フクシマシャジン

キキョウ科の一年草で、日本では本州の中部以北に分布する。 和名は、福島県で最初に発見されたシャジンの意味だという。 シャジン(沙参)とは、ツリガネニンジン属の植物一般を指す中国名。
和名の由来からもわかるように、花はツリガネニンジンによく似ている。 高尾山周辺にはどちらの種類も分布していて、同じような場所と時期に花が咲くので、判別には注意が必要だ。 両種にはいくつかの相違点があるが、そのうちでも萼裂片に注目すれば容易に区別がつく。 ツリガネニンジンの萼片は、針状で鋸歯があるのに対し、フクシマシャジンでは幅広の披針形で全縁になる。
右の写真は日影沢林道上部で撮ったもので、近くにはツリガネニンジンも咲いていた。
2017/8/27撮影。

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