波の反射の仕方には2通りあります。1つは自由端反射と呼ばれる反射であり、もう一つは固定端反射と呼ばれる反射です。
(右図で、左側に縦に並んだ図が自由端反射の模式図です。
右の模式図において、赤色が右向きに進む進行波です。縦線が反射点で、その右側の破線が反射点を通過した波を、紫色が反射波を、青色が入射波と反射波との合成波を表します。)
波が反射点に入射したとき、山で入ってきた波は山で、谷で入ってきた波は谷の形で反射していく反射の仕方を自由端反射といいます。つまり反射点において、反射波と入射波の変位の向きが同じになるような反射です。
上のアニメでは、赤色のsin曲線で示した波がこれにあたります。
この場合、反射点において変位が大きく跳ね上がっています。これは反射点において、入射波の変位の向きと反射波の変位の向きが同じであるために合成波の変位は加算されるからです。
(右図で、右側に縦に並んだ図が固定端反射の模式図です。
右の模式図において、赤色が右向きに進む進行波です。縦線が反射点で、その右側の破線が反射点を通過した波を、紫色が反射波を、青色が入射波と反射波との合成波を表します。)
波が反射点に入射したとき、山で入ってきた波は谷で、谷で入ってきた波は山の形で反射していく反射の仕方を固定端反射といいます。つまり反射点において、反射波と入射波の変位の向きが常に逆になるような反射です。
上のアニメでは、青色で示した波がこれにあたります。
この場合、反射点において、合成変位は常に0になっています。これは反射点において、反射点の入射の変位の向きと反射波の変位の向きが常に逆であるため、互いにうち消し合うからです。