市電とアルファマ地区


先にケーブルカーについて書いたが、もう一つLisbonの交通機関に市電がある。

前のページで、新型車両(これは15番のベレン行きに使用されている)があったが、後は12番、18番、25番、28番の4路線は旧型の車両がガタガタと火花を散らしながら丘を登ったり降りたりしているのは迫力がある。 

特に28番は、路地裏を走る区間もあり、そして中心部からアルファマ・エリアに行くのに便利な路線である。

28番の路線に乗った。

もうLisbonで何回この路線に乗ったであろう。

ケーブルカーと同様「絵」になる交通期間である。

日本では広島も熊本、長崎など路面電車が乗っているが、私にとって路面電車は京都市電である。交通渋滞になるとかなど理由で1976年に最後の路線が廃止になった。

京都の風景には市電が良く合っていた。
Lisbonの市電も街並みに良く合っている。

カテドラルで降りてサン・ジョルジュ城へ市内各所から見えるこの城は結構坂道を上がっていかなければならない。
城というより城址といったほうがふさわしい、高台にあるので市内全域が見渡せる。
露天商が売るジョウロと市電のおもちゃがカラフルでかわいい。

城の正面を出ると、スペインナンバーの4駆の車が土産物屋の店先に置いていたワゴンに突っ込み土産物を粉々にしていた。

慣れない狭い道ででかい車を走らせるとこういう事になるのかな。

サンタ・ルシア展望台からテージョ川方向にはアルファマ地区が広がっている。

ポルトガルの旅行記では、必ずこの地区のことが紹介されている。

曰わく、古い下町の雰囲気を残している。

曰わく、1755年のリスボン大地震で唯一難を逃れた地区。

曰わく、イスラムの匂いを強く残している。

などなど。

確かに他のエリアとは雰囲気が異なっている。

私も何度か「歩いた」というか「登り降り」した。

この地区を歩くと、なぜかホッとする自分がいることに気がつく。
細い路地を歩き、店を覗きそして子供達と遊ぶ。





地元民しかいないカフェでビールを飲むと、自分が異邦人であることがわかる。
「ACポルト」のユニフォームを着た子供達がサッカーボールを蹴っている。

今日でポルトガルも終わり、明日の昼のフライトでロンドンへ。
夕陽の中に街が浮かび上がる。
毎夜通ったカーザ・トランスモンターナでポルトガル最後の夕食をとることにしよう。

Adeus Portugal, Adeus Lisboa !!


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