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										 ペーターがふりまわすムチの、子どもらしい乱暴さで、命うばわれた花の姿です。 
										 
										 ムチでふきとばされ、一瞬、空中にわずかにまいあがり、それがハラハラと落ちてくる重力のはたらきまで表現しています。 
									 
									 バラバラになっても、だれに気にされるわけでもない、小さな花の0.5秒です。 
										 作品のなかでは、だれの印象にものこらないシーンでしょうが、それでも伝わるものはちゃんと伝わります。 
										 
									 
									 小さなシーンを、きちんと描くというのは、アニメ作品としては当然なのでしょうが、実際に手で描かれた絵を見ると、すべての小さな野の花に命があるように、アニメの小さな一部分に、ちゃんと命がふきこまれていることを実感できるような気がしました。 
									 
									 
										 
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