東北出張レポート

(1998年9月8日〜11日)


【3日目】9月10日(木)

「ひたすら『待ち』の日」

●早めに起きてしまい、2時間も安ホテルの部屋でテレビを見ながらぼーっとしました。9時ちょっと前にチェックアウトし、すぐ郵便局に行ってお土産をゆうぱっくで自宅に送りました。で、駅からタクシーで新庄南高校へ。しかし、ちょうどその日は「マラソン大会」で、教員・生徒は1人もいませんでした(^^;。留守番の事務員が対応してくれたのですが、トホホ。何のために新庄に泊まったんだか。

●歩いて駅にもどり、しばらく待って10時03分発こまくさ6号に乗りました。約1時間で山形に到着しました。山形の気温は27度だったのですが、体感では30度いってました。太陽がぎらぎら照りつけていました。タクシーで山形城北女子高へ行きました。終わった後、歩いていける距離にガイドブックに載っていた(←ミーハーな私はこれに弱い)有名そば屋「羽前屋(うぜんや)」があるのを把握していた私は、カンをたよりに歩き、見事にその店を発見しました。店内は近くのサラリーマンで混んでいました。手打ちだけあってなかなかそば自体はうまかったです。個人的には「つゆ」がいまいちのような気がしました。でも、達成感がありました。

●羽前屋から山形駅まではまた歩いたのですが(距離はたいしたことないけど暑さと荷物の重さがきつかった)、これが災いして山形新幹線の次の電車を1時間以上待つハメになりました。仕方がないので本屋にいき、新潟県の地図を見て明日の訪問校の確認をしたりして時間をつぶしました。

●山形新幹線つばさ132号(13時24分発)の自由席に乗って赤湯(13時47分着)へ。そこから山形鉄道フラワー長井線に乗る予定だったのですが、これも時間が合わず2時間位待たされるようだったので、タクシーで直接南陽高校に行きました。

●南陽高校が終わって、近くの宮内駅(フラワー長井線)に歩いていったのですが、これがすごい無人駅。しかも、まだ50分くらい待たされます。まわりに誰もいない。寂しい!

宮内駅

●ぐだぐだしてようやくフラワー長井線に乗りました(15時19分発)。

フラワー長井線

●これは1両編成のディーゼル車。整理券を取って、最後に現金で精算します。今泉で精算を済ませ、「車内精算済証明書」をもらって、JRの米坂線(よねさかせん)に乗り換え。ここでも約10分待たされます。

JR米坂線

●この米坂線は米沢と坂町(新潟県)を結ぶものですが、2両編成のディーゼルで、これもすごい列車でした。山あり田んぼあり渓流ありトンネルありの変化に富む景観の中を、淡々と走ります。冷房はなし。窓全開。自然の風を受けながら走るのもたまにはいいですね。毎日はイヤですけど。トンネルに入ると、ヒヤっとした風が車内に入ってきます。トンネルのヒンヤリした空気を、久しぶりに体感しました。車内はガラガラ。私は足を伸ばし、ひょっとしたら日本一かも知れない素晴らしい景観を眺めながら、揺られるがままにたたずんでいました。ある意味では、この列車の体験がこの旅の最大のハイライトだったかもしれない。

●さて、延々2時間近く揺られ、ようやく終点の坂町に着きました(17時30分頃着)。そこで新潟行きの電車(そう、電気で動くから電車)に乗り換えるのですが、さらにここでも20分待たされます。きょうは、「待ち」の日でした。新潟行きも、座れて良かった。

●電車の中で感じたのですが、山形から新潟に行きにくい(地理的な断絶がある)ということもあり、文化的な断絶があるような気がします。新潟はほとんど若者の様子が東京と同じです。「関東・甲信越文化圏」に入っていると言っていいかもしれません。しかし、秋田・山形はどこか垢抜けないところがあり、基本的に「田舎」です(ごめんなさい)。これが坂町を境にガラっと変わったようなきがするのです。やはり「甲信越」と「東北」は違うんだな、と思いました。

●ホテル(新潟ワシントンホテル)に着いたのは夜7時過ぎ。遅かったので外に出る気力もなく、昨日節約したので、奮発してホテル内のレストランで食事。ワシントンホテルは藤田観光(椿山荘やフォーシーズンズホテル椿山荘を経営)系列なので、サービスも食事の質も高い方です。なかなかおいしかったです。高かったけど

●それから、ワシントンホテルの客室の電話機は、アメリカのホテルと同じようにデータ通信用モジュラージャック差込口が付いています。ワシントンホテルはエライ! リーズナブルなお値段で、インターネット予約にも対応していることもあり、私はワシントンカードを作って、学会などでもなるべく利用することにします。


【最終日】9月11日(木)

「速攻で駆け抜けた一日」

●朝はホテルの朝食をとりました。バイキングだとついつい食べ過ぎてしまいます。しかし新潟産コシヒカリのおかゆはおいしかったどす。9時からタクシーに乗って訪問開始。新潟東高校、新潟明訓高校を回りました。新潟明訓はマンガ『ドカベン』の「明訓高校」のモデルとして有名ですが、その新潟明訓高校のすぐそばに「白新中学」(←この校名も水島新司のマンガでよく出てくる)があったのには笑った。

●その明訓高校のそばの白山駅から越後線に乗り、越後曽根駅まで行こうと思ったのですが、その手前の内野駅までしか電車がなく、しかも越後曽根まで行くやつが40分待ちということなので、「きょうは早く帰る」ということを最優先していた私はすかさずタクシーで西川竹園高校に行きました。

●訪問後は待たせてあったタクシーで内野まで戻り、そこから新潟に引き返し、駅の食堂で昼食をとったあと新幹線で長岡へ(12時38分発あさひ316号)。結局それが一番早く回る方法でした。早く帰りたいので、何よりも時間を優先したのです。したがって、写真を撮る余裕はありませんでした(^^;。

●長岡駅から長岡大手高校までは歩いていけないことはない距離ですが、タクシーを使いました。近距離だったのでタクシーの運ちゃんも不機嫌そうでした。とにかく、この長岡大手高校ですべての予定は終わり。やった!! 速足で長岡駅まで戻り、13時52分発のあさひ318号で一路大宮へ。ああああ・・・・。

●今回の旅を、どのように総括すればいいのでしょうか。高校訪問はもちろんちゃんとやったのですが、機会があればもう一度ゆっくり回ってみたいとも思います。そして、観光の方はあまりちゃんとやらなかった(三内丸山遺跡も無理して行けば良かった?)ので、青森とか秋田は出張とは関係なく訪ねてみたいと思います。とりあえず、今回は自分で自分に「お疲れさま」と言いたいです。


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