☆無料ですので是非ご覧ください。


●●「 World Topics 」◇◇◇[平成10年3月12日]☆No.00009☆●●

=♪=[World Topics]=====================================================♪=
☆ ___________発行者 所 輝美
☆ ___________住所・〒243ー0817・神奈川県厚木市王子2ー8ー1
☆ ___________E-Mailアドレス:<tokoro@t.email.ne.jp>
=♪=====================================================[World Topics]=♪=

☆♪☆☆☆☆☆☆[目次]☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆♪☆

◇No.1◇児童労働(子どもたちの声) ◇セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)◇

◇No.2◇パラグアイのクーデターその夜◇村上節男
--------------------------------------------------------------------------
_____________________________________
--------------------------------------------------------------------------


_________________________________________

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)

◇◇◇児童労働(子どもたちの声)◇◇◇


--------------------------------------------------------------------------------

今年の月、トルコのイスタンブールで第2回国連人間居住会議(HABITAT II)が開かれ、人
間とその居住環境をどのように維持するか、ということが話し合われました。

住む所、そしてその環境は誰にとっても重要です。子どもにとって肉体的、精神的成長に大
きな影響を与えます。安全で心地よい家は子どもの健全な成長にとって不可欠です。現代
世界の都市は公害、犯罪そして過密など、大人だけでなく子どもたちにも大変住みにくい
場所となっています。特に急激に拡大している途上国の都市はスラムや失業、公害などが
子どもたちに大きな影響を与えています。増える一方のストリートチルドレンは犯罪や非
行を生み出す大きな温床になっています。

先進国でも状況は深刻です。経済不振や家族の崩壊が生活の質、福祉の低下を招き、子ど
もの生活にも悪影響を及ぼしています。貧富の格差が大きくなっていることも見逃せませ
ん。

これはこの会議を前に各国で子どもの声を集めたものです。


◇子どもたちの声
◇一番好きなこと



--------------------------------------------------------------------------------


◇子どもたちの声

間違いなく子どもたちは、物事の価値を評価ができ、現実的な見解を持っている--こんな
ことが、スウェーデンのセーブ・ザ・チルドレンによっておこなわれた調査で明らかになり
ました。この調査では、6カ国の子どもたちに、自分達の家庭、近隣の環境やそこに住む人
々、住んでいる街について質問しました。それぞれ違った生活環境のなかで暮らしている十
代前半の子どもたちが、この調査の対象となっています。
ある子どもたちは一般的な住宅地で生活している一方、不法居住区域や難民キャンプに暮ら
しています。ホームレスの子供たちにも同様の質問をしました。今回調査対象となったのは、
バングラデシュ、エルサルバドル、エチオピア、ギニア・ビサウ、パキスタン、スウェーデ
ンの6カ国です。合計285人の子どもたちに協力してもらいました。8000人以上もの子どもに
ついて、ペルーで行われた初期の調査も、今回の調査に関連しています。

子どもたちには、お互いに質問をさせ、自分達の住んでいる所の絵を描いてもらい、自分の
見解や感じていること、自分が今一番好きなこと、嫌いなことについて考えたこと、安心し
ていられる場所、誰にも邪魔されないと感じる場所、自分の家庭やその周囲に何か欠けてい
るものがあると思うか、特に悩んでいることはあるのか、といったことを書いてもらいまし
た。同様の質問を両親や教師、地元の役人にもしていただきました。

二つ以上の質問に対して同じ答えが返ってきたことがよくありました。子どもたちが嫌いな
ものはまた、彼らを怯えさせるものでもあったり、一番自分の好きなものが、自分が自然体
でいられる場所だったり、その他にもいろいろと答えは出てきました。こんなふうにして、
子どもたちから集めた彼ら自身の「見解のモザイク」が出来上がりました。



--------------------------------------------------------------------------------


◇一番好きなこと

大都市に住んでいる子どもたちはほとんどの場合、自分のお気に入りの場所を静かで安全な、
清潔で汚されない場所だと述べており、中流家庭の子どもたちの場合、自分の家や休暇に訪
れるコテージだったりします。
「いい香りがする色とりどりの花が満開の庭で座ってるのは、リラックスできるし、気持ち
がい。花は、まるで星のように見えてくる。花は、まるでダンスしてるみたいにゆれてる。
花達のダンスは、とても素敵だ。そして、いろんな種類のきれいな鳥達が飛んでいる。朝の
鳥は、特に可愛らしい。庭にいるとくつろげて幸せな気分になれるのは、そんなわけなんだ。
」 - パキスタン・ペシャワ−ルの13歳の少年


スラムや不法居住区域に住んでいる子どもたちの場合は、こんな場所がすぐ近くにはありませ
ん。そのかわり、この答えに近隣の人々との交流をからめて答えています。

「このあたりで一番好きなのは自分の家。近所にたくさん友達がいるし。」 - サン・サルバ
ドルのスラムに住む十代の少女



--------------------------------------------------------------------------------

◇次に続く◇
Copyright by Save the Children Japan, 1996-98 ; All Rights Reserved.
ホームページは
<http://www.savechildren.or.jp>

メールは
<inf@sevchildren.or.jp>
__________________________________________ 

***********************************

◇No.2パラグアイのクーデターその夜

**********************************

 パラグアイのクーデターその夜



--------------------------------------------------------------------------------
 あれはカーニバルの前日でしたが、私は首都アスンシオンで日本レストランを新しく始める顧客に注文された商品を届けねばなりませんでした。リオのカーニバルは有名ですがパラグアイのそれはどんなものか見てみたいこともありこの日に合わせて出発しました。アスンシオンへは330kmと車で4時間くらいなものでいつもなら当時は軍政でしたから兵隊による検問が5個所くらいあり面倒なのですがこの日に限っては行き道全く軍人がおらず「はあ、パラグアイ人もカーニバル前でみんな休んでるんだ、のどかだなあ。」と喜んでいたのですが後で考えてみるとほとんどの軍人達が首都に集結してしまっていたのです。
 レストランの開店までに配達も間に合いマイアミやチリからの魚介類に舌鼓を打ちながら海のない内陸国でこんなものが食べれるんだからパラグアイは大したもんだと皆で感謝しつつ、じゃあカラオケにでも行こうと日本式にくりだしました。カラオケはビルの最上階にありアスンシオンの夜景が一望できる最高のロケーションでいやがおうにも盛り上がりそれは私が歌っている最中でしたがふと外をみると大統領官邸前で戦車が弾を撃ち込んでおり道路では兵隊がどんちゃん騒ぎのような事(実際は本物の銃撃戦でしたが酔っていた私にはそう見えたのです)をやっているのです。

 一緒に行った仲間も窓にはりつき「やっぱ都会のカーニバルは違うってなあ。何たって派手だもの。来て本当によかった」とか「何か本当に撃ち合っているように見えるがなかなか演技力があるべな」などと感動していました。しかしホステスや中国人オーナーの動きがどうもおかしく慌てており何と帰り支度をしているのです、そして我々に「もう帰ってちょうだい、店閉めるあるよ。金いらないサイナラ」と追いたてられるように店から追い出されやっと何かが起きたんだとは理解できましたが、それでもまさかクーデタとはその段階では思いもよりませんでした。 

 外にでると銃撃戦でばたばた人が倒れていき、さすがに我々も危険を感じパニックと化した町中を死ぬ思いで逃れ後はどうやって友人宅までもどったか覚えてないほどでした。それからテレビやラジオをつけても全く放送がなく心配になってエステ市の自分の家に電話をするも平和なようでだれも何がアスンシオンで起こっているか分かってないらしく後ろでゲラゲラ笑って騒いでいる声まで聞こえてきました。何かあればすぐ電話をするように自分の居場所を伝え待機してましたが時が過ぎ益々烈しくなる戦闘機の爆音や大砲の音にこれはただごとではないことが次第に分かってきました。そのうち日本から「アメリカのCNN放送を見てクーデタが起こったそうだが大丈夫か?まだ生きているんだな」と電話が入りやっと事態が飲み込めたわけです。

 そこで慌てたのはその友人宅は大統領私邸のすぐそばで皆が心配するのは、そのうち大砲の弾がここにも落ちてくるんじゃないか?という素朴かつ正直な意見が出てきて、そう言われてみると次第に爆音も大きくなったように感じだんだん皆声もでなくなる位あきらめの境地に達しました。人間というものはある限界を超えると突拍子もない行動にでるもので「今晩はすし食ってカラオケ行って久しぶり日本にいるような気分を味わったんだから、死ぬとき悔いが残らないよう最後は徹夜麻雀をやろう」という意外な展開になり、みな爆弾がおちるたび体をびっくとさせながらも神妙な顔をして朝まで打っていました。

 翌朝、日が昇るとともに爆音はやみ何もなかったかのようにまた静かな町となりパラグアイ人達は庭でマテ茶を飲みのんびりとくつろいでました。その後市内に出てみると昨夜の銃撃戦の後が数多く見られ無残な光景でしたが子供がパラグアイの旗を振りながら走っていたりテキヤのお兄ちゃんが日本の一流メーカーだぞとCANNONのカメラ(本物そっくり。Nが一つ多いだけで贋物とは言えない)を私たちに薦めてきたり普段とほとんど変わらない風景がそこにありました。パラグアイ人は非戦闘的というか大人しいとは聞いてましたが、あまりの平常さに感心しつつその後も又のどかに何もなかったかのように、その日を送っていく国民に大物を感じさせられました。こういう国には戦争とかテロなんかは起こらないだろうし本当の楽園なのかもしれないなあと永住してしまった欲目かもしれませんが、近頃の日本をはじめ世界各国の狂ったようなニュースばかり目にする私には思えてくるのです。


<http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4417/murakami10.html>
--------------------------------------------------------------------------------

--------------------------------------------------------------------------------
感想などはどうぞ 村上節男(パラグアイ共和国 エステ市)宛てにメールを送信して下さい。

<jss@fnn.net>
*****************************************

_____________________________________

◇新聞に対するアドバイスをお願いいたします。メールお待ちしております◇
<tokoro@t.email.ne.jp>

♪=[World Topics]=====================================================♪=
☆ ___________発行者 所 輝美
☆ ___________住所・〒243ー0817・神奈川県厚木市王子2ー8ー1
☆ ___________E-Mailアドレス:<tokoro@t.email.ne.jp>
=♪=====================================================[World Topics]=♪=