掲 示 板



モニ第2章アップ感謝です 投稿者:maekoo 投稿日:2004/07/19(Mon) 22:04 No.198  

 更新観ました。いやーすごいです。
 面白くなって来ました。
 何か高畑版ハイジのペーターと山羊達の絡みを想像してしまいました。
 薬草のエピソードも良いですね。
 イメージを膨らますってこう言う事ですよね。
 ほんと楽しみです。  そしてご苦労様です。

 (ちなみに夏向きに字の色青に変更っす。)


Re: モニ第2章アップ感謝です tshp - 2004/07/20(Tue) 19:08 No.199  


さっそくのご感想ありがとうございます。
関東はとんでもない暑さです。夏向きの青っていいですね。

薬草のことは思ってもみない展開でした。

そして、ぼちぼち物語が「転」に入ってきますが、すでに「あのお話」との関係が出てきています。
「えっ?」ということがあります。お楽しみに!


無題 名無し - 2004/07/21(Wed) 11:45 No.200  


http://www6.airnet.ne.jp/furcas/heidi/hi-dokusya/hjdoku.cgi


Re: モニ第2章アップ感謝です チョナン - 2004/07/21(Wed) 23:37 No.201  


第二章完訳 本当に本当にご苦労様&感謝します。
薬草に至る緻密な検証に基づく語句訳、原文翻訳以上の素晴らしい仕事です。

地元図書館にスピリ作品取り寄せ願いチェックに出向きつつ、蔵書を念のため再確認要請したところ、世界少年少女文学全集 ドイツ編4 アルプスの山の少女(ほか1編)河出書房 昭和37年発行 というのを発掘してしまいました。
ほか1編というのは、なんと「羊飼いの少年モニー」植田敏郎訳でした。
でも、羊飼いって!?誤植???
本のページ数全体からみればハイジのオマケ程度に収録されているものの、内容はヤギ飼いモニの完訳そのものでした!
高畑ハイジで演出&脚色された、育ちの悪い子ヤギや岩場の薬草ネタについてはモニからヒントを得ていたのは確信的ですね。
また、原作からカットされた宗教的道徳表現迄もがハイジに共通しているような気がします。ネタバレはよろしくないので詳しくは書けませんが、ペーターが苦しんだ良心の呵責に共通するエピソードがモニにもふりかかります。
折角なんで、下記に予告編しておきます。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
まっ青に晴れわたり、明るい日差しがアルムの牧場にそそぐ美しい夏となりました。
モニは毎日たのしい歌を歌いながら、パウラ達の泊まるホテルの通りをヤギをひき連れ歩いていきます。
ホテルのお客さんも村の人達も、誰もがみんなモニの陽気な歌声をたのしみにしています。とくに毎朝通りで出迎えをしているパウラは、モニと会えるのが嬉しくてしかたありませんでした。
山の上ではモニはひとときもヤギを離さずに、よろこんで鳴く子ヤギのチィちゃんには岩場からちぎってきたおいしい薬草を食べさせ、とても可愛がっています。
そんなある日、ヤギたちを面倒見ているモニを訪ねて、村の少年が牧場までやってきました。少年は、自慢げに綺麗な宝物をモニに見せびらかすのです。
そして、また村の人が育ちのよくない子ヤギのチイちゃんを手放すというのです。
大切に育てている子ヤギと別れたくないモニは、辛くて苦しくて黙ったままになってしまいました。
次回は第三章「おとずれたもの 」お楽しみにね。


Re: モニ第2章アップ感謝です tshp - 2004/07/24(Sat) 20:50 No.202  


 チョナンさま
 予告編ありがとうございます。
 なんだかテレビの予告編BGMが聞こえてきそうです。
でも残念ながら、毎週日曜日に続きを掲載することができません!
あの予告編の曲は、やさしくおだやかで、ちょっとさびしく、短いですけど、いい曲だと思います。

モニのエピソードがテレビのハイジの「ゆきちゃん」事件に影響を与えたのは間違いないでしょう。おっしゃるとおりです!
 モニはスピリの短編の代表作ですから、テレビのハイジに昔のスイスの実情を反映したエピソードを追加しょうとすると、参考にしてもおかしくないです。むしろテキトーなお話を創作するより誠実といえるでしょう。面白いですよね。
 でもモニを参考にしたのは、アニメ高畑ハイジだけでなかったりします。上で(イヤラシク)ほのめかす「あの作品」とはテレビのハイジではありません。前例があるのです。その作品ではモニ=ペーターになってます。

 それにしても河出書房の植田敏郎のモニーがあったとは知りませんでした。貴重な情報を感謝いたします。読んでみたいです。あと、スピリ全集でも初期の内は、広告でモニが「羊飼い」になっていたりしますよ。

 それから私の訳なんてとんでもないレベルです。
 恥ずかしいので、どうかあまり触れないでいただけるとありがたいのです。棒でつつくと、欠点がドサドサでてきます。自分が訳してからスピリ全集の訳文を参照すると、「なるほどこういうことだったのか!」と一行ごとに思い知らされています。

ハイジ以外のスピリ作品を読みたい! 投稿者:チョナン 投稿日:2004/07/17(Sat) 01:34 No.191  

地元図書館に依頼していた「コルネリの幸福」が2ヶ月掛かってようやく取り寄せとなりました。容易な訳文の児童書なのですぐに読み終えたのですが、スピリ作というよりも他の名劇作品の原作者、オルコットやポーターの作品にある生活世界で味わうような感動がありますね。
スピリが旦那と息子を亡くした後に執筆された作品のようですが、それほど信心深いといった印象もなく、子供の生活上の立場を重んじて物語が構築されているように感じました。
スピリ全集の完訳では、大人の都合や事情を詳しく表現しているのでしょうか?

椋鳩十さんの「わが心のアルプス」アルプス動物記10 1988年理論社という図書(絶版?)を見つけたので読んでみたのですが、こちらにある挿話の夜話はスピリが描いた自然世界そのものと言った印象です。短い挿話で簡単な話ですが、作者没後50年経ってないだろうからパクってネットにアップする訳にはいかないし…と悩んでいたところ下記情報発見http://www.vill.takagi.nagano.jp/sisetu/muku.html
近くの図書館で見つけられない場合でも、椋鳩十記念館&図書館に迄出向けば閲覧ができそうですね。ちなみに記念館付近にはアルプスの丘公園やハイジの碑なる所があるようです。連休中行ってこようかな…

コルネリの幸福は原作からということにして、私が拙訳台本化しネットにアップしても良いのだろうか?大幅に翻案しポリアンナとナンを足して割ったような主人公のシナリオができそうな気配がする。
現代版社会人ハイジのネタを幾つか妄想していたのですが、どうしても逸脱しスピリの世界観とは全く関係のない展開になってしまうので、ハイジ以外のスピリ作品を読み漁りヒントを得て創作活動したいと思う今日この頃です。


Re: ハイジ以外のスピリ作品を読みたい! tshp - 2004/07/18(Sun) 09:02 No.196  


 スピリ作品は、欠点もありますが、作者本人の優しさ・理想のようなものが感じられます。いろいろ試してみられて、感想をいただけるとうれしいです。
 そして、どうかチョナンさんの創作を読んでみたいです。お書きになった「アーデルハイド」(現代OL楓シナリオ)はとても面白かったです。新作期待しております。(ポリアンナとナンを想定されるなんてスゴイ!)

 それから椋鳩十がハイジに影響をうけたというのはうれしいですよね。日本の動物文学のパイオニアであり第一人者といってもいい重要な作家の基盤であったというのですから、日本の文壇への影響力は非常に大きいです。
 私もしばらくまえに知って、調べているところですが、小学生のときに椋鳩十の動物児童小説はかなり夢中で読んでいました。(いまでは内容はほとんど忘れてしまっていますが・・) 

 けれども椋鳩十が大正6年(1916)ころ、小学生6年のとき日本初訳の野上ハイヂを読んだというのは、「?」なのです。

 野上ハイヂは1920年出版のはずで、記録と合わないので、そのうち調べてみようと思っております。日本における初期ハイジの謎の一つです(^ ^)

 もし記念館でなにか手がかりがありましたら、教えていただけるとうれしいです。(すみません)


作業中のグチ 投稿者:tshp 投稿日:2004/07/05(Mon) 04:41 No.188  

 翻訳ですが、初心者ならではの大失敗をしていることがわかりました。
「なんだか簡単な単語が多くて、けっこう楽だ。意外にこれは早くできるかも・・」と思ったところが、大甘でした。
 グーテンベルグのドイツ文は、現代風に書き直し・短縮されていたのがわかったのです。「そんなの一目で気がつけよ」といわれて当然ですが、そこが中途半端の恐ろしさです。

 モニ第1章でところどころ、スピリ全集より訳が、(ナゼカ)短くなるところがあったので、ほんのすこし用心深ければすぐにわかったはずです。
 グーテンベルグのリライトされたドイツ文は多くの子供たちに読んでもらえるのが前提であるとすれば、100年前のドイツ語に特にこだわらなくてもいいかもしれません。日本だって、80年前の「楓」を読めばボーゼンとするんです。現代の子供たちに与えるハイジの翻訳が「楓」しかなかったら、これは悲喜劇になるんですからグーテンベルグの文は大変価値が高いです。
 でも、勉強をかねて、できるだけ正確な翻訳をめざすなら(とはいっても実力的にムリですが・・だからこそ)真性原文にこだわりたいですし、こだわるべきでしょう。
 結局、半分まで2章がすすんだところで、ドイツで出版された本の原文にきりかえることにしました。印刷本からOCRで電子テキストにたちあげなおしました。

 それから、やっぱり本格辞典を導入することにもしました。多少なりとも身をいれて翻訳に挑んでみたいと思います。
 なんとなくそのうち何か起きるだろうなと思っておりましたが、順調にドロヌマにはまって、遅れつつあります。

「モニ」(早起きモーニング息子)の続きは、いましばらくお待ちくださいませ。第1章もおいおい見直してまいります・・。


山はじっくり確実にが楽しめる様です maekoo - 2004/07/05(Mon) 23:03 No.189  


 ひゃーっ、ご苦労様です!
 到底、真似の出来ない挑戦です。m(__)m
 何の力にもなりませんが応援しています。
 でも、ハイジの様に駆け登るのでなく、おんじの様に自分の持つ力でじっくり、ゆっくり、確実に登って行くのが吉と思いますので、無理をなさらず、じっくりやって下さいね。
 楽しみにしています。


Re: 作業中のグチ チョナン - 2004/07/11(Sun) 16:35 No.190  


ドイツ版原本を一字一句辿る気の遠くなるような作業、本当にご苦労様です。
浦和図書館所蔵、真性原文の完訳スピリ全集を、この際アンチョコとして転用しつつ、不自然な硬い表現を本格辞典で確認し更なる訳をされた方が…

ところで全く関係のない話題になりますが、先々週だったかウインブルドン杉山選手の準々決勝が深夜ライブ中継されたのですが、ロシアの17歳新鋭で今回優勝したシャラポアのお色気に、おじさん興奮状態で思わず明け方まで観戦してしまいました。
でも杉山、ホントよく頑張った!!
あの美しく華麗にもかかわらず、長身で強打をとことん打ち込んでくる超人気トップ選手相手に、地味ながらミスを誘う駆け引き勝負でねばりにねばり、よくぞ盛り上げた!テニスはまさに一対一の格闘技ですね!
でもって、ウインブルドンといえば昔スピリッツに連載されていた漫画Happy!を思い出してしまったのですが、この作品の主人公である海野幸が、また何とも健気でひたむきで、ハイジに勝るとも劣らないくらいの天然で、それはそれはいじらしくて、実は私の一押し大好きMOEーキャラクターなんです。
「Happy!」「海野幸」でネット検索していたところ、なんと!!tshpさんの論評があるではないですか!!
キャー q(≧∇≦*)(*≧∇≦)p キャー
http://www.ne.jp/asahi/ts/hp/file2/file1008_happy.html

やはりtshp管理人さんもわかってらっしゃる!
完璧に趣味が同じであることを確信しました。


ありがとうございます tshp - 2004/07/18(Sun) 06:22 No.193  


 つい弱音がでて、皆様にご心配かけてしまったかと申し訳なく思っております。
 どうにか第二章の訳ができて、いまページを組んでいるところです。訳は手間がとんでもなくかかりますが、本人は楽しんでやってるので、苦痛に感じているところは今のところありません。
 こんなことができて、どちらかというと幸せであります。きっかけを与えてくださって皆様には本当に感謝いたします。

 maekooさま おんじの独立独歩で身の回りがきちんと整った生活は、私にとって理想の暮らし方です。(もちろんフランクフルトからハイジが帰ってきてからのことですが)
 アドバイスまったくそのとおりです。ハイジのようにダーッとはじめてしまいましたが、ギアをいれかえて楽しくも淡々としたペースでやらないと、こういったことは中途半端になるのでしょう。これからも、どうかよろしく、お願いいたします。

 チョナンさま >浦和図書館所蔵、真性原文の完訳スピリ全集を、この際アンチョコとして転用しつつ・・
 まさにそうさせていただいております。(^ ^;) いやーなんのかんのといっても、(私の場合)すがるものがないとあかんのです。
 「Happy」についての小文を、読んでいただけ、気に入ってもらえたみたいでうれしいです。
 あれもあんまり面白い作品なので、ふと思いついてエイヤと衝動的に書いた文でした。
 最後のコマーシャルで「幸がモグモグたべてるイラストが欲しいな」といまだに思ったりします。


朗読会のご案内 投稿者:事務猫 投稿日:2004/06/15(Tue) 15:50 No.186  

お邪魔します。朗読会の案内をさせてください。

赤いくつスタジオライブ オープン記念 6月
『藤川修二 朗読会』
 新美南吉 ごんぎつね」「てぶくろを買いに」
 有島武郎 「一ふさのぶどう」
 小山内薫「なしの実」

日時:6月27日(日)
開演:2時(開場1時30分)
会場:赤いくつスタジオ
横浜市中区元町5丁目203地下1階
045-662-7088

詳しいことは、こちら↓

http://fujikawa.gooside.com/bsub/15/index.htm

よろしくお願いします。


翻訳紹介開始(><) 投稿者:tshp 投稿日:2004/06/13(Sun) 17:59 No.182  

 えーと、ついにといいますが、かろうじてといいますか、とにもかくも短編「やぎかいのモニ」一章だけですが掲載しました。
 たった36ページの短編で、それが5つに分かれている最初の章の7ページ分です。
 ひきつづき、ぽつぽつ、楽しんで先に進めようかと思いますが・・ご感想、ご批判、クビを洗ってお待ちしております。

 なにしろ昔も語学は得意ではありませんでしたし、それから20年放置してから、参考書を引っ張り出し、鈍い頭をどやしつけながらの作業です。わからないことだらけです。
 できましたらドイツ語の得意な方に、「とどめをささない程度」にご批判いただいて鍛えなおしたいと、ムシのいいことも考えたりしております。
 お目汚しして、失礼いたしました。


Re: 翻訳紹介開始(><) maekoo - 2004/06/13(Sun) 23:08 No.183  


「やぎかいのモニ」読ませてもらいました。
 ステキに訳されていて感動しました。
 先が楽しみです。(でもほんとうに、ぼつぼつ楽しんで先に進んで下さいね)
 解説文もいいですね。
 ハイジの登場人物たちと会う想像(創造)が特に楽しいです。
 あぁ、このサイトに出会えて良かった★\(^-^ )♪
 


Re: 翻訳紹介開始(><) チョナン - 2004/06/14(Mon) 01:19 No.184  


tshp管理人様訳、「やぎかいのモニ」拝見致しました。

ハイジの後作品とのことですが、、雰囲気、ロケーション、物語の始まり方、J・スピリ世界のハイジ風味を典型的に堪能できそうな作品です。

5章分の1章、というと残り4章ですね、直訳と訳文が並べてあるとドイツ語を日本語にするのに如何に苦労するかがよく解ります。大変な労力かと察しますが、気長に楽しみにいたしますので宜しくお願い致します!

続きが気になるので、2章を日独機械翻訳http://www.worldlingo.com/wl/translate
してみたところ…
2. 章 山のMonis の生命
次の朝は別の方法で決してには早くもPaula に気づかせなかった、 騒々しい歌うことは睡眠からのそれを目覚めさせた。 "確かに既にGeissbub" がある、 彼女は言った、 ベッドから跳ばれて窓に動き。〜
解かるような?解らんような感じです。

ところで、ちいちゃんは機械訳でどうなるか?トライしたところ…
それから彼は言った: ?So 、 Maggerli 、 よの今睡眠、 mude である。
やはり固有名詞は、そのままでした。
独英機械訳も同様です。
Then he said: ?So, Maggerli, now sleep well, you are mude.

それから、モニの歌の機械訳、悲惨です…
そして冬にfrohlich I は残る、Weil のワインは何でも使用しない、そしてのでFruhling によってがかかとで既にとにかく置かれるそれ。
独英だと…
And in the winter remain frohlich I,Weil's wines anything does not use,And because it the Fruhling already sits anyway on the heels.
ついでに独中はというと…
並且在冬天依然是frohlich I,Weil 的酒任何不使用,並且因為它Fruhling 已經坐無論如何在跟。

2章をみたところ、モニの歌、確かに続きが長いみたいですね、
tshpさん作詩「緑色の翼」は、アニメハイジ的世界の劇中歌を踏襲した素晴らしい歌でしたが、今回のモニの歌の訳もtshp管理人さん訳詩に、期待しております(^o^)


Re: 翻訳紹介開始 tshp - 2004/06/15(Tue) 06:03 No.185  


 maekooさま、チョナンさま

 さっそく感想いだだき、ありがとうございます。
 楽しんでいただければうれしいですが、冷や汗ながしてドキドキしてもおります。
 これでいいのか?やっぱりアカンのではないかと、気が気ではありません。

 わたしも昨年に機械翻訳をためしてみましたが、かえって集中力がとぎれそうなので使うのをあきらめました。
 今は、ひたすら電子辞書を引いてます。もっといいソフト欲しいです。
 でもさすが英文翻訳はいいですね。変換後の日本語より英語の方がまだ読みやすいというのは悲しいです。

 さて、翻訳が間違っていないかどうかですが、一応、過去の翻訳を参考にさせてもらっています。(カンニング!)

 手元でモニは2種類使えますが、一つは簡略訳なので、使うのは白水社の「スピリ全集」です。これは埼玉県浦和図書館にあったのを借りて必要部分をコピーしたものです。
 この全集は、浦和にハイジ以外すべて残っていました。40年間多数の子供たちによみこまれた分解寸前の古強者たちです。とても助かりました。(奇跡的かも! ・・でも、さすがにハイジは貸し出し回数が多すぎて、ご臨終をむかえてしまったのな? 他の本も痛々しいほどボロボロでした。これからも大事に扱ってくださいね。)浦和図書館は歴史があって、意外な稀本が閉架に収蔵されているようです。

 この全集は良心的な完訳で、表現が硬いなと思うところがありますが、日本のスピリ紹介の大基本になってます。
 もちろん自分で訳してみてから照らし合わせて、間違いがないか調べるだけので、ほとんどの表現は違っているはずです。
 それでも私の訳はいろいろ問題だらけでしょうし、間違いは当然すべて私の責任です。

 それから、例の「緑色の翼」の歌詞は、かなりモニのことも思い浮かべてつくったんです。さすがよくお分かりです。
 (^ ^;)ゞしてます。


「おしえて」を読み解く理性の眼 投稿者:チョナン 投稿日:2004/06/08(Tue) 00:10 No.178  

原作を読んでいて、ふと思い当たったこと。
(アルプスの山の娘 野上弥生子訳より抜粋)

◇見たこともないくらゐな大きな鳥が、すばらしい翼をひろげ、空にひろい輪を描きながら鳴いてゐるのでした。

ハイヂQ「鳥はどこへ行つたの。」
ペーテルA「巣に歸つたのさ。」
ハイヂQ「〜でも、なんだつてあんな鳴き方するのかしら。」
ペーテルA「鳴かずにゐられないから鳴くだけだよ。」

ハイヂQ「おぢいさん、山の鳥はどうしてあんなにがあがあ鳴いてのぼつて行くの。」
おぢいさんA「鳥はね、人間を誘ってゐるのだよ。よけいなおしゃべりをしたり、惡口を云いあつたりするのはよしなさい。自由な道を歩きたい人は私たち見たいに高いとこに住みなさい。人間の中よりかもずつと愉快です、と云つてゐるのだ。」

◇太陽は山山のうしろへ沈みかけました。ハイヂは牧場の草から、花から、遠い岩の角角まで急に金色の光につつまれたのを見て、驚いて叫びました。

ハイヂQ「〜みんな燃えているわ。岩がまっ赤よ。雪の原に火がうつつてるわ。樅の樹も燃えて立つてるわ。山ぢう火事よ。」
ペーテルA「いつだつて、かうさ。」
ハイヂQ「ぢや何なの、ペーテル。」
ペーテルA 「なんだか、ひとりでにあんなことになるだけさ。」

ハイヂQ「あの牧場だの、岩山だのが急に火事みたいになるのは。」
おぢいさんA「それはお日さまが山山に「さよなら」をするのだ。」「さうして明日また來てやるといふ約束のために、お日さまのいちばん美しい光線を投げかけてやるのだ。」

子どもの目にも大人の目にも見えない、この世の中で一番確かなもの。
1897年9月、季節はずれな子どもの質問に対する「NYサン新聞の社説」を思い出してしまいました。
名訳をスキャンしたんでアップしておきます。(問題あるようでしたらリンク外しますんで御了承下さい。)
http://www.geocities.jp/shijiemingzuo/santa.html

おぢいさんの鳥の鳴き声に関する受け応えは、少し御都合的とも思われますが、確かに信頼と想像力と詩とロマンスがなければできないであろう回答です。
J・スピリは、理性の眼でものをみる力というものを実に上手くあぶり出してますね。


Re: 「おしえて」を読み解く理性の眼 tshp - 2004/06/11(Fri) 05:09 No.181  


 ハイジ初訳の野上版は名訳だと思います。
 おじいさんの答えは、とてもきれいですね。この世界に対する「肯定」が前提にないとできません。
 だからこの答えでハイジが納得できるのではないでしょうか。

 読んでいる私たちも、おじいさんは、本質的にこの世の中を嫌っているのではないとわかってどこかホッとします。
 先入観といってしまえば身もフタもないでしょうが、最初の認識方法の「覚悟」が解釈と結論を主観的に決めてしまうのです。
 生きていて幸せか不幸か、感じ方が違ってしまいます。

 いわば架空の絶対点から、論理を組み立て自分の感情・行動を規定し始めるわけで、これをどうするかは個人個人にとって大問題です。

 サンタの社説はこのことを明確に示してますね。
 この社説は初めて読ませていただきました。ありがとうございます。サンタなんかいないと言うのは簡単ですが、この世の中を楽しくとらえたいなら、いないといけないです。

 この脳内世界と現実世界をどうむすびつけるか。
 どう矛盾なく一致させ、主観的にも現実的にも機能させるか?
 これを、ハイジの物語の隠れたテーマと深読みすることも可能です。(こじつけすぎで脳内幻想かも・・?)


シュピーリの生涯 投稿者:maekoo 投稿日:2004/05/21(Fri) 23:21 No.173  

 高橋健二著の「アルプスの少女ハイジとともに」やっと読み終わりました。
 (短い本なのにいつまでかかっとんねや・・・!)
 でも、大変シュピリに興味が沸き他の著作も読みたくなりました。
 他の著作、今でも手に入りますかね。
 なかなか暇は無いですが、今度じっくり図書館と古本屋巡りしてみます。
 日本語以外読めない凡人はつらいのぉ(T_T)


感謝感激! maekoo - 2004/05/24(Mon) 20:45 No.174  


 tshpさん、相互リンクありがとうございます!
 直接「ハイジ」とは関連性無いのに、おっしゃっていた様にリンクページに掲載されていて感激しました!
 でも、パンダコパンダとハイジは小生の「今」の原点でもあります。
 これからも、この素晴らしい学童保育の仲間と共に、ハイジやペーター、おんじやクララやお医者様・・・等々沢山の登場人物の良い面に近づいていければと思っています。
 皆さんも、御暇な時、ぜひ覗いてみて下さいね。

 あぁ、はやく古本屋巡りをしたい!
 


Re: シュピーリの生涯 tshp - 2004/05/26(Wed) 07:10 No.175  


 こちらこそいつも貴重なご意見をいただき、とてもありがたく思っております。
 ここは以前から児童文学を扱った資料サイトを作りたいという個人的趣味と、何かしら少しは実際の子供たちのためになるような内容にできないかを考えて作りはじめました。
 maekooさまの活動の動機と、実はあまり距離がないような気もしています。

 私は高校生ぐらいの時から子供の面倒を見る機会がたびたびあって、本当に小さな子供たち、赤ちゃんから小学生ぐらいの子供たちに接して、本を読んであげたり工作(粘土細工など)をしたりして遊ぶのが好きです。
 子供たちの真剣さ、反応の素直な速さ、するどい観察力や創造性にいつも驚かされます。子供を一人の人間として人格を認めて、尊重してつきあったとき本当にうれしそうにします。そしてこちらもうれしくなります。子供の精神的発達や変化についてはとても興味があります。
 本やアニメの中の子供だけではなく、実際の子供との接点を保っておきたいので、こちらこそリンクはありがたいです。
 よろしくお願いいたします。


Re: シュピーリの生涯 tshp - 2004/06/06(Sun) 20:00 No.176  


maekooさまのご希望や、下にかかれているチョナンさまの図書館でのレポートなどを読んで、いろいろ考えてしまいました。

 スピリのハイジ以外の作品は、日本ではほとんど消えかかっています。残る価値がないから忘れられかけているともいえますが、ハイジが好きになった人や、この作者をもっと知りたいとすると、他の作品を読みたいと思うのはあたりまえです。

 また、舞台が19世紀のスイスですから文化・歴史・風俗・習慣などで興味を持たれる方もおられるでしょう。
 かといって、古本を探されても、これがなかなか大変で、ずいぶん手間がかかります。もし見つけられたら、ぜひとも私にも貸して欲しいです(^ ^;;)
 それにほとんどが30~40以上前の児童書で、簡略訳が多くて元の形を損なっている場合も多々ありそうです。せっかく見つけても「なんだこれは」と、がっかりするかもしれません。私も、超大型の図書館が手近になかったら読むのはあきらめていたでしょう。

 ではどうすればいいでしょう? 国会図書館を利用して読むか、少しずつコピーの郵送を頼むというのが正攻法です。(全部のコピーは高くつきますし、著作権上できません)でも普通の読者にはたまらんです。そんな苦労は誰だってマッピラゴメンです。
 他の方法としては、ハイジの続編で実現したように、インターネットで復刊を投票するということもできますが、・・いつになるかわかりませんね。
 個人的な希望で言えば、インターネット上で気軽に読めるというのが一番で、誰かタダで翻訳して公開してくれないか?ということになりそうです。(たとえ、こんなモノズキがいても、それこそいつになるかわかりませんが・・。)

 ハイジが好きで、スピリのファンになってしまった私としては、ことに無謀で、身のほどを省みない話ですが、いろいろ考えて・・短編ならいくつか自分で訳して公開しようか??・・などと思ってしまいました。(自爆)

 やるなら、「ヤギかいのモニ」、「バラのレースリ」、「正月の豆歌手」などかなあ・・・。大風呂敷ひろげたついでにスピリの処女作とか絶筆とか書簡集なんてものいいなあ・・・(ふくらむ妄想+タヌキの皮算用+老後の楽しみ?)
 どちらにせよ、ドイツ語のスピリ研究書や日本未翻訳作品がいくつか手に入っておりまして、読んでご紹介したいのですが、私の今の語学力ではなかなかラチがあきません。再勉強をかねて、清水から飛び降りてやってみるのも楽しいかもしれません・・。
 もちろん「素人が翻訳をナメるんじゃない」とプロの方や専門の方々からご批判いただくのは目に見えております。
 原文も並べて掲載していくつもりですので、どうかご協力(アラさがし)いだだける方がおられましたら大歓迎です。
 とりあえず、「モニ」を開始しました。現在4ページ目です。
 短編ですが、数ヶ月かかるでしょう。いつかはお見せできると思います。なかなか興味深い作品ですよ!


Re: シュピーリの生涯 maekoo - 2004/06/06(Sun) 22:08 No.177   HomePage


 実現したら凄い事ですが、根を詰めると楽しみで無くなってしまうのが世の常の様ですよ。
 じっくり、ゆっくり行きましょう!
 ハイジ30周年とかで、どこかの出版社動きませんかね?
 後、とりあえずいつもの本屋さんにマーガレット文庫のドリーとコルネリの2冊と第三書房のレースリーをダメモトで注文してみました。(無理だろうなぁ)


Re: シュピーリの生涯 チョナン - 2004/06/08(Tue) 00:39 No.179  


maekooさま、tshp管理人様
ネット公開というのは、自分の脳みその中身をさらしているようで、面映ゆいというか気恥ずかしいかもしれないのですが…やはり躊躇してはいけないですね!
スピリ作品の翻訳、是非ともお願いします!
仮に直訳だとしても、資料性&情報源として物凄い価値があります!完全主義は人類の敵、危険思想だー。
連休明けに、ドリーとコルネリの他館取り寄せを地元図書館でお願いしているのですが未だに何も音沙汰ありません。
ちょっと明日あたり突きにいってみようと思います。
大学図書館に、高橋健二著はあったような気もしたのですが、野上彌生子譯の原作についついのめり込んでしまいメモ取りながら長時間要してしまったので、全く手にとって見ていません。
とりあえず、地元図書館に行ってみて相談してみようとおもいます。
ホントにもっと簡単にスピリ著作&関連本を読めれば良いんですが、行政が電子図書化推進してくれればいいのに!
何処に訴えればいいのだろうか?国会?文部省?


Re: シュピーリの生涯 tshp - 2004/06/11(Fri) 04:47 No.180  


maekooさま、チョナンさま
 はげましいただき感謝です。
 スピリ作品の翻訳ですが、はじめてみると、いまのところ思ったより順調で、なんとかなるかもしれないという感触です。
 仕事にいく前に早起きして作業しますので一日に半ページすすむのがやっとですが、けっこう面白くて少しハマリつつあります。とにかく楽しくやりたいと思います。(できるまではホラ話!)
 いましばらく暖かく見守っていただければとてもありがたいです。


長いセリフ 投稿者:Rozanov 投稿日:2004/05/07(Fri) 09:12 No.167  

以前、ハイジのペーターのおばあさんのための朗読の話がありました。

放映ハイジの名場面はいくつもありますが、長セリフ(朗読)の場面に演出が光っていると思います。その中の白眉(と私が勝手に思うの)は、(1)フランクフルトでホームシックで泣いているハイジを慰めようと赤ずきんちゃんの話をするクララの場面;(2)アルムの山に帰った後、ハイジがペーターのおばあさんのために祈祷書(賛美歌)を朗読してあげ、同時におじいさんが、冬になる前にペーターの家を修理してあげる場面、です。

(1)では、物をあげてもハイジの心はいやせないという状況で、クララが彼女ができる唯一の慰めとして赤ずきんちゃんの話を語って聞かせるところです。それでもハイジは泣きやまないので、クララも泣きそうになりますが、こらえて話を続けて最後はハイジがそのもの語りに聞き入って泣きやむという場面です。長いクララ(吉田理保子)のセリフが続き、その間の感情の変化も表現されていて、感動的です。

(2)では、ハイジの朗読(とその内容)が「BGM」となって、暮れゆく(美しく変化していく)アルムの光景と、他人に親切にするおじいさんの尊い労働の姿が描かれます。何か、この場面で、おじいさんの心や、それまでの孤立した立場が改善されていくということが描かれているように感じられました。

「ハイジ」の長セリフといえば、ハイジを押しつけるためにおじいさんを責めるデーテおばさんの場面や、おじいさんが空高く飛ぶ鷹の姿を借りて自分の意見を述べる場面なども、登場人物の感情の発露として楽しめる(?)ものが多いです。


Re: 長いセリフ チョナン - 2004/05/09(Sun) 01:55 No.168  


Rozanov 様 はじめまして
七匹の子山羊を語りきかせるシーン、ハイジを思いやり懸命になっている姿からはクララが大切な心の拠り所を必要としている優しさに溢れている感じが伝わってきます。
クララは豊かで恵まれている訳ではなく心にも体にも不自由がありますが、人一倍優れたやさしさがあるのです。過度に保護されているクララの頼りなさは、ハイジに何かを求めたり欲したり羨んだりする部分ではなく、その優しい心の拠り所に欠けている処にあると思うのです。おんじにも同様な意味で頼りなさがあるとも思います。
>おじいさんが空高く飛ぶ鷹の姿を借りて自分の意見を述べる場面なども、登場人物の感情の発露として楽しめる(?)ものが多いです。
朗読や例え話には、登場人物の様々な思いが交錯し台詞で表現する以上の感情表現が見え隠れするので実に感動してしまいますね。


Re: 長いセリフ Rozanov - 2004/05/10(Mon) 09:28 No.169  


チョナン様、

クララがハイジを慰めるためにするお話は、7匹の子ヤギでしたね。
オオカミの腹がおかあさんヤギに切られて、食べられた子ヤギたちがぴょんぴょん跳びだしてくるという。クララがハイジを慰める場面は、とても悲しい場面ですが、そこで使われるのは、童話の朗読という、コントラプンクトな演出が冴えます。
今のTVアニメでは、場面のコマ割りが細かくて短く、それに慣れてしまっていると、ハイジのようなアニメでは一場面が異様に長く、黒澤明のような「長回し、長セリフ」のような気がします(もちろん気のせいなのですが;笑)。


Re: 長いセリフ tshp - 2004/05/12(Wed) 20:46 No.171  


Rozanov様 チョナン様 
いらっしゃいませ。ご意見、とても参考になります。m(_ _)m
高畑監督の演出はすばらしいと思います。

(コントラプンクトがわからなくて辞書をひいてみました。ドイツ語で「対位法」とありました。なるほどです。)


関連書籍紹介 投稿者:Rozanov 投稿日:2004/05/07(Fri) 08:30 No.166  

皆様、すでにご存じかも知れませんが、以下のような書籍が刊行されています。

「クララは歩かなくてはいけないの?少女小説にみる死と障害と治癒」
ロイス=キース、明石書店、ISBN 4-7503-1716-0、2600円+税

帯には「今も読み継がれる名作に潜む、障害観、死生観とは?『克服する』ものとしての障害と、ある日おとずれる奇跡的な治癒、ヒロイン達の試練の下に隠された『理想の女性像』」と、あります。
この本では、自ら障害者である(それは現在では、奇跡によっては治癒しない)著者が、「名作」と現代でも無批判に呼ばれて、子供に読ますべき書籍として考えられている児童小説に描かれている、登場人物に対する障害や死という物に関して、その社会的な意味を批評しています。
果たしてこれらの小説は、現代でも子供達に通用する(読まして指針となる、あるいは、正しい理解をもたらす)ものなのでしょうか?
著者の意見には、全面的に賛同するものではありませんが、おもしろい視点で一気に読めます。
世界名作アニメにも取り上げられる小説がいくつも取り上げられて、批評されているので、名作アニメ好きの方々には、面白いかも。もちろん、この本で批評されている「ハイジ」は原作スピリのものです(笑)。
取り上げられている作品は、「ハイジ」、「若草物語」、「ジェイン・エア」、「リバーハウスの虹」、「すてきなケティ」、「少女ポリアンナ(パレアナ)」、「秘密の花園」などの名作ぞろいです。


Re: 関連書籍紹介 tshp - 2004/05/12(Wed) 20:42 No.170  


メッセージありがとうございます。
「クララは歩かなくてはいけないの」はいろいろと興味深い本で、自分の考えを現在まとめております。
Rozanovさまのおっしゃるように、おもしろく読めると思います。

雑誌「女性自身」にハイジ特集 投稿者:tshp 投稿日:2004/04/30(Fri) 07:52 No.161  

お気づきになられた方もおられると思いますが、4/28発売の雑誌「女性自身」にハイジ特集が5ページにわたって掲載されています。
取材の協力者として「Heidi Page」を運営されているイラストレーターの龍野さんが参加されておられます。v(^_^)

それによるとハイジ放送時の最高視聴率は49話の「ちいさな誓い」の26.9%だったらしいです。(クララのおばあさんが冬の家でパーティを開いた回です)
もしよかったら皆様どうぞご覧下さい。イベントやグッズの紹介記事もありました。


Re: 雑誌「女性自身」にハイジ特集 たつの - 2004/04/30(Fri) 13:00 No.162  


tsさん、こんにちは。(^^)/

こちらでは、ずいぶんと久しぶりとなってしまいました。(^^;)
今回の「女性自身」の取材、協力していただき大変感謝しております。
ありがとうございました。

tsさんの取材に対する回答を見せていただいたときは、私の回答がいかに、いいかげんを思い知り恥ずかしくなりました。(_ _;)
tsさんの協力なしに今回の記事の完成は無かったと思っております。
またいつの日か、救援要請をするかもしれませんが、よろしくお願いいたします(←他力本願な奴)(^^;)


Re: 雑誌「女性自身」にハイジ特集 maekoo - 2004/05/03(Mon) 18:24 No.163  


爆笑必至の「スレ立ちまくり似ちゃんねる」のページ以外見るところ無しですが、ハイジの特集はあったかくて素適なページになっていました。
又、あらすじはよくぞ短く旨くまとめられたと感心してしまいました。
ハイジフリークにとっては復習?の様な特集で参考になりました。
これで又、ハイジファン拡大ですな。(^_-)
御二人とも御苦労様でした。


Re: 雑誌「女性自身」にハイジ特集 tshp - 2004/05/05(Wed) 20:05 No.164  


たつのさま、maekooさま

メッセージありがとうございます。
いろいろなことがあって楽しいです。(^ ^;)ゞ


無題 投稿者: 投稿日:2004/03/26(Fri) 23:27 No.148  

ロッテンマイヤーさんがハイジを呼ぶときの、呼び方を教えてください


Re: 無題 tshp - 2004/03/28(Sun) 04:01 No.150  


メッセージありがとうございます。
いろいろ調べてます。
でも、発表できるまで時間かかりそうです。(^ ^;)
面白いですから、みんなで調べて見ませんか?


Re: 無題 チョナン - 2004/03/28(Sun) 23:58 No.152  


まぁ〜なんということでしょォアーーデルハイットォ!!
とアニメでは呼んでいますが、
スピリ訳者の各々でいろいろパターンがあるはずです。
矢川訳しか読んでいないモグリマニアの私としては、多くを語らず皆さんの回答を期待し楽しみに待つことと致します。


Re: 無題 a(A)delheid - 2004/03/29(Mon) 00:41 No.153  


もしかして、私をお呼びでしょうか? ♪(*^ー^)v


Re: 無題 tshp - 2004/03/30(Tue) 04:52 No.155  


チョナンさま、adelheidさま いらっしゃいませ!

宿題どんどんふえてます〜! 面白いです。


Re: もしかして、私をお呼びでしょうか? ♪(*^ー^)v 書き逃げおじさん - 2004/04/24(Sat) 14:38 No.159  


↑↑
呼んで、もし自分より年上の「おばはん」が出てきたらどうするんですか (;´Д`)。


Re: Re: もしかして、私をお呼びでしょうか? ♪(*^ー^)v a(A)delheid - 2004/04/24(Sat) 22:27 No.160  


「おばはん」てなぁ… 某おじさんとは同じ歳でしたね。以前は平気でネット上に歳を公開していたのですが、いよいよシャレにならん歳になってきた…(笑) ので、暴露は堪忍して…(笑)。見かけは、10歳は、さば読む自信あるねんけどなぁ。掲示板では見えへんてか? (笑)


Re: 無題 チョナン - 2004/05/14(Fri) 00:17 No.172  


アデライドさまおく、玩駄夢をぢさん
招集?に応じて頂けましたので感謝の意を込め、遅ればせながら以下レポート致します。
tshp管理人様が以前に言及されていた、野上彌生子譯「アルプスの山の娘」より

「なんていふ名前です。」
フロライン・ロッテンマイアは、數分間ぢっと觀察したあとでたづねました。
「ハイヂです。」
ハイヂはきつぱりしたベルのやうな聲で答へました。
「なんですって、それは子供の名前ぢゃない。まだ何んとかほかの名前があるでせう。ほら、あんたが?會で洗禮をうけた時にもらつた名前が。」
「そんなものないわ」
「なんて返事だらう。」
「デーテ、この兒は無邪氣なの、それとも威張ってるの。」
「どういたしましてこの兒はひとさまに馴れてないのでございます。馬鹿でも威張ってるのでもないのですが、かういふ紳士がたのお邸へまゐつたのは今日がはじめてなものですから口の利き方を知らないのでございます。あなた様がこれからお仕込み下されば、きつと覺えるに相違いません。この兒の洗禮名は亡くなりましたわたしの姉で、これの母親になりますものの名前をとつて、アデライドと申します。」
「アデライドだと呼びよくてよござんすね」

連休最終日久しぶりに大阪に立ち寄り、大学の図書館にて私の現役学生時代には無かった端末パソコンの蔵書検索システムなるものでスピリ作品を探したのですが、野上弥生子全集くらいしか所蔵が見つかりませんでした。しかし都合のよいことに府立国際児童文学館(万博公園)が程近いため期待しながら足を運び図書検索したところ、コルネリの幸福やドーラの五つ星といった主だったものはありますが、グリトルの子供達 (天使の歌/僕らの仲間)は見当たりませんでした。図書館に明治・大正・昭和翻訳文学目録というのがあるようですが、管理人様の原著作翻訳図書の情報源の方が遙かに充実しており素晴らしすぎます!!閲覧できる図書から気長に探してみようと思います。
ちなみに、楓物語について児童文学館職員に問い合わせたところ、やはり国会図書館と西南学院大所蔵との情報回答でした、私のような一般人にとっては国会図書館のマイクロ資料だけが唯一の扉ですね。
『教會(けいくわい)の聖名〜 之(こ)れの阿母(おふくろ)がアデライド…矢(や)つ張(ぱ)り之(こ)れにも左様(さう)付けて御座(ござ)います…』と伊達が説明しているところをみると、ふるゐさんはアデライドと呼んでいたのかと思いきや、
なぜ、柴田がその後 ≪豆ちゃん≫と左様(さう)呼んでいたのか???
その辺りの話の展開を確認したいものです。

中世・近世の子ども達の「生」 投稿者:maekoo 投稿日:2004/03/22(Mon) 21:59 No.146  

更新情報見ました。
ついに楓物語も登場し、「クララとノラとベルンハルト」も面白く読ませていただきました。
呼んでいて感じた事を述べます。
以前ある研修で「現代の親は子どもに完全な状態を求める。体の状態も学習の到達も・・・。過去子どもは病気や事故で死と隣り合わせで常時どこかで子どもが死んでいた。
その分、子ども達は逞しく「生」を全うし大切に生きていた。
親自身も同じ様に死と隣り合わせであり我が子に自分自身で生き身を守る様「生きる力」を与えて来た。
しかし現代は完璧に近づけなければ社会に送れない親たちが溢れ、子ども達を不完全でも社会に放ち学ばせる勇気を持ち合わせていない。
子ども達の方も情報社会で頭の中は肥大になってもいつまでもモラトリアムのままで人や社会と理解し会える状態で対峙する勇気を持ち合わせていない。」と言う様な事を学びました。
つまり、シュピリの時代は同じ様に今ではすぐ完治する病気で命を落とす事も多く、死と隣り合わせであり、その時代の読者にとっては自分たちや身の回りと共感する部分が多かったのかもしれません。
シュピリ自身の身近な死やの信仰心が作品に反映しているのだと思います。
又ハイジの様に生活力のある子ども達がよく出て来るのもその時代らしさかなとも思います。
高畑版はその部分で子どもの持つ成長過程の発達的部分と不完全な部分を巧く描いている気がします。
現代人は上記の様な状態で日々生活に追われ、この作品に失った何かを見出し原点に戻ったり発見して癒しにしているのかもしれませんね。
(少し長くなりました)


Re: 中世・近世の子ども達の「生」 tshp - 2004/03/28(Sun) 03:59 No.149  


 お返事遅れて申し訳ありません。(長くなりましてもいっこうにかわいませんよ)
 考えさせられるメッセージでした。わたしもそのような意見を目にしたことがあります。

 人間が人間に完全な状態を求めるというのは非現実的です。
 人間なる存在がこの世に生まれてから完全な人間なんていなかったと思うべきですし、いたと思ってもそれは幻想に近いでしょう。ですから求める方が始めからムリです。
 また、いつまでもモラトリアムでいることができるかどうかも考えるまでもない問題です。
 完全になりたいのもモラトリアムでいたいのも人間の欲求の必然ではありましょうが、自分の欲求の素直な実現なんてありえませんし、あったらそれこそ大変だと思うべきです。
 始めから終わりの見えている問題になぜ悩むのか?
 (あまのじゃくな)わたしはあたりまえのことをあたりまえに考えることのできない人の多さに不思議に思っています。
 maekoo様のご指摘のとおり、多くの人が、とんでもないものを失っているかもしれません。


今の子ども達の「生」 maekoo - 2004/03/28(Sun) 21:07 No.151  


昨日は仕事である学童保育のお楽しみ会と6年間通った学童っ子の修了式がありました。
今日は地域の中学卒業生(43人参加)の親善ボーリング大会を実行委員長的立場で仕切って来ました。
ここで感じたのは「生」とは「クララとノラとベルンハルト」で書かれている「精神的遺産」を周りの人たちに渡す事だと言う事です。
答辞で自分の6年間を振り返り、仲間との想い出や自分の成長を振り返る六年生・・・それを共感と涙で贈る言葉を朗読する在所生達・・・感謝の言葉を述べる修了者の親御さん・・・それに共感し涙する他の保護者たち・・・。
学童保育での「育ち合い」と「いたわり」の「精神的遺産」を共感とともに受け継いだ瞬間でした。
又、普段悪さをしている中学生達が男女で明るくボーリングをする姿には優しい笑顔が溢れていました。
我々青少年指導員のボランティアスタッフもやって良かったと思った瞬間でした。
「ハイジ」と言う作品はその「生」の賛歌がある様に思います。
又、このサイトでシュピリの作家性と作品制作の背景を垣間見れた事はこう言った福祉関連の仕事やボランティアをする上で大きな糧になった様な気がします。

参加したある別の様々な講座ではこんな話がありました。
「アホを見たかったら親を見ろ」「家庭は子どもの発射台」「子どもは15でお別れパーティー(元服)を」「子が生まれる、そして親が生まれる 二人は同い年」等々
便利すぎるからこそあえて階段を登ったり歩いて目的地に行ったりする事が大きな発見や目標に近づく大きなヒントになったりしますよね。
それを子ども達と一緒に発見出来ればステキです。
自分たちの子育てももっと力を抜いて不器用にでも子ども達に成長させてもらいながら一緒に育ち合って行けばいいですよね。

ハイジはそれを体現し周りを巻き込み「生」を再確認させてくれているのかもしれません。
高畑版「ハイジ」が受けるのはそのシュピリが描いた様々な「生」への慈しみと喜びを明るく昇華させているからだと思います。
「いじめ」に対してハイジがどう対処したか?
「哀しみ」からハイジはどう立ち直ったか?
「よろこび」をいかに周りの人(動物も)と共感したか?
すべてその「生」=精神的遺産から広がっているのではないでしょうか?
この2日間で又子ども達の生きる力からいっぱい学ばせてもらいました。(感謝!)


Re: 中世・近世の子ども達の「生」 チョナン - 2004/03/29(Mon) 00:48 No.154  


>高畑版はその部分で子どもの持つ成長過程の発達的部分と不完全な部分を巧く描いている気がします。
maekoo様の意見で言う「不完全な部分」というところに慈しみと喜びを強く感じます。
私は、数年前迄アニメは殆ど観ない人間だったのですが、ハイジという作品にだけは思い入れがあり二〜三年に一度はビデオを借り全話見直すということを繰り返してきました。
ところが昨年赤毛のアンを見直してみて、驚いたのですが高畑監督は実に主人公の成長過程の発達的部分と不完全であるところに、意図しない慈しみを注ぎに注いでいて、
オンジやマシュウにとっての喜びというのが何なのか、生きている精神的遺産とは何なのか、手応えを覚えました。
>不器用にでも子ども達に成長させてもらいながら一緒に育ち合って行けば良い。
ハイジによって与えられたこの命題を、高畑監督は赤毛のアンで解いてみせてくれている気がします。

モラトリアムとかパラサイトシングルといった類は、囓じるスネがあるから生じてしまうんですよね。
ハイジを観て子供が自立する切っ掛けになるのかはわかりませんが、不器用である子に対する慈しみ幼少期を反芻し結果として得られる喜びであって、成長とともに何時までも引きずらずに昇華させ、人生の階段を歩んでいく姿勢を見習いたいモノです。


青年達の「生」 maekoo - 2004/04/04(Sun) 12:10 No.157  


ここの所バタバタしていて書き込みが出来ませんでした。
なるほど言われてみれば赤毛のアンも他者との関係性での育ち合いを巧く描いていますよね。
同じく高畑監督の「セロ弾きのゴーシュ」なんかも絶品ですよね。
青年期の葛藤と自律(いわゆるアイディンティティーの獲得)を絶妙に描いています。
あの動物たちとの関わりの中での成長は我々現代人が失いがちな「あるもの」を沢山描いています。
最後に年を召したバンドのお爺さんが主人公の成長を見て、若いから出来た。普通なら死んでしまう。と言う様な感想を述べられますよね。
我々はあの柔軟な若さをいつまでも持ち続けたいものですよね。
もちろんハイジの生き方もです。(^_-)


Re: 中世・近世の子ども達の「生」 tshp - 2004/04/06(Tue) 06:09 No.158  


返信遅れて申し訳なゐです。(・・楓のなごりが!)

チョナンさまへ
豊かな社会・かじられるスネがあるというのも一種の試練ですね。逆境が人をたくましくし、順境が人を腐食させやすいのは古来かわっていません。ハイジはより苦しい時代の記録でもありますのでそこから何かを学べると思えます。
それから私も2000年以前にはアニメは「卒業」したつもりの人間でした。ハイジをたまたま本放送以来の再見をして「こんなにいいお話だったか!」と感動してしまい今にいたっております。
赤毛のアンもいいですよね。高畑監督は原作を自分の方法論でとらえなおして原作を活かしつつ別の作品(存在)としても見られる作品にしています。これはすごいです。その創作の方法論、創作の発送・動機を深く知りたいです。

maekoo様へ
年度替りはいろいろ忙しいですよね。
おっしゃるとおり、ゴーシュは大変よかったと思います。宮沢賢治作品の映像化では間違いなく最高クラスです。私もはまってしまいました。
それにしても高畑監督の作品はなんとなく地味です。知り合いの子供たちに見せても、反応がいまひとつなのが残念です。ひょっとして心の奥に残ってくれているのかもしれませんが、この問題が一番難しいかもしれません。
 「クララとノラ・・」で、うっかり「精神的遺産」という言葉を使ってしまいましたが、これはたぶん昔読んだ内村鑑三の「後世への最大遺物」から私が(劣化)コピーしたものでしょう。内村鑑三は札幌のクラーク先生(少年よ大志をいだけ)の間接的な教え子で、明治−昭和初期の大思想家です。その著作は当時一大ブームをまきおこして現代にも大きな影響を残してます。(内村鑑三が育てたり影響を受けた人材は多く、夏目漱石と並んで近代の二大人脈と呼ばれるようです)その中の一冊が上記の本で、こうあります「我々は何をこの世に遺して逝こうか。金か。事業か。思想か。・・・・・・何人にも遺し得る最大遺物−−それは高尚なる生涯である。」
(こんなこといわれると、自分の生き方としては「すみません」としかいえなくなります。ふと思い出してしまいました。それにしてもハイジのサイトなのに、別の話題にふってしまう困った守番です)


ばらのレースリ 投稿者:裕子 投稿日:2004/03/19(Fri) 16:40 No.145  

はじめまして、
小学校の頃、確か学研の「学習」読み物特集号でしたかで「ばらのレースリ」の
短い物語を読み、作者の名前も忘れてしまいましたまま、ずっと胸にひっかかって
おりました。今となりましては内容もうろ覚えですが、ばらが咲くような季節では
ない時期に、家族か知人を助けるためにばらを探す‥というようなストーリー
だったように思います。

もう30年以上前のことになります。
積年のつかえが取れたように嬉しく感じております。有難うございました。


Re: ばらのレースリ tshp - 2004/03/22(Mon) 23:27 No.147  


 メッセージありがとうございます。
「ばらのレースリ」は、裕子さまのいうとおり、みよりのない女性を助けるために、少女が村中をかけまわって香水を作る為のバラの花を集めるお話です。
 小さな作品で読後感がよかったです。雑誌のふろくになっていたということは、今回、教えていただいて、初めて知りました。なんとか確認してみたいです。
 いつになりますかわかりませんが、もし何かわかりましたらこの掲示板に書いていきたいと思います。
 これからもよろしくお願いいたします。