アイドリング不調

一言でアイドリング不調とは言っても、原因は様々です。
個人的には、まずディーラーでコンサルタントにかけてもらいなさい(無料です)と言いたいところなんですが、そんな事書いて終わらせてしまうとこのコンテンツの意味がなくなるということで・・・
ここには32ではよくある事例を掲載しています。

■点火不良
パワートランジスタ、イグニッションコイル、プラグが原因でおかしくなる事があります。
詳細は【 点火不良 】にて。
■燃料フィルターの詰まり
交換した事ないのであれば、疑う余地あり!(新品\3850)
この場合、アイドリングのみでなく加速時にも違和感を感じるはずです。
■ゴムホースの硬化によるエア漏れ
年数が経ってる&エンジンの発熱量が多い為、どうしても硬化しひび割れが起きそこからエアーが漏れ不調に陥る場合があります。怪しげな個所のゴムホースはいっそのこと耐久性の高いシリコンホース交換してしまいましょう。エンジンルームの見た目も良くなります。
■エアレギュレーターの不調
インマニの下にあります。
冷間時にエンジンを始動する際に弁を開いて空気を送り込んで回転数をアップするものです。
冷間時正常にアイドルアップするのなら、恐らくこの部分は正常でしょう。
点検方法は、
・エンジンを冷間時に始動し、AACバルブの配線コネクター(2極)を外し、エンジン回転数を点検する。
エンジン回転数が規定アイドル回転数より高いこと。(シャッターが開いていいる)
・配線コネクターを接続し、エンジンを十分暖機する。
・その後、AACバルブの配線コネクターを再び外す。
エンジン回転数が規定アイドル回転数よりやや下がる事。(シャッター全開)
正常であれば、上記動作をします。
不調の場合、 外して潤滑剤をかけ細いドライバーなどで動かしてやれば復活する事があります。
部品交換するならアッセンで7530円です。
■AACバルブの不調、故障
画像の場所に付いてます。

ブローバイガスに含まれるオイルが量が多いとAACの狭い通路の中を通る時に結露してラインを詰まらせます。清掃すると回復する事が多い。
洗浄方法は【AACバルブ(IAAユニット)洗浄】 にて。
この症状のときはアイドリング以外は快調なことが多い。
■エアフロの不調、故障
エアクリーナーの直後に付いてます。
ブローバイガス中のオイルがアクセルのON、OFFによって逆流して、A/Fを汚損させ正確な数値を検出出来ないようにしてしまうものです。これまた掃除をすると簡単に直る場合が多いです。掃除は必ず本体が冷えてる時にやってください。エンジンを切った直後等の熱を持ってる時にやると、センサーがブチ切れてしまいます。
まずはバッテリーを外し(学習機能をリセットする為)、少し離れたところから(センサーは細い針金ですので勢い良くかけるとブチ切れる可能性あり)ブレーキクリーナー等のパーツクリーナーを拭きかけるだけです。十分に乾くのを待ち、バッテリーを接続すれば完了です。
クリーナーが十分に乾く前にエンジンをかけて冷汗が2リットル出たのはこの私です(笑)
私はメンドクサガリヤなので本体につけたまま掃除しますが、
念の為にセンサーは本体から外してから掃除したほうがエンジンの為には良いです。
この症状の時はエンジンの回転全域でトルクが無いような感じがするとの事です。
センサー基盤の半田クラックが原因で不調になるという事例も沢山目にします。
■O2センサーの不調、故障
タービン出口に付いてます。

高回転を多用している人や異常燃焼をした事が有る車では先端のセンサー部が破損します。サーキットによく行く、燃料にレギュラーを使っていながら高回転を使う等の場合、あっさり逝きます。アイドリング時にはここで、出てくる空気の酸素濃度を調べて燃料の量を調整します。
センサーが破損していると酸素濃度を間違って測定して燃料を減らします。その結果トルクが無くなりエンストする。
逝っちゃてる場合(コンサルタントにかければ一発でわかります)は、新品交換しかありません(新品\21700)。
この症状のときは季節(外気温度)によって不調が出たり出なかったりします。
■インマニのガスケット抜け
ブースト計の数値が異常(ブーストも掛からない、負圧も出ない)です。
RB20は普段エアコンOFF時に450〜490mmHg、
エアコンONで420〜450mmHgほどになるはずです。(気温、使用オイル等でも違う)
これが 最悪時にはアイドリング時に190mmHgほどしか負圧が掛かりません。
これはインマニのガスケットを交換する以外の手段はありません。
この症状は長い期間エンジンを止めておいてエンジンをかけようとするとはじめの1回は掛かりません。比較的毎日乗る人ではそのような事は起こりません。
発見方法としてインマニのガスケットに向けてブレーキクリーナーを吹いた時に一瞬エンジンの回転が落ち込む、又はエンジンが止まってしまうなどの反応がでます。これはブローバイガスのオイルで塞がっていたインマニの隙間が洗い流されてしまうからです。
■プラグがかぶっている
高回転、高ブーストに余りしないのに高い熱化のプラグを入れたり、プラグにカーボンが付着していたりしていて起こります。普通の人は7番(NGK相当)でもよいのですが、8番、9番をいれてちょい乗りを繰り返す。アイドリング時間が異常に長い。止める前にアクセルをあおる(これはキャブ車のエンジンが掛かり易いようにしておくのを真似ているだけ)の場合に起きます。
プラグを外してみて綺麗に狐色なら良いですが黒くなっていたり、ガソリンで濡れていたりしているならばプラグを洗浄、交換してください。

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