右衛門佐「聞いていました、吉里君は上様の子ではないと、桂昌院様の前でいえますか、偽るのは天下の滞在だ、産褥で朦朧として、産み月を間違えた、上様の子でないと言ってください、桂昌院の心を変えられるのはあなたしかいない」。御台所は桂昌院のことに来て、付き添いを変わると言う。桂昌院は目をさます「そなたには苦労をかけました、全ては上様のため、許してくだされ」。御台所「都合のいい言葉です、何もかも許されるとおもうか、たっての願いで徳川にきた、大事にしてくれると思った、しかし、私は捨て駒だった、次々と側室が来て、私の顔に泥を塗ってきた」。桂昌院「世継ぎが居ないと・・」。御台所「吉里は上様の子ですか」。桂昌院「染子は柳沢の側室だ」。桂昌院「柳沢は手を付けていないと」。御台所「同じ左利きだ」。桂昌院「なんたる暴言を・・」。御台所「所詮、町屋の娘の成り上がりだ、お玉、お玉、世話になった、その恩返しにいいことを教えよう、染子と柳沢の密会を見た」。桂昌院は苦しがる。CM。
桂昌院は右衛門佐、染子、吉里などと会った。桂昌院「染子、吉里君は、上様の子か?」。長い沈黙、染子「はい、吉里君は上様のお子です」。桂昌院「さようか、安堵した、右衛門佐、近う、世間は口さがない、いらぬ憶測をしないように、柳沢には後見を退いて貰う」。染子「どうか、考え直してください、上様のために一心でやってきた、吉里君にも一心だ、なにとぞ、後見は柳沢様に」。桂昌院「そなたは世継ぎの生母じゃ、そういうなら、そうしましょ」。成住の牢に、柳沢が酒を持って入る。柳沢「いかがか、敵の杯は受けぬか、我らは同じ穴の狢だ、宮仕えの辛さを知った、それがしも、若い頃おなごを寝取られた、以前館林の小姓をしていたときに、りくと結婚しようと思った、それを上様に取られた」。成住「そのおなごは?」。柳沢「死にました、上様のお意向に従ってきた、しかし、その日から、先を考えて、その頂に登れば、上様よりも、上に立てる、そのためにはおなごでも切って捨てる」。柳沢の安子に桂昌院「嘘だろう、あのおなごのいうこと、安子殿、口外するな、今のままでいい、丸くいっている、上様も喜んでいる、上様は心の弱い方だ、わらわだけだった、そなたが婆に変わって庇ってやってくだされ」。桂昌院は苦しみ出す。CM。
綱吉が桂昌院を見舞う。桂昌院「上様、約束してください、御台所様、側室には公平に、一つ、重臣と吉里君をもり立て、次の治世の布石となることを」。綱吉「しかと、承知」。桂昌院「上様、わらわ、口うるさく、厳しい母でした、お許しくださいませ」。綱吉「何を言う」。桂昌院「顔を見せて、もそっと、こちらへ」。綱吉を抱きしめる。桂昌院「もっと小さい時に抱きしめてあげれば、そなたにきつすぎました」。二人は泣く。桂昌院「春日の局さま、遠方よりお出迎え、おそれいります、将軍家の橋つなぎ、やってきました、満足いきましたか、あなた様の隣が私の座る席ですか、もったいなや」というと息絶えた。宝永2年だった。−−最後の目にしたのは、権力の幻だった−−。吉里の世継ぎの祝いの、端午の節句が行われた。お伝は中座する。染子は悲しげだ。帰るとき、お毒味3人組が廊下で話している。3人組「吉里は眉が濃い、若君の顔を見れば誰に似ているか、すぐに分かる」。それを聞いて、染子は悲しんでいる。目を合わせて。、3人組は驚き、「美味でござると」と声を上げてごまかす。さらに廊下で、御台所と大典侍が会って話す。御台所「桂昌院は、そなたの唯一の後ろ盾だったが、亡くなってしまった」。大典「これからだと思っている、身ごもれば正真正銘のお腹様だ」。CM。
将棋で柳沢と遊んでいる。綱吉は柳沢に頼む。そこに染子が倒れた。お典医の見立ては、血の道が狂うたのだ。綱吉は、柳沢に見舞いをさせる。行くと、染子は人払いをしていた。二人切りで、染子「殿、わたくしは、殿の役に立つために一心だった、長い間に耐えられなくなった、言うてはならぬことを言ってしまいそうだ、その前に私の命を絶ってください、遺言もしたためている、死んで、身の潔白を明かすと書いた」。柳沢「ここで命を絶つのか」。染子「神田の屋敷で、殿に愛されたのは一生の楽しみでした、ここで死ぬのは本望です」。柳沢「分かった、望むとおりにしてやる」。染子は「嬉しゅうございます」。染子は自分両膝を紐結び(股を広げて死ぬ姿は見苦しいことだ)、返り血をかからぬように染子の着物を前に羽織り柳沢「覚悟はいいか」。小刀をもつ。染子「早く、怪しまれる、お方様でなく、染子と言って、さあ」と泣く。柳沢「染子」と言うと、刺した。染子は柳沢に抱き留められる。染子「嬉しい、今一度、こうして、殿に抱かれとうございました」。柳沢「染子、染子」。安子が祈っていると、ろうそくの火が消えていた。それで安子が綱吉に会って、安子「吉里君は、上様の子ではない」と話す。綱吉「そのことに気づかないと思ったか、分かっていた、母上のためじゃ、母の嘘を信じた、たった一つの望みを奪うことができようか」。安子「桂昌院もご存じだ、桂昌院も上様を庇っていた、上様に悲しみを与えるのは酷だと」。綱吉「そうか、母上と儂は騙しおうていたのか、笑えるな」。安子「柳沢様の御処分を」。そこに、家臣「染子様がお隠れに、自害なされました、ここに遺書が」。−−明日はいかなる日になるのでしょうか−−つづく。
何と、今週は桂昌院の死まで結構引っ張ったと思った。江波さん、結構凄みがあった。顔も痩せて怖かったですね。しかも、最後まで将軍家のこと、綱吉のことを考えていたのですね。哀れといえば哀れです。大奥には必ず必要なキャラです。ある意味、春日の局と同じでした。だから、最後に春日の局の横の席があの世にあって本望なのですね〜〜。その桂昌院を御台所は「お玉、お玉」と呼び捨てだった。ここから考えると、御台所は大奥、そのもの、徳川そのものが嫌いだったんだ。これまでの、行動の秘密がちょっと分かった。そうだ、そうだ、結末近くなって、キャラの秘密も分かってきた。柳沢も昔のトラウマだった。それで綱吉を恨んでいたのですね。ただ、成住を生かしていた理由が、少し分からなかった。説明不足かな〜〜? ただ、最後に染子の自害は理由が分かり辛い。多分、吉里の出自の秘密の保持ができなかった。安子にも喋ってしまったし・・。耐えられなかったし、ただ、吉里を残していくのは辛くないだろうか? 最後まで、嘘が通ればお腹様だったのに・・それよりも本当に柳沢のことが好きだんだ。演じていた貫地谷しほりは、最初は馴染んでいなかったが、今回は切なさをうまく演じていました。役が役者を成長させる姿を目撃した。評価アップです。大奥はサスペンス風になっていて、次々死人が出る。謎の死も多いのだ。今回の桂昌院と染子の死には疑惑はないでしょう。
大奥・華の乱★★ 8話 平成17年12月8日放送 感想だけです、先週はドラマ瀬戸内寂聴さんで休み
綱吉の後継選びに、柳沢「上様にはもう一人、お子がいる」。綱吉は「安子すまなかった、そなたのいいうとおりだ、全ては儂が悪い、長丸が死んだのも」。右衛門佐「この世を腐らせているのは上様です、罪な気ものは上様のせいで命を落としたか」。しかし、安子は赤い紙の薬を盛ることはできなかった。綱吉「将軍の座など、誰にそと譲ってやる、母も誰もいらぬ、誰にも会いとうない、ただ、そなたと二人でいたい」。安子「上様」。戸が開き「上様に若君がおいでにございます」。タイトル。
桂昌院「柳沢の側室の子が上様の子とな、お世継ぎじゃ、お世継ぎのご誕生だ」。−−大きな陰謀に飲み込まれていることを知るよしもなかった−−。右衛門佐に「お渡しした物を、これに」。安子は赤い紙の薬を返す。右衛門佐「今、あやめても柳沢さまが喜ぶだけ、しばし様子を見ることが肝要です」。それを御台所が見ている。お染めは側室として、大奥に入る。それで、綱吉は快方に向かった。綱吉「染子か」。大奥の女たちに見つめられる。桂昌院「吉里か、抱かせてください、よい子じゃ、上様」。綱吉も「よい子じゃ、我が子は可愛いの」。右衛門佐、御台所は機嫌が悪い。柳沢「体を大切に、お方様」と去る。染子「殿のお役に立てて、幸せに存じます」と涙する。お伝「鶴姫はどうなる、桂昌院も、ひどい、吉里で鶴姫を忘れて」。お伝は竹丸にあたる。お伝「馬鹿なおふれを出したものよ」。隆光「回復、おめでとう、この若君には哀れみの令の御利益がある」。柳沢「一層、励みましょう」。隆光「寺院の改築が必要だ」。綱吉は柳沢に任せる。そこに竹丸がやってくる。桂昌院も可愛がる。更に厳しい「生類哀れみの令」が出され、取り締まりも厳しくなった。城内でも同じだった。女中はお犬さまに、頭を下げる。魚も裁いて食べられないのだ。3人組は料理を妄想し「美味でございます」。犬の豪華な料理が運ばれる。そして、4万頭の犬の屋敷がある。そんな時に“生類憐れみの令”に民衆が苦しみ、その悪政の裏で私腹を肥やす柳沢の影がちらつくようになっていた。世直しを願う徳川光圀「せんだって、犬の毛皮を贈った、じゃが、見る前にこっちがあの世行きかもしれない、犬の毛皮で世の中は変わらない」。見舞いに来ていた右衛門佐「総取り締まりが力が及ぶのは大奥だけ」。音羽がやってくる。光圀「わしの手の物だ、探らせていた、これからは右衛門佐に手を貸してやれ、頼んだぞ」。CM。
綱吉に犬の毛皮が贈られた。役人はそれを隠す。そこに犬がやって来て、毛皮を銜えて歩く。安子は染子と廊下であって、互いに挨拶する。染子は気分を悪くする。安子が駆け寄り、染子の印籠をみる。柳沢様からの物だった。染子「このことは誰にも」。安子「私も泣き母の形見を、人にはそれぞれ理由がある、死罪の夫と別れて、ここに来た」と母の簪を見せる。染子「ありがとうございます」。その後、右衛門佐が来る。安子「なにやら哀れで」。右衛門佐「世継ぎの母なら幸せの絶頂では」。安子「それが幸せとは限りません」。大典侍にお伝「その後、上様のお渡りは? 世継ぎがいれば、もう、子はいりません」。桂昌院が竹丸を捜している。大典侍が「一大事と一緒に探します」と機嫌を取る。染子を右衛門佐は呼び「不便はないか」。染子「不便はございません」。右衛門佐「吉里君ですね、抱かせてください、ほんに可愛い」。染子「3月を過ぎたところです」。右衛門佐「3月?」。それを御台所に報告に行く。右衛門佐「上様の子ではないかもしれません、3月といった、身ごもったのは昨年6月、柳沢様の邸宅を尋ねた日を、調べたら、いっていません」。御台所「柳沢の子を上様の子と偽った、真偽を明らかにするには」。安子「本当に上様の子だったら、右衛門佐の立場が悪くなる」。御台所「右衛門佐の腕の見せ所ですな」。御台所は柳沢に知らせる。御台所「吉里が世継ぎになると権勢ですね」。柳沢「その時は報いを」。御台所「どんな報いをくれるのだ、誰がなろうと、関係ない、城で死ぬ運命にあらがおうとしているだけかも」。CM。
皆は竹丸を捜していた。桂昌院も探す。大典侍は蜘蛛の巣に頭を突っ込む、笑い。お伝の所に犬の毛皮があった。みな竹丸は毛皮になったと大騒ぎだ。次は、大典侍の肘掛けに犬の毛皮がいっていた。そこに桂昌院がやって来る。隠して慌てる大典侍だ。大典侍「おのれ、誰がこのようなことを」。廊下で、お毒味3人組がぶつかる。そこに安子もやって来る。安子「どういうことです」大典侍「私ではない、犬をあやめた濡れ衣を着せられた」。そこに桂昌院が来て、桂昌院「竹丸、誰じゃ・・」。そこで、安子「私です」と名乗る。それには綱吉も困る。安子「訳は・・」。桂昌院「御利益をふいにするのか」。安子「何でしょうか」。桂昌院「世継ぎを授かったのだ」。安子「御利益ではない、女の悲しみの上に成り立つ御利益がありましょうか」。そこに右衛門佐がやって来る。右衛門佐「よしさとの出自に疑念がございます」。CM。
柳沢に右衛門佐「証拠の品がございます」。山王権現の祈念の控えでは、3月20日になっている。柳沢「誕生の祈願ではない、安産祈願です、この書き付けはどう手にいれた」。右衛門佐「さる方に」。柳沢「光圀公は、甲府の綱豊公をおしていた」。桂昌院「総取り締まりが、世継ぎに口をだすとは、こざかしい」。柳沢「将軍家を思ってやったこと」。桂昌院「右衛門佐、下がれ」。そして安子どのの処分は?綱吉「もうよいではありませんか」。桂昌院「そんなに安子を助けたいにですか」。綱吉「吉里の世継ぎを得たいま、何を」。桂昌院「将軍家を思えば」。綱吉「ご自分のためでしょう、母上の言うとおりにしてきた、もう、好きにさせていただけませんか、私は安子と心安らかに過ごすことそれだけです」。桂昌院「よくも、そのようなことを、許せん、このようなおなごに心を、そなたのせいじゃ」。桂昌院は胸の痛みを覚える。そこに竹丸がやって来る。この毛皮は・・光圀「その時の桂昌院の顔が見たかった、それにしても、柳沢め」。その後、光圀は死んでしまった。2年後、安子の父成貞が隠居して、柳沢が筆頭となった。一方で、朝廷に働き、桂昌院に春日の局よりも高位の従11位を貰って、大奥でも揺るぎない物とした。正月の獅子舞だ。桂昌院のお祝いがあった。桂昌院「柳沢のおかげで春日よりも高位についた、思い残すことはない、年をとった、吉里君が将軍に付くまでだ」。綱吉は舞う、柳沢は鼓を叩く。吉里君が歩き出し、饅頭を左手で食べる。その時、柳沢も左利きにして鼓を打ち鳴らす。それに気づいた桂昌院は驚き立ち上がる。染子は下を向く。桂昌院は震える手に持った扇子で柳沢の太鼓の手を指しながら前にでる。その時胸の痛みで倒れる。柳沢は安子を見つめる。−−安子は目の当たりにした、大奥に渦巻くお陰謀を、まことの敵を−−。続く。
ナレーションの音羽は、光圀の手下だったのですね。驚きました。それで、説明が付くのだろうか。そして、光圀は右衛門佐に音羽のことを頼む。そうすると、右衛門佐は反綱吉で、生類哀れみの令に代表される世の混乱を正そうとする勢力なのですね。押さえておかないといけません。御台所の行動が解せぬ。やけのやんぱちなのだろうか。染子がいよいよ、大奥の女のバトルに参戦したが、今一つ力ないな〜〜。これからも心配だ。今回は次の展開の下準備だ。ちょっと死人もいなくって、評価ダウン。決して人が死ぬのを喜んでいませんが・・
大奥・華の乱★★★ 7話 平成17年12月1日放送 あらすじだけです、先週はドラマ瀬戸内寂聴さんで休み
げにげに、安子とお伝の喧嘩は、恐ろしい修羅場でした。しかし、真の敵は他にいる。それは薄ら笑いの御台所でした。安子は御台所に長丸が亡くなった時の行動を聞きただす。安子は長丸の亡くなるときの話を辿る。しかし、御台所「いぃ〜え、何故、そのようなことを、よもや私を疑って、そなたの子を手をかけて何の得があろうか」と逃げてしまう。確かに動機が不明だ、利害が複雑過ぎて、理解できない。右衛門佐も不審と思うが、御台所には動機がないという。そして右衛門佐は安子に柳沢をどう思うか聞く。安子は初めて、安子の父が昇進して、柳沢の立場が悪くなったことに気づかされる。そして大奥では、危篤状態だった徳松も、死んでしまった。お伝は泣き叫ぶ。綱吉も参ったようだ。お伝は、まったく失意のうちだ。桂昌院は、鶴姫が紀州家に縁組みしてはと勧められる。お伝は、徳松が亡くなったばかりで、鶴姫まで失うと断る。桂昌院は嫁ぎ先の紀州家は将軍家の候補だ、戻ってくれば綱吉の血が女系だが受け継がれるのだと説得した。しかし、余裕のないお伝は狂ったように、庭に落ちた青梅を食べる。そして、寝込んでしまう。自害を試みたのだと御典医はいう。安子も哀れなお伝とのことを思い出した。お伝は体力を消耗して寝込んでいた。安子が見舞うと、お伝は近づける。お伝「お信じくだされ、長丸に青い梅を食べさせた、しかし、吐かせた、心がとがめた、それでも、命を落としたのなら、罪を負うのは私、徳松に何の咎が、私は青梅も飲んだが、死なずに、徳松も生き返らない」と嘆く。それには安子もお伝を恨むだけではいけないことに気づく。柳沢と隆光がやってくる。大典侍が安子が柱を倒したと、綱吉と桂昌院に報告する。そして、大典侍は、安子は出家させて、大奥を出て貰いましょう、と言う。しかし、綱吉は「世継ぎの子供を亡くして、安子までいなくなるともう駄目だ、わしが困る」と拒否した。大典侍の考えもちょっとはかりかねる。綱吉は柳沢と釣りをしている。柳沢は館林の陸を覚えているか、と聞く。綱吉は、覚えていない。そして綱吉は「安子が徳松をあやめたという、わしは誰を信ずればいい? 母上は隆光を信じているが、子は次々死んだ」と悩みを訴える。そこに犬がやって来る。家来が切って追い払おうとするが、綱吉「殺生はやめておけ」というと、犬は綱吉になついた。綱吉「手に取るように気持ちが分かる、そなたたちより、犬の方がましだ」。タイトル。
桂昌院は隆光に相談する。桂昌院「隆光、この先は見通せているだろう、策を教えてくれ、世継ぎを作れるか、将軍家の行く末が決まる」と聞きただす。お毒味3人組「美味でございます」。しかし、つまみ食いしたのは、竹丸と名付けられた犬の食事だった。それを隆光が聞いていた。桂昌院は綱吉に大典侍を閨に呼ぶように言う。しかし、犬の竹丸が逃げて、綱吉は追う。その様を隆光が見つける。桂昌院は苛立って「切って捨てよ」と叫ぶ。隆光「そのとおりです、仏の神納を受けた御犬様を大事に、殿は犬の生まれ、前世で犬をあやめたせいです、不幸が続くと因果がある、無益な殺生をやめ、とくに犬を大事にすることがよい」。綱吉は大喜びで「安子のせいではない、犬を大切にすることが、世継ぎのためだ」。桂昌院は隆光に確認する。こうして−−生類哀れみの令が発布された−−驚き。綱吉は大典侍と閨をともにする。そこを菊江が忍び込む。小刀を取り出して、襲いかかろうとする。しかし、音羽に捕まえられる。菊江は役人の娘だ。その父は野犬に襲われた私を助けるために犬を殺して、切腹になった。だから、私は目分を隠して大奥に忍ぶ込んだ。果たせないうちは、この場で自害させてください。右衛門佐−−−男の政治が腐っていたのでは、女の涙は乾きません−−−「憎むべきは世の掟。私が恨みを晴らして差し上げます」と請け負う。そして、隠密裏に徳川御三家の水戸家ご老公・徳川光圀(大杉漣)を訪ね、政道の乱れを訴えた。光圀も綱吉の悪政に業を煮やしており、その裏には柳沢が隠然たる勢力を張り巡らせていることを明らかにする「、私服を肥やすのは柳沢だ、悪のはびこる世は長く続かぬ、いや、続かせてはならない」。CM。
綱吉は、体調を崩して、世に背を向けていた。やる気がない。そこで、柳沢が政治を取り仕切るようになった。安子のところにやって来たが、精気がない。長丸の思い出を語って、泣く。綱吉「人は何故死ぬのか、虚しい、まつりごとも、何もかも・・・」。安子「生類哀れみの令、生き物に情けはかけるのはいいが、人に厳しすぎる、法令を取り下げられないのですか、隆光の言うことは絶対ですか」。綱吉「母上には絶対だ、何も考えたくない、そなたとこうしていたい」。安子「なりませぬ、しっかり考えなさい、表は柳沢、大奥は桂昌院様に任せっきりりだ、このような時こそ、何が起きているか、目を見開きませ、長丸が誰によって亡くなったかわからぬが、争いに巻き込まれた、それは争いごとを納める上様ご自身の責任だ」。綱吉「全てわしのせいじゃと」。安子「これからのことをよく考えなさい」。綱吉「もう、何も言うな、指図するのか、わしは指図ばかりされた、もうたくさんだ」。過換気になって、綱吉は倒れる。CM。
綱吉は過換気ではなく高熱で倒れたのだ。1か月も伏せっていた。雨の降る中、柳沢は自分の邸で染子をお方といい。大奥に入って貰おう。染子「出所を偽るのですか」。子供を抱いて不安に歩く。座敷牢には・・・? 安子も物憂げだ。そこに入ってきた右衛門佐は「気がかりですか、夫婦の情があるのですね」。安子「母と夫の悲運は焼き付いている、この世はなぜうまくいかない」。右衛門佐「上様です、柳沢様や桂昌院様がはびこるのは、上様が情けにないからだ、上様さへいなければ、二人は力を失うでしょう、これをただ一匙、上様に含ませなさい、体が弱っている、すぐに亡くなるでしょう、上様のために亡くなった方はたくさんいる、体が弱った今は千載一遇の時です」。そこに御台所が登場する。御台所は右衛門佐に「あれをい渡したのか、安子にできるかな」。やはり、御台所と右衛門佐は結託していたのか? ここらの動きが分かりづらい、確か長丸に薬を持ったのは御台所で、その原因は安子と右衛門佐が結託したからだと思ったが・・・? 綱吉は「安子〜」とうわごとを言っている。安子はこれまでの、母と夫への、仕打ちを思い出す。−−−表の世では、恐ろしいことが、甲府の綱豊さま、紀州の鶴姫の嫁ぎ先の綱教さま、跡継ぎとしてあげられていた−−。そこに柳沢が、今一人、お子がおられる、その若君こそ、後継にふさわしい、上様が我が屋敷に来られたとき、染子を気に入った、春に若君が生まれた−−−。大いなる陰謀が動き出す…。つづく。
今回は、次々、亡くなった。長丸についで、徳松もなくなった。お伝が狂ったように梅を口に含んで寝込んだ。哀れでしたが、そこで、おしまいでした。お伝さんは登場しませんでした。バトルは余り見られませんでした。大典侍も、閨も簡単にすまされました。右衛門佐が、登場して、安子に薬を渡していた。謎の陰謀が渦巻いていた。とにかく、綱吉は生類哀れみの令を出して、ふにゃふやになってしまった。光圀=黄門さんまで登場して、今後活躍するのでしょうか? 大杉さんは里美さんの後の水戸黄門を狙っているのかな。 ただ、ドラマは大奥の女の戦いから、柳沢の陰謀まで、ちょっと散漫になってきました。それは悲しいな〜〜。来週からは染子が登場か。綱吉に生殖能力はなさそうで、側室は全員お払い箱だ。柳沢と染子の若君と綱吉の子として、ごり押しするのだ。ただ、歴史的事実があるので、多分甲府の殿が将軍になるのです。柳沢は権勢を失うのだ。短いが新井白石の時代になるのだ。
大奥・華の乱★★★★★ 6話 平成17年11月17日放送 感想だけです
(公式HPから) 充実のHPなので拝借しました。
大奥という闇の中に、安子(内山理名)が見出した、たった一つの希望の光。それは我が子・長丸であった。しかし、看病の甲斐も虚しく、長丸を亡くした安子と綱吉(谷原章介)は悲しみのどん底に。桂昌院(江波杏子)は、幼児から目を離した安子の非を責める。思い余った安子は、お伝の方(小池栄子)が落としていった袱紗を示しながら、長丸に毒を含ませたのは彼女に違いないと訴えた。それまでにも二度もお伝に殺されかかったと続ける安子は、後生だから詮議に諮って欲しいと懇願。だから、出産前の水風呂の怖さを忘れてはいけませんでした。生まれて2年ほど絶頂だったので、すっかり脇が甘くなったのだ。
綱吉と桂昌院は、お伝に申し開きをさせるが、認めるはずもなかった。音羽(余貴美子)も、お伝の行動に不審な点があると報告するが、桂昌院は世継ぎの母親を罪人にすることは出来ないと、安子の言い分を黙殺することにした。安子は長丸が遊んでいたでんでん太鼓を手に、涙にくれていた。もはや安子のお伝に対する恨みと怒りが押さえ切れなくなっていく。
長丸の葬儀が執り行われる中、微笑をたたえながら「あれをいただいてからは、ぐっすり眠れるようになりました」と柳沢(北村一輝)に薬の礼を言う信子(藤原紀香)はただならぬ凄みを見せた。御台所の作戦は全く理解不能で、もはや全てを破壊したいという極限です。ひどい、でも、紀香さんは意外と嬉しそうに演技しています、怖い。
桂昌院は、隆光(火野正平)に卦を立てさせた。隆光は、長丸が「罪の御子」と宣言。長丸がこの世にいた証すべてを廃棄すべきであると進言する。桂昌院はその託宣に従い、長丸に関するものをすべて火にくべてしまう。 そこで、史実で安子に子供が生まれた記録がないので不思議でした。理由が分かった。でも、脚本の浅野さんの創作かもしれない。抗議する安子に、桂昌院は長丸の名を口にすることさえ禁じさせ、綱吉にも近づくなと申し渡す。逆に、お伝に対しては、徳松に世継ぎのお墨付きをもらうことを勧めるのであった。そうして、徳松へのお墨付きの儀式が執り行われる。
しばらくして、大奥に新たな火種が降って来た。徳松だけでは心もとないと考えた桂昌院が、京から公家の娘・大典侍(中山忍)を側室に招いたのだ。
大典侍の気位の高さは信子以上、才気も右衛門佐(高岡早紀)をしのぐばかり。早速、大典侍は奥入りの条件として、新御殿の造営を要求してきた。信子は仲間が現れたとばかりに大典侍を部屋に招き、右衛門佐を交え、大奥での処し方などを忠告する。だが、部屋を出るなり、大典侍は右衛門佐に「大奥にては、子を持つことこそが第一に人の上に立つ道。私が上さんの子を身籠ればすぐさまお立場は逆になりまする。辛抱も今のうち」と言ってのける。信子は、その言葉を聞き逃さなかった。
大典侍は、積極的だった。綱吉に恋焦がれる歌など詠んで気を引こうとする。綱吉は長丸の死が心に影を落としており、大典侍と閨をともにする気にならない。桂昌院は大層立腹するが、さすがに綱吉も母の強引な振る舞いに堪えきれず「明日は安子をお呼びください」と申し渡す。
翌日の奥泊まりで安子は、お伝への詮議の件を綱吉に尋ねる。しかし、綱吉は「今となっては、どうなるものでもない」と悲しみに沈む父親の表情を見せた。結構綱吉は人間らしい寝所を持っていたのですね。綱吉が安子のもとを訪れたことは、その夜の閨を待っていた大典侍の耳にも入った。怒る大典侍は、ライバルを見出す。普請中の別殿のそばで、大典侍とお伝が対峙。大典侍は「身籠ればすぐに御同格」とお伝を挑発し、さらに自分が側室に呼ばれた理由は、桂昌院にはお伝の血筋が不満だからだと面罵する。怒り心頭に発するお伝。そのすきに徳松が、庭に降りていた。
庭で一人安子が佇んでいると、ふと普請場にころがっている鞠を見つける。長丸との幸せな日々を思い出し涙ぐむが、怒りと憎しみがふつふつと込み上げてくる。そこに鞠を捜して徳松がやって来た。安子は殺意を抱き徳松に近づく…。その瞬間、徳松は普請場の資材に足を引っ掛けてしまう。崩れ落ちる材木・・・。安子は反射的に徳松の身をかばった。轟音に驚き、音羽やお伝の方が駆けつける。徳松は足に怪我を負った。
徳松はその晩から高熱で苦しみ始める。一時は小康状態となるものの、再び症状が悪化、三日目には危篤となり、お伝の懸命の看病も虚しく息を引き取った。徳松の容態を気にした安子が廊下に出ると、泣き腫らした顔のお伝と出会う。お伝は徳松を元に戻せと、安子につかみ掛かる。安子も負けずに「同じ言葉、あなた様にお返しします」と動じない。すると、お伝は「青い梅などで人は死なぬ」と白状してしまった。二人は取っ組み合いの大乱闘に。 半狂乱となったお伝は、騒ぎを聞きつけたものたちに連れて行かれた。安子は、その時、廊下の奥で薄笑いを浮かべる信子の姿を見逃さなかった。
一方、柳沢の屋敷では、染子(貫地谷しほり)が男児を出産。「殿に似て…」と喜ぶ染子を制し、「いや、わしには似ておらぬ。この子はいずれ天下を取る」と微笑む柳沢がいた。
いや、盛り上がったよ。安子も、鬼となった。前回まで、安子は男の子が出来て、余裕で油断しすぎました。生まれる前の、水風呂を忘れてはいけなかった。世継ぎの男の子がいなくなると、もう、ただの鬱な女になってしまった。桂昌院も手のひらを返したように冷たいのだ。結局、世継ぎを持っているお伝は強い。安子がお伝のせいだ、と言っても不問にされた。大奥の全員が鬼だよ。安子も、怖い顔をして、お伝もストレートな怖い顔との戦いは、本当にドラマの醍醐味です。そこに、またまた、大典侍が参戦だよ。しかも中山忍さん、京子言葉を使いながらも、気品に満ちているが、中身はえげつないよ。中山さんにしては意外なキャラでびっくりした。でも、きっと京都の人って、こんなのかもしれないと、思いはじめた。そして、長丸に続いて。徳松まで、死んでしまうとは、史実で分かっていたけど、むごすぎる。一時は徳松を殺そうと思っていた安子だが、倒れる木材から身を呈して徳丸を守った。あれは、どうみても安子は重症で、徳松はかすり傷だと思えるシーンでした。多分、見ている人は安子が何ともなく、歩いていて、徳松がうなされているのを見て驚いたよね。また、御台所の赤い薬のせいかと邪推した。その赤い薬は眠剤みたいが、柳沢が絡んでいたのですね。とにかく、徳松の死因には疑問があるが、ただでさえ、怖いお伝は、全く狂っていました。もう、自分の存在価値が全くなくなった。綱吉の愛も、身分も、教養もないのだ。世継ぎの母だけだったのだ。廊下で安子と殴り合いになって、マジ殴り合いだ。行燈が燃えているのに、気づかないのかと心配だった。安子の口から血が流れるし、内山さんの頬は赤かった気がした。そして、桂昌院が長丸の記録を消し去ったのですね。だから、史実でも安子の子供のことは出てこなかった。脚本の浅野さんの、創作上の子供かもしれないが・・・。大奥は大変な修羅場になった。御台所がすべての悪だと、安子も最後に知ったようですね。御台所も微妙な立場です。そこまでやらなくても良いと思う。だって、名目上の妻でしょう、それなのに、女たちのリアルな戦いに参戦しなくても、自分だけの世界で生きていけばいいのに。確か、前の大奥では木村多江さんの御台所は、そんな憂いに満ちた感じで結構いい人だったのだ。まあ、今回の藤原紀香さんの御台所はとんでもない自己愛の持ち主で、他の人を許せないのだ。心でそう思っていても、あんな嫌らしい微笑みを浮かべなければ安子に疑われなかったのに・・・。最後に柳沢、やはり染め子の出来た自分の子供を綱吉の事して画策するのですね。貫地谷さんは、怖くないのですが、北村一輝さんが怖いよ。ここまで参戦すると、もう大盛り上がりです。誰も味方はいない。女はすべて一人で戦うのだ。凄い、とにかく大奥史上最強のバトルになりましたね。評価はアップで5つ★です。これ以上はないでしょう。しかし、もう世継ぎもいないので、来週から「生類哀れみの令」が登場して、女ばかりでなく、男の政治も狂いだしました。そうなると、ちょっと辛いものがあるので、評価は下がるだろうな。
大奥・華の乱★★★★ 5話 平成17年11月10日放送 適当に作りました
(あらすじは公式HPから)
お伝の方(小池栄子)に水風呂に突き落とされ、湯殿に閉じ込められた身重の安子(内山理名)は、お腹の子もろとも命の危険にさらされる。薄れゆく意識の中で、安子の脳裏に父母や夫の言葉が浮かぶ。安子は母・阿久里の形見の簪で閂を開け、やっとの思いで湯殿の外に出たが、そこで意識を失った。
音羽(余貴美子)に発見された安子は、そのまま産屋に運ばれ、綱吉(谷原章介)らの必死の励ましを受けながら、男児を無事出産した。
男児は長丸と名付けられた。新たな世継ぎの誕生は江戸城・大奥を揺るがす。湯殿の騒ぎに不審を感じる右衛門佐(高岡早紀)は、お伝にかまをかけた。なぜなら、お伝は、湯殿から走り去るのを右衛門佐は見かけていたのだ。お伝は、その場はうまく言い逃れる。長丸は健やかに育っていった。綱吉は、安子と長丸の部屋に入り浸りとなる。綱吉の寵愛を一身に受ける安子は、信子(藤原紀香)にまで不興を買うようになった。ここが、安子の最高点であり、最悪への移行だった。恐るべし御台所だった。
そんなある日、安子とお伝が出くわした。緊張の中、安子は湯殿での出来事は口外しないとお伝に告げる。お伝は、言いがかりとしらを切るが、安子は石段で草履の鼻緒が切れた時に一度、湯殿が二度目、三度目は無いものと思えと釘を刺す。お伝は目に涙をため「世継ぎは徳松じゃ!」と去り行く安子の背中に向かって叫ぶ。安子はそんなお伝の方を、ふと哀れに思うのだった。すると、そこに右衛門佐が控えていた。安子は、右衛門佐に事の次第を説明し、お伝が世継ぎに執着するのなら自分は譲っても良いと考えていると語る。
一方、桂昌院(江波杏子)は長丸誕生を手放しで喜んだ。だが、安子と長丸の部屋に入り浸る綱吉の腑甲斐なさが気に入らない上、さらなる世継ぎを望む。桂昌院は綱吉にお伝の閨に行くよう促す。綱吉は、渋々お伝の部屋を訪れる。すると、お伝は習いたての孟子を引用して、長幼の序の教えになぞらえながら、徳松をお世継ぎにと懇願する。お伝の執着ぶりに、綱吉は堪忍袋の緒を切らせ、部屋を出て行ってしまう。
綱吉の寵愛を得られずじまいのお伝をいい気味と高笑いする信子は、今が長丸をお世継ぎにするチャンスと安子をけしかける。しかし、安子は長男の徳松を差し置いて、我が子・長丸をお世継ぎに推せば、あちこちで恨みを買うことになり、それでは親として忍びないと辞退する。それが道理と安子の意見に同意する右衛門佐。自分が大奥に引き入れた右衛門佐までもが安子側について、自分に逆らうとは・・・まさかの事態に、信子の心の中で尋常ならぬ嫉妬の心が芽生え始めていた。ここがこのドラマの転換点だったのか。
政治にも関心を示さず、母の目が気になって、安子と長丸のもとにも行き難くなった綱吉は暇を持て余していた。柳沢吉保(北村一輝)は、綱吉を再び染子(貫地谷しほり)のいる自宅へと誘う。染子は綱吉に抱かれた後、閨で自殺を図ろうとした。あわやのところで綱吉に助けられたが、柳沢は窮地に陥る。だが綱吉は、事件を不問にした。柳沢はひたすら自分への愛を貫く染子を不憫に思い、それから毎晩染子を抱いた。
柳沢は、綱吉に打ち捨てられ、生気の抜けたお伝に近づき、こう囁いた。「危ないのは、長丸君のお年頃。この季節は、庭に落ちた青梅などお口にしようものならたちどころに毒に当たってお命を落とすこともございましょう」と。柳沢の示唆することに気づきはっとするお伝。お伝は徳松に言い聞かせ、青梅を長丸に食べさせるようそそのかす。その絶好のチャンスが訪れた。一緒に遊ぶ徳松と長丸。鼓動を抑えながら見つめるお伝。その時、長丸が縁側から落ちて怪我をしてしまう。青梅を食べさせることには失敗したが、大騒ぎとなってしまった。
見舞いに来た綱吉は、人と張り合うことを好まぬ安子の優しい心根に触れ、心休まるひと時を過ごす。また、お伝の方は、弟・長丸を心配する徳松を見て、複雑な気持ちになり、安子の部屋に長丸を見舞った。そこへ信子からの使いが来て安子を呼び出した。安子は長丸を侍女とお伝の方と共に部屋に残していくことを気にしつつも、信子の部屋に行く。しかし、信子はいなかった。代わりに、女中たちが信子から長丸への贈答品を安子に選ばせようとする。
安子が離れたすきに、お伝の心にまた邪心が沸き起こる。侍女に用を言いつけ部屋を外させ、拾った青梅を長丸の口に突っ込んだ。喉を詰まらせる長丸。我に帰ったお伝は「吐き出しなされ!」と長丸の背中を叩き、たまらず部屋を飛び出した。安子が部屋に戻ろうとすると廊下で信子に出くわす。「行き違いになったようです」と信子。二人そろって安子の部屋に入ると、なんと長丸が意識を失って倒れていた。安子は長丸に駆け寄り取りすがるが反応がない。信子はそっとその場を離れる。茫然自失の安子。
その時、音羽が落ちていた袱紗に気づいた。それは、お伝のものだった。お伝の仕業と確信する安子…。しかし、安子の知らぬところで高笑いしている人物がいた。そのころ、染子の懐妊も発覚して…。
大変だった水風呂事件も、意外と一気に話が進みました。無事安子が出産だ、しかも男子だ。これで、いっきにお伝は没落して、安子は頂点に上り詰める。このジェットコースター感が一気に盛り上がってきました。そして、御台所の信子がとんでもないことになる。安子と右衛門佐が仲良く、自分に逆らった。それだけなのに、もう狂気の世界に取り込まれたようだ。微笑み方が紀香さん、怖いです。ほら、最後にとんでもないことになってしまう。長丸が倒れた。でも、お伝は青梅を吐き出させましたから・・あれが死因ではないはずです。そうすると御台所の信子さんですね・・・。もう一つは、当然の悪役の柳沢の北村一輝さん、染子を差し出すとは・・・。貴地谷さんは、ちょっと幼い顔で微妙でした。萌えまではいきませんでした。綱吉もエロ将軍で、かまわずやってしまうなんて(ちょっと下品でした)、凄すぎる。とにかく、一気に物語が進んで、盛り上がってきました。お伝だけが狂気だったが、今では御台所もおかしくなって、多分来週は安子もおかしくなる。これは大変だ、ドラマとしては面白くなりましたが・・・
大奥・華の乱★★★ 4話 平成17年11月3日放送 適当に作りました
正室・御台所の信子(藤原紀香)が京から右衛門佐(高岡早紀)を呼び寄せたことで大奥に激震が走った。気品ある美しさは際だったが、鋭い牙を隠していることは、まだ誰も知らなかった。タイトル。
早速、お毒味3人組も登場で、菓子を愛でる。でた〜「美味でござる」。桂昌院は右衛門佐と会う。右衛門佐は言葉遣いから、ちょっと違います。粗菓を差し出す。そして、妙見堂を参拝したことを述べ、桂昌院の献上した敷石をほめる。桂昌院もさすがに機嫌を良くして、桂昌院「何でも聞いてください」と言う。お伝のところには、挨拶にくると思い、待っていると右衛門佐は行ってしまった。桂昌院は油断ならぬ女だと見抜いた。堀川の落雁を持ってきた。桂昌院が町屋の娘の出だとの意味かと音羽にいう。早速、右衛門佐は学問の指南役として、源氏物語の講義を行うなど、大奥の女中たちに人気を得ていく。綱吉の前で、桂昌院は右衛門佐ほめるが、お伝は挨拶しないと怒る。そこで、安子は右衛門佐は側室に遠慮したのだと言う。綱吉は「美しい女」ということで、興味を示す。綱吉は安子の妊娠の具合に声をかける。綱吉の目通りを終わって、御台所は安子をほめる。御台所は小気味良い、安子や右衛門佐が大奥に来て教養が出て嬉しい、と安子に話す。右衛門佐「人より上、人を落とし込めることばかり、醜いことだ、御台所は自らの力を強くしたい、桂昌院たちに対して利用している、この世を動かしているのは、男だ、おなごは見ているしかない、大奥はおなごが世の中を動かせる、唯一の場だ、総取締役になりたい」。女より男みたいに権力志向なのだ。野望は成就するのだろうか。CM。
お伝はお付きのものも、右衛門佐の講義にでるので、怒り出した。右衛門佐の大奥での講義にはたくさんのおなごがでた。美しい言葉や教養は皆を魅了した。3人組が「源氏物語を希望する」とい提案する。そつのない右衛門佐に警戒を強める桂昌院(江波杏子)は、柳沢吉保(北村一輝)の入れ知恵で策をめぐらす。柳沢は右衛門佐が側室になると、御台所と仲が悪くなる。そして、身ごもったら、流してしまえ・・。桂昌院も上様をそそのかそうと決めた。お伝は自分でも本を読み出したが、徳松がうるさい。身近に教養あるものがいない。お伝の兄が会いに来た。兄は金の無心に来たのだ。博打で負けたのだ。お伝「十分に尽くした、父や兄には200両以上だ」。兄「ならば徳松を早く世継ぎにすればいい」。お伝「兄が何か不始末すれば、危うい、大奥では色香だけでは勝てませんぬ」と金をばらまく。安子は大きな腹をさする。そこに徳松がやって来る。徳松は「弟が欲しい」と言う。安子「愛おしい我が子、疎ましい上様の子だ、そして世継ぎ争いの種だ」と嘆く。そこで徳松が転ぶ。安子の父が転んだ石段だ。お伝が通りかかり、怖い顔で安子をにらむ。安子も負けずににらみ返す。CM。
お毒味3人組にお伝の兄の事が話題になる。右衛門佐の講義が始まる。お伝も講義に出る。源氏物語の最初を読み出す。そこに綱吉も通りかかる。右衛門佐の姿を見て、人妻好み(年増好み?)の綱吉は近寄る。そして、上座で「くるしゅうない、そなたが右か、講義に感じ入った、講義をつづけよ」。右衛門佐は質問を出す。お伝が講釈本をカンニングしながら答える。右衛門佐は講釈本では、そのように書かれているが、それは平安の宮中を知ってしらないものの解釈だ、と否定した。お伝の方(小池栄子)は自分の生い立ちに関するコンプレックスから、猛勉強して右衛門佐に対抗心を燃やしたが、付け焼刃の知識でかえって恥をかかされてしまった。綱吉はうまく答える。御台所「惜しいところでしたな」と嫌みを言う。お伝「まだまだ、勉強が足りません」と本を握る潰そうとする。綱吉は柳沢に政策を聞かれる。ぼーうとしているが、桂昌院は「右衛門佐を側室にしましょう、世継ぎを生む女は多いにこしたことはない」。綱吉は安子に「講義は右衛門佐を二人きりで」とぽろりと漏らす。安子「まさか、右衛門佐を側室に」ととどまらせようとする。綱吉「黙れ、差し出がましい」と怒る。柳沢は家で縫い物をしている妻・染子と会う。染子「もしや、上様が」。柳沢「上様はもうここには来まい、辛い思いをさせたな」。染子「忘れました」。そこで、二人は抱き合う。CM。
御台所は桂昌院の右衛門佐を側室には出来ないと言う。御台所「正室としての面目が立つか」。桂昌院「最後のお渡りはいつでしたか、新しい物に変わるのは当たり前だ、自分のところの若いものを上様に差し出しては・・・」。御台所「学問のために来てもらった」。右衛門佐「御台所にために江戸に来た、側室になるためではない、しかし、桂昌院や上様の御意ならば、それは御台所の御意と考えます、私に否はない」。安子は右衛門佐になぜ承知したのか聞く。安子「何か考えがあるのか?」。右衛門佐は自分の考えを述べる。右衛門佐は上様に会って、側室の願いをお礼を言う。綱吉「可愛がってやろう」。右衛門佐「ありがとうございます、上様はなぜわたしを」。綱吉「美しさと学識だ」。右衛門佐「好きな論語で、難しいことを先にして、自分の楽しみを後回しにする、側室になるのは楽しみです、だから私の側室になる楽しみを後にしないと、誠に残念ながら」。綱吉「わしを言いくるめたつもりか、理屈を並べ、わしを腹の中で馬鹿にしているだろう」。右衛門佐は手を取り「武をもって、世を治世するものだが、わたしは学識で治世したい、身も心も上様に捧げたい、しかし、体は一時だ、学問で上様と結ばれていたい」。ここらの理屈ぽいセリフはフォローできません。しかし、本当に理屈ぽい女だ。これを物にすることは、征服感をもたらすのか、屈辱感に陥るのかな? 危険な賭です。綱吉は右衛門佐の顎をもち、「ふん、たいしたおなごだ、何が望みだ」。綱吉は、大奥で「皆に申し伝えることがある、右衛門佐に御大奥総取り締まりを申しつける」。桂昌院は驚くが、綱吉「今日から安心して、お任せください、ではそのように」。綱吉「大奥の正しき姿を守ることが勤めといった、殊勝だ、右衛門佐のいうことはわしの言うことと思い聞くのだ」。お伝は怒っている。安子にお伝は声をかける。そして、安子を蔵に連れていく、お伝「さっき、私を見て笑ろうてておった、私の生まれを見て笑った、しかし、耐えてここまで来た、そなたには邪魔をさせぬ、右衛門佐と御台所と手を結び、その子を世継ぎするつもりじゃな、そなたが来てから、大奥はおかしくなった、嫌いじゃ、嫌いじゃ」と安子を押すと、安子は水風呂?に落ちる。そして、その部屋の閂をかける。水浸しの安子は開けよと、戸に体当たりする。そして、お腹を激しくぶつける。完全にお伝は狂気の世界へ逝ってしまったようです。目つきがおかしかった、最初からか? 笑い。つづく。
もはや、挫折寸前だ。でも、歴史は結構好きなのだ。それでやめられない。木曜日はドラマが多い。そして、大奥は毎回書くが言葉が難しい。漢字の変換が大変なんだ。今回は右衛門佐と桂昌院を「みぎ」と「けい」で単語登録した。このパソコンの辞書大丈夫かな、笑い。愚痴をお聞かせしました。すみません。今回は安子の存在が薄い。完全に右衛門佐がメインだった。側室になるのかと思ったら、意外や、馬鹿な綱吉は言い含まれて総取り締まりにしてしまった。綱吉、エロはエロに徹しないと身を滅ぼすよ。理屈ぽい右衛門佐を怒って、切り捨てるなんて、過激なことは出来なかったんだ。あっさり、総取り締まりになって、これは大変だ。桂昌院にも知らされなかったのだ。予想外だよね。御台所や、安子は連合を組んでいたが、想定していたのだろうか? 二人の予想を越えたことになるのではないかな。今回のサブは哀れなお伝でした。生まれは悪く、教養はない、兄は博打打ちだ。同情にたえない。しかし、源氏物語の講釈本を持ち込んで、答えるなんて、かえって健気に見えた。勉強の第一歩だと思うが、右衛門佐はあっさり切り捨てました。右衛門佐は、ひどいな講義はできても、教育者じゃないゾ。高岡さんは京風の髪形から江戸風になって、違和感はなくなった。それで、お伝は最後に狂ったように安子を閉じこめてしまった。安子の子はどうなるのだろう。史実では徳松は5歳で死んでいる(殺されたのか???)。綱吉に最後は世継ぎはいなかったので、兄弟の方の子に将軍が行くのですね。あんなにエロなのに、しっかり、繁殖を目的にやるべきでしたね。快楽だけでは世継ぎはできない。そんなコメント書いて、おかしいな。とにかく疲れたのだ。すんません。
大奥・華の乱★★★ 3話 平成17年10月27日放送 適当に作りました
安子が身ごもったことは大奥でセンセーションだ。安子は理解できていないが、天地が変わるのだ、そして大きな敵が動き出した。占い師の隆光が、占う。隆光「男子が産まれる、ただし、つつがなく生まれるまで、難所をくぐり抜けねばならない」。桂昌院は聞き入る。安子「夫が上様に刃向かった、それに情けをかける」。綱吉「成住なきあとは、わしに頼るしかない、また閨にさそう」とわがまま放題だ。さすがに、桂昌院「万一、御子が流れたら」といさめる。安子の父の成貞は、出世して側用人になった。京からの饗応役も柳沢から成貞に変るように命ずる。その柳沢だが、彼だけは大奥も入れるのだ。そのクールさは大奥で大人気だった。もちろん、お毒味3人組も注目だ。葛岡「柳沢様も、最近は牧野様のご意見を聞かないといけなくなった、猫のようでも、中身は虎です、一波乱でなく、二波乱はありそうだ」。柳沢は家で、妻の染子に頼む。柳沢「上様を呼び、お前に上様のお相手をしてもらいたい」。お染「栄えある役を」。綱吉が柳沢の家に来て踊り、柳沢が鼓を打つ。そこにお染が出て、綱吉に酒を勧める。綱吉「汗をかいた、着替えたい、この女の手を借りたい」。柳沢はお染に言い聞かせるので、時間をもらう。柳沢「上様はそなたを所望している、男子一生の頼みだ、聞いてくれるか」。お染「殿の頼みなら、何か一つください、わたしはあなたに添い遂げるつもりで来た、上様との閨の間も、あなたと思いたい」と泣く。柳沢は印籠を渡す。そして、見境なしの人妻好きの発情男の綱吉は、お染の着物を脱がしにかかる。音羽−−この一夜の事が、今後大きな事になっていくのです。すべては柳沢の謀だった−−。CM。
桂昌院は碁を打っている。長子徳松が跡継ぎだという印が欲しいと、お伝は桂昌院に頼む。桂昌院「お伝はお末だった、それをここまで引き上げた上様のご恩に感謝しなさい」といさめる。一方、お伝憎しの御台所は安子と話している。御台所「お伝の父は博打うち、卑しい生まれだ、それなのに世継ぎがいるだけで、威張っていた、その点、そなたは側用人の子だ、敬われる物は敬われる筋道の通った大奥になる」と味方になるように勧誘する。安子「生みたくて生むのでない」。御台所「そなたは甘い、争いに無縁で生きられない、泣くか勝って笑うかどちらかじゃ、ある方に会うので、付いてきなさい」。御台所は常磐井の局に会う。御台所「美しい、見込んだとおりだ、文で頼んだことを考えたか、私を助けると思って、奥に来てください」常磐井「政道の乱れ危惧していた、綱吉は愚だし、桂昌院は隆光に操られている、色々問題があると聞きます」。御台所「なんと頭がいい、そなたに来てもらいたい、御台所付きの上臈とする、金300両を用意する」。常磐井「金500両と大奥総取り締まりが欲しい、桂昌院より下では付いてこない」。御台所「なんと見識があって、聡明なのだ、しかし、総取り締まりは私には決められない、安子殿は上様の覚えがいいので、私の代わりに上様をくどいてください」。CM.
安子が歩くと、音羽が身を翻す。安子「見張っているのですね、そなたが私ならどうします、夫は勝って、この世を生き抜け、と言い残した、勝つことは汚辱にまみれることだ」。音羽「私は武芸をしていました、だから、勝つことは生きること、負けることは命を失います」。綱吉にお伝が「徳松君がいる、世継ぎにする書面をください、私は心配です、上様の御身に何かあったら」と言い寄る。綱吉「わしが、早死にするのか、わしが安子をかわいがるのは勝手だ、御台所はお伝に子が生まれても耐えたが、お前は生まれが卑しいから、さわぐのだな」。安子とお伝が廊下で一緒になる。安子は引き下がる。お伝「姫であることを祈っています、あなたと子のためでございます」。安子は子が動くのを感じるようになった。綱吉は安子の懐妊祝いを計画する。綱吉は「そこで父と会わす、成貞は側近として役に立っているし、喜んでいる」と安子に話す。柳沢とお伝が会う。柳沢「わしも厚情で取り立てられた、同じような境遇だ、祝いの吹き上げ御殿には、滑りやすい高台などがある、すべては隆光様の宣言にもある、運命なのでしょう」と謎をかけて立ち去る。CM。
城で安子の懐妊祝いの会が開かれる。父も来た。綱吉は成貞に近くに寄るように言う。成貞「上様、安子様、このたびの慶事、お祝い申し上げます」と挨拶する。綱吉は「堅いあいさつだ、そうだカタツムリ舞を踊れ」。成貞は習っていないのだが、殿の命令では仕方なく、滑稽に踊る。安子は目を伏せる、そして、立ち去る。桂昌院は音羽に追わせる。お伝は嬉しそうだ。安子のところに桂昌院は来て、安子の頬を打つ。桂昌院「急なつわりで、席を外したと言っておいた」。安子は答えない。桂昌院「頭を冷やしなさい」。父が安子に会いたいと申し出るが、安子は会いたくないと告げてあったので面会できなかった。そして、安子は気持ちを落ち着かせるために庭に降りたい、一人になりたい、と話す。安子が降りて、歩く。お付きの女が怪しげに微笑む。そこを渡り廊下の父が通りかかる。父「聞いてくれ」と庭に降りる。安子「私は父を許せない、弱さ故、母を死なせた、恨んでいます、もういいのです、わたしは成住様の後を追えば良かった」。そこに、お伝が声をかける。お伝「見事な牡丹が咲いています、降りてご覧ください」。降りる安子は、企て通り草履が切れて、安子は転ぶ。そこを父が身を挺して、かばい、一緒に坂を落ちる。そして、安子に母の遺言を渡す。ずっと懐に持っていたのだ。そこには−−安子をよろしく、災いが降りかからないように、殿の御遺志にかえて守ってください−−。成貞「わしは、そなたの役に立てばと思っただけだ、そなたのためなら、鬼にも蛇にもなる、わしを存分に恨めばいい、そなたの命は成住が身を捨てて守った命であることを忘れるな」。そういって、父は倒れる。音羽は遠くから見守っていた。悔しがるお伝だった。安子は寝ている。音羽は付いていてくれた、そして「父上は足腰を痛めたが命は取り留めた、おなかの子もご無事だ」と報告してくれた。安子は成住の最後の言葉を思いだし、母の遺書を見て、泣き、安子「安子は強くなります」と心に誓う。安子とお伝が廊下で出会う。互いに引かない。お伝「ご健勝」。安子「災禍起こらぬように」。お伝「心がけが悪かった」。安子「あれは災禍です、こんど同じ時は上様に頼んで大奥の厄払いをしていただきます」と頭を下げずに通り過ぎた。怒るお伝だ。安子は綱吉に常磐井の局のことを頼む。そして、常磐井が大奥にやってくる。右衛門佐という名前に変わって、大奥バトルに参戦だ。つづく。
やっぱり、名前や、言葉遣いが難しすぎる。今回は適当意訳にしています。もうアップは脱落寸前だよ〜〜。だから、適当に書きました。大体の流れは分かりますか。綱吉も本当に人妻好きなのですね。安子に、お染だよ。さすがにお染の貫地谷しほりさん、着物は初めてなのかな、ちょっと堅い。表所もセリフも顔も四角だよ、笑い。一方、お伝と柳沢が近づき、安子は仕方なく強くなるために、御台所に近づきました。藤原紀香さんは役者さんとして、嫌いではないのです。気品のある役なのですが、そこそこ演じていると思います。しかし、更なる強烈キャラの右衛門佐役の高岡早紀さんが参戦だ。京の気品と理性で、御大奥の最高権力者のかって春日の局がやった総元締めになるのですね。これは、大事な役ですよね。まだ、高岡早紀さんに馴染んでいない。大奥でも、公家風でもない、違和感があるな〜〜。髷というか、頭が他の女と違いすぎるのだ。そして、総取り締まりで、まるで事情を知らないのに、やってきて権力を振るうのだから。大変だよ〜〜。見続けられるかな、笑ってしまいそうだ。
大奥・華の乱★★★ 2話 平成17年10月20日放送 適当に作りました
綱吉の閨に安子は呼ばれる。横に音羽がしっかり座って控えている。ナレーションの余さんを確認しました。暗いし、大きな着物来たら認識出来なかった。綱吉は、「初めてで不審がる安子に、音羽は武芸者で男より腕がたつ、そなたの家は気兼ねがなくて良かった、窮屈も、そなたをずっと側に置く為じゃ、許せ」。そして、いきなり安子の上に乗りかかると、手慣れて着物を引きはがしていく。これが結構上手いのだよ。衣擦れの音がしっかり聞こえて、おじさん気に入りました。事が終わって、安子は目覚める。寝ている綱吉を伺い、枕元の小刀の前で握ろうとする。すると、控えていた音羽は目覚めていて「短慮はやめて下さい、上様を刺すと、お家の皆さんは死罪になります、事情は聞いている、いざというときは上から言われている」。綱吉は政道は、部下に任せて、遊興にうつつを抜かしていた。江戸城の宴の会で、お伝は安子に酒を注ぐが、ワザとこぼす。そして、お召し替えをと、安子を自分の部屋に連れてくる。そして、目下に取り囲ませて、お伝「上様をたぶらかした身体を吟味する、父も旦那様も出世した、夫を捨て、恥を捨て、よく大奥に参りました」と怖い目で脅し、小刀を首に当てる。お伝「これで首を刺しなさい、かりに今私が切り裂いて、母上の跡を追ったと言っても、不審がりませぬ」。これもお伝は怖いし、この状況は、まさに昔みたエロ映画じゃないか・・露出シーンがないだけですね、爆。タイトル。
そこに急に雷がなって、綱吉は情けなく怖がる。大奥に来て「安子、安子、わしは雷が嫌いじゃ」。お伝「上様はカンが強いので、このような事がある」。安子にすがって子供のように怖がる綱吉に、安子「雷はいつか止む、何故雷が怖いのか」。綱吉「幼い頃、母上に閉じこめられた、母上は厳しいお方だった、そのようなおり、近くに雷が落ちた、怖ろしゅて気を失った、しかし、母上は慰めてくれなかった、胆力が足りないと怒られた、優しかったのは阿久里だけじゃった、そなたの母の阿久里だけだ、わしは阿久里が好きだった、何故、阿久里は死んだのかの、喜ばしたかったのに、死ぬことはあるまい、そう思わぬか」と安子に語る。まあ、綱吉の我が儘キャラ、自己中心キャラには楽しませて貰いました。桂昌院に、音羽は上様は安子に入れ込んでいることを報告される。桂昌院はこれで、子が出来ればよいと喜ぶ。そこに柳沢は「御懸念はありませんか、安子様は若鮎のように歯ごたえがある」。桂昌院「あの時は小刀を竹光に変えてあった、柳沢らしい考えじゃ」。大奥では上様のお成りがある。綱吉は安子に立派な打ち掛けをあつらえたのだ。桂昌院「お大事になさるべきは、御台所、お腹さまにも気遣いを忘れてはなりません」。綱吉は、御台所、お伝などに買ってやったものを言う。お伝は綱吉に「母上に買ってあげてください」と桂昌院をヨシショする。桂昌院は満足だ。CM。
安子は御台所に呼び止められ、上様からの頂き物のギヤマンを差し出す。そして、それをあっさり割る。御台所「むしずが走る、大奥で分かった、飛び交う言葉に意味はない、台所を敬う物は1人もいない、今は執心だが、いつまでか、ギヤマンのように虚ろな上様の心、あの人が心を動かすだけで、女の骸が増えるだけ、でも、本当に怖いのは桂昌院様です、水のはったところに蟻をはなって、見ている、蟻にとって、ここは生き地獄だ、事情は聞いている、上様と差し違えるつもりか、その時は私も加勢します、弱い物同士、こころを開きましょう」。安子は紅葉の葉を見つけて、これまでの家での楽しい思い出にひたる。その安子に、桂昌院は通りかかり、前の夫の成住のことを話す。2万石を貰った上、成住は上様の志で新しく奥様を貰われたのだ、感謝しなさい。CM。
成住が上様に目通りする。綱吉「新しい女房はどうだ、安子と添うてみたが、いい女じゃ、会わせてやろう」。大奥では女相撲が行われている。お毒味3人組は今回は相撲をしています。秀尾が勝って、上様から褒美を貰う。美味でござるがなかったですね。それを運んできたのは成住だった。綱吉「驚いたか、話をしてみい、別間に茶席を用意した、後から行く」。そう言って綱吉は相撲の行司をやる。安子と成住は会う。成住「健勝でよい、そなたが幸せなら良い、事を起こすならやめろ、今の幸せがなによりだ」。安子「大奥で幸せだったことはない、あなたの安泰を願っています、新しく奥方を迎えた、何もかも忘れて幸せに」。成住「そなたなしに、幸せはない、そなたを失った今、生きて意味があろうか」。安子「わたしくも道連れに、あなたこそ、私の夫、あなたの手にかかれば本望です、私と差し違えて」。成住「今のことは、本当か?」。うなずく安子だ。そこに上様がお成りになる。CM。
夜、大奥では上様のお成りだ。安子が閨で待っている。綱吉は安子に成住との逢瀬の様子を聞く。綱吉「あの間に、成住に抱かれたのでは?」。安子「ありません」。綱吉「無論じゃ、あるわけがない」。そして、また抱かれた。身体はここにあるが、心は成住にあるのだ。寛永寺の訪問の好機に、安子は出る。そこに成住は待っていた。二人で手を取って、逃げ出して、仏の部屋で向き合う。成住「怖くないか?」。安子「安子は嬉しゅうございます」。小刀を出して、成住「行くぞ、私もすぐに参る」。喉に刺そうとするが、安子は吐き気が起こる。成住「もしや」。安子「あなたの子ではない、安子の気持ちは変わりません、突いて下さい、早く」。成住は、もう一度構えるが、刺しきれない。そこに警護のものが入る。綱吉「恩を仇で返して」と起こっている。桂昌院「打ち首を申しつけなされ」。柳沢家に安子が引き留められる。医師の診察で安子の懐妊は確かだ。桂昌院「お手柄です、城に戻って、葛湯でも、天下の跡継ぎを孕んだのに、男と出奔しません」。安子「咎めはないのですか、どうか夫の命はお助け下さい」。桂昌院「夫はいない」。成住「最後に一目でも妻の顔を拝ませて・・・」。安子を見つけて、成住「生きよ、一介の武士に上様にたてつけなかった、強くなれ、指図する側になれ、そなたと子を守れ、私は負けた、そなたは勝て」と叫ぶ。安子は泣くばかりだ。そこに柳沢「お可愛そうに、辛きこと、憂きこと多いが、私が味方に成りましょう」。そして、安子は籠で戻される。安子が身ごもったことが、お伝や台所に伝わる。二人とも怖い。つづく。
今回も綱吉の不思議、怖いキャラで爆走でした。エロかったですね。雷が嫌いで子供のようにすがっている。阿久里が好きだったのに、何故死んだか分からない。成住と安子を会わせて、何か起こることを楽しんでいる。子供のいたずらで、人の心を弄んでいる。人間の気持ちが分からないのだ。江戸城の中で過ごしたので、世界を知らないのですね。もちろん、御台所も、ギヤマンを割って、安子に本心を吐露したのですね。藤原さん、見せ場がありました。お伝は相変わらずです、身体を改めるなんて、エロ過ぎる。成人映画の「大奥」でしょう、爆。最後に柳沢が、味方だなんて、安子に言うが、北村さんだもの信じてはいけません、笑い。役者でいい人か決めるのは駄目ですが・・・。哀れなのは成住だ。安子を刺して、自分も死ぬことができなかったのです。刺してしまうと、このドラマは終わりですから、ないことは分かる。でも、切ないです。愛する元妻を刺そうとして刺しきれず、自分は打ち首ですか。最後の言葉は悲しすぎました。これで出番はないのでしょうか・・・。全体として、初回のインパクトに馴れたので、評価ダウンは仕方ないです。これからの怪しげな人間模様に期待しましょう。
大奥・華の乱★★★★ 1話 平成17年10月13日放送 適当に作りました
綱吉の時代だ。正室信子、側室お伝、母の桂昌院と揃って権勢・豪華な時期だった。生まれのよい京育ちの正室の信子には、子供はいない。同じパターンなのだ。御台所は身分はいいが、飾りだったのだ。母の桂昌院はお玉で、卑しき身分だった。前作では星野真里さんが演じていました。早速、お毒味3人組が登場して、「美味でござる」だ。変わりませんが、葛岡の年齢はいくつ? 鷲尾さんはフケ顔で年齢不詳でクリアか、後の2人は名前が微妙に違っている。お伝は町の生まれで、下働きから側室になった。徳松という世継ぎの唯一の男子を産んだのだ。お伝は桂昌院にも覚えが良い。その桂昌院は、祈祷師隆光(火野さん)に占ってもらう、隆光は不吉な事が見えた。桂昌院は何が見えたか聞く。隆光「悪い運気は変えられます、世継ぎに死の陰が現れている」。それを聞いた桂昌院は柳沢を呼ぶ。北村一輝さんだ、やはり怪しい。桂昌院は「徳松1人では心もとない、柳沢は、信子とお伝の両方に取り入っている、お前は口と腹は繋がっていない、上様の肝心の閨はいずれの方とも、お渡りがない、上様は大奥に飽きたと言う、何か手はないか」。柳沢「私に任せてください」。豆まきが成貞の家で行われる。娘の安子は結婚している。明日、成貞が江戸城で能を舞うのだ。ナレーションは梶芽衣子さんと思ったが音羽役の余貴美子さんか?。タイトル。
能を舞うが、成貞は思わず倒れる。綱吉からどうしたか聞かれる。成貞「昨日足をくじいた、容赦のほどを」。綱吉は能舞台に上がり、謡い舞う。見事なものだった。綱吉「足の痛みに耐え、よく舞った」。小泉首相の貴乃花の優勝コメントを思い出した。柳沢「次は牧野様の屋敷で舞ってはいかがか?」。綱吉「そうじゃ、そなたの屋敷で舞う」。家に帰り、成貞は喜ぶ。安子や成住は喜ぶが、安子の母阿久理は心配する。阿久里は上様が12歳の時が最後に会った。阿久理「私は桂昌院にお付きだった、上様は粘るような目で私を見て、石を投げた、上様は感が強く、欲しい物は何でも欲しがる、何もなければいいが・・」。CM。
柳沢は成貞に、「殿には世継ぎがない、殿の身の回りを世話させる女を用意しろ、家臣の屋敷なら、殿も羽根をのばせるだろう」。成貞は安子夫婦にも知らせる。成貞「和歌などを出来る女だ」。安子「気がしれない」。成貞「手が付けば、家族も取り立てられる」。安子は夫の成住と二人で「おなごは、栄誉より、二人で一緒に過ごしたいと思う気持ちがある」。成住「私も同じだ、そなたと白髪まで添えたら、財も名もいらない、父上はふがいない婿と思うかも知れないが・・・」。安子「1人か2人、成住様の子が欲しい」。二人は抱き合って、障子に写る陰は倒れ込む。いよいよ、上様のお成りの日が来た。早速、綱吉が舞う。成貞「見事だ」。綱吉「そちは、忠義一辺倒だ、うい奴だ、長年の勤め殊勝だ、2万石の加増を申し渡す、疲れた、少し休みたい」。安子が案内しようとすると、綱吉「案内は阿久里に頼みたい、前から知っていた、手を取ってくれ、疲れた」。綱吉は粘るような目で見る。成貞は近在の旧家の娘を用意した。綱吉は「下がってくれ、わしはそなたと休みたい」。CM。
3人の娘は成貞のところに戻る。成貞は「阿久里は?」と聞き、阿久里のところへ行くが娘・安子に止められる。着替えを手伝った阿久里は、綱吉に手込めにした。それを、黙って待つ、成貞と安子だった。何というご無体な〜〜綱吉の傲慢・変態ぶりだ。綱吉は満足して、帰ったようだ。成貞は阿久里の所に行くが、阿久里は泣くばかりだ。成貞も「泣くな」と泣く。それを遠く見つめる安子だ。成貞は城内で、綱吉に礼を言う。すると、綱吉「満足だ、7日後また参るが良いか?」。7日後も、2、3、4度と繰り返された。大奥にも思惑が入り乱れていた。信子は、常磐井の局がくるので、喜んでいる。お伝みたいな教養のないものがはびこっている。京の常磐井の局を大奥に呼べないか信子は考えてた。その京都では、常磐井と大典侍が歌比べながら、さや当てする。大典侍は「信子さんの力で大奥に行くのですか?」。常磐井は「帝に忠誠を誓っている、江戸にはいかない」。CM。
柳沢の屋敷では、お染めと仲良くしている。柳沢は、「上様はうちには来て欲しくないものだ〜〜、お染めを目通りさせないといけない」。綱吉がふと目覚めると、女が泣いていた。成住は「城内で上様に斬りかかりたい衝動に駆られる、父上の気持ちは察するに余りある、武士とはなんであろう、家、家督のために耐えねばならないのだろうか?」。上様のお成りは続いた。しかし、ある日綱吉「阿久里はいい、今日は帰る、阿久里に、白金100枚、羽二重50貫だ」。その時、綱吉と安子の目が合った。綱吉の目は粘っこくなった。CM。
帰った後、成貞は阿久里と沈黙だ。安子と成住も良かったと言う。安子「これきっりなら」。成住「これきりだ」。城内で、成貞がお礼を言うと、綱吉は「安子は阿久里に似て、みめ麗しい、わしの元に安子を遣わせないか」。またまた、何という理不尽な〜〜。そして、それに耐える成貞の可哀想な姿〜〜〜。成貞「安子には夫がいます」。綱吉「離縁させればいい、安子は若い、わしの側室になった方がいい、家も栄える」。成貞「そればかりは」。綱吉「何、よく聞こえなかった、主人に逆らうのではあるまい」。成貞「まさか、口答えなど・・・」。家に帰って、成貞は安子に言う。成り住み「逆らえぬのか」。成貞「気性が激しい方だ、逆らえぬ、家を守る為じゃ」。成住「それでも、人の親ですか、娘を慰め物にしていいのですか、安子は私の妻です、命に替えて渡しません」。成貞「もう逆らえぬ」。その時女中がきて、奥様阿久里の異変を伝える。CM。
成貞が駆けつけると、阿久里は自害していた。成貞「許せ、わしが悪かった、阿久里」。成住も庭に降りて腹を切ると言う。安子「あなたが死んでなんになる、上様は欲しいものは必ず手に入れる、あなたが亡くなれば、私を必ず召しあげる」。成住「どうすれば・・」。安子は泣きながら、「母上、おかわいそうに」と泣く。阿久里の通夜に、安子は母の簪(かんざし)を取り「母上をこのまま死なせません、この仇は安子が取って上げます」。恐ろしい決意を白い衣装に秘めて江戸城へ籠で向かう。父と夫に「行って参ります」と挨拶する。城内で安子は「成貞の娘、安子、多くのしきたり存じ上げません、御指南、よろしくお願い申し上げます」。桂昌院はにやり、信子は毅然、お伝は怒っている。桂昌院「悋気はするな、安子は母の自害なのに、あの落ち着きいは気を付けないといけない」。早速、お伝と安子がすれ違う。安子は道を譲るが、お伝はガン付けた。柳沢はにやりとしている。安子の閨の日が来た。母の簪を忍ばせている。大奥の鈴がなって、綱吉がおなりだ。白い衣装で安子は待つ。綱吉は一枚脱ぐ。−−−安子は気づいていない、敵は1人ではない、伏魔殿には多くの敵がいることを−−つづく。
期待していなかったが、意外と面白かった。お万の方の前作が期待一杯でちょっと不満足な空振りだったが、今回の方が面白い。それは、将軍様の谷原さんが抜群のいいのだ。前回の家光の西島さんはマザコンで、情けない男だった。主役は春日の松下由樹さんで、家光はホモかと思う序盤だった、爆。しかし、綱吉はマザコンで情けないのだろうが、それよりもイヤらしい。スケベなのだ。これを谷原さんが、いやらしさ満載で演じている。格好いいトレンディから、万年振られ男、そして、ついに第3段階のイヤらしい変態男の登場だ。だって、若い子も一杯いるのに、萬田さんとやるのだよ。普通出来ないよ、そして、無駄打ちだよ、笑い。それに対して、受けて立つ女優陣は初め、小粒だと思ったが、意外とやるよ。小池さんは勿論予想通りだった。怖いし、恐ろしいし、下品だし、笑える、これから普通の役はできないかも・・・。藤原さんも、格闘しそうだった。江波さんは想定内だった。最初からこわいのだ。内山さんは、余りに理不尽な仕打ちで、母親が自害してから、復讐に燃える怖い女になった。しかし、道は遠いだろうな〜〜頑張ったと思います。お毒味3人組の健在は嬉しかった(役名が微妙に違う、笑い)が、北村一輝さんは、前々作の印象が強くって、戸惑いました。序盤はまずまずで4つ★です。中盤で中だるみにならないように、お願いします。でも、信子や、京の怪しげな二人もからむのでしょうね。谷原さん、頑張って下さい。期待してます。