Chiang Mai Thailand

Arts College 正門にあるガーネーシャ(象の神様) 
この学校は、タイの伝統的ダンスなどの専門学校だから、芸能の神としてここに置かれたのだろう。敬虔な仏教国として有名なタイだが、バラモン教の影響なのか、街中の大木にお備えものがしてあったり、多神教的な宗教感覚が生活の中に根付いていることの証ではないだろか…?

11日(火曜日)
7:30 早くから搬出準備をしてトラックに荷積み。空港へ向かう。
14:25 バンコクで飛行機を乗り換え(荷物を巡り一悶着あるも)、Chiang Mai へ到着。大使館の松田さん、柴崎さん、出迎えて下さる。すんなり入国。心配した荷物も全て無事。山並みが見えて、日本の田舎の空港にでも着いたようだ。
先ず会場へ向かい、下見と荷物の振り分け。カンボジアには運べ無かった大太鼓も無事届いている。一安心。
会場も素晴らしい。搬入・搬出全て問題無さそうだ。Hotel へ向かう。
車窓から見える景色も、都会的雰囲気で、ついCambojia と比べてしまう。カブの5人載りは流石にいない。
16:00 Hotel にて、佐藤領事と一緒に、日程など打ち合わせ。僕らのために、スタッフからガイドまでいて、随分気を使って下さる。
Hotel は、エントランスにリゾート気分の漂うChiaing Mai Orchid Hotel。ダイアナや各国の王族の写真が飾ってある。無論、皇族のものも。つまり相当高級なのだろう。しかもまたツインのシングルユース。実に贅沢だ。早速、電話回線に繋いでみるも…、電話そのものが壊れていた。シャワー等幾つか問題も。
18:00 ATM で現金を下ろすのに手間取り、冷や汗…。
19:00 ガイドのエークさんにつれられ、オールドチェンマイ文化センターへ。民族舞踊を見ながらの食事。日本人観光客も沢山いる。贅沢、贅沢。
電話の修理が終わり、ダイアルアップ。繋がった!感動の一瞬。直ぐにメール。
お堀と城壁のある古い街 Orchid Hotel 部屋

12日(水曜日)  晴れ

午前中、華ちゃん、哲、Kaja は、エークさんに誘われ、象に乗りに。私は遅れている日記への写真取りこみに追われる。Hotel 前のインターネットカフェをチェック。安い、20分くらいだが、僅か10バーツ(30円) 
午後、公演会場のセントラル・エアポート・プラザにて打ち合わせ。デパートの最上階にある、幕張メッセのようなかなり広い展示会場。明日はここに、800人くらいは観客がくるだろうと言う。一般の買い物客も含めると、見当がつかない。時間が50分しかないので、構成が難しい。

ショッピングセンター会場 ナイトバザール ナイトバザール

夜、ナイトバザールへ。先ずは屋台で腹ごなし。私は”あんかけカタ焼蕎麦”、30バーツだから、90円くらい。なかなかイケル。メニューには飲み物の値段は載っていないことが多い。ビールが100バーツくらいだから、食べ物に対して高く感じる。一郎太以外は、飲み物も頼まず…、なんてモウケの薄い客だ。
 そんな質素な食事をしていても、直ぐに民族衣装を着た物売りがやって来る。中には赤ちゃんを抱いていたり、子供だったり…、観光客の情に訴える商売だ。何人もの物売りに取り囲まれている日本人観光客を何組か目撃。金は天下のマワリモノ。日本は世界の大金持ち…。金とは?モノの価値とは?幸福とは?生活とは?人間の値段?何処へ行っても、何を見ても、そんなことを考えてしまう。
日本人としては、相当貧乏人の我々も皆、夫々買い物を楽しんだ。
私は先が長いので、タイシルクのシャツを一枚。「タイでは買い物はしない。」と宣言していた、買い物女王の華ちゃんは、太鼓やら楽器を沢山買い込み、「これで1800円!」とハイテンション。
Hotel へ戻り、セブンイレブンでビールを購入、350ml 1缶25バーツ。直ぐ前に出ていた屋台でつまみを、肉団子のようなもの、一つ1バーツだと言う。10バーツ払うと、10個にサラダまで着いた!300円で無邪気に楽しむ、私。

13日(木) 晴れ
 この日記に使っている写真はほぼ全て、舞監の山本が撮ったものを、スマートメディアに落し、それを私のPC に取込んでいる。スマートメディアか3.5F.D. あるいはインターネット以外、ネットワークが無いのだ。ところが、スマートメディアに取込んだ写真の何枚かは、何故かPC で開くことが出来ない…?何故、開けるものと開けないものが…?
 そんなこんなで、やはりPC にかなりの時間を取られている。

会場でのセッテイング 我々のためのバック幕 中高生が沢山集まる

 セッテイング、リハーサル、全て順調。ただし、大学の先生にお願いした「口上」のタイ語訳は中止に…。まあタイの殆どの人は英語が判るようだから、大丈夫か…?
大きなホールで客席が埋まるか心配したが、学生が団体でどんどん集まる。
 領事の挨拶やら花束贈呈の儀式で、15分ほどおして始まる。
チンドン屋で客席後ろから登場すると、会場は大騒ぎだ。 口上、”仕草”や”物言い”に、物凄く反応してくれる。会場が広く、客数が多いのがいいのだろう。 稽古不足やら色々あるが、Kaja はオオウケ。鞘抜の、覚えたての現地語を使ってのコミュニケーションと双璧をなしている。良い座組になった。
 15分おして始まったので、そのまま15分オシになったが、バスや授業時間のせいか、終演予定時間で席を立つ団体がいて参った。
 終演後、搬出。何と4t トラックが来ている。搬入口に入れず、スッタモンダ。さらに、トラックは時間で市内へ入れないのを特別許可をとったらしいが、警官に止められたりして、また大変なようだ。とにもかくにもDramatic Arts College へ搬入。
 扇型に500席ほどの客席が並び、舞台間口は5間くらいで、上下に楽師席、素晴らしい劇場だ。照明やら音響やらの電気的設備は日本の比ではないが、舞台奥行きが劇場全体の半分ほどもあり、空間的に面白く、また生声が実に良く通る。第2国立劇場を小さくしたような形だが、生声が全く使えない日本のものより”劇場”としてどれだけ質が高いか…。羨ましい限りだ。
 セッテイングと軽く音だし。Hotel へ戻り、隣のデパ地下のフードセンターで夕食。

14日 (金曜日) 晴れ
 8時過ぎに学校へ着くも、既に朝礼か何かしているらしい。こりゃ生徒は相当退屈しているな…。
9:00 Start チンドン屋、オオウケ!

学校の劇場 U-Stage の切り文字 七福神で舞台へ上がる

 今日はワークショップが入るので、口上の後は鞘抜の三味線から始めた。生徒にタイ語で話しかけながら、三味線を。生徒達は大喜び。一言一言に反応する。素晴らしい。彼の表現に対する真面目さ、ひたむきさには教えられることが多い。
 いつものように馬鹿囃子でワークショップ。実に素直な生徒達。勿論大盛り上がり。
Kaja 受けまくる。今日は時間を長くして「綱渡り」まで。一躍、この学校のスターだ。
最後の太鼓。真剣に聞いてくれる。拍手も凄い。

真剣でノリの良い生徒達 Kaja の演技 記念撮影

 Doramatic College の踊りを見て、さらにタイダンスのワークショップ。やっと交流が出来た感じだ。
学校主催の昼食会。校庭の木陰で…。野外ランチ。雰囲気は最高、そして料理が美味い!

 どこからか太鼓の音がするので、行ってみると、子供達が集まってスポーツ大会のクラスの応援を練習しているようだ。飛び入り参加。哲とカキは一緒に踊る。生徒達、大喜び。

 一旦Hotel に戻り、山寺と傘作りの工場、さらに宝石工場にも。

Wat Phra That Doi Sutep
緊迫を貼り巡らした Chiang Mai が一望に 龍に飲まれる蛇

 山寺、ドイ・ステーブは、標高1000m を超える位置にあり、市内が一望に見渡せるお奨めスポット。まるで立体地図を見るようだ。タイ人でチェンマイに来てこの寺に参拝しない人はあり得ないのだそうだ。
眼窩を見下ろすと、チェンマイが山岳地域にあることが良く判る。山地に囲まれながらも、広大な平野を要するが、気温が低く、二毛作がきかず、農業生産地としては他地域に勝てない、と言うのも実感できる。また右上の写真にある、神話の蛇ナーガ。これが無数にあるが、胴体を龍(中国の象徴)に飲み込まれながらも、頭は凛として蛇(タイの象徴)が、実に面白い。ガイドがもらした、「でも今タイで、結局儲けているのは中国人ばかり…。」と言う一言が印象的だった。

15日(土曜) 晴れ

 ご前中はメールやら、日記やらにとられる。
13:00 学校着。稽古をしようとするもホールには既に生徒が何人かいる。鞘抜もKaja も直ぐに即席のワークショップを始める。子供達は徐々に楽屋にまで押し寄せてくる。

客席で子供と、Kaja 鞘抜はどこでも直ぐ友達に

15:00 国王賛歌や花束贈呈儀式の後に、学校の公演。そしてタイ最後の公演。

トップバッター鞘抜十一 そして太鼓、踊り…。

通訳の問題は相変わらず残ったが、場内はわきに沸いた。日本人の”何か”は伝えられたのではないか…?佐藤領事は、初日と今日と2度も来場していただいた。アメリカ大使も見えているらしい。

Hotel でパーティー!? 佐藤領事と 皆で記念撮影

 終演後、Hotel で領事館主催のレセプション。佐藤領事も「大成功だった!」と大変喜んで下さっている。それが何より嬉しい。料理が実に美味い!学校の先生方と、文化比較やら、国境・民族問題やら、双方の国の神話の話やら…、ちょっと難しい話が多かったかな…?どうしても自分の興味に集中してしまう。


11月16日 いよいよ Hanoi Vietnam へ