貴婦人のお客の家


「ANA MANDARA RESORT」 ベトナム・チャム語の「貴婦人のお客の家」という意味である。
決して「全日空」系列のホテルではない。(最初、全日空系列だと思っていた)

前述したとおり、このホテルの予約のしかたが特殊だったため、チェックインカウンターに行くと、いきなりマネージャーが出てきて私を驚かせた。
まわりにも日本人がいるのに、私たちに挨拶に来て、握手をかわし、Tシャツ、短パン、破れたベスト、サンダル姿の私とマネージャーが名刺交換している姿は端からみてどのように映ったのだろう・・・ハハハ。
そしてこのホテルにきて驚いたことは、日本人が多いということ。

ニャチャンの他のホテルや街中やビーチではほとんど見なかったのに、ここのホテルだけに「日本人」が集中している。
多くのスーツケースには「LOOK JTB」のステッカー。

「ふ〜ん、このホテルに泊まるツアーがあるんだ」と感心しつつ、ニャチャンの街中との日本人密度の格差に驚いた。
さて、いよいよヴィラへご案内。「CREA」の「ベトナムの誘惑」の表紙を飾った天蓋付きベットとの対面となった。
部屋に入った瞬間。
そのベットはあった。確かに写真のとおりである。
そして、写真のカラクリもすぐ気がついた。
まず部屋が想像していたより狭い。妻も同じことを言っている。
ボーイに聞いてみたところ、各ヴィラとも同じ広さであること。
となると表紙の写真は広角レンズを使っているということである。
ボクも同じ位置から撮ってみた・・・ピンポンである。
一通り雑誌のように撮ってみた。さてどこに売り込みに行こう(^^)





 部屋はSEA VIEWプライベートビーチまで30秒といういい場所にある。

プール、プライベート・ビーチ、アメニティそしてサービス、さすがトップクラスのRESORT HOTELである。

さて・・・っと。
ここは難しいことを考えずに素直にリゾートを楽しむことにしましょう。

蒼い海とビールがあればそれでいいじゃない。

プライベートビーチだからほとんど貸し切りみたいなもの。
デッキチェアに寝転がり、ビールを飲んでは本を読み、そして雲の形が良いと感じたら、ファインダーを覗いてシャッターを切る。

いいじゃないのそれで。
このホテルの最大の特徴は、多くのリゾートホテルが街から離れているのに対し、このANA MANDARAは街の端に位置するが、ほとんど街中である。
ちょっとしたビールの買い出しやベトナム航空のオフィスに行くのに便利な場所にある。





さて晩御飯。

ホテル内の屋内レストランとビーチに設置されたバーベキューとどちらかが選択できるが、昨日、エビやカニのシーフードをたらふく食べたので、今日は屋内レストランにしようとレストランにいった。
「パスタ・バイキング」などの案内があったが、ベトナムに来てパスタもないだろうと、ベトナム料理を5品頼んだ。
これがまた、ことごとく美味しくない。味が濃すぎる、油が強すぎる、味がない等、いったいどうなっているんだ、そのうえ値段は街中の倍以上。
おそらく西洋料理系のシェフかなという想像はしてみた。朝食のパンとか結構美味しかったし・・・
これならバーベキューのほうが、まだ良かったかな?
ベトナムで一番はずしたご飯だった。
翌晩はホテルを出て迷わず、初日に行ったレストランに行った。

この時、京が乗りたがったので「シクロ」を利用した。
本人はめちゃくちゃ気に入ったみたいである。
「また乗りたい」などと言っている。「もうだめだ」ってば交渉面倒だし。

やけどしそうに熱い白砂。
高い椰子の木。
蒼い海。
青い空。
プライベートビーチには物売りは入ってこれない。

静かなビーチである。
久々の「何もしない贅沢」。

薄暮の海を眺めながらジントニックを飲み干す。身体が一瞬冷える。
なんという贅沢な瞬間。

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