一度はビーチリゾートで<ペナン島編>


 ペナン島
 21:00着。ちょうど、1年振りの再訪。ここではビーチ沿いではなくジョージタウンに泊まることにしていた。しかし、お気に入りのコロニアルスタイルのCATHAYHOTEL は満室であり、しかたがなくHOTEL MALAYSIAという味も素っ気もないビジネスホテルに泊まった。
 天井のメッカの方向をさしている矢印がムスリムの国であることを感じさせてくれる。
普通のビジネスホテルであり、面白みがないホテルだったが、窓から見える景色は良かった。

 翌日、バタフライ・ファームやバティック・ファクトリーへ行ったりして観光客らしいことをしていた。(^^;;

 夕方、ペナン通りとチュリア通りが交差する場所でインド系のオヤジが経営する雑貨屋(雑貨屋というよりは一坪屋台だが)へ。要はタバコ、日用雑貨、両替まで何でもOKという店である。何故ココへ来たかというと、昨年ここで毎晩、暇つぶしでオヤジと話をして、両替したりタバコや歯磨き粉を買ったりしたものである。

 1年振りに会う親父は、ボクが、「1年振りだね、覚えてる」と言ってもポカーンとしていたが、肩から下げている NikonF3 と腰に下げているCONTAX T2を見て、「お〜」と言って思い出してくれた。そりゃそうだ、昨年、毎晩「売ってくれ」と言われ続けた、いわく付きの品を持って現れたのだから、名前は忘れても商品で思い出してくれたみたいである。さすが”シャイロック”。もっとも「ベニスの商人」ではなく「ペナンの商人」だが。そういう私もオヤジの名前は忘れているのだから、まっ、いい勝負か!

 娘には飴をくれ、私は一年前と同じように歯磨き粉を買った。 2階建てのコロニアル様式の家並みが続き、食べるものがおいしく、過去の栄光を引きずっている街はどことなく落ち着いている。

 昨年は雨ばっかりだったが、今年は雨季にもかかわらずスコール一つない。それでも、京都の暑さにくらべたら涼しいこと。

 昨年も沢木耕太郎氏が滞在した「同楽旅社」を探したがわからず、今回もやはりわからなかった。 

 やはり、20年余りもたてば変わっていて当たり前か。話によるとまだそのホテルは営業しているという話だが。それと、 RAFFLES HOTEL やバンコクのORIENTAL HOTELと肩を並べるE&O HOTELが改装で大がかりな改装工事に入っていた。また、新装になったら是非泊まってみたいものである。

 ペナンを離れるとき妻は「マレーシアホテルは良くなかったけど、ペナンの街は気に入った」と言っていた。

 さて、ペナン島からは当初マレー鉄道の予定だったが、10時間以上列車に乗らなければならないということで妻が嫌がり、飛行機で一気にシンガポールへ。


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