23日(金曜日)

時差ボケと言うか、3時に起きる。ま、普段から朝は4時起きが多いので、一時間の時差ボケ…?
この禅寺にあるインターネット・無線ランへの接続を試みるが上手くいかない。
5時。鞘抜、三味線の支度に起き出して来る。カキも荷物をチェックしだす。
今回、荷物のことは彼が責任を持ってやっているから頼もしい。
6時半。3人で座禅に参加。何せここは禅寺だ。
8時半。朝食。パンケーキとジュース、それに果物。
   本日スケジュール詳細打ち合わせ。
   公演時間は2時からなのだが、その前に町流しのチンドンがあり、太鼓のセットアップや身体・精神のセットアップを考えれば、遅くとも学校に11時に着く必要がある。そのためには急いで支度をしないと…。
   慌しく太鼓などの組み上げ準備にかかる。学校までは車で10分だそうだ。
11時。我々の宿坊は4階。しかもエレベーターは無い。1階と4階の上り下りが結構堪える。荷物を降ろして駐車場で待機。
   だが、トラックは無い。昨日確認したトラックは、奥さんのモニカが仕事場へ乗って行ってしまったらしい・・・。
12時。トラックは戻ってきた。直ぐに積み込み。だが、ジェフは何処かへ行ってしまった。

赤いのは駐車場。右の大きな建物が禅寺。 禅寺の前の街のたたずまい 街を歩き出す。

12時30分。ジェフが戻ってきてやっと出発。彼は我々の公演の宣伝用看板を作っていたらしい。
12時45分。小学校着。学校前の駐車場を会場にしてくれと言われる。地面はガタガタのコンクリート。小砂利が痛い。
     控え室も無く、着替えはトイレで、と。トイレは良いのだが、それでは子供達に衣装を見られてしまう。給食室裏の通路を楽屋代わりに使うことに。
     どんな条件でもベストを尽くすのは当たり前だが、道路の騒音やら音の問題と子供の集中力の維持にかなり難しい条件だ。
13時40分。子供達が来る前に、学校を出て町周りをし、その流れで公演の予定だったが、子供達が集まりだしてしまった。
     姿を晒して、校門を出る。少し離れて音出し。人通りは少ない。
     定番の「You are my Sunsyain」 を始めると店から人が飛び出してくる感じ。まさに「音楽の町ニューオリンズ」を実感。
     この町で洋モノ音楽をやることに躊躇いもあったが、皆楽しそうに笑ってくれる。
     ことさら「日本」を押し出すことも無い。チンドン屋が「日本」そのものなのだから。

     しかし暑い。パフォーマンスの展開上、衣装の下に太鼓用の衣装を着こんでいるので、暑さは増し、汗が滝のようだ。

駐車場にセッテンング ニューオリンズに七福神 町周りからそのままチンドン・パフォーマンス

14時、定刻には学校に戻ってくる。直前で「竹雀」「千鳥」に曲を変える。
    子供達のノリは悪くはないのだが、これまでの海外の感じとは少し違う。日本の学校に近いように感じられた。
    何となく生徒同士で牽制しあっていると言うか、皆が騒ぎ出すと一緒に騒ぐ、と言うような・・・。
    「ロック・アラウンド・クロック」「Whatd I say?」 馬鹿受け。
    チンドンは早めに切り上げ、「東京ガラクタ・オーケストラ」 思うように英語が出てこない。話芸が上手くいかないもどかしさ・・・。
    口上も飛ばしてしまった。
    子供達は駐車場の砂利で痛いコンクリートに直に座っている。日差しも強い。長時間の公演は苦痛に違いない。
    鞘抜、三味線。流石に安定している。良い感じだ。
    後は太鼓で押し捲り、最後は熱気に包まれた。

獅子舞の反応が凄かった。 太鼓は安定して反応が良い 夜、パーティーでの鞘抜$華子ライブ

      昼飯を食っていないからみんな腹をすかせているが、夜、ライブをする予定の鞘抜は、飯よりもとにかく準備だ。
      荷物を片付け、宿坊に戻る。車の運転手が足りず、一台は私が…。エンジンがタペットを打っているようで音が煩い。ブレーキの利きも悪い。
      なんとナンバープレートのところに「盗まれた」と書いた紙がはってある?! 前にナンバーのついている車も見ない。
      つまり、前後ともにナンバープレート無し。
16時半。 宿に戻り、サンドウィッチ。これが美味い!腹が減っていればなんでも美味いが…。
18時半。 ディナーに招かれた豪邸へ。 超高級住宅地、「アップタウン」とか言うらしい豪邸だらけの地域だ。
      途中の道路に崩れた家や壊れたままの信号などがある。2年もたつのに、傷跡が生々しい…。そして、豪邸との落差。

”盗まれた”と書いてあるプレート 前にはナンバーは無い このような豪邸が沢山ある

17時半。 ライブ開始。三味線とパーカッションのコラボレートが最高だ。
      凄いメンバーで来ていること、改めて実感する。
      寿司パーティー。美味しいワイン、食事、最高だ!

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