Cockermouth Workshop

workshop

24日(日)晴れ
 昨夜のパーティーは12時過ぎまで続いたようだ。しかもホテルへ戻ってからも、飲めや歌えが続き、何と深夜に我々のための特別メニューがあったらしく、最後まで参加したクス・カキ・タツヤの面面は大興奮している。何でも日本人用に特別な出し物を練習していてくれたらしい。クスなどは感動して泣いたようだ。(前ページ写真)今日の運転のため先に寝たテツは、参加出来なかったことを残念がっている。
 10時アンドリュー達に別れを告げ出発。一路北へ向う。

Glapes Hotel
Grapes Hotel
Kaidan
不思議な階段
Solway Arts Society
Solway Arts Society

 16時、Cockermouth からAspatria のホテルへ向う途中でEric に出会う。僕らの車はとにかく目立つから…。彼の先導で先ずホテルへチェックイン、正面玄関に馬に乗るための石階段が残る古いホテル。すぐにSolway Arts Society へ。これが驚いたことに2年前に偶然見つけて、こんな田舎に古い小さな劇場があることに感動した建物。まさかそこでやれることになるとは…。
 今日はIford でも一緒になった琴と尺八の二人組と一緒だ。舞台下に伏せと絞め太鼓を並べ、1階のギャラリーからチンドンで登場し御客を誘導することにする。2年前にLondon でお会いした画家の三浦さんと再会、彼の絵が展示されている、日英タイムス加藤さんの奥さんジルさんの焼き物も…。それに、沢山の凧…。盆栽。現代美術のようなもの…等など。しかし、何だか有り合わせを寄せ集めたという印象をぬぐえない。例えば三浦さんの絵にしろ盆栽にしろ、日本人の心象風景を端的に現しているものだと思うが、展示の仕方に工夫が無いから、ただ置いてある感じ…。要するに日本あるいは文化に対する”思いやり”が極めて薄い印象を受ける。かなり不安…。
 終了後、明日からの打ち合わせ…、が、驚いたことに条件が全く違う。数カ所の学校を掛け持ちで廻り、一日3回もワークショップをしなければならない、しかも夕食さえ出ないと言う。オーガナイザーはどうもエージェントを飛ばしてEric と直接連絡していたらしい…。親友のEric が間に…、彼は人が良過ぎて、交渉事には全く向かないし、公演などの具体的作業段取りにも疎い…。暗澹たる思いで食事をしながら再度の打ち合わせ。Pembrocsher Callege でお会いした大前さんがワークショップでいらしていたので、通訳に入っていただき助かった。宿泊と食事などの直接経費は出してもらえることに。ワークショップは、とにかくこなすしか無い。

25 曇り 8:00 先生と Little Chef で待ち合わせ。学校の名前さえ知らず、現場へ。
10:10 1回目のワークショップ。4-7才50人。皆、素直に喜んでくれる。
11:25 2回目。7-10才、30人。乗りがいいとこっちも素直に楽しい。
12:30 School Lunch 給食を頂く。これが結構いける!
13:40 3回目。4-11才60人。楽しいとは言え、さすがにヘトヘトだ!
18:30 オーガナイザーの家でParty 兼打ち合わせ。とんでもなく広い庭、古い家。
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時々
8:30 学校着。All Saints Scholl を探してずいぶん走る。
9:30 搬入終了と同時に激しい雨、取り合えずラッキー!
10:00 スタート。午前中2回の予定だったのを一つに纏める。ハンディキャップの子供達も積極的に参加してくる。
12:00 School Lunch も各校まちまちだ。
13:00 Bowness School 着。小雨の中搬入・し込み。
14:20 スタート。海沿いの小さな学校。チンドンでアチラコチラのドアから登場。
15:30 終了後、先生が興奮して子供達に「約束する、2度と煩いと言わない!」だって。直ぐに学校のホームページにも掲載された。
18:00 ホテル前にある学校の先生がスクールバスで僕らを観光案内してくださる。
27 小雨 8:30 ホテル前のBeacon Hill School 何と昨日の先生は校長先生だった。
9:30 13-15才、約60人。この年齢が一番難しい。突っ張った生徒チラホラ…。途中15分の休憩を挟み、2時間のワークショップ。校長先生も積極的に参加。
11:30 School Lunch メニューも豊富にある。直ぐに移動。
13:00 Bridekirk School 到着。芝生の広い校庭。こんな所で子どもが学べる…。
14:00 スタート。実に活き活きと、活発な子供達。
16:00 名残を惜しんで、何度もさようなら。
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今日は一日Beacon Hill で。
9:30 午前中一杯、11-15 才60人。昨日の生徒よりは全然いい。
12:00 School Lunch 今日はカレーもある。マークと言う孤独な生徒、僕らと食事。
13:00 9-11 才50人。小さい子の方がずっと乗りがいい。コチラも楽しい。
19:00 ニールから招待の電話、Carlise まで「無限響」のコンサートを聞きに。
22:00 素晴らしいコンサート。終演後片付けを手伝う。当然Pub へ…。
2:00 深夜営業しているPub を見つけ遅くなり、ホテルには迷惑をかけた。
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8:00 今日の学校 Roseley School から先生が迎えに来る。
9:00 Rosley Village Hall と言う学校の前の公民館のようなところ、隣りは墓地。
10:00 全校生徒60人に先ずチンドン、獅子舞、馬鹿囃しを見せる。
10:50 休憩を入れてからWorkshop  折り紙や日の丸などを持ってきてくれる。
12:00 Scool Lunch 無限響メンバーは不味いと言っていたが、十分美味しい。
13:00 午後の部再開。子供達は本当に楽しそうだ。
15:00 終了後、子供達からのサイン責めに嬉しい悲鳴。
17:00 日本から半ちゃんがやってきたので、Cockermouth まで迎えに、ついでに溜まっている洗濯。
ホテルでの夕食。何と一人£3でいいと言う。破格の値段。
30 11:00 Kerk Gate Center でworkshop 大人も入れて30人ぐらい集る。
13:00 Cokermouth の街をワーズワース博物館までチンドンパレード。
14:00 劇場隣りのPub でランチ。ここのパイは最高!
20:00 Stage 本番。舞台はかなり狭いし、劇場でやるのはこの旅始めて。色々苦労
21:00 終演。Workshop をした学校の先生や生徒達も見に来てくれた。片付けながらのサインや質問に慌ただしい。オーガナイザーは結局こなかった。

 この1週間の日記が大幅に遅れたことを、お詫びします。特に毎日覗いていただいていた皆さん、ゴメンナサイ。Cardiff の連日、連夜に渡るParty 以来、移動、連日のworkshop と実に忙しく、さらにはコンピューター問題など、本当にハードな時間を過ごしていたのです。
 日記に書ききれなかったことが沢山あります。先ず我々が宿泊したAspatria のGrapes Hotel 7才のBen 君と3才のNiveちゃんの二人の子供を持つ若い夫婦が経営しているのですが、とにかくこの二人が実に親切、それでいて全く御節介では無い。設備は古く、シャワー等は粗末なものですが、シーツやタオルは勿論部屋やトイレも清潔で、朝食はたっぷり、早朝や遅い夕食などのお願いにも嫌な顔一つせず応えてくれました。夜中に外で酔っ払いが騒いだ時には、我々の車を心配して、深夜に見張ってくれたりさえしたのです。一泊僅か£17.50 (約3000円)と言う破格の値段でありながら最高の心遣いのあるHotel です。またこのホテル のPub に集るローカルな人達には、階級制度を含め、英国人達の具体的な生活を教えてもらえたような気もします。
 さらにこれまでにも何度か書いてきましたが、学校と地域、文化・教育を巡る問題にもずいぶん具体的に接することができました。中でも何校もの学校でのSchool Lunch の体験は英国の基本的な生活感覚の一面に触れる貴重な経験であると思います。
 さて、コンピューター。HD の容量を増やすため制作の半田の来英に合わせ外づけHD を買ってきてもらったのですが、何せCD ドライブを持ってきていませんので、ドライバーだけ3.5FD に落として貰いましたが、マニュアルも何も無く、基本的な注意事項さえ判りません。無手勝流で設定し、ソフトを移動…、フリーズと再起動を繰り返し…、何と一時はインターネットに全く繋がらない状態にさえなってしまっていたのです。HD上にAOLの再インストールソフトを発見できたので、何とかなっていますが、この日記もついにアウトだと覚悟したほどです…。徹夜状態でパソコンをいじりながら、自分が仕出かした間違いに頭が真っ白になって行くあの感覚…、判っていただけますでしょうか?しかも未だに、フリーズ、セーフティーモードでの立ち上げを繰り返しています。
 そしてデジタルカメラの故障…。電源が全く入らなくなってしまいました。これから写真をどうするか?頭痛の種です。

7月へ