静かなる首都 荷物を持って宿探しのため歩きはじめたが、日曜日のお昼という状況を割り引いても、ここが首都かと思うほど人気が無い。 あんまり安い宿にも泊まるつもりはなかったので、15US$のLao-Parisという、いかにもフランス植民地時代のなごりのような名称のホテルにした。 エレベーターなしで最上階5階は辛かった。 シャワーを浴びて荷物を部屋に置いて身軽になり、昼ゴハン。 あのトゥクトゥクのおかげで朝食抜きである。 大丈夫だという気はしていたが、やはり予想どおりであった。 そのためUS$とキップ、キップとバーツ、US$とバーツの組み合わせで支払うことも可能である。この通貨換算は、子どもでもトゥクトゥクのオッチャンでも食堂のおばさんでも、瞬時にして計算してしまうのである・・・これには感心した。 さて、昼ゴハンである。 バスターミナルからホテルまでの距離、そして今、自分のいる位置を擦りあわせるとビエンチャン市内は狭いということがわかった。 大体の場所は徒歩で行ける。 雨季ならともかく、乾季のこの時期は歩いてもたいして苦にならない。 とりあえずメコン河を見に行くことにした。 5分もかからない。 メコン河に出ると、乾季でもあるので砂州ができている。 子ども達が遊んでいる。 しばらく川風に吹かれた後、凱旋門とタートルアンに向かった。 メインストリートは舗装工事を進めているため、赤土が舞って埃っぽいこと。 途中トゥクトゥクの兄ちゃんが思い出したように声をかけてくるが、他のアジアの国みたいにしつこくはない・・・極めて控えめである(^^;; 凱旋門に着くと、観光客の他に古い一眼レフを持ったカメラマンが何人もいる。観光地によくいる、観光客相手に写真を撮る商売かな、と思いきや、どうも違うみたいである。 どちらかといえばラオス人の若い女性に声をかけてモデルになってもらっている。 そのモデルにお金をもらっている気配は無いようである。 別の何人かのカメラマンは集まって写真を見せ合っている。 デルを捜しているのは間違いないのだが、単に写真を撮っているだけなのか、何か商売なのかは、私にはわからなかった。 日曜日の昼下がりだけ居るということでもなさそうであった・・・? 1000kip払って凱旋門の登ると、ビエンチャン市内が一望できる。 高い建物もなく、緑の中に埋まっている、遠くにはメコン河が見えている。 ラオス総人口650万人のうちにビエンチャンに60万人が住んでいると言われているが、とてもそんな感じはしない。 あちらで1枚、こちらで1枚と写真を撮り、途中の屋台でビールを飲んで歩いていると時間を食ってしまった。 タートルアン・・・正面が西に傾きかけた太陽を反射して美しく金色に輝いている。 構図を変えたりして写真を撮っていたら、なんのことはない入場時間が過ぎてしまった・・・オイオイ。
|