急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法の成功例

超急性期脳梗塞:左中大脳動脈閉塞症

血栓溶解療法前

超急性期脳梗塞:左中大脳動脈閉塞症

脳血管内治療による血栓溶解療法後

突然右半身の完全麻痺と言語障害(失語症)を来した患者さんは、発症より40分後に当院へ入院されました。

頭部CT検査では明らかな異常はなく、脳梗塞を疑い、緊急に脳血管撮影検査を行いました。矢印の部位(左中大脳動脈)で血管は閉塞しています。

足の付け根の血管から穿刺し、閉塞した脳の血管までマイクロカテーテルを進め、そこから直接に血栓溶解剤を注入しました。すると閉塞血管は直ちに再開通しました。この時点で発症より約2時間30分でした。

右半身麻痺の症状は直ちに劇的に回復しました。その後この患者さんは、後遺症なく元気に退院されました。

超急性期脳梗塞:脳底動脈閉塞症

血栓溶解療法前

超急性期脳梗塞:脳底動脈閉塞症

脳血管内治療による血栓溶解療法前

突然意識がなくなり、手足を全く動かさない四肢麻痺を来した患者さんは、発症より30分後に当院へ入院されました。

頭部CT検査では明らかな異常はなく、脳梗塞を疑い、緊急に脳血管撮影検査を行いました。矢印の部位(脳底動脈)で血管は閉塞しています。このままでは、まず命は助かりません。

足の付け根の血管から穿刺し、閉塞した脳の血管までマイクロカテーテルを進め、そこから直接に血栓溶解剤を注入しました。すると閉塞血管は直ちに再開通しました。この時点で発症より約2時間でした。

意識は回復し、四肢の麻痺の症状も直ちに回復しました。その後この患者さんは、後遺症なく元気に退院されました。