古要舞と神相撲
1 古要神社の古要舞・神相撲
古要神社(こようじんじゃ)は中津市大字伊藤田にあり、古要舞(傀儡子による神様の舞)と神相撲(傀儡子による神様の相撲)が3年に一度10月第2日曜日16時頃から奉納されます。2020年は10月11日(日)に奉納されます。この古要舞は、養老4年(720)大隅日向の隼人の乱の鎮圧に八幡神と共に向かい、隼人を懐柔させたと伝えられています。また、昔は和間神社で行われる宇佐神宮の放生会・宝鏡の受渡しの時にも参加したと伝えられています。
神相撲は、木製の相撲人形が東方・西方に分かれて、勝ち抜き戦を行います。相撲は記紀のなかにも記述があり、その様子から神の世界に近い存在であったことが伺えます。ちなみに横綱とは、腰に巻くしめ縄のことで、しめ縄を付けることを許された神にも匹敵する神聖な力士のことなのです。つまり、「朝青龍=神にも匹敵する神聖な力士」であるわけです。(^_^;)
古要神社と同様の傀儡子舞と、傀儡子相撲が、福岡県吉富町の八幡古表神社(はちまんこひょうじんじゃ)にも伝わっており、宇佐神宮の放生会に共に参加していたと伝えられています。古要神社は昔「古表神社」と呼ばれていたそうです。
2 傀儡子の説明
傀儡子は「くぐつ」と読み、それを操る人を傀儡師と呼びます。一定の土地をもたず、諸国を回った漂泊芸人。男は剣や玉を使った曲芸に長じ、人形をあやつった。また、女は遊女を業とし、はやり唄などを歌った。後には傀儡子と浄瑠璃語りが提携して、人形浄瑠璃が生まれました。傀儡子は操り人形のことですが、傀儡を「かいらい」とも読みます。傀儡政権(独立国の形式を備えながら実質的には他国に従事している政権=操り人形のような政権)などのように使われます。
3 人形について
人形は木製で片脚が長く作られており、操作するときに握ります。もう片方の脚と両手は糸(テグス)で動くように作られています。この人形を、太鼓・笛・チャンガラにあわせて舞わせます。このような伝統行事が地元の方々によって伝えられてきたことに敬意を表しながら、人形の舞の可愛い仕草に大変感激しました。
https://www.city-nakatsu.jp/infodoc/2017101200107/
http://www.dydo-matsuri.com/archive/2014/koyoumai/
にも、写真情報があります。