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アルムの山小屋について 投稿者:ねこばすちゃン 投稿日:2003/03/12(Wed) 03:11 No.94
下で冬の家について書いたものの続きです。

私的評論「ハイジの冬の家」の中で tshp さんが仰っているように、ミュンガー氏の挿絵は、事実に即したものである確率が高いという点で、実に興味深いものです。気味が悪い程です。アルムの山小屋の挿絵は今回初めて見させて頂いたのですが、これもいろいろな意味で実に面白いです。

高畑ハイジの LD Box に附随する資料の中に、ロケハンが撮影してきた写真が掲載されていて、その中に当時のアルムの山小屋の写真が何枚かあるようです。私は所有していないのですが、以前《ハイジページ》の龍野氏に掲示板上で見せて頂いたことがあります。全般的には現在の山小屋と同じなのですが、見るからに草臥れています。小屋の後側などは土砂に埋もれかかっています。相当古い建物だということが分かります。屋根瓦は現在のものと異なっており、当然ながら何度か修復されてきているのだな、ということを思わせます。また、ご存知のように、龍野氏は自ら撮影してきた山小屋の写真を氏のページに掲載しておられるのですが、その中には、他で見ることが中々できない小屋の内部や屋根裏部屋の写真もあります。

http://www.asahi-net.or.jp/~zz4h-ttn/HeidiPage/Switzerland/koya.html
(No.11 と No.12 に注目)

アニメに登場する山小屋が、現存するこの山小屋をモデルとしているのは明らかですが、実際には細かい所でいろいろ変更されています。それについて以前まとめたことがありますので、それを少し整理して、この場をお借りして再度発表したいと思います。全部で 11 項目あります。しばらくお付き合いください。

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1. 屋根裏部屋の窓が、原作やアニメでは丸窓だが、実際の山小屋では四角(ガラス入り)。そして、今回分かったことですが、ミュンガー氏の挿絵では窓自体ない!

原作でははっきりと「丸窓」の描写があるので、それに合わせて挿絵に丸い窓を描き加えるのは簡単なことだったはずです。それを敢えてしなかったのは、逆にミュンガー氏の挿絵が事実に忠実だということを示唆しているような気がします。現在ある四角い窓は、後に加えられた可能性がありますね。

それどころか、挿絵を見る限り、屋根裏部屋自体作り直された可能性があります。現在の山小屋では、狭いながらも屋根裏部屋があるようです。また、アニメでももちろんそのように設定されています。ところが、元々は単なるロフトのような造りだったのかも知れません。山小屋の外からの描写を見ても、挿絵では屋根の直下までが白壁になっています。が、現在の山小屋もアニメの山小屋も、屋根裏部屋部分の壁は丸太です。更に面白いことに、ロケハンが取材した当時は、小屋の裏側の屋根裏部屋部分の壁も丸太なのです。この部分は現在は平板です。これらの事実は何度も手が加えられていることを物語っています。古い建物なので、それは仕方がないことでしょう。

tshp さんも御指摘されていますが、実際に使用する小屋としては挿絵に描かれている小屋の方が機能性が高いような気がします。そして、実物も元々はそうだったのかも知れません。スピリは都会育ちの人だったので、この辺りの事情は多少疎いところがあったのかもしれませんね。いずれにせよ、後々現在のような屋根裏部屋に変更されたと考えるのが妥当のような気がします。それが、スピリの小説に合わせてなのかどうかは定かではありませんが。

ロフトのような屋根裏部屋の挿絵を見て思い出したのは、1979 年に制作されたスイス・ドイツのテレビ映画『ハイジ』です。これは全 26 話からなるシリーズもので、原作にかなり忠実に作られています。2、3 年程前、テレビで放送されているのを見る機会があって、ビデオにも録画致しました。このドラマは、200 年程前に建てられた山小屋を実際に使って撮影されているのですが、この山小屋は現在はサンモリッツ近郊の「もうひとつのハイジ村」に移されて保存されているようです。(スイス政府観光局発行の小冊子『ハイジの国へようこそ』より)

さて、話を戻しますと、この山小屋の屋根裏部屋がまさにあのミュンガー氏の挿絵にそっくりだったのです。単にこの方が撮影がしやすかったということなのかも知れませんが、このタイプの屋根裏部屋が割と一般的だったということの現れではないかとも思えます。ただ、このドラマの中では、梯子を上って屋根裏に上がったクララのおばあさまに妙なセリフを言わせています。「あら、本に出てくるのとそっくりだわね。」 本って、まさか『ハイジ』のこと?

下のページにこのテレビ映画の説明があります。残念ながら、屋根裏が写っている写真はありません。ハイジは栗色の縮れ毛の子が演じています。

http://www.fernsehserien.net/frameset.php?sendung=6423&seite=2

尚、上述のサイトはドイツにおけるテレビ番組のデータベースになっているようで、高畑ハイジのデータも当然載っています。下のページには、全 52 話のエピソードガイドや、ドイツにおける高畑ハイジの放送履歴なども載っていて、中々面白いです。

http://www.fernsehserien.net/frameset.php?sendung=3096&seite=2

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2. 原作では小屋の後ろに 3 本の樅の木があることになっていて、アニメでもそうだし、なんと挿絵でもそうなっているが、現在の山小屋の後ろには樅の木は生えていない。

私はこれはスピリの創作なのだろうと思っていました。ですので、今回山小屋の挿絵を見て仰天致しました。丸窓を描かなかったミュンガー氏のことです。わざわざ原作に合わせて樅の木を描いたとは考えにくいです。恐らく実際に樅の木があったのでしょう。家の裏側に木があるのは、何も不思議なことではありません。むしろその方が自然ですよね。どうして切ってしまったのでしょうね。放牧のためでしょうか。尚、前述の龍野氏の話では、裏手に切り株のようなものは見られなかったということです。

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3. 挿絵や実際の山小屋の正面には入口のドアがあるだけで窓はないが、アニメではドアの向かって右側に窓が設けられている。

実際の山小屋の中はかなり狭いようです。後でも書きますが、部屋の真ん中に階段があるため、余計狭く感じるようです。アニメでは山小屋の中をかなり広めに設定しているようですね。尚、実際の山小屋でも、山羊小屋のある方向には窓があります。挿絵でもそうなっていますね。

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4. アニメと実際の山小屋では、煙突の位置が左右逆。この辺りは挿絵ではちょっと判別できませんでした。(でも、5 参照。)

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5. アニメでは右手奥にかまどがあるが、実物では左手奥にキッチン。

キッチンは後で加えられたものでしょう。煙突が左側にあるので、かまども左側にあったものと思われます。興味深いことに、挿絵でもかまどは左手ですね。(ということは、煙突も左側だな。)

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6. アニメでは屋根裏部屋に上がる梯子は入って左側にあるが、実物では部屋のほぼ中央に階段がある。挿絵では、部屋の奥に簡単な梯子が用意されているだけ。

1 で述べたように屋根裏部屋を作り直した際に、階段も設けたのでしょう。そのために、かなり狭くなってしまっているようです。

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7. アニメでは山小屋の裏側に窓はないが、実物では窓がある。

現在の山小屋では、ちょうど裏窓のある辺りがキッチンになっているようです。それから、屋根裏部屋にも裏窓があります。挿絵では部屋の奥に扉のようなものが見えますが、これは何でしょうね。戸棚でしょうか?

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8. アニメでは作業部屋は山小屋の奥まで延びているが、実物では半分ちょっと位までしか奥行きがない。

山羊小屋の入口が山小屋の前面より引っ込んでいるため、後側から見た山小屋と前面から見た山小屋とが同じように見えます。ロケハン取材当時の写真では、作業部屋と山羊小屋は、あたかも後から付けたような感じを受けます。屋根も山小屋本体とは別になっています。でも、ミュンガー氏の挿絵にも山羊小屋はありますね。アニメで作業部屋を広くしたのは、やはり奥行きを持たせたかったからでしょうか。

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9. アニメでは山小屋の前に柵があるが、現在の山小屋では、柵は全体をぐるっと囲んでいる。

面白いことに、1973 年当時の写真を見ると、山小屋の柵はアニメと同じように前面にあるだけです。柵の両端は、それぞれ作業部屋と山羊小屋の端に繋がっています。そして、これもアニメと同じように、向かって右側に柵の切れ目があり、そこから出入りできるようになっています。ある時点で、昔の柵を取り壊して、現在のように全体を囲むものに変えたようです。柵の出入りする箇所に扉を設けているところを見ると、これは小屋の周囲で牛を放牧するためではないかと思われます。でも、この柵もミュンガー氏が挿絵を描いた頃には無かったようですね。

下のページの写真は、それほど前に撮られたものではなさそうですが、柵は 1973 年当時と同じものです。

http://momo.coco.co.jp/heidee/alm.htm

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10. アニメでは水飲み場は小屋の右裏手にあるが、実際の山小屋では、少し下ったところにあるらしい。

下の写真は、上の 9 で紹介したページの次のページなのですが、山小屋の近くの水飲み場を写しています。水受けの感じなども、アニメのものを彷彿とさせます。

http://momo.coco.co.jp/heidee/alm_2.htm

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11. アニメでは屋根は赤色。

これは単にきれいに見せるためだけでしょう。アルムの山小屋だけ屋根が赤いというのは、ある意味面白いことなのですが。

以上です。


パイロットフィルム 投稿者:maekoo 投稿日:2003/03/10(Mon) 00:50 No.87
私的評論更新しましたね。
とてもワクワクしながら読ませていただきました。
ピッチーがメンデル?出番も多そうで何か面白そうでもあります。
それから驚いたのがカルピス社の創業者が元僧侶と言う事実!
そのまんま制作していたら宗教色の強い作品になったかもしれませんね。
でも高畑演出と宮崎設計・構成であの様な作品になったわけですね。
二人とも東映時代は労働組合運動活発だった様で、そんなところで唯物史観が反映されて、人と人とのかかわりでの育ちあいを描き、宗教色が薄れたのかもしれません。
描き方が前向きなのもそう言った体験からかもしれないですね。
しかし、大好きな森やすじさんがパイロットフィルムに関わっていたと言うのはとても感動的な事実で大変興味深い内容でした。
本当にステキで素晴らしいサイトです。


Re: パイロットフィルム tshp - 2003/03/11(Tue) 02:52 No.88
maekooさんこんばんわ。いやーキーボードを打ってて楽しかったですよ。
森やすじさんのハイジもペーターもコロコロしたデザインで、おじいさんも偏屈さが感じられません。
ぜひ本当のパイロットフィルムを見てみたいとは思いますが、やはり本編の「TVハイジ」がいいです。
でもmaekooさんが森やすじさんを大好きと言っていただいてうれしいです。あの人の絵は、心なごみますものね!

Re: パイロットフィルム tommy - 2003/03/11(Tue) 23:08 No.90
makoo さん、こんばんは
私もパイロットフィルムが森やすじさんがかかわっていたとは知りませんでした。 自分の勉強不足を痛感すると共にこのサイトのすばらしさを痛感しています。
森やすじさんといえば、ご存知だと思いますが、「ハイジ」本編のオープニングにもかかわっていますね。
冒頭の、「ハイジ」がスキップするシーンを森さんをモデルにしてそれを8ミリフィルムで撮り、それを作画の参考にしたと聞いています。
当時は、それと知らず見ていて、”素晴らしい動きだ!”と驚いたものです。
やっぱり、素晴らしいアニメーションには、素晴らしいスタッフがいるものだと思います。

Re: パイロットフィルム ねこばすちゃン - 2003/03/12(Wed) 02:49 No.92
パイロットフィルムの台本、大変興味深く読ませて頂きました。
メンデル(ピッチー)がパイロットの段階で既に大活躍(?)しているのも驚きですが、私はデーテの扱いの違いにビックリしました。いやぁ、変更してくれて良かったです(笑)。

この同人誌、以前 Yahoo! オークションに出ていました。パイロットフィルム自体もオークションに出品されていましたね。残念ながら、私には手が出ませんでしたが。この本の中で、アルムの山小屋や冬の家については何か触れていますでしょうか?


はじめまして 投稿者:るぅ子 投稿日:2003/03/07(Fri) 22:19 No.79
お邪魔いたします。
実写版のコ−ナ−拝見いたしました。
そしてわたくしは感動的なものを目に致しました。
tshpさんありがとうございます!!
本放送の後NHKでゼ−ゼマンさんとロッテンマイヤ−さんのラブロマンスのある映画を見た記憶があってず〜っと不思議に思っていたんです。
それがこちらで紹介されている5番目のじゃないのかな。
アニメの印象が強くて「そんなのあるはずないよなあ。」と思い続けていただけにとても嬉しいしハッピ−な気分になりました。
私の人生最大の謎のひとつが今日解決しました!!

いらっしゃいませ tshp - 2003/03/08(Sat) 03:29 No.81
 1968年の映画についてはわかないことが多いので、NHKで放映されたことがあるというのは貴重な情報です。ありがとうございます。(未確認情報ご提供としてサイトに掲載させてください)
 この映画のロッテンマイヤーさんきれいでした。また何かわかりましたら、教えていただけると嬉しいです。(^ ^)

Re: はじめまして るぅ子 - 2003/03/08(Sat) 08:11 No.82
そうなんです。若くて美人の女史でハイジそっちのけのスト−リ−だったように記憶しています。
大人向けっていうか・・・。
放映は本放送終了後まもなくだったと思うんですが、なにしろ小学生だったもので確信がなくてごめんなさい。


「がんばれペーター」のitonoz的解釈 投稿者:itonoz 投稿日:2003/03/06(Thu) 21:00 No.78
 公式サイトでも話題に上った「がんばれペーター」「新しい家」と2話続けて殆どペータが主役、それでいてハイジとの心の絆の深さを確認できる重要な話なのですが、もう一つの意味があると私は思います。

 これは半分以上私の願望ですが、ひょっとすると高畑氏の願望でもあって欲しいとも思いますが(原作にあった話かは例によって調べてませんが)ペータは精神的にも技術者としても、おんじの良き継承者となるべき人と定義づけられているのではないかと思うのです。

この話が単にクライマックスのクララ来訪までの中押し的に盛り上げるだけの話なら、ペーターは競走用のソリを持っていない→おんじに教わって作る(あるいは作ってもらう)→一等になって良かったね!で終わってもよかったのではないかと私は思う。
 そこを前段でペータの机上での勉強に対する興味のなさ(欠点)と、おんじの木工細工に対する常にない興味ぶりと、ソリ作りで発揮される筋の良さ(長所)を際だたせたのは、将来ペータが進む(進んで欲しい)道を示しているのではないでしょうか?

 思うにペータはあれ以降もおんじの技術を良く学び取って行き、大成していくのではないでしょうか?元々木工職人としてのおんじの腕は評価されている(村においてのおんじの評判を割り引いてなお珍重されるのだから想像以上に出来が良いのでしょう。あるいは見る人が見れば世界的に評価されるほどかもしれません。と思うのは大げさでしょうか?)その技術がおんじの死後(こんなことは想像したくないかもしれませんが)絶えてしまうのはデルフリ村としても大きな損失だと思います。おんじの木工品が村でどのくらいの需要があるのかは知りませんが、ペータが将来その役割を担うのではと想像します。

 精神的にとも言いましたが、これは単純に、おんじがハイジの良き理解者(これはペータも子供の頃からですが)およびハイジを庇護する良き随伴者としての役割を継ぐのではないかとおもうからです。つまり・・・やっぱり、ペーターはハイジと結婚して人生の伴侶としての道を歩むのではと想像できるということです(ソリ競走での見ているこっちが気恥ずかしくなるくらい熱烈な応援ぶり見てもそう思うのです)

 幼なじみ同士が結婚する。ありきたり、かつ現実ではむしろ少ない行く末に興ざめを覚える人もいるかも(若草物語のように青春グラフティといえ、読者の期待をうらぎるのもなぁ)しれませんが、ことハイジだけは、子供のための物語という主旨を継承するためにはそうでなければいけないと思います。
 ペータ(ハイジ)が違う相手と結婚した場合、ペーターはおろかハイジのポジションすら変わってしまうからです。ペーターがクララと結婚する話がありましたが、その場合ペーター・ハイジ・クララの三者間で少なからず(嫉妬とまではいかないまでも)わだかまりが発生すると思います。そうなったらその心の動きを描かざるをえなくなり(そこを端折って仲良くさせても、結局元を知る読者はどうやってその葛藤を乗り越えたのかと気にするはずです。上記の結婚パターンが続き話として商業的な戦略として奇をてらったとしたらそこに至って完全な失敗作となります)そうなると少なくとも思春期以前の子供達向けの話では無くなるはずです。

 ペーターはおんじの仕事を継承する。山羊飼いは少なくともしばらくはハイジが引き受けるでしょうが、やがて彼らが子を成したらその子が(ハイジ&ペーターの役割を)継ぐ。少なくともそうでなければ元のハイジの物語の意義をそのまま引き継ぐのは難しいと思います。
 あくまでそのままの話を時間を経過させて継ぐにはですが・・・。

 また、良き継承者と言ったのは、ペータはおんじの”負”の部分を継がなくて済むからです。ペータはもとから村において良好な関係を持っており、おんじが悩み苦労して取り戻した関係を最初からやり直さずに済むし、木工商売をするにはよりプラスに働くはずですし、一般から孤立したおんじの轍(欠点)を踏まずによりハイジと村の関係を近しいものとするはずです。
 そこに物語性は失われますが、たとえば、村に若い頃のおんじよろしく無頼の青年が訪れ(当然よそ者は村で孤立します)ハイジ(晩年のおんじ)に会いやがて感化されて村と和解し、ハイジと恋に落ちて結婚しおんじの後を継ぐ。と言う筋立てを考えた場合、おんじの役割は完璧に(悪い部分も)引き継げますが、結局恋愛の筋で話がややこしくなるので、ペーターには消えてもらわなくてはなりません。ここでクララをあてがったりしたら、それこそ四角関係の恋愛ドラマを演出するだけです。

 なんだか、最初の主旨と論点がずれたような気もしますが、私があの話を見て想像したのはこういうことです。

Re: 「がんばれペーター」のitonoz的解釈 tshp - 2003/03/08(Sat) 03:23 No.80
 おはようございます。
 私は「がんばれペーター」の回についてはあまり語れません。実はまだ一回しか見ていないんです。
 小学生の時に年間で通して見たときは、どうもこの回を見逃したらしくてまったく記憶がなく、それから映画にも短縮版にも登場しないし、切れ切れに見た再放送やポイントで購入したDVDでもこの回はひっかからずにエアポケットになってました。
 と、いうわけでやっとほんの数ヶ月前にレンタルで見て、「えっこんな話があったの」と経験の浅さを実感したしだいです。最近やっとDVDは揃いましたが、まだこの回はセリフも暗記してないし(・・冗談です)、原作とのペーターの位置付けの読みあわせもやっていない(お話も終盤ですからねえ)のでコメントは後ほどでかんべんしてください。
 おじいさんの木工彫刻の腕前というのは高畑監督のオリジナルみたいです。アンネットの原作の影響があるのかなと思ったりします。
 クララとペーターが結婚するというのは例の「わけのわからん日本製続編」ですね。読んだとき、おもわず後ろにひっくりかえってしまいました。
 石川淳の短編でもクララとペーターがくっつきますし、ハイジとクララの友情にひびをいえる余計な「チャチャ」は入れて欲しくないですね。

Re: 「がんばれペーター」のitonoz的解釈 itonoz - 2003/03/08(Sat) 19:57 No.84
こんにちは。石川淳氏の短編は呼んだことがないので何とも言えないのですが、あくまでハイジという”女性”半生を綴るということに軸足を移した話というのなら、それはそれでかまわないかと思います。ただしペーターとクララの結婚話にそれ相応の意味があるのならですが。ただ単に原作を知る読者を引きつけるだけの宣伝効果を狙ったとしたら幻滅です!そりゃ、帯かなんかに「ペーターとクララ結婚!!」とでも書いてあったら、思わず手に取ってみるか買うかするわな。
 シュピリ自身がハイジの続編をどう描こうとした(書こうとも思わなかったんでしょうねぇ)かが永遠の謎なんですが、ハイジの人生全般を描いて人の成長とは何かを説こうとしたのか?あるいは、あくまで訪れた子供達に夢と、人にとって大事なものとは何かを認識させて次の成長のステップに送り出すための物語とするつもだったのか?原作を引き継いで続編を描くにはどちらに軸足を持つかが大事になってきます。いずれにしてもあくまで時間を進めることを前提とするなら(そこに興味を持っていくのなら)ハイジといえども座敷童ではないので大人にならざるを得ません・・・tshpさん、ご迷惑でしょうが私の妄想に少しスペースください。
 ペータはハイジと結婚して山小屋に上り、おんじの死後木工職人を継ぎます。おんじ直伝の木工細工の質は大変良く、また人当たりの良いペーターはおんじを敬遠していた人達からの注文を受けて一家の暮らし向きはより良いものとなりました。やがて二人の間に一男トビアス(トビー)一女(祖母、母に倣って)アーデルハイドが生まれます。母と娘を呼び分けることとなりましたが、ペーターはよく妻を呼び間違い、その度に妻はいたずらぽく笑うだけで、娘はきょとんとして、トビーは「違うよ、ハイジは妹だよ。妹が生まれたときそう呼ぼうって決めたじゃないか!」
そうだったなぁ。と、ばつ悪く笑う父を囲んで笑う、明るい家庭でした。兄妹はかつての両親と同じように野山を駆け回って山羊や動物たちと遊びます 
 ところが暗雲が一家を襲います。周囲の国の動乱がスイスにも及び、防備を固めるために徴兵をはじめ、ペータにも招集がかかる。しかしペータはそれに応じようとはしません「いくら国を守るためとはいえ僕に人殺しは出来ない・・・」村人は代わる代わる訪れ、国の決まり、村人の反感を説きますが、ペータはただ頭を下げるだけで、応じようとはしません。 村人の中には「ケッ!やっぱりお前達はおんじの子供だな!」罵るものも出てきました。村との関係は最悪となり、一家は冬も山で越すことになります。村には憲兵が迫りました。が、捜査に対して村人はなぜか「この村にペータという男はいない。ましてや真冬を山で暮らす馬鹿げた奴がいるわけない」と口を揃えます。
 しかし、小屋にとうとう憲兵が訪れます。これまでかと一家は思いましたが、それはかつてペータと机を並べた村の友達でした。友は言う「憲兵隊は村と俺を信じて引き上げた。だが、雪が溶ければそうはいかない。お前達は村を離れろ、逃げるなら今しかない!」それでもペータは「山を・・・おんじの山を捨てて逃げるわけにはいかない」逡巡する夫に対して初めて妻は口を開く「逃げましょう、あなた。私たちがいなくても山は変わりません。私はフランクフルトに行きましたが、山を忘れませんでした。だから山は再び私を迎えてくれたのだと思います。私たちが山を忘れない限り、山は、おじいさんは待っていてくれます」一家は決心しました。「お母さん、私たちどこかに行くの?」「ええ、少しの間ね。でもお前達も山を忘れてはだめよ」「忘れるもんか!」「そうよ、忘れるわけないわ。だって私たちはお父さん達の子だもの!」夫婦は逃げる前に村に下り、涙ながらに謝ります。村からは既に兵役に取られた青年が多くいたからです。それに対してリンダ言う「いいんだよ、いいんだよ。お前達はおんじの子、山の子じゃないか。私たちと同じでなくていいんだよ」シュトラールも言う「へっ、そうとも。あのおんじの子が今更何を気兼ねしているんだ」それはお互いが立場と利害を越えていたわりあう姿でした。
 -実際国外に出たのではかえって戦乱に巻き込まれる可能性がありますし、下手すると一生お尋ね者になるかもしれない。ここはご都合主義ですが、”黒衣の皇妃”エリザベートに救って頂きます。外国の貴賓の従者となれば徴兵を逃れる正当な理由となるし、こと落ち着けば大手を振って帰ることができるでしょう。(戦争が第一次世界大戦なら悲しい別れとなりますが)あるいはこれが”ちーハイジ”において、おばあさまとの出会いと同じ意味を持たせることができるかも。そして、世の悲しみの全て喪服に閉じこめたエリザベートをハイジパワーで癒すことが出来るのなら-
 一家は村を出て、ラガーツで再会したクララから一人の貴婦人を紹介されます。それが当時(第一次世界大戦直前は既に故人)
レマン湖畔を訪れていた皇妃エリザベートでした。
 常に喪服の皇妃に対してちーハイジ(娘)は屈託なく言う。
「おばさんはどうしていつも同じ黒い服を着ているの?アルムでは山だって白から、お日様から光をもらって赤やバラ色に着替えるの。そうだ!おばさんが服を持っていないのならクララおばさんに言って服を分けてもらってあげる。おばさんはいっぱい持っているのよ」湖面が日差しを反射して初めて絹のベール下から皇妃の笑顔がのぞく「そうね、いつも同じ服ばかりではいけないわね。でもおばさんだって服はいっぱい持っているのよ。そうだ、お前が大人になったら着せてあげましょう」 「本当に!?」

元の意を精一杯汲んだつもりでしたが、困った話になったでしょうか?出来そのものよりケーススタディと捉えて頂いたら幸いです。随分長くなり、こういう場で迷惑かと思いますので申し訳ありませんでした。 

おもしろいです。 tshp - 2003/03/11(Tue) 03:12 No.89
 楽しく読ませていただきました。
 ファンならいろいろその後のケーススタディを考えられるのは当然です。参考になります。
 まじめな話題のところ、まぜっかえして申し訳ないですが、わたしも「WWII フランクフルト大空襲 クララばあちゃん救出作戦」などという、ハイジの孫達が活躍するお話を考えたことがあります。アホな話ですがもしよろしかったらどうぞ・・

 第二次世界大戦中のドイツ・70歳の老齢になったクララはふたたび車椅子に乗るようになりますが、おばあさんゆずりの優しさとしたたかなスチャラカさで、ナチス資産のスイス銀行への秘密逃避を請け負いつつ、ユダヤ人をかくまってリヒテンシュタイン経由、ファルクニスの山越えで、アルムの山小屋をアジトに逃亡ルートを運営しておりました。
ところがいよいよ危ないとスイスからその地下ルートを手伝っていたハイジの孫達が迎えにきて、脱出が始まるのです。
 車椅子は電動で、なにかというと「止めて止めて」といいながらわざと暴走させてドイツ兵をけちらしたり、
 隠れ家にひそんでいるところをハイジのひ孫が緊張感に耐えられずに夢遊病になり、追っ手のドイツ兵の前にさまよいでて銃口を向けられるとか、
 そこに出てきて保護するのが女医になっていたデーテの娘(上昇意欲強そうだったし)だとか、
 最後のクライマックスで雪山で遭難しそうになってるところに、わらわらとヨーゼフの子孫数十頭が登場し(孫の一人が犬のブリーダーをやってる)犬ゾリ部隊を形成して、いきよーよー、めでたく脱出に成功だとか。

 高畑監督に見せたらフンと鼻で笑われ、スピリにみせたらホウキでひっぱたかれそうな、クレヨンしんちゃんばりのドタバタアクションです。(永久に日の目は見ないでしょう)

 なんで書くのを止めたかというと、多少は常識が残っていたためと、トリッテンのかなりよくできたまじめな続編を読んで、それに不満な自分に気がついたからです。
 よく考えるとトリッテン以上のものを書ける自信はありません。
それに肝心の「成人になったハイジ」のキャラクターが「たたない」のです。

 itonoz様が「座敷童」という言葉を使いましたが、鋭い感性です。
 実際、ハイジは大人になれない座敷童かもしれません。
 ハイジの設定は多分に幼児から少女前半期のものであり、大人になる以上、必ず性格は変化せざるをえません。おんじが危惧したように、いつまでも山の生活が最高と思ってくれるでしょうか。
 それこそ一冬、村におりて他の子供たちと一緒に学校にいっただけで、もう二度と冬中、山にこもっているなんてできなくなってしまったでしょう。成長したハイジは、もう私たちの心をなごませたハイジとは違ってしまいます。そこにハイジの続編が「いまひとつ」な理由があると思うのです。
 スピリも続編をあそこで止めたのは正解だと思うのです。

 ということで、私の妄想の結末はこんな感じにならざるをえません。
・・やっとこさっとこ、ついにクララたちは、冬山をこえてアルムの山小屋にたどりついた。そこに老齢のハイジが待っている。ハイジはショールをかぶって、寒そうにうつむいてとぼとぼ歩いているがクララを遠くにみかけるといきなりショールをなげすて、45度の雪道をダーッとかけあがる。シラガのシワシワだが、顔は童顔で昔のまま。「クララー」「ハイジー」で立てないはずのクララが思わず立ち上がって、がしっと抱き合い、「あら立てちゃった」がオチ・・・。

Re: 「がんばれペーター」のitonoz的解釈 itonoz - 2003/03/12(Wed) 00:23 No.91
むははっ。いや、いいですな。高畑さんとか宮崎さんとかはOKだすんじゃないですか?パンダ・コパンダなんか今見ると、おいおいと思わずつっこんじゃうとこあるし。そろそろそんなノリの作品作ろうかとか言われたりして・・・。

 ハイジに「座敷童」という表現をして引っかかってしまったら申し訳ありません(いや、tshpさんはそうでは無いと思いますが、読んでそんな印象を受けた人がいるかもしれないので)ただ、逆にハイジを時の円環の中に閉じこめるのもエゴイスティックかなという思いの逆説です。
 また、大人の私が一日中ハイジを思って生きてはいないのに、ハイジが大人になるを”穢れた”と感じるのは本当にエゴイスティックだな、と自戒します。
 ただ、確かにどんなに考えても大人のハイジはキャラが立たない。やはり、ハイジは子供が成長する過程でもっとも輝かしい(好奇心や純粋さなどの)意識の象徴なのかもしれません。

 またまた逆説ですが、大人になると変わってしまうのは仕方がないと言う証拠に、今の我々が子供の頃と同じ意識で見ているかというとそうではないはずで、やはり大人になったから見える目で(可愛さや、純粋さへ対しての憧憬。あるいは妬みもあるかも)みているのではないかと思います。だからこそ大人になった今も(今だからこそ)新鮮に見れるのかもしれません。

 ハイジの気持ちは子供のハイジでないと伝えられないのです。
結局私もハイジの娘に語らせるしか出来ませんでした。でもそれで良いのだと思います。大人になった多くのハイジファンが子供達にハイジのように育って欲しい。と願うように、大人になった我々はハイジの心を忘れたり、捨てたりするのではなく、渡していくのです、次の世代の子供達に・・・。そして、それが永遠に続いていくのを願うのです。(キザですな)

 悪ノリついでに・・・先の妄想は元々一人の架空の人物を絡ませる形が当初の私の中にありました。完全に私の空想の人物なのでそれは私自身の自己満足を反映しすぎる(当然主人公になってしまします)ので削りましたが、白状すると、日本政府の密命を受けた日英同盟を背景に極東のドイツの権益を奪うために来る第一次世界大戦においてドイツをオーストリア側に立たせるためにスイスで活動する長野出身の(アルプス繋がり)外交官の青年を登場させるつもりでした。ドイツ国内を煽動するためにゼーゼマンに助力を強要するのですが、戦争回避を本心とする老獪なゼーゼマンにアルムへ招待され、ハイジ一家との親交によって(彼も明治維新後の世情の慌ただしさをどこ吹く風と木こりとして生きた祖父を持つというバックボーンを持ちます)翻意して戦争回避に奔走するようになります。クララとのロマンスも加えたたりして。ハイジ一家の逃走も彼が手助けし、オーストリア皇妃エリザベートに引き合わせるのも当初彼の役目でした。そして元々はもう一人青年に対峙させる形で歴史上の人物をもう一人登場させたかったのです。tshpさんが第二次大戦中のドイツに造詣が深いようなので明かしますが、彼のアドルフ・ヒットラーです・・・。
 -青年は、ハイジ一家をエリザーベートに託すとその約束どおり、大戦の引き金となるオーストリア皇太子暗殺の陰謀を阻止するためにサラエボに飛ぶ。行幸を見守る雑踏の中、青年が阻止しようとする暗殺者が引き金を引くより一瞬早く、背後から鈍い銃声が青年を貫いた。目立たぬように上着を巻いて構えた腕から硝煙が立ち上る。黒髪の薄気味悪い男が、崩れ落ちる青年を見下ろして薄笑みを浮かべた。(こいつは、ドイツの工作員の中にいた・・・確かアドルフ・ヒットラーと言ったか?)「邪魔しないでもらえないか?これは私の野望の第一歩なんだ」
 「貴様、国を、ドイツを戦火にさらすつもりか!」「なにを今更もともと君たちがしくんだくせに・・・いづれドイツは変わらなけらばならないのさ。変わる時が来たんだ!」「・・・こんなことで・・・国家がどう変わろうとも、世界は・・・山は変わらない!」「山?何のことだか。変わるよ、世界は。人を変えればいい、人は変わるよ、簡単にね。周りの人間を見たまえ、今の凶弾でこいつらは血の味を覚えた、いずれより多くの血を欲するようになる。これより血の宴が始まる、私がこいつらを変えたのさ、ハハハ!」混乱に変わった雑踏に紛れるようにヒットラーは消えた。傷口を押さえ、人混みに支えられるように青年は流れる。
 「違う・・・人は一時間過ちたとしても、必ず過ちに気づくんだ・・・ペーター、ハイジ・・・クララ!」と・・・まぁitonoz
流”裏その後のハイジはここで終わるのですが。要するにハイジという物語が語る自然のような不偏なもの重要性、個人の思考それに対して理解し合う人の良心。性善説。人間性を律するための信仰等。に対して、
 絶対的存在感が実は砂上の楼閣である国家。移ろいやすい人間の心。個性に対する攻撃性。集団心理の凶暴性。人の命を値下げする、煽動者のための宗教。性悪説。の権化として実はヒットラーに語らせたかったんですがね。悪ノリしすぎたかなぁ。


謎の館? 投稿者:itonoz 投稿日:2003/03/02(Sun) 21:59 No.71
 私がハイジの中で不思議に思う事の一つに、原作にあったかどうかは知りませんが、ハイジの冬の家のことです。

 すっかりあばら屋化しているところばかり目がいきますが、デルフリ村の他の家よりかなり規模が大きく見えるのは私一人でしょうか?何よりリンゴ園があるくらい広い庭。他の家が割に狭苦しく隣接しているのに、あの塀と門構えはかなり異質にみえます。屋根こそ落ちてますが、作り自体は重厚で(屋根だけ落ちるだけで済んだとも見えます)もとの部屋数も多いようですし、調度品も元はかなり質が良かったように思えます。床のタイルとか特にあの陶磁器製の暖炉は凄く立派な感じで、かなりのお金持ちが住んでいたんじゃないかと思うんですが・・・
 おんじはただで借りたと言っていましたから現在も一応持ち主はいるようですが、その人が住んでいたんではないと私は思います、もし仮に以前住んでいたらあの状態になるまで放っておいたりはしないはずでしょうから。おそらくは何らかの理由で破棄された家(その理由が気になりますが)を今の持ち主が譲り受けたのではないかと思います。リンゴ園にしても、元からあったのではなくいくら広くてもデルフリ村ではそれぐらいしか使い道が無かったからではないしょうか?

いずれにしても謎の多い館だと思います。

 そういえば最終話あたりでハイジ達がリンゴ狩りしてましたが、良いのかな?お医者様は後に住むらしいですが、買い取ったのでしょうか?

Re: 謎の館? tshp - 2003/03/02(Sun) 22:44 No.72
 そうなんですよ。いい問題提起をされました。
 原作にはデルフリ出身の軍人が戦争で莫大な財産を手に入れて建築したが、平和な村は退屈で長く居つかず、すぐ空家になってしまった。
 と、いうのはすぐにわかるのですが、実際のスイスにあるハイジ冬の家とは全然違うような気がします。
 スピリが作品を考えた当時このような建物のモデルはあったのでしょうか?
 それからアニメの設定を作ったのは宮崎駿さんでしょうが、アニメの現地取材の時、当然ハイジの冬の家(当時は普通の民家だったらしいけど)も見ているはずですが、モデルにはしていないような気がします。

 原作の冬の家・スピリの取材したモデル・アニメの冬の家・そしてアニメで取材したモデル・・と4つのパターンが考えられるわけで、そのうち現地を取材できたら確かめてみたいポイントと考えていました。
 ただのカンチガイの可能性も高いのですが、もしコメントできる超情報通の方がおられたら論文寄稿、大歓迎です。(コレバッカリ)

謎の館の謎 ねこばすちゃン - 2003/03/03(Mon) 02:44 No.73
興味深い話しですよね。

私もあまり詳しくはないのですが、現地ロケの際、崩れかかった家の取材は実際に行なったようですね。例の別冊宝島本のインタビュー中で高畑氏もそう仰っています。ということは、アニメのモデルは存在する(した?)ということになります。それが果してスピリがモデルにした家なのかどうかは分かりませんが、原作の記述を読む限り、結構似通っているような気がします。

さて、現在「ハイジ博物館」となっているハイジの冬の家の方ですが、これについは少し情報があります。ご存知のように、博物館となったのは結構最近のことで、それまでは実際に村の人が住んでいました。それをハイジ財団(でしたっけ?)が買い取って、現在のような博物館にしたんですよね。(すぐ横に土産物店まで作ったらしい。)

では、どうしてこの家を選んだのか。何年も前からこの家が「冬の家」として旅のガイドブックにも紹介されていたわけですが、どうしてこの家なのか? 実は、1920 年にスイスで発行された『ハイジ』の本の挿し絵にこの家が出てくるんです。おじいさんとハイジが冬の間暮らした家として絵になっているんです。挿し絵の写真を見ましたが、全くそのままです。この 1920 年版の挿し絵には、他にもオーバー・ロッフェル村(デルフリ村のモデル)のあちこちの情景が描かれていて、現在もそのままの風景が見られるそうですね。

と、ここまで書いて、tshp さんの「海外書籍」のページを見たら、出ていましたね。上から 7 番目の本の元になっている本です。挿し絵はルドルフ・ミュンガー氏なんですね。これは入手しないといけません。是非、冬の家の挿し絵を確認してみてください。こうなると、次の疑問は、ミュンガー氏はなぜこの家を冬の家のモデルとしたか、ということになりますね。謎が謎を呼ぶ、という感じですが、案外深い意味はなかったのかもしれません。少なくとも、スピリがモデルにした廃虚は使わなかったようですね。

この辺りの事情については、下の本に載っていました。

『スイス・アルプスの旅』
小川清美・坂倉登喜子著
株式会社新潮社
1992 年 5 月 20 日発行
ISBN 4-10-602005-X C0326

Re: 謎の館?でもなかったのね itonoz - 2003/03/03(Mon) 22:08 No.74
結構しっかりとしたディテールがあったんだ!

さすがに皆さんの知識は半端じゃないなぁ〜勉強になります。

私はどうしても、資料検証よりじぶんの想像にまかせる癖がありまして・・・

でも、めげずにお題を掘り起こして行きたいと思います。


Re: 謎の館? tshp - 2003/03/04(Tue) 06:52 No.75
 ネコバスちゃンさんへ
 目のさめるようなご指摘ありがとうございます。4つのパターンではなくて、さらに現在の冬の家を含めた5パターンといえました。大変おもしろいです。
海外書籍のNo.7は保有していて、話題の挿絵は近々アップしたいです。また、現在の冬の家は、龍野さんのHEIDI Page で見られますね。(著作権クリアーの写真は持っていません)
 原作での廃屋の描写は非常に具体的で、何かモデルがあったはずだと思ってきました。高畑ハイジの設定もかなり原作を意識しているのは間違いないです。宝島の記事は見逃していましたが、ここに高畑監督は「冬の家のモデルとなった廃墟を取材した」と書いてあるので、原作とアニメのモデルは同一の可能性が高いです。
 また、ご紹介いただいた本はまだ在庫があるようでして、注文してみました。

 itonozさんへ
 楽しい話題とレスありがとうございます。「めげず」になんて言わないで下さい。想像力は原動力です。またよろしくお願いいたします。(^ ^)

Re:  ねこばすちゃン - 2003/03/05(Wed) 01:20 No.77
上で、スピリが廃虚をモデルにした、というような書き方をしてしまいましたが、これは全くの想像です。根拠はありません。でも、原作を読んでみると、何らかのモデルがあったような感じは確かに受けますよね。これも想像ですが、恐らくアニメの冬の家は、ロケハンが取材した廃虚と、原作での冬の家の描写の両方をベースにしているのでしょう。で、もしこのアニメでのモデルが、実は原作のモデルにもなっていたのだとしたら、これはますます興味津々たるものがあります。アルム小屋の例もあるので、同一の可能性は高そうですね。いつか現地を訪れた時に、この辺りを確かめてみたいものだと思っております。

上で紹介しました本は、本と言うより旅行ガイドという類のもので、私も店頭で偶々見つけて買ったものです。マイエンフェルトとラガーツの温泉については 6 ページに渡って紹介されています。(と言っても、ほどんど写真ですが。) 1920 年版『ハイジ』は当時結構部数が出たようですね。冬の家の挿絵の写真と、同じアングルで撮った現在のハイジ博物館(になる前の家)の写真とが並んで掲載されているのですが、正に瓜二つです。もう一つ、水飲み場の挿絵と原物の写真も、後ろに描かれている家屋に至るまでそっくりです。これも想像ですが、恐らくミュンガー氏はスピリが実際にモデルにした家などを取材したのではなく、むしろ、絵描きとして、絵になりそうな風景を探してそれを挿絵にしたのではないかという気がします。彼が「冬の家」に選んだ農家が、図らずしも現在のハイジ観光の拠点となっているのも、考えてみれば不思議な巡り合わせです。でも、アニメや原作そのものとは関係なさそうですね。(いや、分からんぞ〜。意外なところで重要な意味があったりするかも…。) 挿絵(のアップ)のアップ、楽しみにしております。

お待たせしました。 tshp - 2003/03/08(Sat) 16:44 No.83
まとめてみました。勝手に掲示板の内容を固定化してしまいましたが、問題ありましたらご連絡下さい。
それにしても、面白くなっちゃいました。
http://www.ne.jp/asahi/ts/hp/file5_heidi/heidi_text/5008_winter_house.html

Re: 謎の館? itonoz - 2003/03/08(Sat) 21:16 No.85
おわっ!びっくりした。私の何げないネタフリが、ここまで大きくなるとは汗顔のいたりです。

謎の館の謎解けた? maekoo - 2003/03/08(Sat) 22:12 No.86
ホームページ更新されていたので読みました。
とても興味深い内容で今原作を読み返していますが、さらに面白く読めそうです。
創造力と科学的分析とで深める事ほど、こ気味良いものはありませんよね。
それが又、沢山のハイジ好きによって膨らむ所がさらに、横で拝見していても嬉しいです。
あの項目が増えて行くのが凄く楽しみです。

冬の家 ねこばすちゃン - 2003/03/12(Wed) 02:53 No.93
こんにちは。

読みましたよ。鳥肌が立ちました。夜中に読み始めたら恐くなってしまったので、朝改めて読みました。推理小説を夜中に読めないたちなもので。しかし、事実は小説より奇なり、とはよく言ったものです。

こんな形にまとめてくださるとは思ってもいなかったので、本当に感謝致します。それから、いろいろ気を使って頂いて恐縮です。

初めからあの家が「冬の家」とは全く関係なかったとは、まさに目から鱗が落ちたような気分でした。大抵の観光ガイドにはあの家が「冬の家」として紹介されているため、原作やアニメの中の冬の家とは全く趣を異にしているのですが、何らかの理由があってそう位置付けられているのだろうと思っておりました。そんな時に出会ったのが上述の本です。「これだ!」と思ったのですが、まだまだ奥があったのですね。「冬の家」という名称が盲点でした。

しかし、あの挿絵の中にハイジも描かれていたとは全く気付きませんでした。冬の家の前で村人が世間話でもしているのだろうくらいに思っていたのですが、なんとデーテとバルベルおばさん(かな?)だったんですね。この 1920 年版は、いろいろな意味で資料価値が高そうですね。私も入手したいと思っています。www.amazon.de にありますね。(ところで、この挿絵のハイジも、やはり沢山着込んでいますね。アニメと違って帽子を被っているところが興味深いです。考えてみれば、帽子を被るのは当時としては極自然なことです。そこをアニメでショールにしたのは、後におじいさんに帽子を買ってもらうエピソードのことが念頭にあったのかも知れません。)

さて、これであの家が冬の家ではないということがはっきりしたわけですが、では、実際の冬の家のモデルになった廃虚はどこにあるのでしょうね。住む人のいる家なら 100 年以上経った今でもそのまま残っているのは不思議ではありませんが、崩れ落ちた家屋が長期に渡って保存されるということは、その意図がない限り、ちょっと考えにくいような気がします。そのままの形で残されている可能性は低そうです。ミュンガー氏が挿絵にしたものも(1910 年代)、偶々見つけた廃屋だったのかも知れないし、ロケハンが取材したものも(1973 年)、また別の廃家だったのかも知れません。これは分かりません。

ただ、一つ非常に興味深い写真を見つけましたので報告させて頂きます。これは、現地を訪れた人の書かれた紀行文のページなのですが、ページを 4 分の 3 程スクロールしてみてください。「冬の家(ハイジ博物館)」の裏側からのショットと並んで、廃屋の写真が載っています。なんか雰囲気が似ていませんか? こういう廃虚がどこかにあるということは確かなようです。もっとも、あちこちにこんな家があったのでは、余り意味はありませんが。(田舎の村ということを考えると、人が住まなくなって誰も管理していない家は少なからずありそう。)

http://www005.upp.so-net.ne.jp/minamikaze/ap20.htm

最後に、もう一度現在の「冬の家」に話を戻しますが、高畑ハイジはあの家を「冬の家」としてはもちろん参考にしていないのですが、取材はしっかり行なってきているような気がします。というのは、あの家に似た家がアニメに何度か登場するからです。たとえば、第 44 話「小さな計画」で、ペーターの後を追って山を登って来るロッテンマイヤー女史の背後に一瞬見える家は、どことなく現在の「冬の家」を思わせます。急な坂道が始まる村の外れに位置するという点でも一致します。もっとも、それだと向きが逆ですが。まあ、村の家屋の描写の参考にした程度なのかもしれません。

アルムの山小屋についても少々書きたいことがあるのですが、長くなってしまうので、別の機会にすることに致します。


こっ、こんなサイトがあったのか!! 投稿者:tommy 投稿日:2003/03/01(Sat) 21:11 No.62
公式ページの方で、ねこばすちゃンさんが紹介していたので、来てみたらあまりの資料の多さに吃驚しました。
それと同時にありがとうと云いたいです。
私も高畑監督の「ハイジ」からです(高畑監督とは「ホルス」からの付き合い)。
そのおかげで、アナログEP、LP、LD、DVD、がそろってしまいました。
この間の宝島社のムックも買ってしまいました。
歳もばれそうですが、「ハイジ」ファンには歳は関係ないですよね(って自分に言い聞かせる?)。
また来ますので、その節はよろしくお願いします。

Re: こっ、こんなサイトがあったのか!! tshp - 2003/03/02(Sun) 04:56 No.65
tommy様、メッセージありがとうございます。そうです歳なんか関係ないです。原作ハイジはおばあちゃんがファンという方もけっこうおられます。
それから資料を集めるつもりはなかった(つもり)のですが、内容は確認したいと思っているうちにこうなってしまいました。
ですから内容をコピーさせてもらって現物は所有していないケースもあるんです(^ ^;)
ハイジファンとしては新参ですので、どうか諸先輩方のアドバイスとお願いいたします。

Re: こっ、こんなサイトがあったのか!! tommy - 2003/03/02(Sun) 16:51 No.69
tshpさん、早速の返信、ありがとうございます。
私も、「ハイジ」に関連してドイツ語を勉強したり(物になりませんでした)、BGMに関してモーツァルトの曲を探したり、いろいろ勉強をさせてもらいました。
パソコンを始めた要因の一つも「ハイジ」にあります。
ひとつの作品からここまで影響をうけたのは初めてです。
tshpさんも同じかと思います。 そして、「ハイジ」ファンに新参、古参は関係ないでしょう。 皆、「ハイジ」が好きなのは一緒ですから。  ですから、協力は皆さん、惜しまないと思います。  私もその一人でありたいと思います。
また来ますので、その節はよろしくお願いします。


ヨーゼフ和尚 投稿者:itonoz 投稿日:2003/03/01(Sat) 10:17 No.60
 いきなり、シュピリ御本人とは関係のないところからはいりますが、高畑版オリジナル・スーパードッグ、ヨーゼフ氏。

 クララがアルムに来てからヨーゼフが小屋の玄関先で掘った穴。あれ何だったんでしょう?ストーリーには何の関係も無かったわけですが。

 私なりの考察ですが、あれは所謂”円相図”だったのかなぁ。と思うのです。円相図の出典自体はうろ覚えで解釈も私流で進めますが(仏教関係者がおられましたらすみません)隠元さんだか、沢庵さんだかが一筆で丸掛け軸を墨書したあれです。
 それを見た人があれやこれやと考えるんですが、根元的な意味はないようです。無と言えば無、宇宙(曼陀羅?)と見える人には宇宙、色即是空って感じです。
 端からそんなもんはハッタリだと言ってしまうようでは救いがないし、高名なお坊さんが書いた物だからと無条件で有り難がっていては、そんな物は尻拭き紙だ!(失礼)と喝破されます。
 まあ、それを見ておのおのなりに考えて答えを見つければよいのでしょうが、それで悟った!と思ったり、確認しに行ったりしてもたいがい「ほえほえ、儂ゃそんなもん書いたかのぉ。ちぃとも覚えておらんのぉ。ほえほえ」などと、すっ惚けられるので信じ過ぎてもいけません。
要するに考え(修行)続けるのが尊いということでしょう。

ヨーゼフ和尚も、「さあ人間ども、穴を掘ってみたぞどう領解する?」とからかったのかもしれません。

純粋に「何もないのよ、きっと」とあっさり言ったハイジを、ヨーゼフはどう見たでしょうか?

それにしてもヨーゼフ和尚。侮れん!

Re: ヨーゼフ和尚 itonoz - 2003/03/01(Sat) 10:20 No.61
おっと、いかん校正してなかった。

”丸を掛け軸に墨書”と訂正。

ブラボー!ヨーゼフ和尚 maekoo - 2003/03/01(Sat) 22:25 No.63
来ましたね、itonozさん、ヨーゼフを和尚とするとは、粋でんなぁ。
まさに、高畑版オリジナルのヨーゼフと言う旦那は悟りの境地。
言い得て妙ですね。
ちなみに小生も当然ながらハイジ好きの一般市民です。
これからもよろしく。

Re: ヨーゼフ和尚 tshp - 2003/03/02(Sun) 04:18 No.64
そうなんだよなあ。あの穴なんだったんだろう。
あんなところに穴掘ったらクララの車椅子が落っこちるだろうに・・。と思っていたら、まったくストーリに影響なかった(><)。おしえて・ヨーゼフ!

Re: ヨーゼフ和尚 itonoz - 2003/03/02(Sun) 09:45 No.66
聞いても、「人間とはつまらないことに執着するものよ〜ふあぁ〜」と、あくびで返されてしまうかもしれません。

「もう一人の家族」彼の(彼女?ではないよなぁ。ジョセフィーヌではないし)役どころは語られていますが、彼はおんじの単なるペットでもなく従者でもなく、むしろ悩み多く未だ人間として成長したりえなかったおんじより達観しており、良く愚痴や悩みを聞き(時に聞き流し)導く友人かそれ以上の存在であるかのようです。

ハイジ帰還の時、彼にしては珍しく感情あらわに喜んでいましたが、「やれやれ、これでまた肩の荷が少し下ろせるわい。偏屈者の相手をするのはいい加減疲れるワイ」

 自分も偏屈者のくせに・・・ああ、似たもの同士か?

Re: おっと itonoz - 2003/03/02(Sun) 20:46 No.70
ありゃ、ヨーゼフの台詞の後が書き漏れてる。
 ”と思ったかもしれないですね”を追加。これがないと最後の文言が辛辣に見えるかな?


かなりドキドキしますが・・・ 投稿者:itonoz 投稿日:2003/02/28(Fri) 21:25 No.56
む・・・ね・こばすちゃンさんの貼って頂いたリンクに乗っかって来ました。問題論者itonozと申します。

 でもちょっと怖じ気づいております。

 ひょっとして皆様ご高名な方なのでは?

私のような学のない田舎者では釈迦に説法のような話になったりして・・・

ああ、挨拶が遅れましたこんばんわ。この度はサイト開設おめでとうございます。
 特別展示と書いてございますが、元サイトはどちらでしょうか?向学のためにお教えくだされば恐縮です。

Re: かなりドキドキしますが・・・ tshp - 2003/03/01(Sat) 02:32 No.58
itonoz様、いらっしゃいませ。こちらこそハイジ大百科様の掲示板で拝見させていただいてます。
えーとですね、少なくとも私は無名ですのでお気使い不用です。どうぞお気軽にご意見いただきたいです。

元サイトはおととしからオープンしていて、データの量からいくと「ハイジ」より少ないです。
URLを削っていくと入れますが、「ハイジという物語」と雰囲気が違うので、わざとハイジからの逆リンクは張ってありません。「ハイジ」はオアシスにしたいのです。
ですからもしハイジでリンクいただけるときはサブページへ直接お願いしております。
http://www.ne.jp/asahi/ts/hp/file5_heidi/file500_heidi_top

最後になりますが、ねこばすちゃン様へ、リンクいただいたそうですね。本当にありがとうございます。m(_ _)mペコリ

おっと、itonozさん! adelheid - 2003/03/01(Sat) 08:41 No.59
お世話になっております。
ちなみに、私は無名です。^^;
itonozさんのハイジの物語への洞察に、
ところどころ、とても共感を覚えて、
ところどころは、勉強させていただいています。
疑問に感じたら質問したくなるたちなんで、
これからも質問させていただくかも知れません。(^_-)☆
まだ、語っておられない登場人物についても、
機会ができ次第、聞かせていただきたく思っております。

Re:  ねこばすちゃン - 2003/03/02(Sun) 15:08 No.67
tshp 様、勝手にリンクを張ってしまいました。公式サイトの掲示板です。一人でも多くの方にこのサイトの存在を知ってもらいたいという気持ちからですので、どうか若気の至りということでお許しくださいませ。

とんでもありません tshp - 2003/03/02(Sun) 16:18 No.68
ねこばすちゃンさん、ありがとうございます。
yahooなどにも登録したんですがまだ検索にはヒットしません。
いろいろな方に見ていただけるのは、とてもはげみになります。
でも公式サイトさんに自分で広告するのはちょっと二の足をふんでいたところなのです。あまりあつかましくはしたくないし、かといって・・。というわけでした。


私も来てしまいましたがな。(^^ゞ 投稿者:adelheid 投稿日:2003/02/24(Mon) 10:34 No.52
こんにちは。
たつのさんの掲示板から参りました。
あちこちでお世話になりますadelheidと申します。(^^ゞ
(ちなみに関西に住んでいます。)
すばらしいホームページですね〜★
私は、ごく最近まで、一人でハイジへの思いを募らせていた
ので、知らなかったことがいっぱいで、
いろいろな思いを持って
ハイジファンを続けておられる方にお会いできると
視野が広がって、わくわくします。
これからも楽しませていただきますね〜★

追伸 adelheid - 2003/02/24(Mon) 12:21 No.53
下にレスされているのを拝見して、
追加自己紹介してみたくなったんですが、
adelheidは、私の洗礼名。
ハイジと同じ名前をつけさせてもらいました〜 ^^;

Re: 私も来てしまいましたがな。(^^ゞ tshp - 2003/02/24(Mon) 23:36 No.54
adelheidさま。いらっしゃいませ。カメレスで失礼です。そうですか、そうなんですね、こちらもそうなんです。よろしくお願いいたします。(ナンノコッチャ)いいお名前ですね。私には特別な名前がないのがちょっと残念。
ハイジについては素晴らしい内容の先輩サイトがたくさんあって、ハイジの好きなひとのためにご尽力されてこられました。その功績を侵害しないようこれまで掲載されてきた情報は重複してまではこちらにのせないようにしております。できたら皆さんと共同研究などもさせていただけたらと思います。楽しくやっていきたいです。(^ ^)


びっくりしました 投稿者:maekoo 投稿日:2003/02/23(Sun) 20:50 No.49
初めまして、素晴らしいサイトですね。
書かれている内容は「うんうん」と共感する部分が多く、ねこばすちゃンさんの言われる様にハイジ作品に対する愛を感じます。
例の宝島社のハイジ本も真っ青の資料の質だと思います。
これから、時々あそびに来て調べ物に、癒しにと楽しみたいと思います。
そして、これからも資料の蓄積と作品の分析、楽しみながら深めて行って下さい。
楽しみにしています。

こちらもびっくりしました tshp - 2003/02/24(Mon) 00:39 No.50
maekooさんありがとうございます。実はいま「ハイジ大百科」様の掲示板過去ログを読んでいたところで、maekooさんもねこばすちゃンさんも登場なさるので「えっ」と思っていたところです。いやー白熱の討論でしたね。こういうハイレベルなハイジファンの皆さんに見ていただくと冷や汗が流れます。もし問題点などありましたら、(トドメササナイテイドニ・・)指摘していただければうれしいです。これから皆様と楽しく過ごせますように。よろしくお願いいたします。


アルプスの少女ハイジという物語 投稿者:ねこばすちゃン 投稿日:2003/02/23(Sun) 17:43 No.47
はじめまして。

「アルプスの少女ハイジという物語」拝見させて頂きました。素晴らしいの一言です。これだけのデータを収集整理されるには、大変な労力と時間がかかったことだろうと思います。また、非常に奥の深い分析、内容の濃い考察には、『ハイジ』という作品に対する並々ならぬ情熱を感じました。このサイトは、『ハイジ』を愛する全ての人にとって宝物となるでしょう。個人的には、まず、あの日本語訳本の多さに圧倒されました。あんなに出版されていたんですね。知りませんでした。このようなサイトを作成して頂いたことに、心より感謝致します。

Re: アルプスの少女ハイジという物語 tshp - 2003/02/23(Sun) 20:04 No.48
とても温かいメッセージありがとうございます。たまたま面白くなって、はまってしまい。こうなっただけです。そんなに大層ではないです。でも、「ハイジ」って面白いですね。
私も興味の入り口はアニメの高畑ハイジですが、原作も別の魅力があります。そして日本人って、どうやら昔からスジガネ入りにこの物語が好きなようです。これからもどうかよろしくお願いいたします。

Re:  ねこばすちゃン - 2003/02/26(Wed) 01:17 No.55
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。
そうですね、日本人のスイス好きも有名ですよね。もちろんこれは 74 年よりずっと以前から。どうしてでしょうね。ここら辺を探るのもまた面白いかも知れませんね。

Yahoo! のハイジ掲示板でこのサイトを紹介されていますが、是非、《ハイジ大百科》や《ハイジページ》、それからハイジの公式サイトの掲示板の方でも正式に紹介なさってください。私のように感激する人が多いと思いますよ!
おめでとうございます。 投稿者:tatsuno 投稿日:2003/02/15(Sat) 01:29 No.43 HomePage
tshpさま

サイトの正式オープン、おめでとうございます。
深い中味、読みごたえ十分です。
時間をかけて拝見させていただきます。

Re: おめでとうございます。 tshp - 2003/02/16(Sun) 15:46 No.44 HomePage
さっそくのメッセージありがとうございます。
拙いサイトですが、よろしくお願いいたします。


ハイジについてのサイトです。 投稿者:tshp 投稿日:2003/02/15(Sat) 00:41 No.41
特別展示で「アルプスの少女ハイジという物語」をオープンしました。
まだまだ不充分な内容ですが、資料・評論とも、長期的に充実していきたいと思います。
どうか少しでも皆様に楽しんでいただければうれしいです。
作っている本人も楽しんでいます。(o^_^o)

Re: ハイジについてのサイトです。 tshp - 2003/02/15(Sat) 00:42 No.42 HomePage
http://www.ne.jp/asahi/ts/hp/file5_heidi/file500_heidi_top