ボタンヅル

キンポウゲ科に属するつる性の植物で、国内では本州から九州にかけて分布する。 林縁など明るい場所を好むようで、筆者が見たことがあるのは小仏城山周辺である。 右の写真は、日影沢林道上部で撮影した。
和名の表記は牡丹蔓で、葉がボタンに似ていてつる性であることから名付けられている。
花は、白い十字架状の花弁のように見える萼片と、多数の雄蕊と雌蕊で構成されている。 多数の花がかたまって咲くので、登山道を歩いていてもよく目立つ。
植物には違う種同士なのによく似た花をつけ、花だけ見ると区別が難しいが、他の部位を見ると容易に判別できることがある。 このボタンヅルと、センニンソウの関係がそうで、花だけで見ると両種の判別は難しいのに、葉を見れば簡単に見分けられる。 ボタンヅルの葉は3出複葉で、それぞれの葉の縁が鋸歯状となっている(写真の左や下方に見えている)のに対し、センニンソウの葉は鋸歯ではない。
2018/8/19撮影

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