Dornier Do18  1/48

作 安土 潤吉   登場 2022年12月


Dornier Do18 とはどんな機体ですか?
Do18はドルニエ社が開発し、1935年に初飛行した飛行艇です。Do J ワール飛行艇(1924年初飛行)の串形エンジン配置、パラソル式の主翼、スポンソンなどを引き継いでいますが、機体形状ははるかに洗練されています。ルフトハンザ航空の大西洋横断郵便機として使用されましたが、のちに軍用型も開発され、洋上偵察や海難救助任務などに使用されました。今回製作したのはルフトハンザ仕様のZephir号です。尾翼の国籍マークの3色旗は1935年9月まで使用されたものです。


作ろうと思った動機や、特にこだわって作ったところをお聞かせください。
ドイツ機らしからぬ優美なスタイルに惹かれました。それでいて30年代の機体らしく、ユンカース式ダブルウイング(エルロン)や帆布張りの主翼や尾翼など、古風な雰囲気のディテールも残しているところも面白いと思いました。



良く出来たところ、逆に出来栄えに不満なところはありますか?
全体の雰囲気はまずまず再現できたかと思いますが、エンジンナセル廻りなど複雑な形状の部分の仕上がりはいま一つの部分が残りました。塗装に関しては、リターダー入りシンナーを使ってみましたが、今までよりはムラなく塗れたように感じました。



その他、感想やエピソードなどがありましたらお聞かせください。
この時代の飛行機は細かいディテールが多く工作は大変ですが出来上がりは見栄えがして楽しいですね。割とマイナーな機体で良い図面が集まらないところ、木林さんと柄澤さんから詳細な資料をいただき、大変助かりました。ありがとうございました。



○モデルデータ
機体名:Dornier Do18
縮尺: 1/48 
材料: 朴、真鍮、リン青銅、ガラス他
製作期間:7ヵ月




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