●●「 World Topics 」◇◇◇[平成10年3月11日]☆No.00008☆●●

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☆ ___________発行者 所 輝美
☆ ___________住所・〒243ー0817・神奈川県厚木市王子2ー8ー1
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☆♪☆☆☆☆☆☆[目次]☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆♪☆

◇No.1◇南米人は誰もが自分もアイルトン セナになれると信じている。 ◇◇

◇No.2◇医者と薬局◇ニューヨークからおねえちゃん
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◇No.1南米人は誰もが自分もアイルトン セナになれると信じている。◇◇◇◇◇

◇パラグアイ村上さんのホームページより◇
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南米人は誰もが自分もアイルトン セナになれると信じている。  


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 私の店にパラグアイ人の男の子が働いてました。ある日彼は店の女の子を4人乗せて日本人移住地にドライブに行きたいというので配達用のハイエースを貸してあげました。
夕方、彼が帰って来て何か寂しそうにしているので「どうした、楽しくなかったのか?」と尋ねると「ううん、とても楽しかったよ」と答え、私に「絶対怒らないって約束してくれる?」というので私も「事と次第によるな」と言うと「じゃあ言わない、明日にする」と走って逃げようとしたため私も外まで追っかけました。するとあの箱型をしていたハイエースがおにぎりのように真ん丸になって玄関に置いてあるのです。あまりのショックで「お、お前何やったんだよ、どうやるとこんな形になるのか説明しろ!」と怒鳴ると彼は「せっちゃん(ちなみに外人は私をこう呼んでました)この車は欠陥車だね。僕もずいぶん車に乗ったけどこんなに安定しない車は初めてだよ」とさもこの車が悪いような言い方をするので「どこだ?どこでこの車がこんなになったんだ、どういう運転したのか言ってみろ」と言うと彼は「移住地でね、カーブを曲がってたら何もしないのにこの車がコロコロ転がって、ひどいもんだよ。まあついてたのは彼女らを公園に降ろした後だったからケガはなかった。よかった、うんうん」と平然として言うのです。

私がぐしゃぐしゃになった車の運転席を覗きこむとスピードメーターが120KMで止まっているのを指差し「お前あんな乾いた砂道でそれも民家が密集したカーブで何の必要があって120kmも出すんだよ」「お前、本当に免許持ってんのか?」とたたみかけると「僕は12歳から父親の仕事を手伝って運転している。免許も先月5月に18歳になったから15ドルも出して買った。今まで一度も事故なんかやったことはないんだ本当だよ家族にも聞いてもいいよ」と言うので私も「いいか、こういう背の高い車は荷物をたくさん運ぶためなんだ。

空になった車でそれも120KMも出して急ハンドル切れば横にこけるのは当たり前だろ、カーブではスピード落とせこの馬鹿たれ」と怒れば今度は「僕はセナみたいになるのが夢だったんだ彼は言ってたよ、その車の持つ最高速度を出してあげなければ車は可哀相だって。僕もそう思うしこの車はそれだけ走る能力はあるんだよ」と言う始末で昔レーサーの中島悟がインタビューで語っていた「日本人は絶対にブラジル人に勝てないね、彼らは教習所に行かないんだ後ろで走ってて何でブレーキをあそこまで我慢できるか信じられない、スピードに対する恐怖がないというか車を信用しきってるんだな」と答えていたのを思いだしました。

もう議論しても無駄と悟り怒りをこらえ「お前は車が可哀相だと言ってるけど、俺はもっと可哀相だと考えないか?こんなおにぎりみたいに真ん丸になってる車をどうやって直すんだ」と言うと又彼は「大丈夫、僕は移住地からここまで40KM運転してきた。彼女らもきゅうくつそうだったけど横になれば乗れるし、僕も窓から顔をだせば運転できたちょっときついけどまだ使えるよ」とのたまい私は18歳の彼から元気付けられもう怒る気力も無くし、彼は正直に話してほっとしたのか女の子達を連れてアイスクリームを食べに行きました。

その後、車を車庫に入れようと運転席に苦心して入りエンジンをかけたのですが前はハンドル上部のすきまからしか前方は見えずギアチェンジしようにもきゅうくつで手が思うように動かず一時間かかって車庫入れしました。翌日、店が開店しいつも通り元気に彼は出勤し自分がいかにして急カーブへ最高速度で突っ込み奇跡の生還をしたか皆に話して聞かせ又みんな誉めたたえるのを聞いていると殺意を覚えると同時に「これだなストレスがたまらない秘訣は」「うん勇気のある男が称えられる所なんだな、南米はちょっと理解できないところがあるがなかなか爽やかでいいじゃないか」と自分の怒りを押さえるのに必死でしたが今思いだすと彼のようなタイプしか南米は存在しない現実になかばあきれていたのが現在、新しく日本から来られた日本人の南米人へのボヤキや愚痴を聞いていると「いやあ、ああなれたら人生楽しく悩みも無くなりいいでしょうね」と私が言えば「それができないから日本人なんですよ」「だから国が発展しないんだ」とかいろいろ意見が出てきますが、南米ウィルスがどっぷりつかってしまった現在もう日本で生活できない自分になっている事を認識し生まれ変われたら南米人が楽しくていいなと考えている私は人に言わせると「南米ぼけ」だそうです。




<http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4417/murakami2.html>
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感想などはどうぞ 村上節男(パラグアイ共和国 エステ市)宛てにメールを送信して下さい。
<jss@fnn.net>
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◇No.2医者と薬局◇ニューヨーク

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医者と薬局
おねえちゃん
http://www.2ys.com/essay/ak/31.html


「医者と薬局」
 多くの方はご存じだと思いますが、アメリカでは医薬分業が進んでいて、薬は医者で処方箋をもらって薬局に行って買います。もちろん、普通に買える薬もたくさんありますが、やはり処方箋なしで買えない薬の方が強力そうなので、本当に具合が悪いとついつい医者に行ってしまいます。
 さて、日本では風邪をひいた、などと医者に行くと、大抵は注射をしてくれたり喉に薬を塗ってくれたり、何かしら即効性がありそうなことをしてくれますよね。その上で、薬もくれるわけです。ところが、私の知る限り、こちらの医者は風邪で行っても、まず何もしてくれません。問診票に記入して、体重・血圧・熱は必ず測り、場合によっては聴診・視診、で、何も治療はせずに処方箋を書いてくれます。ロスにいた頃、同僚が風邪をひき、翌日の仕事がどうしても休めないからと、片っ端から電話をかけて注射をしてくれる医者を探していましたが、結局みつからなかったようです。

 この処方箋というのが曲者です。大体、具合が悪いから医者に行っているのに、さらにだるい体を引きずって薬局に行かなくてはならないのです。ロスでは、まず車なのでまだマシですし、私の場合は会社の近くに医者の腕はいまいち信用できないけれど、病院内に薬局が併設されていて、薬局に行く手間も薬の分の保険を改めて請求する必要もない病院があったので、みな愛用していました。

 で、ニューヨークに来て一年、やっと夏らしくなってきたというのに、会社で咳が止まらなくなった私は仕事にならず、初めてニューヨークで医者にかかる羽目になってしまいました。そのまま早退しようと自宅の近くの医者を電話帳で探し、行ってみれば先生も感じは悪くないし、お決まりの検診にレントゲンもついて「結核とか肺炎ではないので、安心してください」と言われ、例によって処方箋をもらって病院を出ました。

 特に深く考えずに帰り道にある薬局へ。処方箋窓口の列に並び、やっと順番が来たと思ったら「7時に取りに来て」(その時、4時半)と言われ、「ロスでは最高、待たされても20分だったぞぉ〜」と思いながらも、近いからいいか・・・と、おとなしく帰って来ました。本当はそのまま寝たかったのですが、仕方なく7時までじっと待ち、再度、薬局へ。さらに長くなった列に並び、やっと順番が来たと思ったら、「座って待ってて」・・・。
 んだよ、てめぇ〜、これから調合してんじゃねぇ〜かぁ〜! 何のために3時間も猶予をやったと思ってるんだ!

 でも、私はまだマシかもしれない。だって周りに並んでいる人で、「明日、来て」と言われている人も結構います。それも、一回目に来て「明日」ならともかく、私の前に並んでいたお兄ちゃんは私同様、昼間に一回来て、夜取りに来いと言われて来たらしいのに、今度は「明日」と言われている。どうして、みな怒らないのかホント不思議です。この薬局は決して怪しい薬局ではなく、大手のチェーンです。きっと、他も同じようなものだから、みなこの店にも列を作っているのでしょう。「はぁ〜、ニューヨークってとこは・・・」皆さん、地下鉄で慣らされているだけに、辛抱強いこと。

 ものは薬ですよ、くすり。みな、どっかしら具合が悪いから来ているんじゃないんでしょうか? それが明日なんて、それまでに熱が上がったらどうするんでしょうか? 私は待ってる間にも、しっかりまた咳が止まらなくなったし(; ;...。

 ついでに、うちの近所は高級住宅街と言われているだけあって、犬の散歩をしている人が非常に多いのですが、この薬局は「ここはペット・ショップか?!」と思うほど、犬だらけでした。私は、犬は大好きではありますが、列に並んでいる間、巨大な薄汚れた長毛の黒犬が放し飼い状態で近くをうろうろしているのには、さすがに閉口。見てるだけで咳が出そう。


勘弁してよぉ〜、もぉ〜!
(1997.6.23)
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