ハンショウヅル

キンポウゲ科のつる性低木。 和名−半鐘蔓−は、下向きに咲く花の形が半鐘に似ることに由来している。
日本での分布は本州と九州にかけて。
高尾山では、山麓から頂上近くまでのところどころで、他の草木に絡んだ状態で見つかる。 花期は5月頃である。 長さが3cm近くある花は、形もさることながら、紅紫色の色合いも美しい。 この4枚の紅紫色の花弁のように見えるのは萼だそうで、花弁はない。 よく見ると表面や縁には毛が密生しているのがわかる。
釣鐘状の花と言えば、ヤマホタルブクロが連想されるが、ヤマホタルブクロの釣鐘状のものは花弁なので、ハンショウヅルとは形が似ているだけで、別の組織でできているということになる。
花期が終わり夏になると、花の姿からは想像するのが難しい奇妙な格好をした果実(そう果、右上円内は10月初めに、右下円内は10月下旬にそれぞれ撮影)に変化する。
2021/5/9 もみじ台近くで花の写真を撮影

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