日本中、旅を続けて長くなりますが、四国上陸がまだでしたね。九州は出張で行きましたから。ちょうどこの年は車の車検に相当の金がかかって、北海道のフェリー代もままにならない状態でしたから・・・。高速使わずにずーと下の道行って四国の橋だけ乗るしかない・・・・。
あっ四国って88ヶ所とかのお遍路もありましたが・・・・・。まあ神社仏閣には興味もありませんし、1ヶ所も廻らずに遍路笠だけ買ってきました。
2004.08.07(土)晴れ
那須の山小屋を出発したのが9:00。奥只見経由の国道352号で柏崎へ。奥只見の国道は尋常でない。ほとんど冒険の世界。途中で車が壊れたらただ事ではない。一応路面は広く舗装してあるが、所々沢水が道を横断しており苔むしている。バイクが走行禁止なのもうなずける。奥只見湖から先はシルバーラインという道を走る。これもすごい道でほとんどがトンネル。オープンで走っているので冷え切ったフロントガラスの表裏が同時に曇って参った。
大湯温泉から小出に出たあたりでやっとしゃばに出たといった感じ。昼飯はラーメンショップ。途中道の駅で足湯などにつかって一休み。
柏崎からの国道8号は5月の連休の時も走っており、親知らずの風呂に300円出してはいる。今日のうちになるべく西に進んでおこうと夜も走りとおして金沢を越える。道中、すばらしい花火をやっておりコンビニの駐車場でしばし鑑賞。
今日のねぐらは河川敷。花火鑑賞の人がいなくなると静かなもので、ローソンのもつ鍋とビールを飲みテントも張らず車の横で眠った。
2004.08.08(日)晴れ
5時起床。そうめんを1把ゆでて朝食。あまり食欲無し。
敦賀の100円ショップでこれから行く方面の地図を買い、ついでに同じ敷地にあった市場でいくら丼を食べた。玉子を入れて食べるとこれがまた旨い。朝飯がそうめん1把では足りなかったのだ。
敦賀からは内陸にはいる。相変わらずオープンで走っており、肌から塩が浮き出るほど暑い。スポーツドリンクで水分補給は欠かせない。
走り通しで四国へ急ぐ。今日中には本州を離れたい。しかし汗のかきとおしなので風呂に入りたく、道の駅によって街道沿いの温泉情報を仕入れた。600円の温泉を見つけてサッパリする。そういえば駐車場で交通整理していたオヤジが福島ナンバーの私の車を見て話しかけてきた。このオヤジも郡山だそうでしばらく話をしていた。
あとはどこで寝ようかなとうろうろしながら、ビールと氷を仕入れて高速に乗る。今まで資金節約のため高速には乗らずに来たのだが、四国へ渡るにはどうしても高速に乗らなくてはならない。乗ってすぐの三木SAに寝場所に最適な四阿があり少し18:30と時間が早いなと思いつつここに決めてしまう。鳴門の渦潮を見るには明るくなければならないしと言い訳で、ビールを飲んでしまった。
結局、SAにコンビニがあり枝豆と焼きうどんで一人乾杯。
2004.08.09(月)晴れ
朝方3:00頃蚊に刺されて痒いのと、昨日はビールのあとにウィスキーも飲んだので喉が渇いて目を覚ます。虫除けをつけたのがこのSAに入ってすぐだったので、効き目が落ちたのだろう。私は虫除けはスプレータイプではなく、ウェットティッシュタイプが好きでよく使っている。喉の渇きはアクエリアスの一気のみ。
次に目が覚めたのは6:00を回っていた。朝食はいつもの稲庭そうめん、今日は2把。今回そうめんを持ってきたのは、いつも仲人さんから送ってもらうもので、コンビニで朝飯を買うことを考えると資金の節約になりありがたい。
出発前、ボンネットのあたりが少し汚れていたので、ペットボトルの水とカーシャンプーで軽く洗車。出発は7時をすぎていたっけ。JCから淡路方面へ。なるべく高速代を使いたくないので島を渡るとまたすぐ一般道へ。このまま走れば、淡路島素通りで30分くらいで四国上陸できたのですが・・・。
淡路島は東側の国道28号を走る。この道は高速道路が出来る前は幹線だったろうに、それにしても窮屈な道であった。
鳴門の道の駅で渦潮の時間を調べて近くにあった渦潮科学館で時間をつぶす。ここは意外と楽しくって昼飯を食べる前に時間になってしまった。渦潮はまあ、大潮小潮もあるものでいまいち。
あとは鳴門大橋を渡るためにICへ。相変わらず1区間(20km)だけ乗ったら、1,100円。高っ。
徳島で昼飯。ここはなんと言っても徳島ラーメン。国道沿いにあった店に入る。徳島ラーメンは肉と玉子がポイント。しかし、スープはとにかく麺がストレートすぎで好みとしてはイマイチ。
あとは少し時間を割いて吉野川の第十堰へ。私は第十というくらいなので堰が10個あるものだと思っていたのだがこれは地名のこと。
ちょっとこだわって見に来たのは、ここは現在の固定堰を可動堰に改修する計画があり、しかしこれが洪水被害に遭うはずの住民たちの反対で着工が出来ないから。どう見ても江戸時代に作られた導水用の固定堰は、洪水時に流れの妨げになるのはさけられない。洪水被害に遭おうとしている住人が事業に反対するというのは、行政の説明不足が原因。計画当初に何か信頼関係が崩れたのだろう。
カメラ屋を探して忘れた三脚を購入する。しかしあっつい。四国の様な低緯度の日差しは東北のそれと比べものにならない。ジュースは何本飲んだろう。
阿南の先にあるキャンプ場と温泉の看板に誘われ国道を離れる。しかし、何なんだという様な狭い道を走ってたどり着いた温泉はお休み。あー。
で海沿いの寂しい道を南下(阿南)。たまに集落があり、よくこんな所に住んでいるなあといった感じは東北にもない雰囲気で。道沿いにあるドライブインは軒並みつぶれており駐車場に泊まるにしても気持ちが悪い。今日は風呂は諦め、集落のトイレで顔を洗って汗を流す。
すっかり日が落ちた頃、潮吹き岩の展望台というのがあり、行ってみる。街灯一つ無い展望台に四阿が一つ。一番奥にまたこれが薄気味の悪い建物が見える。四阿でごろ寝は気持ち悪いので、車のライトを照らしてテントを張った。あとは酒を飲んで寝るのみ。
2004.08.10(火)晴れ
起き出したのは6:00位かな。結局誰も来ず、四阿でいつものそうめんで朝食。昨夜気持ち悪い建物と思っていたところはなんと最先端のソーラートイレ。電気も使い放題でカメラやパソコン、ヒゲ剃りなどを充電させてもらった。
テントをたたんで出発が7:00。トイレの水は飲料不可だっだので顔は洗えなかったため日焼け止めが塗れず、屋根は閉めたままで走り出した。(そうめんを茹でる水はペットボトルに持っているのです)道は相変わらず曲がりくねっている。しかしエアコンを効かせた車内はなんと快適なことか。
日和佐からの潮騒ラインは屋根をあけて走る。こちらの道は広くて快適。
国道55号を走ると道の駅に温泉があり、昨日あのまま国道を走っていればたどり着けたのになと思いつつ、今は風呂などに入らず室戸岬に向かう。
室戸岬は土産屋もなく静かで気に入った。海岸が岩場で少しの時間、珊瑚を拾いながら休息。その先の道の駅できつねうどんの昼食。またその先に二十三士温泉というのがあり、800円も出して40分。そのあとコインランドリーを見つけ洗濯。あーなんだか全てにおいてすっきりした。
高知の近くにアンパンマンで有名なやなせたかしのミュウージアムがあり、時間を気にしながら向かう。近道をしようと国道をはずれると相変わらずのすごい道である。一般的に四国の道は悪いという印象になる。
なやなせたかしのミュウージアムは閉館が17:30とあと1時間しかなかったが、結構ゆっくり見ることが出来た。
さて今日はどこで寝ようかと思いつつ、高知の市内まで行ってみる。なんと今日はよさこい祭りの最終日。思わず車を有料駐車場へつっこみまつり見物としゃれ込む。よさこいの歌にも出てくる、はりまや橋でも写真を撮り、気分はすっかり観光客。祭りの迫力はすごいもので、全国各地のよさこい踊りの愛好会が集まって踊っている。3〜4百の団体が集まってきて町中踊っている。
酒を飲みたい気持ちをラーメンで抑え桂浜の方へ向かう。桂浜の先の海岸でテントを張る。
2004.08.11(水)晴れ
訳のわからぬ海岸でのんびりと起き出して、朝食はあとにしてテントをたたんで走り出す。静かな道の駅を発見していつものそうめん。トイレと身支度をすませてオープンに。
今日は国道197号で四万十川沿いを走る。さすがに最後の清流といわれるだけがありきれいだ。流域には集落らしいものが少なく、清流を保つには人が住まないことだと思わせる川だ。
昼は足摺岬の土産物屋。一番安いざるうどん550円。すくなっ。つい旨そうだったので生かつお節を買ってみたが、これはあとで食べると失敗でした、
オープンカーは午後からがきついです。いくらスポーツドリンクを飲んでもだめです。国道52号を愛媛にはいると1本松温泉というのを見つけて、16:00も回っていたので入ってしまう。400円で人も少なくて最高だった。風呂をあがってコーラなど飲みながら久しぶりに新聞を読んでみる。どうも旅に出ると浮き世の情報に疎くなる。
走り出すとまたこれがすぐにキャンプ場の看板があり、まあ値段だけでもと行ってみる。しかし管理人を始めキャンプしている人も誰もいない。テントサイトも綺麗だし、水場やトイレも普通に使える。電気だってつくし・・・。料金表には200円と書いてあり、車止めは簡単にはずれたので泊まっちゃおっと。
あとは近くのスーパーから鰹などを買い込み1人で派手にやる。
しかし、夏休みのかき入れ時だというのにどうしたことだろう。
2004.08.12(木)晴れ
こんなキャンプ場に一人泊まったものだから、管理人に見つかって怒られるとか野犬に襲われるとか、夢の大作を見てしまうというのは、まだまだ人間が小さい証拠である。
今日の朝食は昨日のスーパーで買った半額おにぎりと納豆。いやー四国でも納豆が売っていたことに感激。こっちの人は食わないんでしょ?
結局最後まで誰も現れず出発。今日は四国最西端の佐田岬。駐車場に到着したのは11:00。その先は歩いて突端の灯台まで行く。行きが下りで帰りは悲惨。アクエリアス1本一気のみ。
次は愛媛が誇る松山の道後温泉。13:00に本館の駐車場に入れ有名な温泉につかる。休息室も使えるチケットを買ったので本当にのんびりした。ここの休息室というのはいつも行く日帰り温泉のそれとは違い、自分の場所が座布団1つのスペース。ごろんと横になるわけでもなく、運んできてもらったお茶とお菓子がこの温泉の文化を感じさせる。
本館を出ると温泉街の土産物屋などをのぞき、家族や職場へ土産物を買い込む。駐車場から車を出したのが18:00。6時間もいてしまった。
さてあとは今日の寝場所。今治の手前に国道からはずれた公園があり、そこの駐車場で野宿。誰も来なくて静かでよい。
ビールを飲みながら北海道にいる
小関君と電話で近況報告。便利な時代になったものだ。
2004.08.13(金)晴れ
今日のねぐらは静かでよい。アスファルトの上でグッスリ眠れた。5:30頃から近所の人たちがウオーキングなどをしている。いつものそうめんを茹でて出発。
ただし、ここの公園はトイレが遠かったので身支度はあとにした。しかしどおしても早くトイレに行きたかったので、確実なのは2kmほど戻った道の駅に行く。ここでまたばっちり日焼け止めを塗りフルオープン。
さて香川入り。高松目指して走っていると琴平の標識発見。思わず金比羅さんに立ち寄ることにする。有料駐車場に車を止めて金比羅参り。1300段の石段は有名で汗だくで登る。はじめは土産屋などが並んでおり気が紛れたが、後半は・・・・ふうーーー。
帰りは目をつけていたうどん屋で大盛り。あとは琴平温泉にでもはいろうかと思ったが、旅館はどこも敷居が高く、日帰り温泉はプール付きで1200円。プールはいらん。諦めて高松方面へ向かうとぽかぽか温泉というのがあり550円で入ってしまう。いい温泉で出たあとのジュースの旨いこと。ビールでないのがちょっとつらい。
高松からは瀬戸大橋を見ようと海の方へ向かう。いってみると瀬戸大橋記念館なるものがあり、公園で写真などを撮っていた。記念館の入館締め切り時間に3分前にはいることが出来て良かった。もちろんタダ。
本当は、まだまだ四国を走って、淡路から戻ろうとも思っていたのだが、記念館を見ているうちにこの橋を渡りたくなった。
コンビニでビールなどを買い込みインターチェンジへ。瀬戸内海の島「与島」のSAで寝ることにした。
2004.08.14(土)晴れ
瀬戸内海に抱かれて心地よく眠った目覚めはよく、5:30には目が覚めた。この時間から結構客が来ていて寝ていた四阿は展望台から丸見えであった。朝食は相変わらずのそうめん。
今日からは本州を結構な距離走るので、旅ではなく移動と位置付け屋体力の温存のため根は閉めたまま走行する。
橋を渡りきると国道2号へ。高速代は3300円。国道2号はまるで高速道路と同じ。姫路から来た道を戻る。
敦賀の海上自衛隊が基地を開放していて護衛艦を見せていた。ちょっと立ち寄りPXで帽子を買う。あとは国道沿いにあった温泉で汗を流し今日のねぐら探し。
ねぐらを探すときは、変に国道沿いに野宿するより高速にあがってSAかPAに寝るのが安全で快適。水場やトイレも完備しているので1区間くらい高速代を払っても安いものだ。
金沢から高速にあがりPAで屋根のないベンチで寝ていると雨が降ってきて、あわてて移動。次のPAまで行ったが相変わらず屋根のある場所がなく、車の中で寝る。
翌日、天気がぱっとしない中を新潟経由で郡山まで。何とか夕方までたどり着けた。
今回の四国は天気に見舞われた。この時期は台風銀座の四国は私が行った前後1週間に被害が出と様で、今回の天気運はラッキーとしても死人が出るほどの災害の合間にふざけたヤロウがふらふらしていて申し訳がない。
行く先々で災害とは縁がなかったような気がしたのは、四国の人たちが旅人に寛大だということ。
楽しい旅をありがとう。