古要舞と神相撲

古要神社の古要舞・神相撲
 古要神社(こようじんじゃ)は中津市大字伊藤田にあり、古要舞(傀儡子による神様の舞)と神相撲(傀儡子による神様の相撲)が3年に一度10月12日の夕刻から奉納されます。この古要舞は、養老4年(720)大隅日向の隼人の乱の鎮圧に八幡神と共に向かい、隼人を懐柔させたと伝えられています。また、昔は和間神社で行われる宇佐神宮の放生会・宝鏡の受渡しの時にも参加したと伝えられています。
 神相撲は、木製の相撲人形が東方・西方に分かれて、勝ち抜き戦を行います。相撲は記紀のなかにも記述があり、その様子から神の世界に近い存在であったことが伺えます。ちなみに横綱とは、腰に巻くしめ縄のことで、しめ縄を付けることを許された神にも匹敵する神聖な力士のことなのです。つまり、「朝青龍=神にも匹敵する神聖な力士」であるわけです。(^_^;)
 古要神社と同様の傀儡子舞と、傀儡子相撲が、福岡県吉富町の八幡古表神社(はちまんこひょうじんじゃ)にも伝わっており、宇佐神宮の放生会に共に参加していたと伝えられています。古要神社は昔「古表神社」と呼ばれていたそうです。

 傀儡子の説明
 傀儡子は「くぐつ」と読み、それを操る人を傀儡師と呼びます。一定の土地をもたず、諸国を回った漂泊芸人。男は剣や玉を使った曲芸に長じ、人形をあやつった。また、女は遊女を業とし、はやり唄などを歌った。後には傀儡子と浄瑠璃語りが提携して、人形浄瑠璃が生まれました。傀儡子は操り人形のことですが、傀儡を「かいらい」とも読みます。傀儡政権(独立国の形式を備えながら実質的には他国に従事している政権=操り人形のような政権)などのように使われます。
 
3 人形について

 人形は木製で片脚が長く作られており、操作するときに握ります。もう片方の脚と両手は糸(テグス)で動くように作られています。この人形を、太鼓・笛・チャンガラにあわせて舞わせます。このような伝統行事が地元の方々によって伝えられてきたことに敬意を表しながら、人形の舞の可愛い仕草に大変感激しました。
 

 http://www.city-nakatsu.jp/matsuri/koyoumaiH20/koyoumaiH20.html にも、たくさん写真情報があります。

古要神社境内(2008.10.8) 古要神社遠景(2008.10.8) 舞台となる「申殿」には、幕と注連縄を張り巡らせ、両隅に葉のついた青竹と鉾が建てられます。(2008.10.12)
青竹の横の鉾には、邪悪な者を排除するかのような面が飾られます。 はやし方3人の太鼓・笛・チャンガラの「神起し」の後、「御祓神」が舞台を清めます。 2番目に登場する獅子頭。次に出てくる小豆童子と共に東西に控えます。口が動くようになっています。
3番目に出てくる小豆童子(あずきどうじ)、獅子頭(ししがしら)と共に東西に控えます。 お舞人形が「はやし」にあわせて、両腕を振り上げ、振り下ろし舞います。 お舞の神人形
楽人の神人形 武人の神人形 磯良神 この神が舞台正面に位置したとき、「はやし」が中断しり、「細男の舞(くわしおのまい)」の「のりごと」が唱えられます。
磯良神(いそらのかみ)の神人形


細男(くわしお)役の神人形 御幣を上げ下げ、体を左右に振って舞います。
(細男=読み方が右ページと異なりますが、神社の説明板どおりのままにしておきます。)

これで舞は終りです。(2008.10.12)
 細男舞(せいのおまい) 神功皇后の故事にちなむもので、筑紫の浜で、ある老人が「細男を舞えば磯良と申す者が海中より出て千珠、満珠の玉を献上す」と言ったのでこれを舞わしめたところ、磯良が海中より出てきたが顔に貝殻がついていたので覆面をしたという物語が伝わっており、八幡系の芸能と考えられている。
参加・協力団体:奈良春日大社 奈良・細男座

参考資料 写真・説明文とも、平成10年10月24日 国民文化祭・おおいた98「八幡フェスティバル」ガイドブック
5 神相撲の写真
小豆童子が首や手を振り、獅子頭が口をぱくつかせて喜ぶしぐさが大変可愛いです。 東西に分かれた「相撲人形」が1体づつ登場して賑やかなハヤシにあわせて相撲をとります。 大型力士に2人掛かりです。
2人で負けたので5人掛かりです。途中からハヤシが止まり、人形のぶつかる音が聞こえてきます。 東方の横綱格「祇園さま」が登場。なかなか勝てません。 仕方がないので、西方横綱格の赤銅色をした「住吉さま」の登場です。
「住吉さま」は強くて、大勢でもなかなか勝てません。 もう最後は「総掛り」です。でも、でも 住吉さん1人で倒してしまいました。 おれは横綱で一番強いんだぞ!と意思表示をしています。これで相撲は終わりです。
古要神社への道は大変分かりづらいので、事前に駐車の確認もかねて行ってきました。神社のすぐ横にある駐車場、祭典当日は関係者の駐車場になるので一般客は駐められません。超早めにいって道路の端に駐めるか、途中からタクシーにするかになります。古要舞の行われる前に神楽が奉納されます。神楽が終わり拝殿に上がって見物します。後から来られた方は庭から見物です。後ろの人が見えなくなるので、拝殿では三脚禁止になっています。早めにいって前の方に陣取ったので、テレビニュースに出たそうだ・・・本人は見ていない・・・(2008.10.12)
拝殿の見物客(^_^;) (参拝客) 拝殿の見物客(^_^;) (参拝客)