撮影日は日曜日だったこともあり,“父−息子”の親子連れを何度も見かけた。しかし駅で見かけた殆どの親子連れは,お父さんが夢中でカメラを構える姿を後ろからポツンと見ているお子さんの姿だった。子供にとっては,もうすぐ消え行くローカル線と言えど,外から見ていてはさほど面白いものではないのだろう。
しかし車輌の先頭に陣取った子供たちの表情は,必ずと言って良いほど活き活きとしていた。この写真を撮った時も,ファインダーの中に子供たちの楽しそうな表情をハッキリと捉えることができた。やはり,目の前に広がる景色がどんどん近づいては流れ去っていくのが,素直な感性に高揚感をもたらすのだろう。
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