ラジオ修理 Q&A

真空管ラジオの修復で出くわす疑問やトラブルの実例を紹介します。
質問はラジオ工房 掲示板へお願いします。
メールで質問は 個別にはとても対応できませんので ご遠慮ください。

1) 変則5球スーパーのトラブル

Yさんから 下記の回路図と質問を頂きました。
ST管の中古ラジオには、こんな変則スーパーも有るので、皆さんも参考に。

送られてきた回路図と不明な点

変則ラジオの問題点

@この回路(76が付加された6球スーパー)は、大昔アマチュアーが、雑誌の記事の良いところだけを選んで組み合わせて設計した物です。
偶に中古市場に出てきます、このまま修復してもトラブルの元で、部品が正常でも、うまく動作しません。

ただこの種のラジオは新品の時もトラブル続きで、真空管が劣化するほどには使われていない可能性が高いです、こんな良い事も考えられます、めげずに修理して下さい。
ただ同じ理由で現物の回路をあまり信用しない方が良いです、製作途中でトラブルで投げ出したものが多く、不足部品や誤配線が付き物です。
素直(単純)な回路に修正する事をお勧めします、MJ誌2000年1月号の高田さんの記事(真空管ラジオ回路変遷史、142ページに回路図あり)を参考にされると良いでしょう。


トラブルの理由は簡単で、42の場合、10V(実効値)以上のG入力は歪むばかりで、必要ありません。
ところが普通の5球スーパーの場合、AVCがかかる程度の入力があれば、簡単に10V以上の出力が6ZDH3Aから取り出せます(DH3Aは30倍くらいの増幅をします)。
一般に音量調整VRは絞り切ったところで聞いているのが普通です。
増幅する必要が無いのにさらに増幅しようとすると、トラブルの原因になります。

A6D6のカソードとG1が接続されていますが、カソードと接続されるのはG3です、このコンデンサーは0.1μFを使ってください。
耐圧は50VのTRラジオ用でOK。

BIFT Bのコンデンサーは100〜250pF(50V耐圧で可)。
50KΩの出側にも同じCが欲しい(無くても動作はしますが)。

C音量調整用のVRからDH3AのGの間のCは0.01μF、但しグリットリーク抵抗が250KΩでは低すぎます。
普通は5MΩを使います。

D6ZDH3AのPのCは250pFくらい(耐圧500V)。

E6ZDH3AのPから42のG1へのコンデンサーは0.01μF(耐圧500V)にして下さい。

F42のカソード(K)は5番ピンで、ここに10μFと420Ωの抵抗が接続されています。
真空管のピン番号は
ここをご覧ください。

G76のP回路に有る500KのVRは音質調整用です、とりあえず切り離しておいてください。
ラジオがうまく動作するようになったら、6ZDH3AのP回路にいれて下さい。
Cは0.01以下で実験で試して、適当な値を見つけて下さい。

H42のP回路から引き出されている線は外部SP用か、もしくは42のP回路の高周波バイパス用で
前者の場合0.1〜1、後者の場合0.005μFくらいです。
どちらにしてもSPの1次側にパラに0.005μF程度を追加ください。

I*2の部品はブロック型の電解コンデンサーと思われます。
使えるかどうかは
この方法で試して下さい。

JPUとラジオの切替えSWが有りますが、これは使わない方が無難です。
(アンテナコイルをPU使用時ショートする仕掛けになっている部分、
VRの片側はアースしてしまいます。古いSWは接触不良が多い。)

K80BKのカソードと42のG2間の抵抗は、2K〜3KΩ(3Wくらいの大きいもの)です。

LACラインとアース間のコンデンサーは0.01〜0.05μF(500V耐圧)です。

M)トランスのタップは低い方に配線を替えて下さい、330Vは電磁型のSPを使うためで、
このSPの場合270Vの方が良いです。

2) mT管5球スーパーの音量が上がらない

Sさんから次の質問を頂きました(文章は一部省略して有ります)。
参考の為、ここに記載します。


機種は5球スーパートランスレスです
が、次のような症状になりました。
スイッチを入れて、約10分ぐらいは通常の音量なのですが、
その後音量が徐々に下がり、それをカバーするために
ボリュームを全体の8割、9割まで上げなければなりません。
そうすると、そのまま同じ状態で音は出ます。
どの部品が不都合なのか見当がつきません。
抵抗とか、フィルムコンデンサーなどで改善するのであれば
自分でも交換可能なのですが・・・・
真空管は、12BA6 12BE6 12AV6 30A5 35W4が使用
されております。
音が出てから5分ぐらいで音量のレベルが低下します。
補正するためにボリュームをあげますと音量は少し改善しますが
音質はひずみが認められます。


家に保管された物をテストをしないで、そのまま電気を入れるのは辞めた方が良いです。

とは言え、原因は
1)真空管の不良。
2)12AV6と30A5の間の0.01μFのコンデンサーが絶縁不良。
不良の場合、30A5のG1の電圧を測ると+電圧が出ていると思います。
この場合、長時間電気を入れると、球が壊れます。
測定はくれぐれも慎重に、ホームページの修理メモを参考にして下さい。
3)部品の劣化。
まず2)を確認してみたら如何ですか。
この故障の可能性が非常に高いです。
若しかしたら、これが原因で真空管が惚けかかっている可能性もあります。

修理結果の連絡が11月16日に有りました。
コンデンサーの絶縁不良だったそうです。

3) 音量調整が出来ない

東京のUさんから


ナショナル製の5球スーパーです、コードが切断されていたので修復し、ONしたところ、受信できるのですが音量調節ができません。
大音量のままです、これはやはりボリュームの故障でしょうか。
 この場合はやはり交換するほかないのでしょうね。
先割れ式のものですが、このタイプは今でも入手可能でしょうか。
電源スイッチとは別の独立したタイプですが、PHONOのところでカチッと切れます。
しかしそれでも大音量はもとのままです。
 

恐らくVRの不良です(90%以上の確率でSW部分の接触不良)。
交換用のVRを捜すのは大変です。
修理のやり方は修理メモ2のローレットツマミのVRの修理をご覧ください。
 なおPUとの切替えが不要なら、VRの片側(SWに接続されている方)をアースすればこのまま使える事が多いです。

4) 9R59のトラブル

6月7日下記の質問をいただきました。


今日は友人の9R59についてのご照会です。
@IF−VOLは12時、AF−VOLは9時の位置で電源をON
AしばらくするとSメータは8の位置まで上昇
B音はいっさい出ない
CIF−VOLを3時の位置までまわすと急に音がでる
 たまに触らないでも音がでる場合もある
Dそのまま聞いていると音が切れかかり自然に戻る現象が発生
  Sメータは変化しない

以上の現象がこの一ヶ月で出始めたとの事です。
IF段の問題ではないかと思われますが、修理のポイントをご教示いただけれ
ば幸いです。


正常受信時の状況が書かれていないので、この文章だけでは判断できません、下記で確認ください。
@正常受信時Sメーターが正しく動作しているか確認する必要があります。
放送を受信しない時は0、受信した時 Sメーターが動いて8の位置になるのであれば、Sメーター回路はほほ正常とおもいます。
Sメーターを手がかりに故障箇所の確認が出来ます。
AIFーVRは普通10KΩ C型が使われますが、電流が多く流れますので故障の可能性は高いです。
なお通常右に回しきった位置(抵抗が最も低い)で使います。
この断線または接触不良も充分考えられますが、この場合、Sメーターが不審な動きをします。
B音が出ない場合に、Sメーターが変化しないのであれば、RFとIF回路はVRも含め正常である可能性が高いです。
CAF回路の接触不良(VRやモニター端子など)を考えた方がよさそうです。
D時々異常になるのは、修理するのに手間がかかります。

6) 5球スーパーの目盛りが合わない


Uさんからこんな質問をいただきました。(6月27日)
オークションでST管の5球スーパー(ナカヤマ電気製)を入手、
まったく鳴らなかったのをどうにか修理して、聞こえるようになりましたが、
高い方でダイヤル目盛りと実際の受信周波数がどうしても合いません。
(1150KHzくらいの目盛り位置で1314KHzの放送が入ります。)
VCのトリマーやPCを調整しましたがどうしても合いません。
ANTコイルやOSCコイルがオリジナルではなさそうです。
(取り付けのビス穴がシャーシーの穴と合っていません)
PCにパラに250PFのCを入れると少しは高いほうに移動しますが、それでも
1200KHz位のダイヤル位置で1314KHzを受信します。もっと高容量のCを
入れると多少は改善されると思いますが、そのような方法は問題ないでしょうか。
その他に何とか調整する方法はないでしょうか。
ちなみにかなり古い物らしく、IFTが463KC、また、検波管に6Z-DH3が
使われています。


メーカー製で6ZDH3を使ったスーパーは昭和24年頃までに作られた可能性が大です。
当然IFの周波数も463Kcです。
受信周波数も普通は550Kc〜1500Kcです。
おそらくダイアルの目盛りも交換していない限り550〜1500Kcと思います。
昭和25年頃を境に受信周波数は535Kc〜1605Kcに変わっていました。
IFも455Kcです。
これは民間放送の開始に備えての動きです。
IFの周波数が463Kcから455Kcに変わったのは大して影響は無いのですが、受信周波数の拡大は影響大です。
この為コイルを交換して、改造することが流行りました。
当然受信周波数と目盛りは一致しません。
これは目盛りあわせは無理です。
あまり矛盾しない処で妥協するしかないでしょう。
20年代前半のスーパーに使われているコイルやバリコンはメーカーによって独自規格を使っていることが多いです。
当時の部品を使って、組み立てると目盛りの合わないラジオが出来る可能性があります。

但し
経年変化でコイルやパディングコンデンサーの容量が変化している可能性はあります。
これについてはゼネラル5A301の修復記事をご覧ください。

余談
無線と実験の1950年11月号によれば真空管の1級マークの廃止は1950年の6月頃に廃止になったようです。

7)ラジオの製造時期


これは修理の質問ではありませんが、
北海道の田中先生から下記の写真のラジオの製造時期の問い合わせをいただきました。



型名が書いてなくて、6WC5 6D6 6ZDH3A 6ZP1 12Fの5球スーパーとの事です。
この機種は見たことはありませんが、全体的に判断して昭和26年中頃から27年頃までに 製造されたものでしょう。
もしかしたら昭和28年の可能性もほんの少しあります。
今から半世紀前の製品といえます。

理由
民間放送の記載があるダイアルを手がかりにして判断しました。
民間放送は昭和26年に始まりました。
これは25年に電波法の改正があり、民間放送は26年4月に第1陣の仮免許が下りました。
したがってこのラジオはそれ以降の製品です。
またここに書いてあるJOGR(西日本放送 久留米市)はその後免許取り消しになっています。
JOGRのコールサインは現在別の局が使っています。
取り消し日時は不明ですが、27年頃には取り消されているはずです。

8)マジックアイが閉じない

 下記の質問を頂きました
最近、オーソドックスなMT管使用のトランス式5球スーパーをネット上で手に入 れました。
そのマジックアイ(6ZE1)についてですが、点灯はしており受信もできる のですが、
選局ダイアルを動かしても扇形の影が変化しません。
またこれと直接関係があるかどうかわかりませんが、受信帯域をnarrowから
wideに切り替えると緑の蛍光も一緒に消え、マジックアイとして作動しなくなって しまいます。
球以外に原因があるのかと想像しますが、一体どこが故障なのかよくわかりません。
 扇型が光ったままで変化しないのは
@マジック アイが不良→ この可能性は低い。 6E5と差し替え出来ますので、交換してみると良いでしょう。
Aマジック アイのG電圧が変化しない→ AVC回路の故障(コンデンサーの不良、R断線) 配線の断線を確認してください。
Bプレートとターゲット間の1MΩが断線→ この可能性が高いです。
受信帯域の切替でマジックアイが消えるのは故障なのか、そう言う設計なのかは不明。→ SW回路を確認してください。
(マジック アイは寿命が短いので、若しかしたら電源を切る仕掛けがしてあるかもしれません。)

9)mTトランスレスでパイロットランプが切れる

 下記の質問を頂きました
ラジオは「かなりやY」型でトランスレス5球スーパーです。
受信・音声とも可動するのですが、電源投入時パイロットランプが異常発光し、まるでフラッシュのように輝きます。
運が良ければ一度暗くなり真空管と共に増光して正常に
光るのですが、大抵はランプが飛んでしまいます。
回路図をみるとラインから150オームの抵抗とランプが並列接続されそのまま35W4のプレートにつながっております。
ラインからすぐに0.05MFのコンデンサーもアース間で接続しております。

原因・対処等ご享受いただけると幸いです。
 購入さたラジオが整備されているのか、ただ音が出るだけなのか判然としません。
使用を直ちに止めて、故障箇所を修理した方が無難です。
このまま使うと多分次は真空管が断線するでしょう。
まず真空管ラジオの修理・調整法をご覧下さい。
未整備のラジオは新ラジオ資料館のナショナルNS−200の如き故障になります。

恐らくこのラジオは別のところに故障原因があり、それがランプの断線と言う形で現れたと考えられます。
ケミコンや結合コンデンサーなどの絶縁は大丈夫として。
@150Ωは断線していませんか。
A35W4のヒーター(4ピンと6ピンの間)が断線していませんか。
Bランプは6.3Vまたは8V 150mAの物を使ってください。
C配線が間違っていませんか。 →ラジオに配線図画付いているはずなので確認してください。

一般に電源投入直後はランプが一瞬光ります、その後暗くなり、十数秒後また明るくなるのが普通です。

10)FMの受信周波数変更

Q FMの受信周波数を変更したいとの問い合わせが多数あります。

 一般に低い周波数はコイルで、高い周波数はトリマで調整できます。
どれが発振コイルかはAFCをOFFにして、コイルにドライバーなど金属を近づけた場合、周波数が変わるので判断できます。
(目盛りの調整程度は比較的簡単に出来ます)
発振コイルの調整が終われば、RF回路の調整をします。

調整は比較的簡単ですが、受信範囲の変更は工夫が必要です。
アメリカバンドを日本バンドに変更する場合、局部発振の周波数を調整すれば原理的に受信できます。
なおFM受信機は日本バンドの76〜90は下側ヘテロダイン、アメリカバンドの88〜108は上側ヘテロダインのことが多いです。
本来ならこの変更も必要ですし、RF回路の調整も必要です。
非同調でバンドパスに設計されている部分もありますので、厳密には変更は大変です。
原理をよく理解して変更してください。
なおFM受信バンドの変更の問い合わせは多いのですが、返事をしても、何故か無応答が殆どです。
こんな事情で、今後 FM受信周波数の変更の お問い合わせはご遠慮ください。

11)出力管のカソードバイパスコンデンサーの省略

 回路図を見ていますと、出力管のカソード抵抗に、並列に電解コンデンサーが挿入されている場合が多いのですが、
東芝製のには挿入されてないものが見受けられます。このコンデンサーの役目及び必要性は? との質問です。
 本来はコンデンサーが入れてあるのが正しいのですが、下記の目的でこうなったのでしょう。
@部品の節約
Aこれで負帰還をかけて音を良くする
多分Aが主目的とメーカーは言いたいでしょう。
コンデンサーが無いと35C5の入力が比較的高くないと定格出力が出ません。
これだけの出力は前段の12AV6では難しいので、多少疑問のあるところです。
尤もこの小さなキャビネットでは定格出力を出すと逆に音が悪くなるでしょうから、良いのかも。
余談
東芝のST管スーパーには中間周波増幅の6D6のカソードが接地されていて、バイアスがかけてないものが有ります、
これは部品の節約で、本来はバイアスをかけて使うのが正しいです。
接地されていてもAVC電圧などで多少のバイアスがかかるので、実用的には問題が少ないのでしょうが、
正規のバイアスをかけた方が増幅度が高いと言われています。
(当時口の悪い人がマツダの球ならこれでOKだが、2級品だとNGと言ったとか?)

12)真空管ポータブル Silvertone 4212の感度不足

 MT,SMT管の4球ポータブルラジオなのですが感度が非常に悪いのです。
電話線等をアンテナにして筐体に巻きつける又は変換管の1番ピンを触る等すれば通常の音量が出せるのですが、
それをしない場合はVRを最大にしても蚊の鳴くような音量しか出ません。 真空管は1V6,1U5,1T4,1AG4,です。
セラミック以外のCは全て交換しましたが交換前と後で音量、感度等に変わりは出ませんでした。
最初の質問はここ。ラジオ工房掲示板の記録と並行してお読みください。
 本件は皆さんで議論いただいた結果バーアンテナの不良らしい事がわかった。
多くの方にヒントを頂いた結果です、ご協力有難うございました。


まず外観
この上に更にテープが巻いてあったそうだ。
キャビネットの隙間に入れるためにカバーをしてあったが、
ばらばらにならぬようにエナメル線で巻いたらしい。


分解した様子(中からアンテナ本体が出てくる)。

エナメル線で巻いた部分は素人細工ですね、
これがいたずらしています、取り外すべきです。

外側に巻いた紙を固定する為にエナメル線を巻いたようだが、
これではアンテナを遮蔽したようになり、電波をさえぎり、
更にトラッキングも狂って感度は悪くなります。

素人修理は思いもかけない事がやってあるので、謎解きは楽しいですね。
(ここまでやってあるとは想像すら出来なかった)

13)5球スーパーで周波数の低い部分が受信できない。

松原さんからラジオ工房の掲示板に
いただきました。
初めまして。当方、真空管世代ではないのですが、昔近所のOMさんから頂いた部品でST管5球スーパーを製作中です。
回路図はインターネットに掲載されていたオーソドックスなものです。
高い方の周波数は受信できるのですが、低い周波数で発振?してしまいます。
バリコンの羽を半分ぐらい沈めたあたりからビーとかブーという音が発生します。どのような原因が考えられますでしょうか?。
コイルとIFTはスター製で型番は不明、バリコンは実測20-450pF、トリマが外されていたので30pFのトリマをパラに付けています。
手持ちの関係で6D6ではなく6C6使用。
IFT-AのE(B)端子の抵抗は20k、OSCのPCは200pFに390pFのマイカCをパラ接続、ANTコイルのVC側は実測186uH、OSCは100uHです。
局発の周波数を計測しようと6W-C5のG1に100pFのCを経由して測ると文化放送1134kHz受信時に1846kHzを表示します。
+455kHzで1589kHzだと思うのですが計測方法の間違い、あるいはIFTのCが劣化しているのでしょうか? どなたか心当たりがありましたらアドバイスをお願い致します。
これはIFTの調整が狂っているせいと思います。
しかし良くここまで調べましたね、素晴らしいです。
局発の周波数を100PFのC結合で直接計測すると誤差が出ます、この方法はお勧めできません。
これは結合容量が局発のLC回路に影響するためです、これを付加すると同調が簡単にずれるのが判ります。
別のデジタル表示のラジオで間接的に測定したほうが無難です。
しかし無意味ではありません、下記で切り分けてください。
文化放送1134kHz受信時に1846kHzを表示の意味ですが、
@C結合して測定しながら文化放送を受信、その時の局発周波数が1846KHzならIFはこの差の712KHz。
 (1846を表示した時文化放送が受信できる)
A文化放送を受信、その次にC結合でカウンターを接続したのなら、実際の局発周波数より、低い数値1846KHzを表示します。
(1846を表示した時文化放送が受信出来ない)
この場合のIFはおそらく455の2倍の910近い可能性があります。

どちらにしても中間周波数が大幅に狂っています、これを調整するとよくなるでしょう。
なおIFTが壊れているのではなく 単に調整が狂っているだけです。
これはラジオ修理メモをご覧ください。
もう一つ大きな間違いはPC200+390PFで、これは大きすぎます。
普通は最大600PFの半固定コンデンサー(パディングコンデンサー)を使いますが、実容量は430PF前後です。
他は多少数値に疑問はありますが、実機で動いてからにします。

なお6C6は止めて6D6にしたほ方が無難です、よほど電波の弱いところだと別ですが、上記が解決すると、次の問題児となるでしょう。

2001年12月1日リンク修正
2002年11月1日リンク修正
2002年11月5日新ラジオ資料館リンク変更
2003年12月5日 真空管ポータブルの感度が悪いを追加。
2004年5月25日
2004年5月27日パディングコンデンサーの部分追加。
2006年6月30日 リンク修正
2009年2月22日 移転
2023年7月24日 10,242 リンク修正

 2013年6月12日よりカウント

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