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秋風がそこここに 8/27
連続真夏日記録を更新した猛暑も終焉を迎え、確実に秋の気配が感じられるようになってきました。
アテネオリンピックのほうは、前半戦で日本の金メダルはほぼ出尽くして、国民の大半は、女子マラソンあたりでもうすべてが終わったような気になっているのではないかと思います(そうでもないか)。でも、日本選手がいない競技でこそ、ゲームそのものの楽しさを味わうことができるような気もします。たとえば、明日行われるサッカー男子の決勝戦は見物ですよ。
きのう、また東大農場へ息子と行きました。先週は植物観察会に参加しましたが、動物観察会というのが毎月第4木曜日に開かれていることを知り、参加してみようと思ったのです。中西章先生という昆虫博士と一緒に見て回るのですが、なかなか楽しい。きれいなチョウや珍しい虫をたくさん見ることができました。
参加者の一人がおっしゃっていましたが、先週田んぼ近くにたくさん飛んでいたツバメがほとんどいなくなっていました。そういえば、ぼくが見かけたのはたった1羽だけ。この十日足らずの間にツバメたちは南へ旅立ったようです。ここにもはっきりと季節の移り変わりが現れていました。いやむしろ、ここでこそ変化を知ることができるのでしょう。
中3の娘は夏期講習の終盤を迎えていますが、いっこうに切迫感がありません。ぼくの中3時代はどうだったのかなあ。そんなことを考えながら、8月もあとわずか。
東大農場・演習林 8/18
きのう子どもたちと西東京市にある東大農場に行って来ました。自然の豊かさをたっぷり味わえるすばらしい場所でした。東大の試験農場ですから、いわゆる子どもたちの遊び場や自販機などはいっさいありません。
ボランティアグループの植物観察会があったので参加しました。出席者は50人ほどですが、高齢者ばかり。ところがみなさん勉強熱心で知識も豊富なのです。
この観察会は毎月第3火曜日に開かれていて、解説の先生と一緒に農場の中の植物を見て回るのですが、人数が多いため半分以上の人たちは勝手に観察したりおしゃべりしたり。その辺の緩やかさが心地よく感じられました。子どもは我が家の二人だけだったせいか、みなさん親切にしてくださって、詳しい解説をたくさんしてくれたり、道々見つけた虫やカエルを持ってきてくれたり。
植物や昆虫の多さにはびっくりしました。10m 歩く間にいろんなものを発見します。自然はこんなにも豊かで多様なのかと驚くばかり。
このすばらしい演習林は現在東大が管理しているのですが、数年後に手放すそうです。それで今「東大農場・演習林の存続を願う会」という市民団体が、この自然を残すための活動をしています。この広大で豊かな自然はぜひとも残しておきたいものです。
来週は動物観察会があるとのこと。これも参加するつもりです。
いま動物園が面白い 8/13
きのう上野動物園に行って来ました。一人で行ったので、自分のペースで楽しむことができました。朝10時過ぎから午後3時半まで、途中食事もせず、自販機のジュースを1杯飲んだだけ。園内のほとんどの動物を見て回り、スケッチを数枚描きました。
動物園も水族館も今は日進月歩です。岩波ブックレットで『いま動物園が面白い』というのがありますが、確かにそう思います。見せ方が変わってきました。以前と違って、今は種の保存と環境保護を主眼にした動物園経営が行われているようです。動物ができるだけ野生に近い環境で過ごせるように工夫されているし、見物客が面白いアングルで見ることができるようになっています。
大きなスマトラトラがガラス越しに寝そべっていましたが、大きな頭やゴワゴワのひげを間近に見ることができました。また、ゴリラもガラスの近くに来てくれて、はいポーズって、まるでわざわざサービスしてくれるみたいなんです。面白かったですね。
このサイトで繰り返し言ってるのですが、ぼくはディズニーランドみたいなアミューズメントパークより、こういう自然と結びついた施設の方が好きなのです。なんか、生き返った感じがします。きのうは東京の連続真夏日38日という新記録が出たけれど、あつい日差しの中、ふしぎに元気よく歩き回ってしまいました。
みなさんも動物園に行ってみては? 水族館も楽しいし。
サッカーと戦争 8/9
サッカーアジアカップ、ニッポンが優勝しましたね。おめでとう。はっきり言って準々決勝や準決勝ほどのスリルはまったくなくて、順当に勝ったという感じでした。
しかしこれでクローズアップされたのが、中国の反日感情の根深さと、スポーツに関する意識の低さでした。日本の試合をすべて第二次大戦に結びつけて、あのような行動しかできないのでは、日本との関係だけでなく、自国の発展も望めそうにありません。一部の人間がやったことと片づけるほど少数ではありませんでしたからね。決勝戦で負けたとたん帰ってしまう観衆っていったい何だったのでしょう?
今回の騒動で、中国が2008年のオリンピックのホスト国としての役割を十分に果たせるのか、国際的に危ぶまれているけど、ほんとうに心配です。
ぼくは今回のアジアカップをきっかけに、日本が中国でやったことの事実をもう一度正しく勉強しようと思いました。
それにしても、おととしのW杯も今回のアジアカップも、世界の中のアジアがどういうものか垣間見せてくれました。ちょっと情けない意味で。
今日は長崎に原爆が落とされた日です。原爆の体験を手話で語り伝える山崎栄子さんのドキュメンタリーをNHKで見ましたが、ふと、なぜアメリカは広島だけでなく長崎にも原爆を落としたのだろう、と思いました。
そんなことを考えさせる夏です。
ナショナリズム 8/7
今夜はいよいよアジアカップの決勝。日本の優勝を祈って応援しましょう。がんばれ、ジーコJAPAN!
今回は中国の観客のブーイングが政治問題にまで発展してしまったようです。たかがスポーツと侮るなかれ。サッカー関係のYahoo掲示板を読んでいて、日本人のメンタリティーについておもしろいことに気がつきました。
W杯の時でもいつでも、日本代表がヨーロッパや南米のチームと戦うときには、戦い方その他について日本(つまり自国の選手)を批判する意見が多く、話題はサッカーに限られるのですが、アジアの国々が相手だと、異常に愛国心の発露が見られ、必ず第二次大戦や国民性の問題にまで話が広がるのです。
ぼくだっていつも日本代表を応援しているし、W杯の時の韓国の試合や、今回の中国の観客の態度に疑問を持ったりもしましたが、掲示板の書き込みを見ていると、行き過ぎた誹謗中傷が多すぎます。日本人とか中国人とか韓国人というカテゴリーで人間を十把ひとからげにして決めつけるのでは何の発展もないでしょう。多少の相対的な差はあれ、どの国にもどの世代にも、すばらしい人もいれば馬鹿な人もいるということですよ。
インターネットの内容は玉石混淆。新聞、雑誌、テレビなどとは違うもう一つの大きなメディアであることは確かですが、掲示板は人を生かしもするし殺しもします。正しいものを見分ける目が求められます。
それにしても、今夜はニッポンがんばれ!
サッカー日本代表は強くなった 8/4
アジアカップ準々決勝、準決勝の試合は信じられないような展開でした。ゆうべのバーレーン戦で後半40分に勝ち越されたとき、こりゃだめだと思いました。で、風呂に入っていたら、息子の「入ったー!」と叫ぶ声が。へえ、と思っていたら、さらに延長戦でまた得点。
風呂から上がってから見続けたけど、最後は壮絶な死力戦で、見ていてハラハラドキドキでしたよ。結局ぼくは日本の得点シーンをどれひとつリアルタイムで見ることができなかったのですが、延長戦だけでもじゅうぶんに手に汗握りました。
今回のアジアカップは、国歌斉唱にさえ向けられる非常識なブーイング、どうみても不公平な審判(2年前のW杯を思い出したぞ)、芝がめくれ放題の劣悪なピッチ状況、など多くのハンディキャップを背負っています。それを考えると、今の日本代表は間違いなく強くなったと思います。
準々決勝でのPK戦なんてそれだけでドラマだったし、きのう後半45分に中沢が入れた同点弾は、あのドーハの悲劇の借りを返したゴールのような気がしました。最後の一秒まで絶対にあきらめない精神力、ぼくも見習わなくちゃ。
決勝戦の相手は開催国の中国。実力差は明白ですが、ありとあらゆる手段で不利な状況に追い込まれるに違いありません。でもそこで間違いなく勝ってくれ。ドラマより劇的に。Nippon、cha、cha、cha!
7月の「ごあいさつごあいさつ」
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