サイゴンの妻と娘
リゾートでの贅沢な生活も終わり、サイゴンに戻る日になった。
帰りは空路。
「ニャチャン−ホーチミン」大人2人、子供1人で計122US$。
ちなみにフライト時間は1時間。
行きのタクシー代が7時間かけて100US$。
ボクは何気なく言った。
「飛行機とタクシーで22US$しか変らないんだ・・・飛行機安いな」
そうすると京が
「お父さん、そんなに安いなら行きもなぜ飛行機にしなかったの、その方が楽だったのに。タクシーで来た意味は何?」
という鋭い突っ込みがきた。
これにはマイッタ・・・答えようがないじゃない・・・・(^^;;
ニャチャン空港・・・ベトナム戦争時代軍用空港として使われていたから広いのなんの。滑走路3、4本ひけそうである。
戦争末期、「脱出用のヘリコプターに多くのベトナム人が乗り込もうとしている。その搭乗口に立った白人パイロットがベトナム人を殴っている瞬間」という有名なベトナム戦争の写真がある。
この写真が撮られたのがニャチャン空港である。
そんな歴史のある空港でも今はローカル空港なのでノンビリしたものである。
さてサイゴン。
再びHotel Majesticにチェックイン。
フロントでは「おかえりなさい」と言われ、ちょっとうれしかった。
ところがである、案内された部屋のベッドが狭くて親子3人寝れたものではない。結局4部屋見せてもらい、最初に泊まった部屋より1階上の同じ間取りの部屋となった。
ボーイはいやがる顔もせず根気良くボクらのわがままに付き合ってくれた。
ホテル選びの当然の権利とはいえこういう対応はありがたいものである。
まだお昼。
さて妻と京はサイゴン観光ははじめてである。
この頃には信号のない横断歩道を渡るのにもすっかり慣れ。
バイクの間をすり抜けて道路を横断できるようになった。
今回は雑貨の買い出しに徹底的につきあうと約束してベトナムに来たが、その前にボクは「戦争証跡博物館」に連れていった。
ここにはベトナム戦争のすべてがある。
昨年ここで感じたことを娘に伝えたかった
ここで私は京に語りかけながら、なぜベトナム戦争が起こったか、北ベトナムと南ベトナムの関係、アメリカとベトナムの関係、枯葉剤、など展示品を見ながら説明をした。
小学校4年生では理解するのに難しい話なのは承知していたが、またホルマリン漬けの奇形児は多くの写真などもちゃんと見せて「戦争」について話しをした。
(夏休みの宿題で京は「ベトナム旅行記」を作成した、その中でこの博物館とベトナム戦争について書いている個所がある。内容を見ると、ボクの説明を理解していることに嬉しい驚きを感じた。)
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