ツリフネソウ

ツリフネソウ科の一年草で、東アジアに分布し、日本では北海道から本州にかけて見られる。 高尾山でも広く普通に見られるが、沢のそばに多いようで日影沢などでは、しばしば群生する。 花期は9月から10月ごろにかけてで、秋の訪れを告げる花と言える。
花は長さ3〜4cmで赤紫色をしている。 同じツリフネソウ科のキツリフネと花の形がよく似るが、後方に伸びる距の先がキツリフネでは渦巻き状にならないという違いがある。
覚えやすく響きのよい和名「釣船草、吊舟草」の由来は、花柄の先にぶら下がるような形の花が帆掛け船に似ているからとも、花器の釣舟を連想させるからとも言われる。
右写真の円内のように、花の白いシロバナツリフネソウ(2021/10、小仏城山で撮影)も見られるが、数は少ない。
2017/9/16、日影沢で撮影

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