リパブリック F-105D サンダーチーフ   1/24                      

作 武田 明夫   登場 2013年9月


リパブリック F-105D サンダーチーフとはどんな機体ですか?
1950年代に、アメリカのリパブリック社が開発した戦闘爆撃機です。胴体に核爆弾搭載可能な爆弾倉を持った、大型の単発機です。ベトナム戦争に主力として投入されましたが、消耗が激しく、全生産機数の半分以上を失ったそうです。

作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
私は子供の頃、福岡市に住んでいました。米軍板付基地に最新鋭のF-105Dが本日配備されるという報道があった当日、授業中の教室で聞きなれないタービン音が聞こえてきました。窓際に駆け寄るわけにも行かず、密かに「来た!」と思い、わくわくしていたものです。F-105Dを初めて近くで見たのは、三軍記念日の時です。基地のエプロンで待っていると、飛来したF-105Dが上空で旋回し着陸、私達の目の前に滑り込んできました。見上げるほどに背が高い機体は、銀色でぴたぴかに輝いて、美しいと思いました。
ベトナム戦争に投入されてまもなくF-105Dも迷彩塗装になりました。戦争の惨状が報道されるに付け、迷彩塗装のF-105Dが生々しく見えて好きになれませんでした。F-105Dを作るなら銀色、それも初期のジュラルミンの肌が輝くような機体を作りたいと思っていました。

良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
決して良く出来たわけではありませんが、アルミによる表現(リベットや光沢など)はイメージに近いものになりました。表面は0.3mmのアルミ板を瞬間接着剤で貼りました。最初はパネルを一枚ずつ貼っていましたが、あまりに手間が掛かるので、小さなパネルをセロテープでつないで大きなパネルにして、一度に貼るやり方に変えました。この方法でアルミ張りがかなり楽になりました。会員の皆様にいろいろと教えていただきながらステップを一歩上がることが出来たと思います。
不満なところは、相変わらず工作が雑で、目立たないところに手抜きがあることです。又、アルミのキズを取りきれず、各所にキズが残ったままになっています。

その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
F-105Dを作ったら是非再現したい写真が何枚かありました。これらの合成写真は雑誌などでよく見た写真の再現です。釣り糸で吊り下げて撮影し、青空の写真に貼り付けました。
飛行中のシーンを撮りたかったので、前脚は引き込み式、主脚は取り外して別途作った脚カバーを取り付けました。爆弾、ミサイルなどを作って色々なシーンの撮影を楽しみたいと思っています。



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