大奥 フジ 木 22時
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でましたか、家光と春日の局とお万の方の話ですね。実は自分が高校生の頃、1967年で佐久間良子さんが主演で「徳川の夫人たち」にはまっていたのです。夜親が寝てから、一人で見ていたのです。当時は家に一台しかテレビはなくて、深夜枠でした。ドキドキして見たものです。その興奮は、人生の汚れをかぶった今のおじさんには多分蘇らないでしょう。前回の大奥もそこそこ楽しめましたので、何とかなりそうです。木村多江(キムタエ)さんや、野波麻帆さん、京野ことみさんと好きな女優さんが出ているので大丈夫でしょう。松下由樹さんは意地悪な役を最高に演じてくれそうです。高島礼子さん突然啖呵切るのではないでしょうね、いいですよね。男優陣も西島さんは、家光のマザコンと優しさが合っていそうだ。こうなると期待は大きく★★★★ですが、知っているネタ(吉屋さんの「徳川の夫人」も買って読みました)なので、一抹の不安もある。予想は★★★としておこう。限りなく4つに近いけど。
大奥★★★★ 第1章 11話 「命果てるとも」 意外な結末は歴史的事実なの? ねつ造ですか? 12月16日放送延長
春日「これは一服すればお子が流れます」。お万「何故ですか?」。春日「上様のお子ですか」。お万「上様の子です」。春日「その言葉信じましょう、あなた様を疑うてのことではございません、その子を産み、男の吾子であったなら、長子世襲の原則を差し置いても、お世継ぎにせよとの声が上がるでしょう、公家と朝廷は血筋をたてに、幕府と争うことになるでしょう、将軍家の幕臣の一人として、その子産んで貰いたくない、生まれてはならない」。簡単に信じたが、徳川大事が春日の全てなのですね。お玉が毒の入ったお膳を庭に捨てる。お玉「上様のお子です、上様の御意志を仰がれた上でお越し下さい」。強気で春日と張り合えるのは、お玉だけですね。お万に一番近くて、筋が通っているだけに、春日も押さえきれないのですね。春日はお毒味3人衆の葛岡に「何故夜伽の晩には月流しを入れろと言ったのに怠った、わずかの気のゆるみが徳川の治世を揺るがすのだ」とお立腹だが、春日は思わず胸を押さえて苦しむ。そこでお万ご懐妊が知れる。春日は廊下で再び倒れる。タイトル。
春日は家光に懐妊を報告して、許してはならないと言う。公家勢力の台頭は家光も理解していた。しかし月流しを混ぜていたので、不義の子だという。家光「不義の子じゃというのか」。夜に家光はお万の所に行くと、隼人の月命日でお参りしていた。お万は恥じることなく「生きる道しるべを持たぬ私にとって、あの方は闇を照らす光にござりました、そのことを上様の前で恥じることはありませぬ、私は上様にとって至らぬおなごでございました、なれど、それ故にこそ、上様よりお授かったお子の命を大切にしとう存じます」と述べる。そのまっすぐな姿に家光は疑った自分を恥じた。春日に家光は「何故嘘をついた」と聞く。春日「上様のためです、徳川のために半生を捧げた、一つの置き間違えた小石が苦労の城の礎を壊すこともある、お方様が子を産むことは危ういこと、朝廷につけいる隙を与えたら、亡き大御所様にあの世で申し開きができません」と恐ろしい形相で申し立てる。家光は男とは限らぬし、世継ぎにせぬ手だてもあると述べる。春日「私の半生の苦労を反古になさるつもりか」。家光「そなたは、おのれのやって来たことは正しいと申すか、ワシには尼であったお万を無理矢理還俗させ、傍に留め置いた罪がある、これはお万への罪滅ぼしじゃ、許せ、ふく」。春日は涙をポロポロこぼす。家光はお万に庭で、紅葉を見ながら、睦まじくしている。ほdなくして、お夏の方が安産で男子・長松を産んだ。後に甲府宰相綱重公となった。世継ぎ争いの争いを避けるために、お万の出産阻止に全力を注ぐことになった春日だ。形相を変えて、お毒味3人組の前に来て、お万のお膳に流産の薬を入れてしまう。しかし罪の意識か、胸の苦しみが起こり、お江与の影を見る。春日「あなたから家光様を奪い、今又母から子を奪ぼうた、笑い下さい、犯した罪の重さに残る余命をさいなむとしても、私は悔いはしません、この重荷こそ上様に背負うと決めた物でございます」。お江与の亡霊は消える。松下さん熱演です。CM。
お夏は子守歌で、長松を寝かしつけている。家光がやって来て、逃げようとするが、屈託なく強引に呼んで、子供を抱かせる。次に来た春日にも抱かせお夏「この方は偉い方じゃぞ、そなたの父上にお乳を飲まさせて、大きくさせた方じゃ」と能天気だ。春日は乳母としての最初の決意を思い出した。子供への無償の愛を思い出した。お万にところに御膳が運ばれる。遅れたのだ。お万が汁物を取ると、お玉が声を掛ける。そして、次に春日が駆け込んで、お膳をひっくり返した。春日「申し訳ない、お膳にお子を降ろす毒を入れた、これは私の独断です、上様の乳母でありながら、上様の意志に背きました、死罪にも値します、処分を、死を持って償いたい」と申し出る。お万「お顔をお上げ下さい、邪な私心の行いでないことは分かっています」。春日「邪の心が微塵もなかったとは言えませぬ、上様は私にとってただ一つの宝でございます、身分をわきまえず、あなたを妬んでいたのでございます」と自己分析と自己洞察を完成した。しかし、その時倒れ込む。CM。
健康が取り柄でこれまで一度も寝込まなかったが、長年の疲れが一気に出たのだ。やつれていった。お万が看護していた。気が弱くなって、謙虚になった。お万は薬の袋が布団の間に隠されていることを見つけた。春日「丈夫なだけが取り柄で、苦手なのです」。朝比奈に聞くと「訳がある、春日様は一度決めたことは何があろうと、翻さぬお方じゃ、稲葉正利のこと、世継ぎ争いで高崎城で自害した忠長公に側近として付いていたのが、3男正利じゃった、上様は御赦免を申し出たが、春日は譲らず、上様に申し訳が立たぬと言うてな」と語る。お玉は春日の巳を案じる。本当に春日がいないと奥に活気がなくなってしまう、笑いです。CM。
春日の病床を家光が見舞い、直接薬を飲ませるが、春日は粗相をしましたと、こぼす。春日「上様の気持ちだけで十分です」。家光「後生だから飲んでくれ」と頼む。春日「先年上様が痘瘡で倒れたときに、大御台様の幻を見た、上様を迎えに来た、私は申し上げました、どうか上様の命を取らないで下さい、代わりに私の命をと、如何なる病に伏しても、医者にかからず薬も飲みませぬ、と言って命乞いをした、誓ったのだ、薬は飲まずに余命は天に任す」と洩らす。家光「たわけた、母の幻なぞ、こしらえ事じゃ、ワシにとって真の母はそなたじゃ、産みの母ではのうて、育てってくれた、そなたじゃ」と泣きながら語る。春日「その言葉を聞けただけで、ふくの一生報われました」。家光は春日を抱きしめながら「行くな、ふく、そなたに先立たれたら、ワイはどうすればいい」。春日「小さいときも同じ事を申されたな」。家光「そなたに行かれたら、ワシはたった一人じゃ」と泣く。春日「いいえ、上様、上様にはお万の方がいます」。傍で見ていた、涙のお万に春日「上様をよろしくお願いします」。これまでの、春日と家光の歩を思い出して、プチ涙だった。一人伏せっている春日に、お江与の幻が現れ「おふく殿」と呼びかける。手を出すと、消えてしまった。春日は最後を自覚したのだ。CM。
春日は大奥の皆を呼び、正座して対面した。表情は色浅黒く、肝臓か腎臓を悪くしているようでした。春日「孝子様、頭(こうべ)をたれて、お詫びします、身の置き所のない日々をお過ごしであったでしょう、なれど、公家筆頭のあなた様が正室の座に居られるからこそ、諸大名が権威に平伏し、甘んじて徳川の治世を受け入れているのです」。孝子「飾り物の正室にも、それなりの意味はあると、いわっしゃるのですね、お言葉肝に銘じます、心して勤めまする」。お楽とお夏に「吾子様をお大事に、そして聡明なお方々で心配無用でしょうが、お世継ぎ争いは決して起こされませぬように」。二人は「もちろん」と答える。おりさに春日「そなたの花の色香で、時には上様をお慰めしてあげてくださいませ」。おりさ「はい」。お万に「大奥総取り締まりの役目は、あなた様にお譲りします、申しておきますが茨の道です、女の道、母の道と、この道を二つながら行くは、常人には成せぬ事、あなた様なら私よりも、良い取り締まりになるでしょう」。お万「力の及ぶ限り勤めさせて頂きまする」。最後にお玉に「そなたは・・」。そこに家光がやって来て、「稲葉正利の謹慎を解いた、早馬で飛んでくる、そなたの息子じゃ、血の繋がった唯一人の息子じゃ」。春日「正利は、とうの昔に感動しました、そのような気遣いは無用だ」。家光「今になっても意地を張るのか」。春日「私から意地を取ったら、何が残ります、まだ勤めが残っていますので、上様はそちらに控え下さい」。お玉に「そなたの番じゃ、そなたは子を産めぬ身体じゃ、じゃがその分曇りのない心で、上様、お万様を支え、お仕えなされ」。お玉「はい」。春日「そなたの良いところは有り余る忠義の心と人を見抜く目じゃ、それと強情さ、そなたを見ると、若い頃の自分を思います、時折思う、そなたはいずれ・・・やめましょ、年寄りのよまりごとじゃ、徳川の世の安泰はお方がたに、かかっています、この大奥のこと、そして上様のこと、なにとぞ、お願い申し上げます」と頭を深々と下げる。そして、動かなくなる。家光が気づくと事切れて倒れ込んだ。春日の見事な死であり一生だった。家光「行くな、ふく」と抱きしめ泣き崩れる。側室たちも涙する。お万は家光を支える。稲葉正利が着いたのは死後3日であった。CM。
大奥は変わらず、お毒味3人組に柿が来る。もちろん渋柿があって、顔を歪める、甘柿で笑みと、お約束の笑いです。お楽の子竹千代は4代将軍家綱になる。お夏の長末は甲府宰相綱重とあなる。大奥という庭は春日局という主を失っても、何事もなかったようにしっかりと生きながらえていました。孝子は酒を飲み、宴をめでる。おりさは酒の辛さに詰まらせる。これそこが春日の局様の残した徳川の後の世を支える宝だったのです。「西に入る 月を誘い 法をえて 今日ぞ火宅を 逃れけるかな」。春日の辞世を家光がお万に語る。紅葉の中で、お万「あの方は、この世を火宅とお呼びになった、死ぬまで捨てきれぬ煩悩がおありになった、その煩悩とは、ご権勢への執着ではありますまい、ただ人を愛し愛されたい、愛する子を育てたいとう、切なる女人の願いでありましょう、人には持って生まれた業があります、何もかも手にして生きるわけには参りませぬ、私も母の道は捨てる決意をしました、子は産みます、なれど京には死産であったと届け出る所存です、吾子の行く末を考え、いたずらに世継ぎ争いに巻き込まれには、他の物が母に成り代わって育てなさる他に手だてはありませぬ」。家光「お万、それで、そなたは淋しゅうないか」。お万「私は一人ではございませぬ、私には共にくりぬくお方が、上様がおられます」と手を取る。大奥全員が集まり、お万は「春日様の遺言により、若輩でごじゃりまするが、本日より大奥総取り締まりを勤めさせて頂く万にございまする」。朝比奈が代表して「お万の方のお指図に従い、我等一同、大奥諸事万端、あい勤めさせていただきまする」。そして、お万は若君を産む。そして、表にも伝えられ「上様、お喜び下され、ただいま、お玉の方、若君をお産み遊ばされてござりまする」。奥では、赤子を産み抱いたお万が、朝比奈の「お母上様」と呼びかけられ、お玉が白い産み着を来て、赤子を抱く。お万「頼みましたぞ」。お玉「はい、命に代えましても、吾子様をお守りします」。お万「そなたの子じゃ、吾子ではなく、徳松じゃ」。お玉「よい子じゃ、これからは私がそなたの母じゃ、いつまでも、いつまでもお側についていすほどに」。朝比奈のナレーションで、お万様とお子を守る謀は、御台様と御側室だけが知る秘め事にございました、この徳松は、5代将軍綱吉公となり、お玉様がその御生母の景勝院として、大奥に絶大な権力を振るう日が来るのでございまする、それは又ずっと先のお話で御座いまする。おしまい。
孝子のキムタエさん、「笑っていいとも」に出演して、タモリから、いい声、色ぽい声と言われていました。そうか、声が魅力だったのですね、雅な京言葉も似合いました。もちろん、おじさんは前から大好きです。家光の西島さんの吹っ切れた演技も印象に残っています。お万の瀬戸さんも時々乱れを感じたが、落ち着いた声は理性的な感じを表していましたね。意外と最後に朝比奈役の梶芽衣子さんも、決めてくれました。しかし、全編を通じて春日の松下さんも、演じきってくれました。このドラマは役者で見せる部分も多かったようです。京都での東映さんの時代劇はこれからも続編が期待できそうな、絢爛豪華な衣裳やセットを、また使って欲しいものです。女の時代劇もマンネリでもいいから、残って欲しいものです。
大奥★★★ 第1章 10話 チョット家光さんいい人過ぎるよ 迫力不足だ 12月9日放送
隼人は斬られる。お楽は母子ともに危険な状態となる。京野さん、頑張っていましたね。家光はお楽の身を大事にするように言う。いい人になりました。しかし春日は家光の背中の包帯に気づき、道中何があったか聞く。タイトル。
七夕の頃に、短冊に願いを書いていた。家光の怪我は大奥では噂になっていた。お万も聞いて心を痛めた。閨でお万は家光を聞く。家光「案ずるな過ぎたことだ、何になる死んだ者をいつまでも思うていても」と答える。お万「死んだ者とは、隼人様ですか、何があったのか」。家光「あの男は謀反人じゃ、ワシが一太刀で成敗した、その目はなんじゃ、行きたければ男の後を追うて、行けばいい、失せろ」。お万は隼人との回想に耽る、そして涙する。CM。
大奥でお万は総触れ?(顔見せ)を欠席した。部屋にこもり、公私とも職務をさけて、祈りを続けた。お楽は身体は回復した、そして、おりさがお腹様になった。春日はお万を見捨てたようだ。そして大奥を引き締めていった。乳母の八雲が決まった。お楽もやはり、自分で子供を育てることは出来ないのだ。お毒味3人組は、ところてんだ、浦尾「痩せますように」。吉野「立派な屋敷」。葛岡「良縁」、笑い。高いところに飾ると願いが叶う。お夏は高いところに飾る「お子を授かるように、そして天下を取りますように」。おりさも大きな腹で台を上乗せてに乗る、そして落ちる。腹を強打して、水が流れるが、流産ではなかった。春日からお目玉だ、お夏に、大奥の側室法度3か条は、嫉妬しないように。おりさは意志の診察も受けず偽装だった。そこにお万が来て「大奥は住みやすくもない、お夏、気の詰まるところでしょう、弱い者同士争っても、悲しみの種を増やすだけです、行く末長く上様にはべる方です、2度とこのようなことがないように」と諭す。春日はお万に、さすが側室の筆頭です、明日からの総ぶれに出るように言う。お万は「2度と公の場にはでない、閨も控えます」。春日「殺された男の事ですが、考え違いは辞めて下さい、自分の一存でお褥すべりは決めれません」。お万「城の牢で自害することも出来ました、それを思いとどまったのはあの方がいたからです、死者のために祈るkとだけです」。家光は春日にお万の好きなようにさせろ。「説教はもういい、お福、お褥すべりは男にはないのか?」。家光さん、男狂いじゃ以来のいい言葉です、その割にはこれからも頑張るのだから、笑い。CM。
春日がお万にところに上様が閨で待っていると言う。そこで、お玉が代わりに行くという。お玉「お夏、おリサ様が謹慎、お楽も身体が弱い、それでは春日様も大変でしょう」。春日「お玉は廓育ちで、お清ではあるまい」。お玉「男と添うたことがあって、何です、奥に上がる前のことは全て、忘れた、春日様も左様でしょう」。そこで、お玉が閨に行く。家光「そなた」。お玉「お万様に変わって申し上げたい、上様は心まで自由にすることは、お万様の気持ちを考えて下さい、罪なき隼人の命を奪い、キリスタン狩りを行った」。家光「キリシタン狩りはやめた、好きでやったのではない、好きでしたことは一つもない、好きで将軍になったのではない、妻も、側めも」。お玉「お万様は」。家光「そうじゃ、お万だけだ、生まれて初めて心から惹かれ、我が儘を通して傍に置いたのわ、なれど、お万はまぶしすぎた、愛されるまいと心を遠ざけていた、お万が他に逃げ道を求めたのも無理はない」。お玉「淋しいお方、何故心を、お万様にありのままに見せないのですか、その包帯は」。家光「あの男を死なせたくなかった、庇うたがが、庇い切れなかった、ワシのことはもういい、そなたも話せ」。お玉「私は廓で15の時に、客に乱暴され子を産めぬ身体になりました、それから男は信じられない、おなごをものとしてしか見ていないと思うていた」。CM。
お玉はお万に真実を語る。そrを聞いて、お万も考え直したかも知れない。丁度、その時、お楽の陣痛が始まる。春日は傍にいるが、お万がくる。お楽派、お万に話しがあるという。春日に席を外して貰い、お楽の話しを聞く。お楽「奥に来る前に夫婦の約束をした方から貰った、お守りを自分が死んだら、一緒にお墓に入れて下さいと頼む、生きていても良いことがない」。お万「諦めてはなりませぬ、自分のタメにも、生まれてくる子供のためにも」。そしてまた陣痛が強くなる。そして出産した。母子ともに健全で、男子で世継ぎだった。春日は大喜びだ。竹千代と命名する。乳母を連れてくるようにいうが、お万が子供をお楽に許すように頼む。春日は世継ぎの養育は別だというが、家光が来て「我が子を抱けぬ母ほど不憫な物はない、そなたも存じているだろう」。春日「上様、あまりです」。家光「人には心がある、母の心は他には代え難い、子はお楽に育てさせる方が良い」。そして、お万の方を見る。春日は自分を否定されたのですね、大ショックで胸が痛くなる。早朝、家光はお万と話す。家光「力足らずで、命を救ってやれなかった」。お万「上様の心を知らず」。家光「夜が明ける、閨に侍らずとも良い、寄り添うて、昇る日、くれる日を見つめる相手が欲しいと思っていた」。二人は手を繋ぐ。お夏が遂に懐妊する。宴が開かれる。お夏は満足で嬉しそうだ。おりさは不満で口をとがらせている。あでやかな宴ですね。お万は御台と話す。御台「大奥はお目出度続きだ、中の丸にも来て下さい、一日が長い」。お万「私も近いうちに中の丸に移る、お褥すべりしたので、出家したも同然です」。お玉「大奥はみなお万様を頼りにしている」。お万「私は何をすればいい、答えが見つからぬ」。その時、お万は胸焼けだ。それを見つめる怖い怖い春日だ。春日「まずはご懐妊おめでとうございます、他の側室とは違う、お褥すべりしての、ご懐任は待ちに待った物ではあるまい」。お万「授かった命です、大切にします」。春日は薬を持たせ差し出す。春日「おのみ下さい、一服すれば、お子が流れます」。最後のバトルの開始だ。続く。
家光さんはすっかりいい人になってしまった。西島さん、印象に残る役になりそうですね。最初の男狂いじゃ、生まれながらの将軍じゃ、が凄かったので、いい人じゃ、インパクトがないよ。まあ今回の、男にお褥すべりはないのか、プチ笑いでした。我が子を抱けぬ母ほど不憫な物はないでは、春日も全否定されたのに悔しかったでしょうね。大奥は次々とご懐妊ですが、町娘の子ばかり増えて良いのかいな。春日のために、徳川本家はちょっと弱体したのでないかな。5代目綱吉は有名だが、パットしなかった。8代吉宗からは紀州が主流になりましたよ。家光の所で、もう少しいい女を入れれば良かったのに。大奥のきらびやかさは出ていますが、お万役の瀬戸さんは気品と慈悲深さと芯の強さは感じられますが、顔の化粧のノリが変わりすぎだ。松下さんは変わらず怖いです。
大奥★★★ 第1章 9話 もう気力がない、草稿のままで御容赦 12月2日放送
お万は増上寺へいく。お玉「ここは廓よりひどい牢獄です、戻ってこなくてよいです」。お万「戻ってきます」。家光は意識を取り戻した、「お万を呼べ」。眉なし局(名前分からないよ)「増上寺へ?」。春日「嘘じゃ、真の行き先を調べるのだ」。横にいるかみさんが、お万は恋狂いだ、と叫んだよ。隼人にお万「早くここを去りなさい、今のうちにお逃げ下さい」。隼人は笛をお万に差し出す。お万「笛はあなたの魂」。隼人「だからだこそ、2度と会いませぬ」。お万「受け取られぬ、キシスタン狩りはまだ決まっていない、お持ち下さい、上様は慈悲深い方です」。隼人「あなたに何が出来る、あなたが上様お側室でなければと何度思ったか、姉を救えなかった、お万様をできれば救ってあげたかった」。夜、お万が帰ると、春日は水を被り、家光の病気回復を祈願していた。怖い松下さん、それに比べお万は隼人と会っている、ちょっとお万どうしたんだ、恋狂いか、爆。タイトル。
家光の所へお万が行くと、家光「来るな伝染るかも知れない、ワシは先がないかもしれない、すまなかった、仏の道に進むそなたを、無理矢理そばに置いたこと、若い側室を置いて、そなたをないがしろにしたこと、全ては政のため、世継ぎを作るタメじゃ、許せ、お万、ワシを愛おしいと思う物はワシの手の届かぬ所にいる、もうよい、いけ」。お万は一言も喋らずに去った。春日は怖い顔だ。春日「お万は裏切ったお方、お情けはいらぬ」。家光「遺言と思って聞け、この先何があろうと、お万に指一本触れたら、わしは あの世から怨んで来る、笛吹の事はほっておけ」。家光は咳き込む、医師は「なすべき事はした、後は上様の天命です」。家光「・・・」。そこに春日の目にお江与が出てくる。春日「上様を取り戻しに参られたか、私の命と身代わりになりませぬか、如何なる病にかかても、私は医師にも薬も飲みません、上様の命をお取り下さいますな」。自らの命を差し出して、家光の命乞いをしたのですね。お江与はほほえんでいる。春日「なぜ笑う、あざ笑っているか、それとも、願いを聞き届け下さったか」と言うと倒れてしまった。朝、寝覚ると、家光は元気になって座って、にこっりしていた。春日は大喜びだ。本当の母子以上の愛情ですね。マザコンどもなく、完全に同一化しているのかも知れない。理解できますね。
1ヶ月で上様は快癒され、いつもの日々が戻った、春日は大奥を意のままに操ろうとしていた。お楽をお腹様と厚遇して、嫉妬で、次の世継ぎを作らせようとしていた。そして、家光はキシスタン狩りなどの滞っていた政務に励んでいた。そのため、大奥で泊まることはなかった。お夏は医師に身ごもらないのは何故だ、と突っかかっている。子供が出来る知恵を聞いているのだ。そこで、お夏は閨が終わったあと、逆立ちしている。家光が手伝うが、子が出来やすくなるのだ。お夏「正直に申し上げても良いのですか。家光「かまわぬ」。お夏「私は貧乏です、貧しいと辛い、人に馬鹿にされる、それが大嫌いだ」。家光「子が出来ぬと馬鹿にされるか、しかし切りがないではないか、子がほしくなり、次は世継ぎと望む」。お夏「上様は生まれながら世継ぎで、ちやほやされたから、分からない」。家光はそうではなかった自分の暗い幼年時代を語りたかったかもしれない、欲望の末の春日とお江与の戦いの不毛さを見てきたことも語りたかったかもしれないが。家光「正直で面白い、励むがよい」。お夏は顔をパックしている。小魚を食べると男が出来る、と子作りの準備をいている。春日が来て「良い心がけです、ししょうなことです、忘れぬように」。お夏「春日様、奥泊まりはいつですか」。春日「いつになるか分からぬ、そなたは種が付かぬ身体かも知れない、側室はそなたひとりではない」。褒めたと思ったら、すぐに突き放す。相変わらずの悪キャラです。次の側室はおりさだ。お夏とおりさが廊下で連れ違う。お夏「目下が一礼するのが礼儀だ」。おりさ「それではお夏様がひかえなさい、私は甲府の家老の娘です、町方は言葉が乱暴だ」。側室のバトルが続きます。どこまで側室が続くのだ。今度は春日も血筋にこだわったのかな。奥の寝所で、お万と一緒で、家光「そなたとこうする日が来るとは思わなかった」。無事に元気になるとは思わなかったのですね。お万「慈悲深い上様に、キリスタン狩りはどうにもならないのですか」。家光「刃向かう物は征伐しないといけない」。お万「キリスタンは神を信じ、世の片隅で静かに生きている」。家光「そのうち増長して、刃向かってくる、2度とわしの前で政の話しをするな、ワシを怒らせたら、その時は、命はないと思え」と怒り立ち去る。CM。
お万は隼人の話を思い出し、自らの運命を考える。お楽に面会が来ていた。お万は聞き、面会を許す。恵比寿屋で、お楽の方の帯で、生まれてくるものにも貢ぎ物だ。二人になると、男は昔の彼氏だった。昔みたいに話す。合わせに手を入れると、身体が弱いからと、安産のお守りだ。お蘭と昔の名前で呼んでいる。俺はお蘭ちゃんに幸せになってくれればいい。そこに春日が登場する。法度を破ったので、恵比寿屋は出入り禁止です。春日はお万を怒る。お万「会うだけで罪ですか、心で思うだけで罪ですか、お楽の方は病弱な母や仕官希望する兄のために、大奥に来られた、しかし子が出来たら出来た出、子が出来なくても、側室は捨ておかれます、側室は照愚の子を産む道具ですが、道具にも心があるのです」。CM。
隼人は上意書を書いている。隼人の寺に追っ手が来る。。そして、寺を改める。隼人は見つかり、取り押さえられて、キリスタンの居場所を拷問で吐かせようとする。そこに薦被りの春日が来て。ムチで打つ。隼人は上意書を見せるが春日「そなたがお万の方と通じ、上様を裏切っている、生きているだけで、上様の心痛を与えている、分からぬのか」。隼人「私の命は差し上げます、お万さまには関係のないこと、書状は上様に与え下さい」。そして、隼人は、祈る。そこで斬ろうとする武士の刃から、春日は救い、書状を焼く。春日「上様のお慈悲だ、行け、2度と上様に近づくでない」。何で春日は隼人を救ったのかな、今ひとつ分からなかった。大奥ではお万と家光は閨を共にいていた家光「お万、そなたの善人面が気に食わぬ、ワシを見るのじゃ」。お万は寝ると、家光が覆い被さる。家光はキリスタン狩りなどの政が首尾よく行くように日光へ祈願の旅に出立する。春日は警備に抜かりがないように、速水に言いつける。家光の行列は長々と行く。木の陰から、隼人がいる、上意書を渡そうとしている。警護の者は集まり、隼人を斬ろうとする。そこを家光は思わず、隼人を庇う、そのため、浅い傷を負う。その後、隼人は驚いた家臣に斬り捨てられる。その時大奥では、お楽は大出血して、倒れる。そして、春日のところに知らせが来る。つづく。
隼人ネタがやっと終わった。自分は無信仰なので、キリスタンとかになると、どうも引いてしまう。それに隼人が登場すると、大奥の閉鎖的な女の戦いに集中できない。何しろ、お万が隼人が好きなことが、今一つだ。閉じこめられていた時に、笛で命を救われたのは事実だが、それで側室という立場を越えて、そこまでやるかな。そこが家光から「そなたの善人面が気に食わぬ」になるのか。今一つ盛り上がりに欠けるな。瀬戸さんも綺麗な時と、化粧が酷すぎる時が、極端な印象がある。大奥はやはり女優を如何に美しく、あでやかに撮すかが楽しみですよね。そこも足りないような気がする。残念。
大奥★★★ 第1章 8話 「将軍死す」 草稿のままで御容赦 11月25日放送
魚屋、八百屋などの町娘を、公家の娘にして、名前だけをもらって。輿入れさせる。御台は早速、茶の湯の作法を聞く。朝比奈は、奥泊まりの作法を指導する。お楽は、まもなくだが、お夏はまだだ。お万の方が大奥で力を付けてきたので、朝廷と公家は勢いづいていた。お万の実父の六条家がやって来た。家光は会っていかないかと言うが、固持する。廊下でお万と六条卿は会うが、父はお万を認識できなかった。子供の時に別れたからで顔がわからなかったのだ。お万も悲しい定めだったのですね。お万はお楽に優しく声を掛ける。お楽「お身内はありますか、親しい人に会えないのでしょうか」。お万は春日に「親族の出入りを許す」ように進言する。春日は大奥法度3カ条を言い渡す。早速春日は嫌みをいうが、お玉「上様といいながら、春日様のためではないですか」。お万「心があるから、人は嫉妬をするのです、おなごは心を持つなというのですか」。春日「御しがたい心を御するのが、女の道です」。女の道でのバトルです。どちらが正しいかで考えると分からなくなるけど、どちらを選択するかなのです。しかし互いに対立は続く。。タイトル。
家光は春日に公家の動きを封じることを相談する。お万に世継ぎが出来る前に、側室に子をもうけなければならない。お楽が、閨に登場する。朝比奈「お静まりなされ」。家光「公家より武家のほうがましじゃ、ちこうよれ」。しかし、家光が被さると、お楽は家光を思わず蹴飛ばす。春日は次の手だ。家光が湯屋に入っていると、お夏がやってくる。春日は早速、お楽に昨晩の失態を言う。春日「武士が主君に仕えると同じだ」。次の日はお夏がお楽の前に出ている。大奥の皆の居る前で、お楽は「上様、ご無礼をお詫びします、2度と粗相はしません、見捨てなきように」と涙で訴えるが。家光は無言だ。お毒味3人組で、誰が一番に世継ぎができるかの賭だ。家光は今宵はお万とわたる、春日は家光に薬を差し出す。避妊薬かな、以前もそんなシーンがありましたね。避妊も進んでいたのですね。すると家光は、気が変わった。お楽と閨を共にするが、家光は乱暴で、お楽も抵抗できなかった。CM。
春日はお万の食事に薬を入れる。そして又、キリスタン狩りをすることを決めたらしい。それを隼人は知る。家光は、キリシタン狩りを命令する。お楽とお夏が廊下ですれ違うが、お夏「今宵は上様は私の方にわたる、私の軍配が上がるのです」。聞いたお楽は倒れる、春日が笑っている。しかし怖い顔だ。何とお楽は懐妊したのだ。お万「身内に会わせるように、お世継ぎが健やかにお生まれになるためです」進言する。これには春日も、聞き入れたのか。兄が武士の格好で、挨拶する。お楽も、涙で会う。母も足腰が立つようになった。それを御台とお万がみている。御台「近くに身内のあるものはいい、京まで会いに行くわけにもいかない」。寺参りは法度にも触れないので、気晴らしになる。そこに隼人がやってくる。今はここで下働きをしている。久しぶりにお万も、気分が晴れたようだ。隼人はキリスタン狩りについて聞く。お万は知らなかった。隼人は笛を聞かせる。お万はどうするのか聞きただす。隼人は「今の私は一介の笛吹き、何も出来ない」。御台「あの二人、織り姫と彦星みたい、天の川と濁すのは可哀想だ」。それを見ていた眉のない局は、早速春日に進言する。春日は隼人の素性を調べさせる。家光と春日は、お万と隼人の忍び会いを知らせる。さすがに家光もショックのようだ。お万は家光と会い、お万「お尋ねしたき議がある、キリスタン狩りは真ですか、思いとどまって欲しい」。家光「噂に聞いたと、誰に聞いた」。お万「それは」。家光「誰を庇う、誰を思うておる」。家光は去ってしまう。CM。
大奥ではお楽の懐妊の披露目の宴が開かれる。さすがにお万は、気が伏せっているようだ。家光は弓を引く。的を隼人に見たっていたようだ。その時に、家光は倒れる。しかし、御台の掛け軸の贈り物は受け取る。お万の西陣の贈り物は、春日が預かる。お払いをするという、春日「道ならぬ行い、情を通じたのではあるまいな、上様の命を奪おうとした男と」。お万「誰とも情を通じていない」。春日「異教のものとのことです、一点の曇りもないとお誓い下さい」。お万「私は・・」。そこに家光が倒れたとの一報が入る。春日は走る。家光はひどい熱で、痘瘡であった。医師からは近づくなと言うが、春日は痘瘡をやっていたのだ。ずっと介抱する。続く。
キムタエさんの結構やるな。キムタエさんの京言葉、公家言葉見事でした。それにしても隼人ネタが続くと散漫になる。しかし、お楽が一発で妊娠するとは、家光もやるではないか。男狂いは、女性コンプレックスという精神的なものだったのか。最後に家光が倒れたよ、しかも痘瘡さ。歴史物ですから、ここで死んでいないことは見ているほうは、殆ど知っています。お玉も孕ませるのですから。だから痘瘡がどうなるかでドキドキしないのは、いいことなのだろうか。新選組と同じで、ストリーの作りも制限を受けてしまうのです。そこで、細部を丁寧に描くかですね。お万登場で小躍りしたが、思うとお江与とお福のバトルはストレートで面白かったな。これでは評価ダウンですね。
痘瘡は天然痘のことですね。伝染率は高く、死亡率は30%とあるHPでは書いてあった。
大奥★★★ 第1章 7話 「新たな側室」 ごめん簡単に書いてしまう 11月18日放送
春日は町で娘を拉致するのだ。寝ているおっかさんにお蘭が住んでいる。春日は長屋に籠を付ける。そして、お蘭(京野ことみさん)に大奥で骨を埋めるつもりで、上様の目にとまれば生涯安定だ。お蘭は、あっさり「お家再興、兄の仕官」を条件に了解してしまう。気合いがありますね。大奥はお万が人気を取っていた。春日は武家で厳しいが、お万は京風で雅で優しいのだ。着物もはやりがあるようだ。撮影で着物代がかかります、しかし春日は新たな野望を企てている。タイトル。お万のピンクの着物が色っぽいですね、お玉は尼君が上様と寝てから、情が移ったようで悔しくて怒っている。お万は「お万とよびなさい、御仏に殉じて死ぬより、生きることを選んだ、下を向いて泣いてばかりいられない」と言う。そこに春日が来て、着物で嫌みをチラチラ言う。皆がお万をまねて派手になって風紀が乱れて困る。CM。
家光はお万と話す。正室孝子がいるが、ワシはそなたが正室と思っている。心強いです、それに瀬戸さん、結構落ち着いた勝ち振る舞いで、気品もそこそこある、お万の方が降りてきましたね。。隼人は大奥の隠し部屋を探っている、そして偶然座敷牢を発見して、姉を見つける。はっきり遠山さん見ると、凄い、怖い、迫力の作りと演技ですね。姉「お許し下さい、神よ、お許し下さい」と恐れてる。弟と分からぬようだ。大奥では春日がお万の方をまねて着物と新しくする物が多い、武家は質素倹約、公家のように雅は駄目だ。お召し物は年1回で、生地は木綿かお召しか羽二重に限る。法度に触れた物は厳罰だ。早速、春日はお万が呉服の間に着物をを与えたので注意する。お万は大奥で厳しいしきたりに縛られているので、楽しみがないので、お万の古着をだしたのだ。新品ではないので質素倹約に背かぬと答える。プチバトルです。春日はでた「大奥取り締まりは、この私です、私の許しなく運ぶな」と嫌みだ。お万「心得ました」。春日「側室の一人の、あなたの振る舞いで、後に入るお方に示しが付かぬ」。お万は聞き直す。春日「失礼、報告を忘れた、近々側室が入る、お心広いお万の方は嫉妬などご無縁でしょう、よしなに」。でた〜、春日、お前こそ嫉妬の固まりじゃ〜と叫んだ。CM。
早速、春日はお蘭を「お楽」という名にする。そこに魚屋のお夏(野波麻帆さん)が登場だ、ちょっとへっぴり腰ですが、元気です。お夏は春日の局と聞いて、下の者を接待して、ちょっとヨイッショだ。お夏はお蘭のことを危機、自分を売り込む。親兄弟はいないので、今日でもいく。春日「上様は色が白い、楚々としたおなごが好みじゃ」と断る。お夏はサラシを脱いで、「顔では負けても身体では負けていません」。おいおい、何て下品な直接的なエロさ、春日はそんなので決めたのか。簡単すぎるぞ。お蘭には男がいたのか、最後の別れをする。男は「何もしてやれないから悔しい」。お蘭「そうちゃんにできることあるよ、お蘭ちゃんて呼ばれていた、覚えていたい」と抱き合う。孝子は春日の帰りが遅いので、今宵はと飲んでいる。「籠の鳥を増やす算段だ」と言う。キムタエも壊れそうです、お万は毅然としていました。お万は座敷牢の狂女が気がかりだ。櫓に近づくと、隼人が笛を吹いていた。お万「憂き世です、あなたの笛を恋しゅう思っていた、上様は側室を迎える、初めての閨で我が身を生け贄になぞらえていた、おなご達が泣かずにすむ、貴いことをしているつもりでした、浅はかでした」。隼人「あなたの志の尊さは、神、いや仏の目にも明かです、私は来世に参っても、その優しさを忘れません」。これって、告白ですかね。お万は隼人の手を取る、胸もとにロザリオがあった。瀬戸さんの瞬間の表情の変化は納得でした。CM。
隼人は座敷牢に入り、鍵を壊して、姉を助け出す。担いでいく。逃げたことに気づいた春日は追っ手を差し向ける。隼人はロザリオ(十字架)を差し出すと、姉は「お許し下さい、裏切りました、踏み絵を踏んだのだ」。隼人「神は姉上の罪を許している、踏み絵は形だ、心に神が見ていればいいのです」。姉「私は神に許されている?」。隼人「許されている、隼人の背に捕まりなさい」。しかし、姉は、罪の意識から、隼人の小太刀を秘かに取ると、刺す。そうとも知らず、背負って歩く隼人だ。村に帰ってからのことを、喋り続ける隼人だ。しかし、姉は白い顔が益々白く、血が流れていた。その異変に気づいた隼人が降ろすと、すでに絶命していた。泣く隼人だ。ちょっと悲しいが、エピソードが切れ切れだったからプチでした。家光は奥に渡り、お万と月見だ。隼人が呼ばれる、でも逃げ出したはずですよね。家光は側室の事も形ばかりだとお万に知らせる。笛が聞こえる、戻ってきたのですね。しかし笛がこんなに美しく憂いと表情があるのだろう。家光が隼人に「何で、そんなに悲しいのだ」。隼人「笛に聞いて下さい」。意外な気の利いたセリフだった。下がって良いと言われたが、隼人は小太刀をだし、家光に斬りかかる。家光は瞬時に身をかわし、刀を抜く。姉を探し助けたが、先刻自害したので、襲うことにした。家光「ワシはキリシタンを多数撃ち殺したが、その恨みを受けて死ぬつもりはない、しかし、その恨みを避けて生きるつもりもない、ワシがキリスタンを打ち払ったのは、信じることが罪なのではない、ヨーロッパの大国が送り込む宣教師という名の先兵が、この国を狙っているからだ、全ては政(まつりごと)じゃ、政は罪のない人の命を奪う、そなたの吹く笛には罪もなく死んだ者の恨み悲しみがこもっていよう、それを聞くのがワシのせめてもの供養じゃった」。家光は刺したければ刺せばいい、それで罪なき魂が救われるならと刀を捨てる。隼人は泣き崩れて留まるのだ。全てを見たお万は人の世のはかなさ、業に涙する。春日も姉の亡骸を見つけ、埋葬し手を合わせる。お万は姉が亡くなった大樹の下に花を手向ける。隼人が旅立とうとしていた。お万はロザリオを返そうとするが、隼人「あなたがお持ち下さい、姉の魂は神の国へ行き平穏を得ているが、私たちには生きている限り苦しみがつきまといます、苦しみあぐねた時ささやかでも力づけるかも知れません」。そして、大奥に太鼓がなり、新しい側室が二人登場する。新たなる火種が持ち込まれたのだ。続く。
今回は隼人と姉の悲しい物語がメインでした。政治とは、いい悪いではなく、どちらかを選択する事なのですね。それには対義が必要なのです。家光はすっかり、男狂いも卒業して、お万の方で、男として自信をつけて、まともじゃないか。いいか、悪いかは判断は保留するが、主張は全うだ。それにしても瀬戸朝香さんはお万の方が降りてきましたね。雅さと気品と菩薩の優しさが出てきました。だから、これからも、春日にもっともっと虐めて欲しい。その時もお万の方は、菩薩として美しく生きて欲しいのだ。憂き世の悲しみを引き受けて、前向きに生きて欲しい。京野さん、野波さん、下品に元気に大奥で駆け回ってくれ。お万の方の引き立て役になるのだから、でも、おじさんの好みの女優さんだから、そっちに走ってしまうかもしれない。エロおじさん、暴走するかな。
大奥★★★ 第1章 6話 「覚悟の夜」 ごめん簡単に書いてしまう 11月11日放送
夜伽で、家光に何をしておったと聞かれ、お万「御仏に祈っていました、一度は御仏にお仕えするときめたこの身を、殿中で上様にお仕えするのは、御仏を裏切ることになる、だから許しを請うていた」。家光「さようか、今宵は顔を見に来ただけじゃ、はよ、休まれよ」。去っていく。そして、男隼人が去っていくのを見廻りの葛岡が見ていた 。春日は家光におしとねをしなかった、聞く。家光「あれはまっすぐにワシを見返してきた、さぞやワシを怨んでいると思うたが、恨みも憎しみもない、清い目じゃった、あのような目は初めて見た」。春日「奥での作法を知らないのです、今度まで教えておく」。お玉は毎日頑張って下働きしていた。タイトル。
お玉が廊下を拭いていると、春日が通るので、思わず走る。お玉「尼君様はどこですか、噂も聞かない、遠くにいるのか、それとも辱めを受ける前にお命を断たれたのか」。春日「辱めとは何じゃ、言葉を慎みなさい、この城に、尼君はいない、お万の方がじゃ、見目麗しく、上様のご寵愛深きお部屋様じゃ、明日の総ぶれで、お年寄りにお目通りするが、お前のようなお末は会えない、あの方はそなたのことは忘れておる、現世の女の喜びに浸っている、今からでも頭を丸めて尼寺へ帰れ」。シェクスピアだよね、このセリフ。春日着物も凄いが、口も達者です。お玉が掃除しているとお毒味3人組にからかわれ、お玉は思わず浦尾に水を掛ける。それを朝比奈に咎められて、廊下の柱に縛られ、桶を持って朝まで立たしだ。そして、次の朝、まで持っていた。勿論、夜は降ろしても見つからないよね、でも小便はどうしたのかな。強情ぶりを認められ朝比奈に「、そなたは性根が据わっている、春日の若い頃に似ている、今日から私の部屋子になれ、総ぶれにでるが、これをきてここに待っていなさい、磨けば光る玉のようじゃ、作法を教えて進ぜよう」と言う。その日に葛岡の打ち掛けが見つからない。何とお玉が来ていたようだ。朝の上様のおなりに、お玉は無断で参列してしまう。そして。お万の方に「尼君様と」と声を掛ける。「お玉」という。朝比奈もびっくりだ。お万は、お玉の手を見て、苦労したことを察知して、「私のために、そなたここに」。お玉「尼君様」。お万「辛かったろうに、淋しゅうなかったか、許してたもれ」と二人は抱き合って泣く。朝比奈も上様もびっくりだ。春日は何をしているかと思ったら、さすがにお万の方が上だから、見てるだけか。でも、かみさんも思わず、貰い泣きだよ。CM。
お玉はお万の部屋つきになったのかな。話している。お万「今思えば、時が経つうちに、死ぬ気力も失わせ、心のない抜け殻となって、上様のしとねに横たわる計らいであろう、実は一度は死のと思った」と語る。その時隼人の笛の音が聞こえる。お万「あの笛の音、いつも夜になると聞こえて、あの音に生かされたのじゃ」。家光も、隼人に笛を続けさせる。家光「ワシはお万の顔が好きじゃ、菩薩のような顔を見ると心が和む、しかし、あれも女じゃ、裏には般若の面がついている、おかしいか、ワシは将軍職について、この方、刃向かうものは殺し、潰してきた、そのワシが一人の女を怖いと思うた」。隼人の会添いシーン、隠れキリシタンの所に攻めて入られ隼人は戦うが、姉を拉致されてしまった。隼人にとっては家光は憎い敵なのかな。お打ち掛けと帯を春日が持って来る。お万「着なければなりませんか」。お玉は「だまし討ちのように捕らえられ、幾日も牢に閉じこめられ、あげく着物を着せられても、宴の席で食される鯉になった気持ちです、尼君様は」。春日「おだまりゃ、お万様の小坊通り部屋子に取りたてられたのも、上様の思し召しじゃ、良く心得なさい。お万様も、この前は上様のお慈悲で形だけになったが、お部屋様のお勤めがそれだけではすまぬこと承知でしょうな、この次は必ず」。お万「御台所に会い、此度の事は私の本意ではないことを説明して、心の憂さはらして差し上げたい」。中の丸に引きこもり、上様から見捨てられた孝様と会う。孝子「詫びなど無用です、一度も褥を共にしてしていない、お供と関東の荒武者の所に輿入れしとうて来たのではない、京で公家に嫁ぎ、父母の傍で一生を暮らしたかった、関東は金の力で、口惜しや、里帰りもままならず、淋しゅう手狂いそうになる、話し相手さえなく、どうせこの身は、この山里に朽ち果てる定め、それより、私はそなたが哀れだ、雅のなんたるかも知らず、人としての徳もないあの男に、添わねばならないとはお労しい」。なかなかの負け惜しみですが、お万もさらりと受け流したようです。部屋に帰ってお玉「もっともに聞こえました、私は廓育ちで、男は力で、女をもて遊ぶさまを見てきた、大奥と格好を付けても、中味は同じだ、春日という輩の言うがままで、お寝間で、耐えられませぬ」。お万は静香に聞いているだけだ。CM。
お万のために、上様と御台が音曲の集いを開いてくれる、お万は笛吹の若者に釘付けだ。そして、家光から名前まで聞いてしまう。家光は隼人を気に入っているから無警戒だったが、春日は何か感じ取ったようだ。月の夜に、櫓の下で乾いた飯を見て、姉上と呟いた。お毒味3人組は「コーシー」を飲む。そこにお玉が来るが、お万の部屋子になったので、立場が逆転した。葛岡は悪気はなかったと弁解している。お玉は葛岡に薙刀の指南を頼む。一方お万は春日に座敷牢の女性の本当のことを話して欲しいと頼む。春日は座敷牢に行き。女の前で、先年のキリスタン狩りで、細川殿が美しさに目が止まり、上様に献上した。この姫なら女人嫌いの上様もと思ったが、おなごは脱走して、櫓から落ちて、足腰が立たぬようになり、膳にも手を付けぬが、やせるが生きている」。家光は宗教にはまった純な女しかダメだったのか、こお女は菩薩ではなく、マリアだったのだ。お万「食べずに命を絶とうとしているのでは」。春日「キリシタンでは自害は罪だ、なれど、これもゆっくりと死ぬことを選ばれたのかも知れない」。お万「せめて里に帰してわ」。春日「里はみな死に絶えた」。お万「何故、僧までして、上様に側室を」。春日「徳川の世が続くためです、強い力が世を束ねていれば、乱世は避けられる、キリシタンも小さな芽で摘んだのも、そのためです、今徳川の世を揺るぎない者にするために上様の世継ぎが急務なのです、そのため私は命を地獄に取られても悔いません」。CM。
お玉の薙刀で、隙を見つけて葛岡に一本取ってしまう。笑。お玉「奥泊まりに、殿居を志願する。あなた様の操は私が守ります、力には力で」。このために薙刀の練習をしていたのか。おそこに御台から、来るように言われて行く。男も混ざった音曲で楽しんでいた。この中の丸は人の出入りは厳しくないのだ。そこに隼人もいた。お万は隼人に櫓の下で、キリスタンの訳を話す。覚悟したお万「私は上様にそう覚悟をしました、将軍に世継ぎが必要なら、私がそうなるつもりで右、(十字架を見せて)、牢で見つけた、前に閉じこめられていた方のものです、その方は奥に今も生きておられます、足を砕かれ、痩せ衰え、正気を失い、目を開いていても、心は闇を彷徨っていた、あのようなおなごを増やしたくない、私で終わりにしたい、寺にいたとき祈るだけで人を救えると思っていた、なれど、それでは足りない、あの方のことも救ってやりたい、なれど術が見あたらぬ」。隼人の頬に流れる涙に手を触れた。聞いていたお玉が泣いている。鈴が鳴り、再び閨となる。いえみつはお万の帯を解こうとするが、お万は力w入れてしまう。家光「やめた、嫌がる女をくみしだくのは鷲尾趣味ではない」。 お万は去ろうとする家光の手を取り、家光の帯を解く。やっと家光は童貞コンプレックスから解き放たれたのだ。笛の音が悲しくなる。次の日か鈴が鳴り、家光が大奥におなりになる。春日の服はキンピカ過ぎる。家光とお万の中を取り持ったで上手く言ったのに、春日は悲しげだ。恋に破れた女の顔だった。春日は重役達と話す。男達は褥が上手く言ったら、世継ぎだと言う。春日は「上様は指図されるのが嫌いだ、一度に多くを望まないで、おなごはお万様ばかりではない、京の朝廷の力を押せるには、京の公家の血を引くお万様に世継ぎが生まれぬ方が好都合やも、上様はお万様をお知りになって、ようやっと女体というものに目を開かれた、大事なのはこれからだ」。凄い女体だよ、死語だと思っていたのに、言われるとびっくりだ。春日がお寺参りに行くと、町娘(京野ことみさん)に目がとまる。春日はお付きに、あの娘の素性を調べるように命ずる。まるで拉致事件ですね。春日怖いわ。つづく。
ちょっと展開が早く、色々の葛藤や確執も簡単に描いてしまって残念だ。評価は下げて貰う。あっさりし過ぎだ。前編のお江与と春日の戦いのようなバトルが、お万と御台所であったと記憶している。勿論、春日もお万とは、ライバルで、世継ぎは欲しいが、家光がお万ばかりでは困るのだ。家光は一時。お万に狂っていたのではないかと思うが、十分描かれていない。それなのに来週はもう、次の側室かよ。お万は、家光の女たらしを開眼させただけか。日本語の多様さに驚くね、褥(しとね)、閨(ねや)など色々です。勉強になるな。最後にauの携帯CMだけど、赤ん坊にヘッドフォンはまずいでしょう、大人でも辞めた方が良いのに、耳は疲労しやすいのです。
大奥★★★★★ 第1章 5話 11月4日放送 「囚われた尼君」
寛永16年京の御所に、伊勢の慶光院(瀬戸朝香さん)がやってきて、民に施しをしている。通りかかった上洛中の家光は籠から見ている。慶光院にお付きのお玉「見事なにぎわいでした、尼君の絹の衣裳はうっとりした」。慶光院「絹の衣に意味はない、念仏を唱えるだけでは、貧しき物は救えません」。お玉「尼君は美しい、美しい物を見ることは楽しい」。ナレーションをしているお玉が慶光院に付いている。お玉「私は尼君さまの行くところなら、火の中水の中」、笑い。春日局(おふく)は天皇に拝謁して、将軍の乳母として、大奥総取り締まりとして、政の一端を担っている、比類なき権威を誇っていた。春日局の心配は「家光が十数年も過ぎているが、世継ぎがない」ことだけだ。家光が帰ってきたので、春日局は御台に殿方を高める麝香(じゃこう)えをたきしめてある衣を勧める。そして、しかし、閨では家光は「狸、くそうて眠れず」で去ってしまう。春日は、若い男の笛吹きたちを辞めさせて、怒る。京から連れてきたのだが、女ならまだしも、若い楽師ではあらぬ誤解を招く。家光「わしは女は嫌いじゃ」。春日「世継ぎを作るのは将軍のお役目です」と叱る。春日は京に同行させた女に手が付いたか聞くが、その様子はない。ただ妙なことが一つ、同じく拝謁した伊勢の慶光院という尼寺の7代目院主のお披露目にお忍びで伺い、お籠を止めて眺めていたと報告がある。その尼君が目の覚めるような美しさだ。春日は早速、慶光院に貢ぎ物攻撃だ。慶光院は「春日はどのような方じゃ」と聞く。説明があると、お玉「春日は廓の女将ですな」。慶光院「見てみたいものじゃ」なんて気楽に言う。悲しい定めを知らないのだ。慶光院は、跡目の報告のために、江戸城に行き、春日と会う。その後、慶光院が挨拶をすると、家光が言葉がある。家光「表をあげよ、伊勢からの道中大義であったご、疲れもあろう、ゆるりと江戸に逗留されよ」。慶光院「有り難き御意ながら、尼の勤めは、寺に住まい、土地の物に慈悲を施し、祈りに明け暮れること、御礼がすみしだい、伊勢に戻る所存にございます」。春日「上様の有り難き仰せです、物見もかね、しばらく江戸にお泊まりなされ」。慶光院「物見などとは、御仏の心に添わぬこと、ご容赦くだされ」。春日は「さすが、立派な心がけ、京の名門六条家の血筋、その御才智、その美しさであれば、星が降るほどのご縁談がおありだったでしょう、何故、その若さで、殿方に添うおなごの幸せを捨て、髪を切り、仏門に入られたのか」。慶光院「私の寺は、尼寺にございます、女御たちの駆け込み寺です、男に傷つけられた女御の駆け込む、心に傷を負った者もおります、ここにも、親に売られた廓で酷い目に会い、着の身着のままで助けを求めたものがございます、私は御仏に仕え、心の平穏を知る我が身をありがたく思う、それよりも私は不思議です、春日様が何故そのようなことをお尋ねなさるのか、儘ならぬこの世の機微は、あなた様の方がずっと、ご存じなのではございませねか」。やりとりを聞いていた家光が思わず笑う。春日がやりこめられて嬉しいのかな。春日は淡路の守に金子(きんす)を一行に渡すように頼む。上様の思し召しだということだ。慶光院「多すぎる金子だ」。慶光院が仏に祈っている夜に突然夜襲がある。淡路の守「慶光院さまには、大奥に逗留なさるようにお迎えに参上しました」。頭巾の春日「参りましょう、尼君さま」。慶光院「江戸の逗留は堅くお断りしたはずです、仏に仕える身には修業が控えておりまする」。春日「仏に仕えるのは今日まで、明日よりは大奥で上様にお仕え下さい」。慶光院「今何と申された」。春日「玉の輿をお喜びなされ、還俗の暁には上様のご寵愛を、末永くあなたさま一人のもの」。慶光院「そのような汚らわしきマナゴト、御仏が許すと思われるのか」。しかし拉致されてしまう。タイトル。
お玉は大奥に勤めたいと申し出る。春日にも目通りを願う。春日「妙なことを、あなたは尼だ、一度は俗世を捨て、仏門に入ったのじゃ」。お玉「尼君さまを助けるのです」。春日「上様の側室、雲の上じゃ、あなたが大奥に入っても、お末じゃ、お目にかかることもない」。お玉「はい上がって見せます」。お玉は廓で掃除、薪割りなどは鍛えられていた。新参いじめにも跳ね返す根性があった。春日は奥の隠し部屋に入る。そこは座敷牢だった。慶光院は幽閉されているが、食事もせず「私は死ぬのですか」。春日「何をおしゃいます」。慶光院「お隠しあるな、この場所には私と同じく閉じこめられた死の時を待つ者がいる、夜になると、泣き声が聞こえる」。春日「空耳に聞かれるとは、あなた様のようなお方でも、お心が弱りましたか、何もあなたを取って食おうと思っていない、御髪(おぐし)が伸びるまでのご辛抱です」。帰る春日の目に、長い髪の女が映る。CM。
春日は家光から慶光院からの文に院主(いんじゅ)はどうなった書いてあった。家光「あの比丘尼を、そなたはどうしたのじゃ、まさかキリスタンの娘のようにしたのではあるまいの」。春日「尼君は御仏の下で修業を積まれた方、御気丈に耐えています」。家光「女を尼寺へ帰せ」。春日「一度還俗した尼は寺には帰れない決まりじゃ、仏の比丘尼を還俗させたのは、あまりにも恐れ多い罪ですが、もとより私は地獄に堕ちる覚悟です、おふくは上様の気持ちを知り抜いておりまする、あの方は上様が初めてこころを惹かれ、欲しいと思われたお方じゃ」。家光「女には惚れぬ」。春日「あの方は今、生きる望みをうしのておられる、上様のご寵愛にすがるしか、この世であの方をお救いする道はない」。家光「好きにするがいい」。家光は笛吹の若者(金子昇さん)に「おなごと添うたことがあるか、おなごは良きものか、大奥にはおなごは掃いて捨てるほどおるが、わしが言葉をかわしたのは泣き母と春日のふたりだけじゃ、二人は相争うていた、その醜い顔を見るのが嫌じゃった、もしこの世に惚れる女がいるとしたら、菩薩のような女、嫉妬や怒りで顔を歪ませることのない女じゃ」と呟く。若者「私には姉がいた、良き姉で、面差しが菩薩に似ていた、行き方知れずで」。家光「東野櫓の前で笛を吹け」と命ずる。若者の姉上はキリスタンだった。そして幽閉された慶光院は割り箸を折り、首に刺そうとした。その時に美しい笛の音に思いとどまる。それから、毎夜笛の音に慰められ救われ、食事をするようになった。そんな夜、慶光院は去る若者に思いを告げる。「話を聞いて下さい、私は尼でした、この髪が肩を覆うようになったら、人身御供のように公方様に差し出される定めです、辱めを受ける前に、死のうと一度は思った、なれど、その時あなたさまの笛の音で、死ぬのが惜しゅうなりました、外には光がある、音がある、現世(うつしよ)の喜びがある、苦しみもあるやもしれない、なれど、何がわっているにしても、もう一度この目で見たいと思った」と語る。瀬戸さんのやつれ具合は結構凄い。CM。
慶光院は部屋に光るものを見つけた。それは十字架だった。その時、春日がやって来た。窓を開け、光を入れ、頭巾外すと、髪が伸びていた。そして大奥へ連れて行く。早速、今宵閨の用意も出来ていた。春日「尼君とは呼べない、お万の方と新しい名前をあげましょう、亡き家康公の寵愛深く、御三家の母上といなられた方の名です、上様の立派な側室として、ゆくゆくは世継ぎを産み、お腹様になられるかたとして、お顔も下々に知らせましょう、では後はよしなに」と去っていく。お万の方は「御仏に許しを請い、心を静めたい、ほんの一時一人にしてはいただけぬか」と頼む。若者は櫓から捨てられるものから、姉は幽閉されていると直感して、忍び込む。迷うと、そこにはお万の方がいた。若者「訳あって人を探している」と言う時、鈴の間の鈴がなる。上様の閨が始まるのだ。お万は床入りする。控えの間には若者がいた。つづく。
ちょっと展開が早すぎたな。突然、大奥に半ば拉致されて、仏に勤めるつもりが、正反対の側室にさせられ、そうしかないと決意するには、もう少し家光との絡みが欲しかった。家光とお万との人生論を語って、家光と共に生きようと決意するまでのいきさつがあったほうが良いと思った。しかし、家光が理想の女といった「菩薩の女」はマザコン男の永遠の女神ですね。分かります。そして、多分お万の方は、合格なのです。瀬戸さんもまあまあ、やつれ具合お凄かったし、長いセリフも話せましたね。このセリフが何となくエロく感じるのですね。そして、悟りの境地も刺激的なのです。女性には分からないだろうが、この世を捨てって、仏に仕えるつもりになった女を、自分の物にして喜ばす、これは仏にも勝った気になる最高の喜びかも知れない。男の妄想世界ですね。瀬戸さんは、そのような複雑な色気にはちょっと足りない気もしたが今後に期待しよう。そんなで評価は5つ★にしちゃった。本当はもっと、じらしてじらして、一気に喜ばして欲しかったが、忙しい今の世では詮ないことですね、馬鹿エロおじさんでした。ゲスト:半井隼人(笛の若者):金子昇さん、隼人の姉:遠山景織子さん、淡路守:木下ほうかさん
大奥★★★ 第1章 4話 10月28日放送
産まれながら将軍の家光を巡って、新たな試練と対決の始まりだ。将軍になった2年後、京から鷹司家から孝子が御台となった。わい、キムタエだ、でも夜伽もなかったぞ。おふくは総緒元締めとして、鈴廊下をつくり、大奥の法度を作ったのだ。男子禁制の空間が出来た。おふくの得意絶頂の時だった。タイトル。
お江与は怒っている、そして、忠長に早く子供を作れ、世継ぎを作れという。ふくの次男で忠長のお付きの正利が、噂によれば家光は男狂いで、女には興味がないと言う。家光は、正勝に孝子の寝所へお渡りになれ、よからぬ噂になります、と助言する。家光は刀を抜いて「ようない噂とは何じゃ、そなた、ふくに似ている、鼻先でわしに指図するところ、そっくりじゃ」。男狂いと、つまみ食い3人組も、噂になっている。芥子蓮根に泣き喜ぶ。お江与は、早速重臣橘の噂を聞くが、重臣は、あの秀忠でさえ側室と子をなした、と漏らしてしまう。それを聞いたお江与は、怒り狂う。秀忠におしずの方を問いつめると、秀忠はおふくだけが知っているとあっっさり白状した。これでは一層お江与は怒りますね。お茶会で、お江与は「2度と、そなたの手から毒を飲まない、おしずという女の手を通して、わらはだけ知らされず、じゃが、そなたの栄華もそこまでだ、家光に世継ぎはできず、忠長が世継ぎをつくり、野望を打ち砕く、皆噂している、家光は男狂いじゃ」。聞いて驚いたおふくは家光に直接聞く、おふく「けしからぬ風潮を聞く、御台をないがしろにして猿楽いこっている、御自身に聞きたい、上様身に覚えはないでしょうね」。家光「如何にも、わしは男狂いじゃ、わしは女より男が好きじゃ、何が悪い、わしはこれまでそなたの言う通りにしてきた、だから将軍になれた。もう良かろう、寝屋の事まで口を出すな」。マジに言われると驚きますね、西島さんが男色臭いがするから一層微妙です、爆。西島さんもこんな役でいいのでしょうか。CM。
江戸の庶民の祭りに家光はお忍びでやってくる。家光「将軍でも、男でも、女でもなくなる」。正勝「先日は本心ですか」。家光「おふくを見ると、憎くて逆らいたくなる、あのものだけが、わしの味方じゃったといううに、そなたは捨てって江戸に出た母が憎くはなないのか」。正勝「私は、あの母の乳をのみ、読み書きを教わった、人前ではおふく様と呼んでいるが、母としかみえない、弱いところもある、かぼうてやりたくなる人であります」。家光は祭りの中で、踊る。本当に男狂いというわけではなく反抗したかったのですね。しかしひょっとこの面の男に襲われる。逃げる家光だ。。意外と家光は強いのですね。やっと追いついた正勝が男に斬りかかり救う。ひっとこの男は弟の正利だった。城内に戻ると、おふくは家光に、正利は腹を召す、いや私が切ってお詫びしますと謝るばかりだ。正勝は正利を取り逃がした私の咎ですと言う。家光は軽々に処分は出来ないと言う。後ろに忠長がいる、忠長の後ろには母上が付いている。CM。
おふくはお江与に報告にいく。覆面の男は正利でした、忠長の腹心です、忠長のご指示だったのか。お江与は「外のことは何とでも言える、家光は何故、外に出ていたのか、男あさりだ、お主は息子を使ってまで忠長を落とし込める」。おふく「天誅は真によこしまなものに下るのです」。お江与は忠長に聞きただす。一緒に碁をしていた。本当はどうなのでしょうか、わからないままですね。父と兄と京に上るという。それを聞いてお江与は道中は危ないと気がかりだ。しかし忠長は「徳川に家光ではなく忠長がいると、お上に認められれば、天下を引き寄せる布石の旅になるかもしれませぬ」。明くる月に、いよいよ、一行は京に上った。しかしお江与は不吉な夢を見る。忠長の身を案じ、祈り続けた。それは度を過ごし、食事もせず、やせ衰え、鬼気迫る様子だった。朝比奈がきて、お江与に、休むように言うが、その時に倒れてしまった。そして病の床についてしまい病状は悪化していく。お江与は余命半月の診断が付いてしまった。おふくが見舞いにくるが、お江与は面会を断る。おふくは外で待つと言う「お恨みを抱えられたまま、涅槃に旅立って欲しくない」。お江与の病状は秀忠や忠長に伝わっている。忠長は帰るという、お上との拝謁を終えた。しかし家光と秀忠は京に残り、饗応が終わるまでいると言う。家光「母上はわしなどに、会いたいとは思うておらぬ」。ちょっと悲しいです。一日が過ぎるが、お江与は回復しない。おふくは外で待っていた。CM。
次の日に、おふくはお江与と面会する。お江与「起きあがる気力があれば、そなたの顔にに唾を吐きたい」。おふく「いかようにも、お受けします」。おふく「忠長に会いたい、秀忠はまだか」。おふく「お上との饗応が終わらねば帰れぬ」。お江与「嘘じゃ、床について一月余り、何故こうも戻りが遅いのだ、知らせをやっていない、おふくはわらわを一人にして苦しめる、家光も来ぬのか、色々いきさつがあったとは言え、母の臨終にも来ないとは、血の冷たい息子じゃろう、そなたは家光にわらわの悪口を吹き込んだ、あの子が生まれたとき、抱いて乳を飲ませたいと思ったことか、そなたは何もかも取り上げた、家光も秀忠も、この上わらわに孤独の苦しみを与えるのか、呪われるがよい」。そこに忠長が戻ってきた。3日寝ずに馬をとばしてやって来た。二人はひしと抱きし合う。思わずおふくも涙くんだ。数日して、秀忠と家光も戻ったが、家光は公務に没頭して会わなかった。秀忠は「ゆるせ、この通りじゃ、おしずの事も許せ」。お江与「許しません」。息を飲み去ろうとする。お江与「どこへ行かれる、腰がだるい、さすってくださらないのですか」。秀忠はさする。秀忠とお江与はラブラブなんだもの、笑い。。家光は鯉の絵を見ている。家光はおふくの助言にも従わず、会わないと言う。家光「幼いときは母をもとめた、抱かれたい、手で頭をなでられたいと切に願った、そうされている国松を見ていると、胸がキリキリした、辛いので母はいないと思うようにした、わしの母は幼い日に死んだのじゃ」と言う。家光の回想シーンで、母のお江与は優しかった、竹千代、淋しかったであろう、と言葉を掛けてくれた。家光は思わず目を覚まし、母の元に行くと、お江与は臨終間際だった。お江与「忠長、秀忠、そして、竹千代・・と呼んだ。やや、わらわのややは、こちら、抱かせたもう、竹千代・・」。家光は泣く崩れる。そういってお江与は息を引き取った。家光は思いっきり抱きしめた。高島さんもげっそりだ。意外にも女のバトルはあっけないが、死んで終わってしまった。もちろん次のバトルが始まるのだろうが。文永3年夏。6年後秀忠病没した。翌年謀反の疑いで高崎城に幽閉された忠長が自害した。さらに翌年、おふくの長男の正勝が病死した。次々と不幸が続いた。おふく「ひどい母親だった、でも泣き言は言わなかった、優しい子なのに、忠長の白を竹囲いした」。家光「わしを息子と思え、孝行してやる、ふくは昔、母と思えといった」。おふく「若気の至りで、僭越なことをいった」。家光「強いばかりが母ではない、時には子に甘えるのもよい、泣くがよい、わしを正勝と思うて」。西島さんが言うと、ちょっと怪しげです。つづく。
今回で強烈キャラの高島さんが退場だ。結構楽しんだが、最後はあっけなかった。昔の人は、すぐに死んだのですね。抗生物質も手術もできない時代ですかなね。高島さんの演技で、最後は、プチ泣いてしまった。涙に弱いので★4つとしました。かみさんもちょっと泣いていた。分かり切ったことだが、親子の情愛は様々の形だが、切ない物です。最後に登場人物が次々死んでしまい、終わったのだ。次回はお万も方の登場か。これは丁寧に長々と大河ドラマでやっても楽しそうですね。
大奥★★★ 第1章 3話 10月21日放送
おふくとお江与の戦いは続く。おふくは竹千代の武運を伊勢に参って、駿府城へいく。家康に訴えて、解決して貰うつもりだ。同行に長子正勝がついてくる。正勝は城での噂に役立たないので後悔している。しかし、母上と呼んだことを叱る。そしておふくは子供の時逆賊で母と京をさまよったのだ。それに比べると大したことはない。正勝の役目は若君を守ることことじゃ、と帰した。早速、名古屋弁の家康が登場する。家康「心にかかることがありゃなさるのきゃ」。おふく「近頃、城に長幼の序を軽んじるものが増えている、誠に申し上げにくいことだが、上様、御台さまにおかせられては、次男国松様への御偏愛甚だしく、御台様は世継ぎは国松と騒いでいる、人心を乱している」。家康「乳母の分際でょう、天下の将軍と御台所を忠義を持ってつくしゃにゅいかん主を、おみゃないがししろにしたゎ」。おふく「事の善悪、正邪というものは、ご身分に関わりのないことでございます、忠義ともうしますなら、私が忠義を尽くすべき主は竹千代にございます、竹千代様のためなら、鬼にも蛇にもなります」。家康「いうでぇなぇい、おまぇの懺悔聞きとうない、たわけ」と怒る。あらら、大変だ。タイトル。
早速、江戸に戻ったが、お江与と一戦交える。しかし、丁度、大御所様がやってくる。家康「世継ぎのことで牽制している、天下は泰平でないといかん、そのためには徳川家は盤石でないといかん、世継ぎ争いなどしていられない、竹千代殿、立派になった、じいのそばに来ゃ」。家康は抱いて、饅頭を与える。国松「饅頭が欲しい」。お江与「そちもじいさまの傍にいって饅頭をちょうだいせぬか」。しかし家康「ここに来ることはならん、これを貰って、母の所で食べなさい、臣下は主君を敬い、弟は兄を敬う、世の理だがね、反対に臣下でありながら後を追い、その座に付こうということを謀反という、謀反は天下争乱の元じゃ、それが生み出す悲しみは、お江与、おふく、皆身にしみて分かっているだろう、国松に長幼の序を学ばせ、己の法を越えぬよういうてきかせにゃいかん、秀忠、竹千代殿、父上の後を継ぐのは、おみゃしないない、じいとの約束じゃ」。おふくは涙が出そうなほど、ほっとする。進物は竹千代の所に来る。嶋津から鯨羊羹だ。上手いのかな。お毒味三人組もすっかり変心している。大奥にはおしずがいた、若いが夫を亡くし苦労している。山芋の粥で、食の細い若君に食べさせたいのだ。雛形あきこさんです。きっと絡んでくるのですね。おふくの所に稲葉が来る。三男常磐丸・正利を連れてくる。おふくは喜び「大きゅうなった」。稲葉は正利を国松さまに仕えたいと言う。稲葉としては「稲葉を残すには、二つに賭けたい、一応重臣には話を通している、そなたの承知さえあればいい」。何という勝手な稲葉だ。おふくはお江与に頼む。お江与は少し嬉しそうに「面白いではないか」と了解する。あぶないよ、虐めるのでないの?CM。
夜に秀忠のところに、大御所が倒れたと一報が入る。渡辺いっけいさんの脱力ぶりがうまいですね。おふくは水をかぶり祈っている。しかし、元和2年4月に、大御所は亡くなる。このシーンは直接藤田さんの死ぬシーンがなく、蝋燭などを背景に、皆の顔を重ねる。まあ、藤田さんの死ぬ所はないほうがいいや。早速、お江与は「何でも自分で決められる、よかった、おふくのことだ、乳母がでしゃばっているのは気持ちよくない、乳母の専横も世継ぎも父上を義理立てで我慢したこの上は、国松をお世継ぎに、よろしゅう」。お毒味3人組が、「大御所が亡くなったら、御台様の天下です、おふくは怖い、御台はもっと怖い、どちらも、怖くて、困ったな、竹千代様、御廃嫡とか」。3人組「拝借です」。秀忠もノイローゼ気味で、その上腰を痛めた。それを雛形さんが世話している。竹千代も子供の世界で立場が危うくなる。小姓から「妾殺しは城を出される」と囃されている。あっという間ですね、しかし何とか解決したのだ。この窮地をどう乗りこえたのかな? CM。
おふくは竹千代を捜している。竹千代は部屋の布団の影でいじけて畳をほじっている。指は血がつくほどだ。竹千代「ふく、どこかいくのか、小姓が話していた、ふくは城を追い出されると、じいのようにふくもきたりしまいのう、いくな、ふく、どこにもいくな」。おふくは抱きしめ「いきませね、ふくは傍にいます」と泣く。おふくはおしずに一生の頼みをする。秀忠が鷹狩りにいく。雉かな? 秀忠が茶屋で休憩すると、おしずが足をふく。雨がひどくなり雨宿りする。そしてお召し替えの手伝いをする。雷が鳴って、秀忠はおしずに襲いかかる。うむ、時代劇お約束のエロですね。目をさますとおしずはいない、そこにおふくが来る。怖いー、渡辺いっけいさんのおびえた顔好きです。おふく「一時の夢でございます」。弱みを握ったんだ。おふくもひどいな、仕込みでしょう。秀忠の弱みを計算しました。おふく「御台さまに知られることはありません、上様とふくの秘か事で」。しかし、おふく、これでお前は脅すのだろう。CM。
城のお茶会で、おふくはお茶をいれる。早速お江与は元夫でチクチクとふくを虐める。お江与「稲葉には妾が一杯いた、男は女の色香を求めるものです、お前には色気がなかった」。しかし、何とも思わず微笑み返しのおふくだ。おふく「その通りです」。おしずが孕んでいた。これはおふくも計算していませんよね。おしず「世継ぎを産みたくない、おふくとお江与と争い憎まれたくない、城を出て、つましく二人で生きたい」。秀忠に進言すると、秀忠「わしは御台に知られたくない」。おふく「ごもっともです、御台の知らないところで、吾子の身の立つようにしましょう、大殿が泣くなり、上様は心労がおおい、ほっとするときがあっても誰もとがめなせん」。秀忠の只一度のお江与以外と閨(H)したのだ。生まれた子は、後に会津藩主になるのだ。端午の節句の準備をお江与がしている、そこでお江与は世継ぎを白紙にしたいのだ。早速、お江与の計画通り、派手な衣裳の国松と地味な服の竹千代だ。お江よ「優れた者が継ぎのは道理だ」。膳が出る鴨だ。西の丸の堀でしとめたのだ。しかし秀忠は「膳を下げさせ、西の丸は将軍世嗣の住むところ、臣下の国松が矢を放つのは謀反じゃ、膳を下げさせよ、江与、そなたのしつらえた料理なら、わしが黙って口にすると思ったか」。秀忠「国松、それに控え、長子世襲の原則は、父上の深いお知恵じゃ、ワシは心から賛同する、世継ぎは竹千代だ、それはいかなることがあっても変わらぬ」と言う。おふくは秀忠に家康の面影を抱いた瞬間だ。初めて頑張った瞬間だ。元和9年7月、家光は3代将軍になる。西島さんの登場だ。家光「余は生まれながらの将軍である、祖父、父は豊臣の風下に着き、心中し、各々と同列だったが、余は違う、各々は臣下として扱う、不満ある者は領国に帰り、鉄砲弓矢で立ち向かうがよい、如何かな」。いきなりやってくれました。西島さん。お江与は国松あらため忠長に「何が余は生まれながらの将軍じゃ、、大仰な物言い、あの女が教えたのじゃ、何もかもそなたが上じゃ、おのれ、いつか思い知らせてやる」と啖呵を切りました。おふくは家光に頭を下げる。ナレーション、新たな戦いの始まりだ。つづく。
意外にも展開早いな、家康も死んでしまった。結構、権力争いも面白いのだ。それが一回のHで秀忠の弱みを握るとは凄いぞ、おふく。それにしても情けない秀忠だ。側室ももうけなくて、怖いお江与一筋だったのかな。大奥はいらないよね。セックスレス? それともお江与の命令のままHしたのかな? とにかく、これはこれで凄い世界だ。そして西島家光のいきなりの、「余は生まれながらの将軍じゃ」には驚いた。危なそうな家光だから、どこまで暴走してくれるのか、楽しみだ。須賀君ご苦労さんでした。
ゲスト:おしず(雛形あきこさん)、稲葉(神保悟志)
大奥★★★ 第1章 2話 10月14日放送
おふくは竹千代が歩いたとお江与に報告する。しかしお江与は大袈裟なと言い、「世継ぎは決まっていない、わらわは身ごもっている」。おふくは驚き、促されお祝いを言う。お江与は次も男じゃと言い切る。初めから高島さんは怖いよ。夜おふくは御台の子が流れるように祈っていた。松下さんも怖いぞ。しかし、生まれた子は男の子だった。お江与は狂ったように大喜びだ。竹千代と国松の戦いが始まった。タイトル。
慶長16年大きくなった竹千代は論語を読んでいる。上様へのお言葉を練習させる。国松は無邪気に秀忠の横に走ったりしている。竹千代は秀忠に挨拶する。しかし、緊張して声が小さく、途中で詰まってしまう。国松「兄上は口がきけないのですか」と無邪気に言ってしまう。お江与「人は先に生まれたから、後から生まれた者より賢いとは限らない、秀忠は3男だけど賢くて跡をついだ、国も兄を至らぬところをかばいなさい」と言う。お江与もひどい、おふくはこりゃ悔しいわな、そしてますます萎縮していくね。竹千代の誕生日に貢ぎ物がたくさん来る。おふくは喜ぶ、葛岡もヨイショを言う。母からの祝いは絵の道具だ。竹千代は喜ぶが、母は顔を見せない。池で竹千代は鯉を見ている。母は鯉が好きじゃ、それで国松は鯉を捕ってやると、池に入ろうとする。止めた御台は手を拭いてやり、手ふきを落とす。竹千代は母の手ふきを拾い、鯉の絵を描く、春日「若君は物を見る目に優れている、観察は並の人にはできない、どんどん力を伸ばしなさい」。竹千代「大きな鯉は母上じゃ、小さいのはワシじゃ」。そこに国松が来る。国松「ワシも描くと」。あとで部屋で朝比奈が止めるが、国松はここにあると、竹千代の筆を取る。そして竹千代と国松はもつれ、墨が絵や手ふきに付いた。思わず竹千代は怒って突き飛ばした。筆は折れた。やって来たお江与に朝比奈は説明する。ふくも謝るが、お江与は「兄じゃろ、幼き弟を突き飛ばすとわ」。竹千代「国松が私の筆を取った、母上が下さった筆を」。お江よ「言い訳は聞きたくない、、おふく、これから竹千代が国松に近づかぬように見張れ」と命令する。そして国松に怖かっただろうと優しくする。まあ兄弟喧嘩すると、こんな風に怒られた、兄は損だけど、ここまで酷くはないよ。ほんまかいな。CM。
進物が国松に多くなった。世継ぎは竹千代ではなく、国松だと、お江与が公言しているからだ。お毒味3人組もおっそわけの伊予の五色素麺で大喜びだ。国松は利発で活発だ。竹千代は口べたで、遅れている。おふくも一介の乳母だ、御台所相手では勝てない、と喋っている。おふくは秀忠に世継ぎについて聞く。国松を世継ぎにしては武家の習いから外れてる。秀忠「乳母の身で差し出がましい」。おふく「必ず正しい判断を」と言い残す。秀忠は、お江与に「子供の心に恨みの種を残す」という。お江与は詰めより「世継ぎは国松がいい、上様の世継ぎですよ、上様のご裁量でどうでもなる、おふくとやらが何か申したのか、私はあのおなごは嫌いです、父上が決めたので辛抱していたが、そうでなければ城の外に放りだした、あの女の目は鬼の目じゃ」。高島さんも怖い、般若の目です。秀忠はおふくに「世継ぎの事はもういううな、そなたは父が決めた乳母だ、働きぶりも悪くない、しかし御台が嫌っている、御台に楯突き意見したりしたら、勤めはやめてもらう、不興をかうことはしないと誓うか」。おふくは悔しい表情で「はい」。黒革に続いて渡辺いっけいさんは連続情けない役で見ることになるとわ、爆。CM。
庭を散策すると、国松は御台と楽しく、剣術の稽古だ。ベタベタだ。さすがにおふくは竹千代の手を握る。そこに大御所から、褒美の土産がくる。元夫の稲葉を大名に昇進させた。息子の正勝(幼名・千熊)をお側役として雇てくれた。おふくは息子正勝に「国を出るとき、母は死んだと思え、そなたの抜擢は大御所の後慈悲じゃが、ここでは母と子ではない、小姓と乳母だ、母ではなく、おふく様と呼べ」。夫の稲葉も城に謁見に江戸城に来た。お江与はおふくの元の夫を見て田舎ものじゃ、と言う。早速、お江与は何故離縁したのか疑問に思う。朝比奈は謎だというが、村雨に調べろと命じる。早速息子正勝に聞くが、「お家再興を第一に考えていた、徳川家に奉公するために離縁した」と言った。しかしおふくと同じ里の者が大奥にいたのだ。城の菊の節句の宴で、お江与は毒を吐く。舞があり、綱引きだ。お江与「そなたも舞ってみよ」。おふくは舞い、綱引きをする。そして、勝ってしまう。呼んで褒美として、自分の扇を投げ捨てる。お江与「人に負けるのは嫌いじゃ、その手で、野徒に襲われ、妾をあやめた時はどうじゃった、冗談ではない、実の息子に聞いたのじゃ」。おふく「野党をあやめたのは身を守るため、その他は知らぬ事じゃ、褒美はありがたくいただきます」。さすがに頭に来たが、上下関係ははっきりしている。さらに情熱を持って竹千代にそそぐのですね。CM。
やはりおふくは大奥でおふくから離れ、孤立する。妾殺しの噂は城中の皆が知る。竹千代は食が細い、いろいろなご飯を作り、工夫する。竹千代が「妾を成敗とは何の事じゃ」。おふく「人は誇りを守るために鬼になる、それは男も女の同じ事」。竹千代「それはよいことか」。おふく「良い悪いではなく、それをしなければ生きられね事がこの世にもある、ふくが次に鬼になるのは若君のためでございます、いつか必ず若君を天下の頂点に、人が減れ伏す立場にしてみます」。秀忠にお江与は妾殺しだ、辞めさせろ。しかし秀忠は「人を辞めさせる二は理由がいる、父上に逆らえない」。お江与「何をするのも父上、あなたは赤子と同じじゃ、わたくしは赤子に嫁いだ覚えはない、あなた様の世継ぎですよ、誰の目から見ても器量のよい国松を世継ぎにしなさい」。。秀忠は「わしだけの世継ぎではない、万民の将軍じゃ」とふて寝する。そしてお江与は竹千代は世継ぎになりたいとは思っていないと思い当たる。早速お江与は竹千代に一旦詫びる、そして「ひとには向き不向きがある、それぞれ大事な子じゃ、武力胆力に富んだ国松の方が将軍に向いている、そなたは賢いからわかるじゃろ、跡継ぎは弟に譲ってくれまいか」と言い含める。しかしおふくの思いを刻んだ竹千代「できません」と答える。お江与は情けないと泣く。「いっそ産まなければよかった」と恐ろしい顔になる。でも長子は乳母に育てられるのですよ、大好きな国松でも長子なら乳母に育てられることになると思うが、だから竹千代にこの呪いをかけるのはまちがいですね。さすがに竹千代は無念に思い、小刀で自害しようtする。おふくが必死で止める。竹千代「わしは世継ぎになりとうない、母上はワシが生まれなければ良いと言った」。おふく「武士の子は泣いてなりませね、母君は諦めて下さい、若君が命を失のうても悲しんでくれない、死んでは負けです、強く大きくなり母君を見返してやりなさい」。竹千代「ふくはどうして、厳しいことを申す」。おふく「ふくが厳しいのではない、世間が厳しいのです、ふくは決して若君の傍を離れません、この身を盾にしても、お守りします、寂しければ、このふくを母と思し召せ、ふくの胸で泣きなされ」。さすがにこの二人の悲しさにはプチ泣けた。父の亡霊が出現して、このままではまた負け犬になるとふくを叱咤する。おふくは伊勢参りにいったが、目的は別にあった、駿府の家康に全てを直訴しようと、死を覚悟した旅だった。
ちょっと極端すぎる気もするが、これくらいの描き分けをしないと話が盛り上がらないのかもしれない。国松の活発というよりも、我が儘なだけだよ。須賀健太君は落ち着いた、押さえた演技でしたね。でもエンドロールでの扱い小さいよ。サザンの歌は慣れていて、時代劇でも違和感はないのですが。初回の壮絶さに比べるとちょっと大人しいよね、それで★3つでよろしく。
大奥★★★★ 第1章 1話 これは楽しいぞ、松下さん、高島さんは凄いぞ
ナレーションは星野真里さんです。家光の時代で徳川幕府の多くの政治基盤をつくった。大奥は春日局(おふく)の天下です。大奥の法度を作り、大奥をを築いたのは春日の局だ。お年寄り、お客あしらい、お入室、お末、総勢1000名が住み、春日は統括していた。大奥は一度入ったら出られない、迷宮だったのだ。商人は七つ口からしか入られなかった。西島の家光はどうでしょうか、キムタエは何と御台所だ。世継ぎができないが、実は形の夫婦なのだ。台所のつまみ食い、いやお毒味、3人組で、鷲尾さん、山口さんは健在でした。物語を語り部お玉の星野真里さんが奥女中の朝比奈にお茶を運び、春日の局の素性、生き様を知りたがる。春日のサクセスストリーにあやかりたいことを知り、ともに生きてきた奥女中の朝比奈が話し始める。父は斎藤利三で光秀の家臣だった、本能寺以降は大変苦労した。輝きの裏には不幸があったのだ。20年前の天正10年、京で処刑された父を見に行き、連れの母は男達に襲われる。その春日の局には奥に幽閉されている、お万の瀬戸朝香を見回る。これからは春日局の物語だ。慶長9年、美濃の国。おふくは稲葉正成の妻だ、客が来るので鳥をさばく。そして子供は千熊、七之丞、常磐丸の男3人だ。「機を見ること、裏をかくこと」と稲葉は言って、「このままで終わるつもりはない」と言う。北村一輝さんはもてなされていました。稲葉は女たちをよんで接待させる。妾「負け犬が何をほざく」と叫ぶ。実はこの客3人は押しかけ強盗かな。やはり、山賊だ、金を要求されるが、金はない。そして北村さんに犯されたよ。しかし、油断した北村さんお脇差しを抜き、刺し殺した。血を吐き、顔に血をかけられてもひるまず。騒ぎの最中に侮辱した妾を殺した。稲葉も奮戦して賊を成敗する。しかし、血にまみれたお福(のちの春日の局)を恐ろしげ、見守りだけだ。松下さん、怖い、見ている人の80%はそう思いましたね。北村さんはこれでオシマイですか。CM。
山賊の物取りで下女を殺したと届ける。しかし、人の口に戸を立てされない、仕官を待つ我が身にも差し障るので、離縁状を書くという。夜のうちに家をでるが、息子3人が追ってきた。一緒に行きたいと言うが、ならね、と言い放つ。おふく「そなたたちの母は今宵死んだ、死んだと思え、父は私を離縁した、新しい嫁御を貰うでしょう、その方が母上じゃ、返事しなさい」。子供「はい」というしかない。鬼じゃのう。振り向きもせず、握った手を振り払って、走り去った。凄い。泣きながらも前を向いて歩いた。ひたすら歩く。これらは時代劇の場面で見滝がする。授乳していたので乳も張るようだ。足は血まみれだ。CM。
京の三条西実条をたよって行く。おふくは名乗り、素性を述べ、三条家に一時かくまわれ難を逃れることができたと、感謝を述べ、夫の稲葉に離縁されたので、一人で身と立てなければならない、ここでお茶などの作法を習った、それで職探しの間、屋根を貸して欲しいと、頼み込む。実条は思い出して短い間ならよかろうと住まわせる。昔は人情があったのですね。出された食事から、豆を出して、おふく「子の名前を読み上げ、母は負けません、負け犬のままではいません」と誓う。しかし江戸では秀忠の御台所のお江与高島礼子さんが大きなお腹で登場だ。お江与は信長の妹お市と浅井長政との3女です、長女が淀殿ですね。政略で3度目の結婚で6歳年下の秀忠と結婚した。年上ではかか天下ですね。お江与も、父を殺され、戦国の世を転々とした定めだった。CM。
そんな時に家光の乳母を求めているという噂をきく。そして高札を見て、おふくは三条に推薦状を書いて貰い、亡くなった奥方の一番上等小袖を借りる。乳が出、武家の出、城勤めが可能であることだ、そんな条件の女はないようだ。早速京都所司代板倉氏に面接に行く、資格は満たしている。人選は阿茶局が行う。稲葉からの離縁状の理由を聞かれるが、沈黙していると、阿茶局が夫婦仲は難しい、お妾が多かったことを聞いていると言う。おふくは離縁したことは差し支えるか聞く。阿茶局「人は生きる道すがら何かを捨てなければならない、捨てた物が大きいほど、残り物にたけ、生きる力は強くなる、離縁は何の差し支えにならない」と答える。二条城に行くと、藤田まことさんの家康と会う。睨み会う二人だ、阿茶局、子を捨て、身一つで奉公を申し出た。家康「母として己の子が一番心配であろう、ほいでもよ、乳母として仕えるようになった、わこを第一に考え、己の子を顧みてはならぬ、わこが元服するまで、心してはげみゃ、お前の父は斎藤利三じゃなも」。おふく「わこの母のお江与は信長さまの姪御だ」と聞く。家康「親が仇通しということか、戦国の世にはようあることだ、気にするな、これからは戦のない国作りだ、そのためには世継ぎの教育が大事だ、戦の苦しみをよく知っているそのほうこそ相応しい、わかったきゃ、はげみゃあよ」。就職できたようです。しかし完全な名古屋弁ですがいいのでしょうか、笑。威厳はないけど。CM。
2ヶ月後、江戸では、おふくが乳母として家忠にお目見えする。乳の出がよく、身体が強い。家忠はラブラブだ。渡辺さんはピッタリです。お福とお江与はピシピシだ。3人とも女なので小さいうちに養女に出された。この度男子なら世継ぎだ、自分で子を育てたい、と言う。家忠は家康に頭が上がらないから、頼むだけだ。お福は部屋に通された。そして、出産だ。皆鉢巻きして介助している。おふくも待っている。CM。
お江与は紐にぶら下がり、分娩だ。産声が聞こえる、4番目で男だった。奥女中朝比奈は若君で、お世継ぎだという。生まれた子は乳母のところへ運んだ。お江与は会うこともできない。ここで狂ったように「ややわ」怒り叫ぶ、無念じゃ。おふくは若君に拝謁を許されるが、泣く若君をおふくは抱いた、そして乳を含ませる。「よい子じゃ、たんと飲みなされ、これからはそなたはふくの只一人のやいふじゃ、ふくはおそばを離れません」。おいおい、すぐにお乳を飲むのかよ。子供も生まれたばかりではないから、よく飲むぞ。そして、あっという間大きくなった。おふくは可愛がるが、お江与は羨ましげに見ている。おふくが若君を抱えると、「おなりー」の声がかかる。おふくはお江与に面会するが、お江与はいきなり子を抱かず、お江与「竹千代をどうのように育てる」。おふく「微力ながら一心を捨て命のつきるまで忠勤を励みます」。お江与「どうかな、そなたには裏切り者の血が流れている」。おふく「私の忠勤の心に嘘はない、若君を思おう気持ちは御台さまと一つにて・・」。お江与「その小賢しい物いが気にくわない、世継ぎの母はわらわじゃ、そなたはわらわの指の先一つで塵のように飛んでい消えるのじゃ、このことよう心に刻むように、謀反人の娘ご殿」。おふく「承知しました」というが目はビシバシだ。長い対決の始まりだ。おおバトル開始です、盛り上がりますね。
今回はおふく、後の春日局の物語で、家光の乳母となり、家光が生まれるまででした。延長を感じさせない怒濤の展開で一気に見てしまいました、清々しく面白かった。春日局の初めから描いてくれるとは思いませんでした。なるほど、運命の試練から強い女になり家光に全てを打ち込んだ、その理由が分かり、納得いく展開でした。男が好きだったり性癖や性格の問題だった家光の西島さん、秀忠の渡辺さんも、納得いく配役でしたね。そして、今回は松下さんの凄い、鬼のような演技、怖かった。かみさんも3女もいて、声を上げていました。完全に吹っ切れていましたね。もっと若かったかもしれないが、これは仕方ないとして、見事に演じていました。力を感じました。そして高島さんは、極道が入っていますが、予想通りの、女のビシバシの戦いで楽しめそうです。韓国ドラマに戦えるのは、時代劇ですね。愛憎がめらめら燃えていました。おじさんははまるかもしれない。大奥3人組も楽しかったです。前回は将軍をやった北村さんはこれだけでも、手を抜かない嫌らしさが爆発の演技でした。最後に胸をはだけて授乳するシーンが何度も出ました、オッパイ星人のおじさんは嬉しいです。エンデイングも豪華な絵巻物です。
ゲスト 稲葉(神保悟志)、山賊(北村一輝)、阿茶局(宇都宮雅代)。