上図において、、は振動数の点波源で、これらを中心に波長の円形波が広がっているとする。このとき、、からそれぞれ距離、ずつ離れた点Pにおいてこれら2波源からの波が強め合うか弱め合うかを考える。
と仮定する。、からは次々と波が送り出されている。ある時刻に、、から同時に出発した波の山「1」のうち、からの山「1」が点Pに届いたとき、もし
であったとすると、からの波の山「1」は点Pよりだけ手前の点Qの位置にある。したがってその1周期後に点Qにあったからの山「1」が点Pに達し、このときからの山「2」が点Pに届く(1周期分先行)ので、点Pでは、からのともに「山」が重なることになり、2つの波は強め合う。一般に、
ならば、点Pにおいてからの山「1」はからの山「」と出会い(周期分先行)、2つの波は強め合う。これは谷同士で考えても同じことである。
しかしもし
だったとすると、からの山「1」が点Pに達したときからの谷「1'」がPに届くので、2つの波は弱め合うことになる。一般に、
ならば、点Pにおいてからの山「1」はからの谷「」と出会い、2つの波は弱め合うことになる。
また、もともと、間にの位相差がある場合、から「やま」が出ていくときからは「谷」が出ていくので、上記の関係は逆になる。以上より、干渉条件は以下のようにまとめられる。。
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1゜ 、に位相差がないとき:
2゜ 、にの位相差があるとき:
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