5日 水曜日 曇り
 3:20amふと目が醒めると、長いすで寝こんでいた。 昨夜、皆で夕飯を食っていた所までは覚えているのだが…。疲労はやはり溜まっている。

9:00 Graham から「食料品の買出しに行こう」と電話。直ぐに料理班に待機するよう連絡。
10:00 Graham が現れないので今日の買出しは諦めようと料理班に電話をいれると、何とアオイが出て「さっき出ました。私は支度が間に合わないので残りました」と。…、ああ。
11:10 トモコから「車に荷物を取りに来てください!」と連絡。着替え中のカキ・クスを派遣。
トモコは支度時間が無く焦っている。私に連絡を入れずに勝手に行動したことを詰ると、さらにイライラがつのる。彼女は仕事を他人に振ることが出来ず、いつも一人で抱えて自分のことを後回しにしてしまう。そんなトモコに若手は甘え切っている。集団にとっても問題だ。案の定、時間が無いので打ち合わせと違う衣装を着ると言い出し、私を怒らせる。ああ・・・。
12:00 portland.61 portland62 いつものPioneer Square でチンドンと太鼓を少し。
(写真左)「東西、東西…」
(写真右)「まさる」
客は遠巻きにしているが、終わった後「何処でやる?」と質問に来る。
17:00  市庁舎前から、WTC Plaza まで約30分、チンドンを流す。
18:30 portland63 portland64 昨日終了後、野外ステージでやってくれと言われたので、早めに下見。搬入はカートで(写真左)
ステージ上は誰も居なかったのでステージに上がってしまったが、実は僕らの前のパフォーマンスは始まっていた。わけも判らず巻きこまれるカッキー(写真右)
19:30 portland65 portland66 用意をしていると徐々に客は集まってくる。(写真左)
ステージは狭く、ステージ下のサブステージも使うが、足元がガタガタだ。公演中に観客はどんどん増えるが、横や後ろから見る人達が多く、やりにくい。

6日木曜日 曇り

 今日はお昼に広場で1回だけだ。Roze Festival の一番大きなステージでも、と言われたが土曜日に同じ場所でやるので、休ませてもらうことに。何だか疲れがどっと出ている感じだ。

広場に太鼓を並べる 客は階段に反対向きに? 子供達とお話

 早変わりできる場所が無いので、今日は太鼓だけに。

11:45 時間をかけて太鼓の準備。幼稚園生くらいの集団がまん前に席を占めた。すると他の客も座り出す。うん、いい感じだ。
12:00 私とカキだけが、衣装を着け、チンドンの打ち込みと口上を。今日は客が多い!
テツのオロシから、アオイと一緒に「まさる」 さらに獅子舞の曲を。
全員で「波」 反応は素晴らしい。握手と質問ぜめに。
13:00 Hotelへ戻り昼飯。 今夜はChris の家でバーベキューParty だ。
Chris の家 Chris 一家と バーベキューの裏庭

 日本が今どんな状態であるか、大体見当がつく。朝から晩まで World Cup 1色, 集団サッカー熱に犯されていることだろう。もうそれはCrazy としか形容しようの無い状態で、しかもCrazy と呼ぶことを殆どの日本人は容認するだろう。私には「良くも悪くもそれが日本だ」と思える。
 ここPortland では、ホテルで普通に見られるTVチャンネルが70チャンネルくらいある。ところが殆どWorld Cup のニュースを見ることは無い。夜中に全試合の実況は、スポーツチャンネルとスペイン語放送でやっている。しかし昼間は再放送も無いし、テニスやゴルフ、バスケットなどをやっている。何と言っても一番よく放送されているのは、野球だ。シアトルに近いこともあり、マリナーズの試合は全てオンエアーしている。World Cup は、普通のニュース番組でアメリカがポーランドに勝ったことはやっていた、その程度なのだ。
 大げさな言い方かも知れないが、私には”精神的土壌が大きく隔たっている”と思える。表現に関わる以上、そのことに自覚的であらねばならない。簡単に集団的熱狂に火がついてしまう国民性。個と集団、社会、国家についての無自覚な曖昧さ…。曖昧なまま流されて行く、日本人。商売人も政治家も、皆そこを利用する。私には”ワールドカップ"も"ディズニーランド"も"スターバックス"でさえ、日本人の未来に警鐘を鳴らしているように思える。
 

7日金曜日 曇り時々小雨
 今日は3回もキャンセルしてしまった美術館で公演だ。しかし、小雨が降っている…。うーん。

11:00 何とか屋根のあるところを見つけて、太鼓を軽くやるのが良いと思うが…。Graham が来るのを待って相談することに。彼はいつも約束より早く来る。皆には、チンドン、太鼓どちらにも対応できるように伝え、外へ出ると、既に車は着いている、が彼の姿が見えない。
11:30 約束時間きっちりに彼から電話。早速相談するも、屋根は難しいと言う。
12:00 相談しているうちに天気は青空に。急ぎPioneer Place に向かう。要するにデパートの正面玄関だ。ここなら屋根もあるから十分太鼓も出来る。狭いけど…。
12:15 チンドンで登場。お客のノリはいい。踊り出す人もいる。2曲やって、私が話をしている間に、男は早変わり。カキの「まさる」ソロ。なかなかいい。
12:40 一旦ホテルに戻り、夕方の公演に備える。
17:00 約束の時間にトラックが来ない。おそらくLuke だ。彼はいつも遅刻する。
17:30 bijyutukan美術館で搬入。やはり色々問題がある。とりわけ、市長を交えた会議があり、18:30 頃終了するので、その時に玄関の前でパフォーマンスをと言われる。これは困った。チンドンだけなら、どんな時間に何処へでも行くことは可能だが…。 たまたま市長秘書が通りかかり、公演場所に誘導してくれることに。ただ、その時間に合わせて獅子舞をという要望で、時間がタイトだ。
18:00 kouen美術館前からチンドンを始める。人通りは全く無い。数人がベンチに座る公園へ。
18:25 bijyutukan.舞台に上がり、口上。いつもの流れだ。
しかし、客はわずかだ…。
19:05 終演。何時の間にか観客も大勢になり、握手と質問責め。Diane さんも大喜びだ。市長さんの会議に出席していた台湾の市長さんが、是非来年台湾に呼びたいからと、Diane さんに名刺を渡していってくれた。よし、来年はアジアだ!
alix.robiホテルのオーナーAlix (写真左)も公演を見てくれて大喜びしている。Diane さんと一緒にディナーに招待してくれた。(右)ロビーで記念撮影。
20:30 Pargon と言う最近地元の人に人気のレストラン。堪能させていただきました。

8日土曜日へ