キツリフネ

キツリフネは、ツリフネソウ科の一年草で、日本では北海道から九州まで分布する。
生育環境としては沢近くの湿り気のある場所を好むようで、日影沢林道の下部などでは普通に見られる。 だが、近縁橦のツリフネソウが山の上のほうでも見られるのに対し、キツリフネの分布域は限られる。
和名の漢字表記は黄釣舟で、黄色い花をつける釣舟草という意味。
鮮やかな黄色の花は、薄暗い林内でも大変目立つ。
赤紫色の花を咲かせるツリフネソウとの違いは、一見すると花の色だけのように思われるが、距の形が異なり、先は巻かずに垂れ下がる。 葉も、キツリフネでは葉の先が丸味を帯びるという違いがある。
2019/9/15撮影

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