Vol.6 NEPALトレッキングツアー2000<後編>
これまではゆっくり登って来たが、これからは下山となる。ペースも早い。どんどん下ってゆく。 石段も終わり、なだらかになったところで、足をくじいてしまった…いてて。油断したか。 連日歩いているので、さすがに疲れがたまってきたようだ。 幸いたいしたことはなく、湿布を貼って、10分ほど休んだら、どうにか痛みも取れたので、 そのあとは、自分のペースで一歩一歩踏み締めて歩く。 私の場合、下りの方が、足に体重がかかる分疲れやすく、苦手。 樹林帯。うっそうとして苔むす中を川が流れていて、庭園のよう。
高度が下がるにつれて、樹林帯から、段々畑の景色に戻っていく。 ヒレ村着。 今までは、遠慮してほとんど一緒に食事をする事のなかったガイドさんも、食事を供にする。 食後に、ケーキが!(これも、お鍋で作ったかと思うとスゴイ) 上には、日本語で「またあいます」と書かれていた。ああ。 切り分けて、ポーターさん達とみんなで食べる。なごりおしい夜。
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途中の小さな村で、トイレを借りる事に。 ちなみに、ネパールの山のトイレ事情はというと…。 もちろん水洗ではありませんが、用を足したあとは、手桶で水をすくって、小さな穴に流すしくみ。手動水洗。 紙等は、流さず近くのくずかごへ。なので、臭くもなく、日本の山よりもきれいです。 で、この村のトイレは、裏手にあるというので行ってみると…、 その手前で3匹の山羊が、それぞれ小山羊を生んだばかりのところに遭遇!!(同じ日に交尾させたのでしょう) 興奮してみんなを呼び、じっくり眺めた。 一匹はもう立ち上がって母山羊のお乳を飲み、一匹は一生懸命立ち上がろうとしていて、 一匹はまだ座り込んでいて、親がからだをなめていた。 牛小屋から牛が顔を出して覗きこみ、にわとりは、小山羊についてる羊膜をねらって、まわりをうろうろ。
今回の旅行で、初めての雨。しかも、なだらかな道にさしかかっていたので、ラッキーだった。30分ほどでやむ。 もう道路に近い茶店でランチ。コックさん最後の手料理である。毎回毎回、本当においしかった。 そして、車でポカラに戻る。 ここでとうとう、お世話になった皆さんと、おわかれ。 皆さんのおかげで、本当に楽しく快適な山旅になりました。どうもありがとうございました。 私達は、日本の山専門旅行会社で手配してもらって行ったので、あっと驚くぜいたく旅行でしたが、 山の途中の村々にはロッジや茶店があるので、現地でガイド兼荷物持ち(ポーター)の人をやとえば、 ずっと安く行けると思います。(実際、そういう人の方が多かった) ただし、問題のある人(荷物だけ持って逃げちゃうとか)にあたる場合もあるらしいので、充分注意は必要です。 |
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ペワ湖 |
ネパールの子供達 |
私は今日も筋肉痛。 朝、ホテルの屋上から日の出とヒマラヤの山々を見る。 元気な藤井&辻ペアは、湖のボートの上で日の出を見たそうだ。朝食後も、早速出かけて行った。 私達は、ゆっくり洗濯をしたりして、10時頃でかける。またしても買い物。やっぱり先へ進まない(笑)。 風に吹かれながら、ビールを飲み、ランチを食べる。幸せ。 午後、タクシーで、近くの村、オールドバザールへ。 ここは、古いレンガ作りの街並が残っていて、また違った国へ来たよう。 道路沿いに歩くが、ここも排気ガスがひどく、マスクとサングラスをして、怪しい集団と化す。
「あーっ!!」同時に叫ぶ、私と藤井さん。流れ星だ! 「今の見た?長かったねえ!」「飛行機かと思った」「僕は、ロケット花火かと思ったよ」 それほど、くっきりしていたのだ。びっくり。あとのふたりは、残念ながら、気がつかなかったよう。 |
午前中、ペワ湖のほとりでぼーっとする。ホリーは疲れたのか、気持ち悪そう。風邪ひいたのかも。 お昼発のプロペラ機で、カトマンズへ戻る。今度は満席だった。 いったんホテルへ行ったあと、ランチへ。ホテルから歩いて約15分、タメル地区の、Northfield Cafe。 路地をはいったところにあるガーデンカフェ。緑がいっぱいで、気持ちよい。 ホリーが本格的に具合が悪くなってきたので、2人でホテルに戻る。 このカフェがあまりにも気に入ったので、好きな席でのんびりしたかったのだ。 この旅行で唯一の、自分だけの時間。 まん中の、一段高くなったスペースにある席にすわり、Chocolate Melt(アイスチョコレート)をたのむ。 ウエイターさんが、私が日本人と知り、「コレハ チョコメル デス」と言いながら、持ってきてくれた(笑)。 午後の日ざし。音楽、鳥のさえずり、人々の話し声、遠くに聞こえるクラクション。すべてがBGMだった。 今、遠い異国の空の下に、ひとりでいるんだなあ…。 そして、旅もそろそろ終わろうとしている。
気の毒なホリーをホテルに残し、ネパール料理店へ。ネパール最後の夜だというのに。 ところで、ネパール料理は辛いものも多く、辛いのが苦手な私はちょっとツラかった。 Momoという餃子がおいしい。 |
ホリーの具合は、だいぶ良くなっていた。良かった。 出発までのあいだに、大量に残ったルピーを使うべく、ホテルのまわりで買い物。 スモーキークオーツ(水晶)などを買った。 お疲れ様! そして、旅にかかわってくれた皆さん、ダンニャバード!! |
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長くなりそうで、なかなか手を付けられなかったのだけれど、予想以上に長くなってしまった…。 でも、久しぶりに、ネパールの気分を思い出すことができました。 ネパールは、人も気候も風景も良いところでした。 車が古いので、空気は悪いけれど、それもまたネパール。 その分、山の方へちょっと足をのばせば、おいしい空気と景色がいっぱいあります。 でも、その後、王室で不幸な事件がありましたが、今はどういう状態なのでしょうか…。 また、安心して旅行できるようになったら、今度はポカラにゆっくり滞在して、 ぶらぶら散歩三昧したいと思っています。 旅行を手配して下さったアトラストレック様(03-3341-0030)、どうもありがとうございました!! |
なんと、辻ちゃんが、この旅行での経験をもとにした、
イラストエッセイの本を出版しました!
「ヒマラヤ旅の玉手箱」辻和子著/双葉社
2002.9