九五式一号水上偵察機(那智、妙高、長門 搭載機)   1/150

作 渡辺 守


渡辺(守)会員のカタパルトとセットになった水上機シリーズです。写真で見るとサイズがわかりませんが、1/150の小さなモデルです。拡大して見ると、各部の形が正確に作られているのが分かり、毎回驚かされます。

 那智搭載機 合成写真
 妙高搭載機 合成写真
 長門搭載機 合成写真

九五式一号水上偵察機とはどんな機体ですか?
大日本帝国海軍機で九○式二号水偵二型をそのまま発達させた、中島の二座水偵で、昭和10年9月に正式採用。合計で約750機つくられました。
九五式一号水上偵察機は、「寿」二型改一で、上翼に風車式発電機があり、
九五式二号水上偵察機は、「寿」二型改二で、オイルクーラーと尾部に係留用のフックがあります。

作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
前作の九四水偵と同じく、射出機に載せて並べたいと思い、「那智」、「妙高」搭載機としました。
九五水偵というと、茶と緑の迷彩のイメージがあり、1機は「長門」搭載機としました。

良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
いつも、出来上がったあとは、見えなくなってしまうので、今回「妙高」搭載機は、カウリングを外した状態にしました。また、操縦席上板も外せるようにしたので、中の作り込みがよくみえます。(九四水偵も同様にすればよかったな、と反省してます)
「長門」搭載機は報国号で、報国-352(大東京煙草号)の文字を手書きでいれましたが2割がた大きくなってしまいました。また、下地の色に溶け込んでしまって、よくわからないのが残念です。

その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
「妙高」搭載機は呉式二号三型、「那智」搭載機は呉式二号五型、「長門」搭載機は呉式二号五型の射出機に載せてみました。
実際には、「妙高」「那智」共に、呉式二号五型(背の低いタイプ)で、「長門」は呉式二号五型改一(前部が途中で上に折り曲がるようになっている)なので、各自艦の搭載状態とは、異なります。
実は、操縦席内部の資料は一切なく全てでっち上げです
参考資料
図面:航空情報「中島九五式水上偵察機」(松葉 稔)
写真:世界の傑作機、「日本海軍水上偵察機」
   :光人社「日本海軍の艦上機と水上機」
   :光人社「日本の水上機」(野原茂)
   :モデルアート「日本海軍水上機」
塗装:モデルアート「日本海軍水上機」

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