バンコク経由Ubudへ


 午前0時を回った関空、まったく人気(ひとけ)がない。
一ヶ所のタイ航空のカウンターのみが明るく照らされている。こんな人気の無い関空も初めてである。

 旅客便のフライトはこれだけであるが、カーゴ便が一定間隔で離陸している、普段意識しないが24時間空港であることがわかる。
TG627便・・・日本で唯一東南アジアへ飛ぶナイトフライトである。深夜1:25関空発バンコク行き、バンコク到着5:55・・・2,3時間のトランジットで東南アジア主要各都市へ接続される便利なフライトである。
バンコク40分早着・・・こういう時に限って早く着く・・・次の飛行機まで待つ時間が長くなるだけなのに・・・案の定空港はまだ暗い・・・店もすべて閉まっている。


今回の目的地はバリ島・・・休暇が急に決まったので行き先なんぞ何も考えていなかったが、最近私のまわりには不思議とバリ島リピーターが多くいる。彼らの話を聞くとバリ島は面白そうというのと、本編とは直接関係ないが個人的な用件があったので・・・という理由で決めた。
その中でとりわけ影響が大きかったのは、Miharaさんの一連のバリ島の写真である。

3時間半のトランジットでデンパサール便に乗り換え。ほぼ満席。ただこのようなルートなので日本人は少なく圧倒的にリゾートへ行く欧米系人種となる。そして私の周りは2組の家族で都合13人そのうち子供7人・・・五月蝿いのなんの・・・

ちっとも静かにしていない・・・母親が怒っても一時的・・・これで4時間・・・髪の毛は引っ張られるは、椅子の後ろから蹴られるは・・・ウウ勘弁してほしい(; ;)

それと、いつものことだが機内で初めてバリ島のガイドブックを見た。
14時、疲れ果ててデンパサールに到着。さて入国。

ボラれない両替所で両替して、やたら桁数の多い札束を受け取る。
さっさとエアポートタクシー乗り場へ。最近は、初めて行く国で、公共交通機関のバスも鉄道も無いところでは無理せず定額タクシーに乗るようにしている。

1つめは早く目的地に向かえる、2つめは途中ボラれるかどうか考えなくても良い。
ちょっとでも安く上げようと1km先のバス停まで荷物背負って歩いたのは遠い昔のことである。 

窓口でUbudまで申し込み。115,000idr(≒1700円)・・・まぁちょっと高いかなという感じである。通常のメータータクシーで相場100,000dirと聞いているが遠回りや渋滞に合うとどうなるかわからない。

乗合タクシーのベモだと安いが、途中乗り換えがわからないし、乗り方のシステムもよくわかっていない。

そりゃ昔なら目的に着くまで何時間かかろうがベモを選択しただろうが・・・最近は軟弱である・・・というか、タクシーで1時間で着くところを乗り換えなど含めて3時間もかけていくと次の行動に影響が出てくるし見知らぬ土地だからこそ、さっさと次の行動に移りたい。

なにせ例によって、これから宿を決めなくてならないし。
運転手「バリ島は初めてか」
私  「そうだ」
運転手「Ubudの何処に行く?ホテルは何処だ?」
私  「いやホテルは決まっていない。Ubudの中心部で降ろしてほしい」
次に、それでは私の知っているグッドホテル・・・と言い出すかと思ったが、そのようなことは無く、まっすぐ車をUbudへ向けて走らせた・・・ちょっと拍子抜け。

この運転手とのやり取りは英語だったが、変に面白いオッサンで到着までの1時間退屈することはなかった。
Ubudの中心部で降ろしてもらったら、来ました来ました・・・ホテルの客引きがゾロゾロ。

まだ日も高いので焦らなくても大丈夫。
そのうちの一人に付いて行く、路地の奥の1件のバンガロ「SUARSENA」にご案内。

花の小道の両側に独立のバンガローでテラスまであり、部屋も広くベットはツインで、ホットシャワーも出る、ファンもちゃんとついている上、朝食込み、それに静か。

造りは古く、やや電気が暗いが60,000idr(≒900円)は悪くない。
ただ急ぐことも無いので、「もう1軒見て決めるかどうか考える。」と言って荷物を持って行こうとしたら。
背中から「それなら1泊50,000idr(≒750円)」と勝手にディスカウントしてきた。
私の足は止まった。

「次のホテルがこれ以上に良いとは限らないし・・・まっ、いっか」
1泊20〜30USドルぐらいのホテルと考えていたが、安くてダメということでもないし。
「とりえあず2泊ね」ということでこのバンガローに決めた。
最終的には6泊することになるのだが・・・。

また、ここのボーイがマメであり役に立った・・・それは後述。
とりあえず荷物から解放されたので行動開始と行きましょうか。


Ubudのライスフィールド

表紙へ


海外旅行目次に戻る