福井の冬  1/23   
今からもう26年も前、大学生の頃フランスに行ったことがあります。初めて異国の地を踏みしめたのは、2月でした。パリに到着した翌日から雪が降り始め、数日間雪景色のパリを歩き回りました。現地でぼくを出迎えてくれた先輩が、「峯田が福井から雪を運んできた」と言っていました。
今週水曜日から親の介護のために帰省していたのですが、福井に着いた日の夕方から雨が降り始め、やがて雪に変わりました。そして翌朝は辺り一面銀世界。まるでぼくを待っていたかのような
大雪。雨男や晴れ男は聞くけど、これって雪男?
あちこち行く用事があったので、この雪は少々しんどかった。陽水の歌のような吹雪、吹雪、氷の世界。でも、そうそう、これが福井の冬なんだよ。
2日目の夜には中3時代の友達9人と30年ぶりに会い、冬景色とともに昔の空気にどっぷりと浸りました。歳はとったけど昔と変わらない友達の顔がとてもすてきだったので、5人をスケッチしました。ほんとうはここに掲載したいところですが、全部その場で本人たちにあげちゃったので、お見せできないのが残念です。

遠くの国と自分の生活と  1/19        
阪神淡路大震災から9年たちました。月日の流れの速さを感じます。直接の知り合いに被災者はいなかったけれど(連絡が届いていないだけかな)、忘れがたい出来事です。6千人という犠牲者は当時、史上最大の地震被害者数でしたが、その後トルコでもそれを上回る大地震があったし、昨年末に起きたイランの大地震は、犠牲者4万人以上という未曾有の大惨事でした。地理的に離れていることもあって、その数字に実感が湧かないというのが日本人の正直な感覚でしょうが、だからといって、覚えていなくていいということではありません。義援金を送るだけでも意味はあるだろうなと思います。
イラクのことだって、とても無関心ではいられないし。自衛隊はどうなるんだろう。イランの方にもっと回せばいいのにと思ったり。
さて、ひるがえって自分の生活も数多くの課題を抱え、格闘の日々。

当サイトは年末からマイナー・チェンジしてますが、今年もさらに変化する予定(昨今は「進化」という表現を使うのでしょうが、手垢がついているのでぼくは使わない)。「2004年シフト」といったところかな。追々お見せしていきます。

世界も自分も大変だ。

川越の「いも恋」  1/13  
昨日(
12日)の午後遅く、家族で川越へドライブしました。ここは小江戸と呼ばれ、なかなか風情のある町なのです。
並んでいるお店は昔ながらのたたずまいを見せていて、歩いているだけで結構楽しい。通りには電柱がなく、町の景観を維持するために努力しているのがよくわかります。
さつま芋が名産で、芋を使った食べ物がたくさんあります。そのひとつ「いも恋」というのを買いました。饅頭のようなもので、中にあんことふかし芋が入っています。これがおいしい! 持ち帰りのつもりで買ったのだけど、お店の人が出来立てのほかほかをくれたので、これはあったかいうちに食べなきゃ、ということになりました。夕方の寒風吹く町を歩きながら食べた「いも恋」の味はとびきりのうまさでした。
人をほっとさせる町並みは、もう一度行ってみたいと思わせるものがあります。最近は昭和レトロが流行っていますが、江戸時代も再評価されているようです。単なる懐古趣味でなく、そこからもう一度学ぶものがたくさんあるような気がします。

欲望とテロリスト  1/10        
1986年のチェルノブイリ原発事故も
1995年の地下鉄サリン事件も

2001年の9.11テロ
も、ぼくたちに
歴史が取り返しのつかない地点に
踏み込んでしまったことを教えてくれた。

現代文明の中で人々が野放しにした
「より多く、より速く、より楽に」
という欲望
テロリストを生み出して、
人々を苦しめている。
他者や自然を利用するだけ利用して、
自分の繁栄だけを願い、
自分は正義でまともだと思う身勝手さが
テロリストを増殖している。
自分がテロリストだという
自覚のないテロリストの欲望によって
破壊されゆがんだ自然が
人々を苦しめている。サリンのように


増大した欲望は、テロ撲滅や正義という
美名の衣の中に複雑に織り込まれ、
見分けることができなくなってしまっている。
血管のすみずみにまで染みわたった欲望によって
イラクへ自衛隊が派遣され、
またひとつ、
歴史は取り返しのつかない地点に踏み込む。

お正月にはボードゲームを  1/2/04 
元日の午後、家族で近くのトイザらスに行きました。朝刊の折り込み広告を見ていた息子が、親や親戚の人たちからもらったお年玉でさっそくほしいおもちゃをを見つけたのです。
最初から予定していたものと別に、お店でちょっと面白そうなゲームを見つけました。テリトリー戦略ゲーム「ブロックス」。フランス生まれのパズルみたいな遊びです。いろんな賞を取っています。結局両方買って、息子には満足のお正月でした。わが家にはスコットランドヤードというのもあって、これも楽しいボードゲーム。正月にはみんなでこんなゲームをして遊ぶのもいいですよね。
でも、トイザらス、商品の数は多いけど、ぼくにしてみると、創造性に富んだものとか、ワクワクさせるものはほとんどなくて、また来たいとは思いませんね。それに2999円、3999円といった値づけの仕方がすごくいやらしい。
ワクワクというなら、元日に読み終えた『レオナルド・ダ・ヴィンチという神話』、これは面白かった。「この本が面白い」で取り上げています。ダ・ヴィンチに興味のある方、ぜひお読みください。

12月の「ごあいさつごあいさつ」