一度はビーチリゾートで<ランカウイ島編>


  シンガポール・チャンギ空港 。シンガポールからランカウイ島へいく飛行機を見たとき、娘は一言「子象!」と言った。747ジャンボと比較すると、まるで大人と赤ちゃんぐらいの差があった。私は爆笑してしまった。妻は横で不安そうな顔をしている。フォッカー70、80人乗り。久しぶりだこんな小さな飛行機に乗るのは。 シルクエアー ・ランカウイ便は定刻通りに飛び立ち、21:00、オンタイムでランカウイ空港に到着。タラップを降りると緑とドリアンの匂いがして、南の国へきたのだという実感がわいてきた。それと共に「ここまで来ればこっちのもん」と訳のわからないこと言いつつ入国審査へ。

 ランカウイ島
 マレーシア政府が現在、観光開発に力を入れている、タイ国境に近いマラッカ海峡に位置する島。島全体が免税であり、「買い物なんかしないから関係ない」と思っていたら、ホテルの税金、それにビール、タバコにも一切税金がかからないといううれしい島であることを後日知ることになる。

 ここでの宿泊は、シェラトンの会員になっていることもあり、シェラトン・ランカウイ・リゾート(SLR)を手配していた。まぁ、昨年の夏は一人だったこともあり、同じマレー半島でも安宿ばっかりだったけど、今回は子連れでもあるので、チョットはまともに行こうことで、このホテルにした。

 初めてのリゾートホテル、プライベートビーチを持ち、プールにはBARまであり、部屋はシャレータイプ(はビルの中の一部屋ではないと言うことですね。)、ビーチは目の前、極楽、極楽。

 さて、翌日からは海にプールに遊ぶ遊ぶ。 

 これがビーチリゾートかと満足はしたが、同時に不満もでてきた。このホテルは街から完全に独立しているため、(クアの街まで20キロ)チョット外まで食事に行こうという訳にはいかない。

朝昼晩ともホテル内での食事となる、そうすると高い割には、味気ない食事となってくる。
こうなってくると街へ出たくなってくる・・・(^^)

 これなら日本のホテルと同じではないか!何で街中で1.3マレーシアリンギット(1MR=約40円)=約50円で飲めるビールに、8MRも出して飲まなくてはならないのか、街中では、おいしい食事が3MRも出せば食べられるのに、味気ない西洋風の食事に100MRも200MRも出さなければならないのか・・・そして、タクシーで街へ食事へ行くことと相成った。

 バスは一日5本ぐらいしかなく利用しづらい、幸い乗り合いタクシーで1人3MR、家族で1台でも12MR で20Kmを走ってもらえる。タクシー代を払ってもホテルで食べるより、安く、おいしいマレーシアのローカル料理を食べてもお釣りがくるという事である。

 道は一本道。椰子の木と水田、水牛や鶏がウロウロしてる、道ばたは露店や食堂が点在している、東南アジアの田舎の風景の中、幸せな気分になり、片道30 分の道のりをセッセと街まで通った。

 食堂のお姉ちゃんたちは僕らを見るとケラケラ笑い、屋台の兄ちゃんはいつも親切にしてくれた。これも子連れのおかげである。これで、やっとアジアを旅している実感がわいてきた。海沿いの屋台で、夕焼けを見ながら食べるサテー、ナシゴレン、鶏飯は最高でした。えっ、ビールはどうしたかって?街中で半ダース仕入れて、ホテルの冷蔵庫で冷やしていました。(^^)

 決して、SLRが悪いという訳ではなく、ホテルの人たちは大変親切だったし、リゾートホテルとしては完璧であると思う。ただ、アジアの屋台大好き家族にとって、「食事」だけが不満となってしまった。それ以外は大満足。(^^)

 さて、次の目的地はペナン。夕方、ランカウイを出航。約2.5時間かけてペナンへ。船内で上映していた香港映画には、爆笑させられた。さすがに、日本人は誰も乗っていなかったが、娘のおかげでマレーシアの家族と船内でずっと一緒に話していた。

そして船は定刻20:00にペナン島に到着した。


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