サワハコベ

ナデシコ科の多年草で、本州から四国、九州にかけて分布する。 和名の漢字表記は沢繁縷で、沢にはえるハコベの意味。
和名の通り、湿った環境を好むようで、高尾山では6号路などで見られ、花期は5月〜7月頃である。
地面を這うように伸ばした茎に対生の三角状卵形の葉をつけ、葉腋から花柄を出し、小さく白い花を咲かせる。 花弁、萼片とも5枚。 それぞれの花弁の先は中裂し、切れ込みが浅いので和鋏を連想させる。
同じナデシコ科のミヤマハコベに比べると、花は小さくて目立たない。 よほど注意して歩かないと、足元にあっても見逃してしまいそうだ。
2022年の時点で、筆者の手元には6号路と蛇滝ルートで撮った写真があり、蛇滝ルートで見た花のほうが6号路のそれより小さい印象を持っていた。 2023年5月に改めて6号路で観察したところ、花の大きさは個体差が大きく一概には言えそうもないことがわかった。
2023/5/25 6号路で撮影

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