東北出張レポート

(1998年9月8日〜11日)


【1日目】9月8日(火)

●7時16分大宮発のこまち11号に乗って盛岡に行きました。盛岡で駅弁を買い、はつかり3号に乗り、お昼ごろ青森に到着しました。「津軽海峡冬景色」にあるように、北へ帰る人の群れは誰も無口・・・ということは全くなく、みんないろいろおしゃべりしてました(^^;。駅を降りてさっそくタクシーに乗り、青森明の星高校、青森南高校を回りました。タクシーの運転手は女性で、いろいろお話ししたりしました。訪問が終わった後、青森駅で私が次の電車の切符を買うまで待ってくれ、観光物産館アスパムまで乗せてくれるなど、いろいろ良くしていただきました。

●有名な三内丸山遺跡は青森市の市街地からそう遠くないところにあるようで、結構近いことに驚きました。しかし、今回は時間がなかったため、観光物産館になってしまったわけです。一応、お約束の展望台に上り、青森市街や海を眺めてきました。以下の写真はアスパムの展望台からの景観です。

青森市街

●物産館のすぐ近くに、ガイドブックにも載っている有名なラーメン屋「マル海ラーメン」があるのを発見。あまり時間がなかったのですが、速攻で行きました。メニューは醤油ラーメンの「中」と「大」だけ。イワシの煮干しで取ったスープはあっさり味でちょっとすっぱさもあり、けっこうクセになりそう。麺もかんすいが入っていない手作りで、ツルツルの歯ごたえ。堪能しました。

●青森から、特急かもしか4号に乗って弘前へ。水田の中にリンゴ畑が点在している中を電車が走り抜けます。30分ほどで弘前に到着。ホテルにチェックインし、すぐに弘前中央高校に向かいました。

●訪問が終わった後、すぐそばの「弘前公園」を散策しました。今では天守閣がひとつ残っているだけで(写真)、あとは広大な公園です。地元の人が芝生の上でなごんでました。天気が良ければ岩木山がよく見えるはずだったのですが、きょうは雲がかかっていてよく見えませんでした。きょうは青森県にしてはめずらしく蒸し暑かったため、屋台の手作りアイスがおいしかったです。

弘前城

●ホテルで爆睡したあと夕食にでかけました。本当はタクシーの運転手もお奨めの郷土料理店「炉辺」に行きたかったのですが、あいにく火曜日は定休日。仕方なくホテルの周辺を散策しました。そこで、たいへん感じのよさそうなすし屋を見つけ、そこに入りました。私は食べ物に関するカンが鋭く、「このラーメン屋はうまそうだ!」とか「この店は良心的そうだ」という直感はだいたい当たります。今回も店構えだけでピンと来ました。実際、大将が非常に「いいオッサン」で値段も安く、非常に良心的な店でした。ネタはまあまあといったところですが、安かったので許します(^^;。

●弘前の高校生の間では(今ごろ)ルーズソックスが大流行しているようでした。駅前は意外に人が少なくてひっそりしている感じですが、夕方から夜にかけてやたら高校生をよく見かけました。ダイエーの入り口の前で夜、座り込んでいる女子高生もいました。をいをい、これぢゃ東京と同じだ(^^;。

●夜は例によってお約束のメールチェック。PowerBookは重かったけど、これだけはやめられまへん(^^;。翌日も朝早く出発するので、早めに寝ました。


【2日目】9月9日(水)

●朝早く起き、朝食をとらずに7時08分の快速八幡平に乗りました。朝もやの中を走り抜けるディーゼル電車。点在するリンゴ畑のリンゴは、赤く色づいてたわわに実っています。沿線にススキも生い茂り、だんだん秋の気配が深まっていく感じがしました。しかし、それとは裏腹にかんかん照りの非常に暑い日でした。例によって終日汗びっしょりになりました。

●乗り換えの大館駅にコンビニがあったので、そこでサンドイッチを買って軽い朝食。8時24分の急行よねしろに乗り、東能代に向かいます。東能代でさらに乗り換え、1両編成の「東能代と能代の1駅を往復しているだけの列車」(これもディーゼル)に乗って能代に着きました(9時29分)。朝っぱらから2時間半近く列車に乗ったことになります。私は当初、移動中に本を読むつもりだったのですが、この雄大な景色を見ないのはもったいないと思い、ぼうっと外を眺めていました。能代北高校の訪問はつつがなく終わりました。

●さて能代を10時31分に出て、東能代からまた鈍行(2両編成)に乗って秋田まで約1時間。運良く座れたので、ちょっと爆睡しました。で、秋田から11時56分発こまち46号東京行きに乗り継ぎ、角館(かくのだて)に到着。

●角館は、武家屋敷などで有名な観光地。訪問する角館高校は自転車で行くとちょうど良いくらいの距離なので、私は駅前で何とレンタサイクルを借りました。汗だくになって訪問を終え、残りの時間、自転車でゆっくり観光しました(^^;。

●まったくの偶然だったのですが、角館は祭りの日でした。そのため、目ぼしい通りはすべて車が通行止めになり、歩行者天国状態でした。

角館01
こんな山車がたくさん出ていました。

角館02
角館の町役場。

角館03
山車の上で少女が舞ってました。

●たくさんの通りに山車が出て練り歩くのを見、武家屋敷を眺め、銘菓「生もろこし」(←トウモロコシではなく、和菓子)を買い、桧木内川(ひのきないがわ:下の写真参照)を見て、手作りアイスを買い(をいをい)、少しの間だけ角館を満喫しました。

桧木内川

●造り酒屋、普通の酒屋が多かったのも目に付きました。また機会があればゆっくり遊びに来たいと思います。さて、またこまちに乗って大曲に行き、大曲から快速かまくら4号に乗って、横手に14時56分に到着。横手ではタクシーに乗って城南高校に行きました。下の写真は横手城です(見えますか?)。手前は横手川です。

横手城

●9日は新庄で宿をとってしまったので、横手から新庄に行かなければなりません。時間的に鈍行しかなく、16時23分横手発の電車で、コトコト揺られて新庄に向かいました。終点が何と山形という、非常に長い距離を走る電車です。2両編成のディーゼルでワンマンカー。基本的にドアは自動ではなく、ボタンを押して開けます。無人駅では運転手のすぐ後ろのドアだけが開き、そこで切符や現金や整理券(!)を渡して出るようになってます。バスと同じですね。

●そんなわけで、山の中、畑のなか、水田の中を電車はひたすら走ります。最初は高校生でいっぱいだった社内もガラガラになり、新庄に近づくとまた高校生で混雑しました。そして17時52分、やっとやっと新庄に着きました。

●私、とあるビジネスホテルに泊まったのですが、これがとんでもない安ホテル。なんか質素なラブホテルという感じです(をいをい)。歯ブラシなし。シャンプーなし。石鹸だけ。このホテルはインターネットになぜかホームページを持っていて、それを見て予約したのですが、何かホームページの絵と全然違うぞ!!(笑) テレビは今どき珍しい「100円を入れて見るやつ」。ただし、100円で2時間見れますので、これも安さ爆発。しかもその2時間でアダルトチャンネルを含むすべてのチャンネルが見られるので、考えようによってはかなりお得かもしれない(^^;。

●この新庄という都市。6時半くらいで次々に商店街の多くの店が店をしまいます。ちょっと路地裏を見るともう真っ暗。極め付け、旅館「とまれ屋」(爆)というのがあって笑いました。しかし、観光客が少ないのか、気の利いた料理店は・・・なし。というか、ちゃんとした店はすごく高そう。感じが良くてリーズナブルなお値段(笑)という店がない。皆無です。しくしくしく。30分くらい歩き回りましたが、収穫はなし。変な店に入って高い食事をするくらいなら、今日は徹底的に節約しようということで、コンビニ弁当を買いました。明日の朝食用にパンも買いました。くくくく・・・。

●平成11年には山形新幹線が新庄まで延長されるということで、駅前には新幹線のでっかい模型が置いてあります。しかし、新庄の人には悪いけど、この町に新幹線を引いて、いったいどうしようというのでしょうか。昨年度情コミの成績最優秀者の学生の出身地なので、「まじめな町」なんだろうとは思いますけど。そういえば食堂は少ないけど、本屋は結構多かったな。心なしか、町を歩いている高校生も朴訥そうな感じでした。高校によるんだとは思いますけど。


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