タマノカンアオイ

タマノカンアオイは、ウマノスズクサ科に属する常緑の多年草である。 名前の由来は、最初に多摩丘陵で発見されたことにちなんでいる。
同じカンアオイ属のカンアオイ(別名カントウカンアオイ)が本州と四国に広く分布するのに対し、タマノカンアオイは関東地方の西南部に限られる。 高尾山はその分布の西限にあたり、山域の一部の場所に生育しているようだが、いろはの森コース上部では比較的容易に見つけられる。 花期は4月から5月で、近縁のカンアオイの花(秋から早春)とは異なるのが興味深い。
こげ茶色の花はなんとも地味で、地面から直接出ているように見え、葉陰や落ち葉に隠れていることも多い。 3枚の花びらのように見えるのは、萼片である。 葉の特徴として、葉脈がへこんでいる。
2017/5/4撮影

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