マイレージサービスについての長いプロローグ


11月も半ば、ANAマイレージクラブで貯まったマイルが使って何処へいこうと妻と相談していた。
FFP(フリークエント・フライヤー・プログラム)通称マイレージサービスは数年前までは日系の航空会社
は実施していなかったということもあり、私には縁のないものであった。
航空会社からすればFFPは本来「常客」や「上客」に対してのサービスであり、年に1〜2度、格安航空券で利用する私のような「乗客」に対してのサービスではなかった。
ところが航空会社の提携や日系航空会社のFFP参入により、国内線を頻繁に利用する私にも「マイルを貯めること」が可能となった。

もう一つマイルを貯めるのに有効な手段は、クレジットカードを航空会社系(ANA)のクレジットカードに切り替えたこと。
これにより航空券の購入もふくめて買い物で10,000円利用ごとに100マイル、またANA提携の会社でカード利用した場合、10,000円ごとに200マイル加算となる。
年度更新時には3,000マイルのボーナスマイルが加算される。
また、搭乗マイルも15%加算になる。また出張でANA系列のホテルに宿泊した場合、割引率が高くなり2,000円相当の朝食もつく、また宿泊によるマイル加算されるという私の利用目的にかなったお役立ちカードである。


例えば私がよく利用する大分−伊丹間で計算すると
いつも買うのがリピート4という4回回数券。これで計算すると通常4回乗った場合、大分−伊丹間221マイルであるので×4で884マイルの加算となる。
これを現金払いでなくカード利用に切り替えると、まずリピートチケット代47,000円をカード決済すると、カード利用金額でのマイル加算はANA本体なので10,000円で200マイルとなり940マイル、そして実搭乗による884マイル、これにカード特典による15%加算で132マイル、ネット決済すると片道1回でボーナス100マイルとなる。
これを合算すると、2,356マイル。(このマイル数は関空-香港のPEX運賃の往復とほぼ同じ)同じ額をだして同じ飛行機に乗っても3倍近く加算率が変わる。

このようにマイル加算を一枚のカードに集中させることによって、毎月2〜3000マイルが無理せず貯まるようになってきた。
なんだかんだで2年間で約70,000マイル貯まり、さて使おうとするとこれが使いにくい。各航空会社で「ブラックアウト・デイ」という設定があり、この日出発のフライトでは無料航空券に引き換えないのである。
どういう日が「ブラックアウト・デイ」かというと、GW、お盆休み期間、年末年始という勤め人にとって唯一まとまった期間に休みが取れる時期と重なるようになっている。
まぁ、航空会社にとって一番稼げる時期に「タダ」で乗せたくないのは当然であるが、こうなると「マイルは貯まるが使えない」という状況になってしまう。

結局、商品券やグッズとの交換や国内線に使うということに落ち着くケースが多いみたいである。
これまで2度特典を使おうとして2度とも「この日」で引っかかった。
1度目はGW、親子3人分の香港便・・・あえなく玉砕。
2度目は夏休みのベトナムからの帰国便でバンコク−関空間のビジネスクラスへのアップグレード3人分。ビジネスクラスの空席はあるが「この日」にひっかかりアウト。使いたくても使いにくい特典である。
さて3度目の正直、11月中旬にANAに電話して福岡−台北、関空−香港、関空−台北をブラックアウト・デイにかからない日程で3席予約をいれたが、いずれもキャンセル待ちということになった。さすが年末。
12月上旬、ANAから連絡がはいり、福岡−台北間で3人まとめてOKがでた。
ということで12月26日出国、12月29日帰国というスケジュールが決まった。
さすがに空港使用税は払わなければならないが、福岡、台北合わせて2000円しない、これはカードで決済。

ホテルは、これもANAのサービスデスクを通して「来来大飯店(ライ・ライ・シェラトン)」を手配。これもコーポレート・レートで手配してくれるのはもちろんだが、もう一つ利点がある。
家族で旅をすると3人一部屋となるので、トリプルかツイン+エキストラベッドとなる。しかしインターネット上でのホテル予約はシングルもしくはツインばかりで、トリプル以上の予約は「電話でお問い合わせください」というのがほとんどである。
となるとフリーダイヤルで、航空券発券とホテル予約をすべて通しでやってもらえ、ホテル予約に必要デポジットもすべて電話1本で片付くサービスはありがたいものである。
海外旅行保険はクレジットカードに付帯しているものである。


さて長いまえふりも終わりやっと離陸である。(^^;;



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